この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Cisco HyperFlex System には、お使いの環境に応じてアップグレードされる可能性のある複数のコンポーネントがあります。HX 1.8 にアップグレードするときには、すべての前提条件が満たされていることを確認する必要があります。データ損失を防いでダウンタイムを最小限に抑えるには、すべての手順を順番に実行してください。各コンポーネントのアップグレード プロセスは、一方向でのみ実行可能です。
HyperFlex システムのコア コンポーネントは次のとおりです。
エンドポイントのアップグレードの順序は、アップグレード パスによって異なります。
正常にアップグレードするには、アップグレード プロセスに影響を及ぼすアップグレード オプションと作業順序について理解しておく必要があります。オンライン モードまたはオフライン モードで、アップグレードを導入することができます。
オンライン アップグレード オプション
オンライン アップグレードでは、サービスが中断されることなく、すべての VM が稼働状態を維持します。アップグレードが開始した後、ユーザの操作は必要ありません。ただし 1 つの HX ノードがダウンして入出力が減少するため、メンテナンス時間帯にアップグレードを行うことをお勧めします。
(注) | ネストされた vCenter(HX データストア上の vCenter)でアップグレードする場合は、オンライン アップグレードのみが可能です。 |
オフライン アップグレード オプション
短い時間枠でアップグレードするのが適切で、ワークロードのダウン時間が許容される場合には、オフライン アップグレードを実行します。
オフライン モードでアップグレードを実行するときには、Cisco HX Data Platform がオフラインになります。ただしストレージ コントローラ VM が稼働しているため、コマンド ライン stcli にアクセスしたり、vSphere Web クライアント HX Data Platform プラグインを使用したりすることで Cisco HX Data Platform 管理を表示できます。vSphere Web クライアントは、ストレージの I/O レイヤについてレポートできます。stcli cluster info コマンドは、ストレージ クラスタ全体のステータスが offline であることを返します。
アップグレード プロセス
Cisco UCS インフラストラクチャおよびファームウェアのアップグレードでは、標準的な作業手順に従います。また、VMware ESXi のアップグレードでも標準的な作業手順に従います。
HX ストレージ クラスタのアップグレードは、ストレージ クラスタ内のいずれかの HX ノード上のストレージ コントローラ VM(SCVM)から実行されます。ストレージ クラスタ内のすべての HX ノードは、開始ストレージ クラスタ ノードから始まって 1 ノードずつ順次アップグレードされます。このプロセス中に、実行中の VM はクラスタ内の別のノードに vMotion されます。これにより、VM がアクティブ状態を保ちます。
オンライン アップグレードでは、DRS を介してこれが自動的に行われます(ただしこの機能が有効化されてライセンス付与されている場合)。DRS が有効でない場合、ユーザは手動で VM を移行する必要があります。
アップグレード プロセスの間、アップグレードされる各ノードは、オフラインになった後にオンラインに戻ります。あるノードがオンライン ステータスに戻ってクラスタが再び正常な状態になって初めて、次のノードがアップグレードされます。アップグレード コマンドを実行中のノードがアップグレードされている間、そのノードへの直接通信が一時的に切断されます。
アップグレードする前にオープン状態の解決済み警告を参照してください。新しい機能を確認し、『Cisco HX Data Platform Release Notes』を参照してください。
ハードウェアとソフトウェアの相互依存関係の完全なリストについては、「Hardware and Software Interoperability for Cisco HyperFlex HX-Series」の UCSM リリース バージョンを参照してください。
HyperFlex リリース | HX Data Platform インストーラ | HX Data Platform | UCS FI ファームウェア |
---|---|---|---|
1.8(1f) | 1.8(1f) | 1.8(1f) | 3.1(2b)、3.1(2c) |
1.8(1e) | 1.8(1e) | 1.8(1e) | 3.1(2b)、3.1(2c) |
1.8(1c) | 1.8(1c) | 1.8(1c) | 3.1(2b)、3.1(2c) |
1.8(1b) | 1.8(1b) | 1.8(1b) | 3.1(2b) |
1.8(1a) | 1.8(1a) | 1.8(1a) | 3.1(2b) |
1.7.3 | 1.7.3 | 1.7.3 | 2.2(7c) |
1.7.1 | 1.7.1-14835 | 1.7 | 2.2(7c) |
1.7.1 | 1.7.1 | 1.7 | 2.2(6f) |
HyperFlex のバージョン | VMware vSphere のバージョン | VMware vSphere のエディション |
---|---|---|
1.8(1f) | 6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1e) | 6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1c) | 6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1c) | 5.5 U3 | Enterprise、Enterprise Plus |
1.8(1b) | 6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.8(1a) | 6.0 U1b、6.0 U2、6.0 U2 Patch 3 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.3 | 6.0 U1b、6.0 U2 | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.3 | 5.5 U3 | Enterprise、Enterprise Plus |
1.7.1 | 6.0 U1b | Enterprise、Enterprise Plus、Standard、Essentials Plus、ROBO |
1.7.1 | 5.5 U3 | Enterprise、Enterprise Plus |
次の 4 つのテーブル マトリックスは、サポートされている Cisco HyperFlex Systems のアップグレード パスをマップします。
Cisco HX Data Platform のバージョン | サポートされているアップグレード パス |
---|---|
1.8(1f) |
|
1.8.(1f) |
— |
1.8(1e) |
Yes |
1.8(1c) |
Yes |
1.8(1b) |
Yes |
1.8(1a) |
Yes |
1.7.x |
Yes |
Cisco UCS Manager のバージョン | サポートされているアップグレード パス | ||
---|---|---|---|
3.1(2c) |
3.1(2b) |
2.2(7c) |
|
3.1(2c) |
— |
— |
— |
3.1(2b) |
Yes |
— |
— |
2.2(7c) |
Yes |
Yes |
— |
2.2(6f) |
Yes |
Yes |
Yes |
ESXi 5.5 U3b バージョンの場合、ESXi のアップグレードを推奨します。詳細については、Cisco TAC にお問い合わせください。
ESXi 6.0 U1 バージョンの場合、ESXi のアップグレードを推奨します。PSOD や OS のクラッシュのためにノードが応答しなくなるという既知の VMware の問題があります。VMware KB の記事、『VMware ESXi 6.0, Patch ESXi600-201608401-BG: Updates esx-base, vsanhealth, vsan VIBs (2145664)』を参照してください。
VMware ESXi のバージョン | サポートされているアップグレード パス | ||
---|---|---|---|
6.0 U2 Patch3 |
6.0 U2 |
6.0 U1b |
|
6.0 U2 Patch3 |
— |
— |
— |
6.0 U2 |
Yes |
— |
— |
6.0 U1b |
Yes |
Yes |
— |
5.5 U3b(HX240c のみ) |
Yes |
Yes |
Yes |
Cisco UCS Manager のバージョン | Cisco HX Data Platform | |
---|---|---|
1.8.x |
1.7.x |
|
3.1(2c) |
Yes |
— |
3.1(2b) |
Yes |
— |
2.2(7c) |
— |
Yes |
2.2(6f) |
— |
Yes |