現用系遅延モニタリングの構成

この章は、次の内容で構成されています。

現用系遅延モニタリングの概要

現用系遅延モニタリングは、ポートごとにスイッチを通過する間にパケットによって発生した遅延のリアルタイム ビューを提供します。遅延測定は FIFO 測定です。機能的には、パケットがスイッチに入るとすぐに、ASIC はそれにタイムスタンプを追加します。出力ポートからの送信がスケジュールされている場合、出力ポートは、現在の時刻とパケットの入力タイムスタンプに基づいて、そのポートから送信される各パケットの遅延を計算します。


(注)  


現在、現用系遅延モニタリングは、Cisco Nexus N3548 シリーズ スイッチでは使用できません。この機能は、Cisco Nexus 3548-X および 3548-XL シリーズ スイッチのみをサポートします。


各出力ポートは、そのポートの最小遅延と最大遅延とともに、フレーム カウントと遅延登録の情報を保持します。ソフトウェアは定期的にフレーム数(デフォルトは 3 秒)と合計遅延を読み取り、ポートあたりの平均遅延を計算します。ポートごとの遅延情報に基づいて、ソフトウェアは平均スイッチ遅延を計算します。

アクティブ遅延モニタリングのガイドラインと制限事項

現用系遅延モニタリングには、次の制約事項と注意事項があります。

  • 遅延モニタを無効にしても、既存の遅延モニタ データはクリアされません。

  • 遅延モニタを有効にする前に、遅延モニタ データをクリアしてください。

  • サンプリング間隔が変更されると、遅延モニタ データが失われます。

  • 遅延モニタ データは、スイッチのリロード全体では維持されません。

現用系遅延モニタリングの構成

現用系遅延モニタリングを構成するには、次の手順を実行します。


(注)  


平均または最大遅延しきい値は、ナノ秒単位です。ソフトウェアのサンプリング間隔の値は、1 ~ 30 秒です。パラメータのデフォルト値:

  • サンプリング = 3 秒

  • しきい値平均 = 1000000 ナノ秒

  • 最大しきい値 = 2000000 ナノ秒


手順の概要

  1. clear hardware profile latency monitor
  2. [no] hardware profile latency monitor
  3. (任意) hardware profile latency monitor threshold-avg <value>
  4. (任意) hardware profile latency monitor threshold-max <value>
  5. (任意) hardware profile latency monitor sampling <value>
  6. exit
  7. (任意) show hardware profile latency monitor summary

手順の詳細

  コマンドまたはアクション 目的

ステップ 1

clear hardware profile latency monitor

遅延 モニタ データをクリアします。

ステップ 2

[no] hardware profile latency monitor

遅延モニタリングを有効または無効にします。

ステップ 3

(任意) hardware profile latency monitor threshold-avg <value>

(任意)

syslog 生成の平均しきい値を設定します。300 から2000000 ナノ秒までの範囲です。

ステップ 4

(任意) hardware profile latency monitor threshold-max <value>

(任意)

syslog 生成の最大しきい値を設定します。300 から2000000 ナノ秒までの範囲です。

ステップ 5

(任意) hardware profile latency monitor sampling <value>

(任意)

サンプリング インターバルを秒単位の間隔で設定します。指定できる範囲は 1 ~ 30 秒です。

ステップ 6

exit

構成を更新し、インターフェイス 構成 モードを終了します。

ステップ 7

(任意) show hardware profile latency monitor summary

(任意)

パケットの遅延値を表示します。

現用形遅延 モニタリングの例を表示

パケットによって発生する遅延のリアルタイム ビューを提供する次の例を参照してください:

switch# show hardware profile latency monitor summary 

10/13/2015 06:55:58
Device instance 0

Total Switch
============
                    3s              30s             1hr             All Time    
    
Min Latency (ns)    390             375             n/a             369         
    
Max Latency (ns)    775             1844            n/a             1950        
    
Avg Latency (ns)    612             721             n/a             754         
    
Std Deviation       205.24          117.23          n/a             69.17       
    

Ethernet1/1
===========
                    3s              30s             1hr             All Time    
    
Min Latency (ns)    775             762             n/a             762         
    
Max Latency (ns)    775             1757            n/a             1950        
    
Avg Latency (ns)    775             838             n/a             870         
    
Std Deviation       n/a             83.87           n/a             100.93 

<snip>

Ethernet1/13
============
                    3s              30s             1hr             All Time    
    
Min Latency (ns)    671             646             n/a             644         
    
Max Latency (ns)    671             1844            n/a             1844        
    
Avg Latency (ns)    671             736             n/a             740         
    
Std Deviation       n/a             100.16          n/a             93.76