ユーザに対してサービスをプロビジョニングするには、デバイスを Prime Collaboration Provisioning に追加する必要があります。 Prime Collaboration Provisioning に追加できるデバイスのリストについては、『 Supported Devices for Prime Collaboration Provisioning - Standard and Advanced』を参照してください。
デバイスを Prime Collaboration Provisioning に追加する際は、次の点に注意してください。
-
デバイスを Prime Collaboration Provisioning に追加する前に、Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Communications Manager Express、Cisco Unity、Cisco Unity Connection、Cisco Unity Express のデバイスが正しく設定されていることを確認します。 これらのデバイスの設定の詳細については、『Setting Up Devices for Prime Collaboration Provisioning』を参照してください。
-
クラスタ環境用にセットアップされたインフラストラクチャ デバイス(Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unity Connection、および Cisco Unified Presence)の場合、パブリッシャ情報とクレデンシャルのみを追加します。
-
Prime Collaboration Provisioning で汎用 IOS ルータを設定する方法は、Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unity デバイスの場合とは大幅に異なります。 最大の違いは、一般的な IOS ルータは同期化されず、特定のドメインやサービス エリアには関連付けられないことです。
-
Prime Collaboration Provisioning で Cisco Unified Communications Manager Express に基づいてコール プロセッサを作成する前に、次の操作を実行する必要があります。
デバイスを Provisioning に追加するには、次の手順を実行します。
手順
ステップ 1 |
を選択します。 |
ステップ 2 |
[インフラストラクチャのセットアップ(Infrastructure Setup)] ページで、[追加(Add)] をクリックし、デバイスを Prime Collaboration Provisioning に追加します。 |
ステップ 3 |
[デバイスの追加(Add Device)] ウィンドウで、ドロップダウン リストから必要なアプリケーションを選択し、名前や IP アドレスなどの必須情報を入力します。 フィールドの説明については、次の表を参照してください。
(注) |
デバイス名に使用できる文字は、スペース、英数文字(A ~ Z、a ~ z、0 ~ 9)、アンダースコア(_)、ハイフン(-)、ピリオド(.)、およびアットマーク(@)です。 |
|
ステップ 4 |
[保存(Save)] をクリックします。 Prime Collaboration Provisioning にデバイスが追加されます。 ページの下部に 2 つのステータス メッセージが表示されます。 1 つはデバイスの追加が成功したかどうかを示し、もう 1 つは [テスト接続(Test Connection)] 上にあり、接続テストが成功したかどうかを示します。 複数のアプリケーションを持つデバイスは、テーブル上で個別のデバイスとして追加されます。
(注) |
Cisco Unity Connection 10.0 以上のバージョンを追加する場合は、Unity Connection 管理者とオペレーティング システム(OS)管理者の両方のクレデンシャルを追加する必要があります。 |
|
デバイスの詳細を表示するには、[クイックビュー(Quick View)] をポイントします。 クイック ビューでは、同期の開始、同期ログの表示、デバイスの接続テスト、Cisco Unified CM Serviceability と Cisco Unity Connection Serviceability の相互起動を実行できます。 クイック ビューでは、Jabber サービス([ユニファイドコミュニケーションサービス(Unified Communication Services)] ページまたは Getting Started Wizard から有効化)のステータス、およびデバイスのセルフプロビジョニング(Getting Started Wizard で有効化)も表示されます。
デバイスの詳細を更新または変更するには、[編集(Edit)] をクリックします。
Prime Collaboration Assurance からデバイスをインポートするには、[インポート(Import)] をクリックします。 [デバイスのセットアップ(Device Setup)] ページに、Assurance 上のデバイスがリストされます(リストには管理対象状態のデバイスのみが表示されます)。 インポートするデバイスを選択し、[選択したデバイスのインポート(Import Selected Devices)] をクリックします。
(注) |
|
一部のデバイス(IP アドレスが同じデバイス)にはアプリケーションが複数あります。 アプリケーションが複数あるデバイスを追加する場合は、最初のデバイスを追加して保存します。 最初のデバイスを Provisioning に追加したら、2 番目のアプリケーションを選択して、もう一度デバイスを追加します。 デバイスを保存します。 [デバイスのセットアップ(Device Setup)] テーブルに両方のデバイスが表示されます。
Prime License Manager および Deployment Manager は、[インフラストラクチャのセットアップ(Infrastructure Setup)] ページから追加できます。 これらのデバイスを追加すると、Prime License Manager と Deployment Manager のリンクが [管理(Administration)] メニューに表示されます。 Prime License Manager または Deployment Manager のログイン ページを相互起動するには、Prime License Manager または Deployment Manager のリンクをクリックします。
(注) |
Prime Collaboration Provisioning には、License Manager と Deployment Manager のデバイスを 1 つだけ追加できます。 別の Prime License Manager または Deployment Manager デバイスを追加しようとすると、エラー メッセージが表示されます。
|
表 1 コール プロセッサのフィールド
フィールド |
説明 |
[LDAP統合(LDAP Integration)] |
オプションは次のとおりです。
選択する値は、Cisco Unified Communications Manager で設定された値と正確に一致する必要があります。 Cisco Unified Communications Manager が外部 Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)と統合されている場合、ユーザは Provisioning によって作成されず、Cisco Unified Communications Manager を通じて同期されます。
サービスをプロビジョニングするときに Cisco Unified Communications Manager でユーザが使用可能な状態にない場合、ワークフロー サブシステムは事前に定義された時間(デフォルトでは 24 時間)、そのユーザが Cisco Unified Communications Manager で使用可能になるのを待ってから、サービスのプロビジョニングを継続します。
この 24 時間の待機時間は、Provisioning の ipt.properties ファイルで設定できます。 次の設定を変更します。
|
[エクステンションモビリティの詳細(Extension Mobility Details)](オプション) |
[サービス名(Service Name)] |
コール プロセッサに設定されたエクステンション モビリティ サービスの名前。 |
[サービス URL(Service URL)] |
コール プロセッサに設定されたエクステンション モビリティ サービスの URL。
http://<ip-address>/emapp/EMAppServlet?device=#DEVICENAME#
ip-address は、エクステンション モビリティがインストールされているサーバの名前または IP アドレスです。
(注) |
Prime Collaboration Provisioning で入力するサービス名とサービス URL は、Cisco Unified Communications Manager のサービス名とサービス URL と一致する必要があります。 |
|
表 2 ユニファイド メッセージ プロセッサのフィールド
フィールド |
説明 |
[ボイスメール パイロット番号(Voicemail Pilot Number)] このオプションは Getting Started Wizard でのみ使用できます。 |
ボイスメール メッセージにアクセスするためにダイヤルする電話番号。 |
[LDAP統合(LDAP Integration)]
(注) |
このオプションは、Cisco Unity Connection だけで使用できます。 |
|
Cisco Unity Connection が外部 LDAP と統合されるかどうかを指定します。
ボイスメール アカウントをプロビジョニングするときに [Yes] を選択した場合は、Prime Collaboration Provisioning によって Cisco Unity Connection の LDAP ユーザ リストが検索されます。 ユーザ名がリストで見つかると、ユーザの詳細がインポートされ、ボイスメール アカウントがプロビジョニングされます。
[No] を選択した場合、Prime Collaboration Provisioning は LDAP ユーザ リストを検索せず、ボイスメール アカウントをプロビジョニングする通常のプロセスに従います。
(注) |
Prime Collaboration Provisioning で LDAP 同期を実行する前に、必ず Call Manager で LDAP 同期を実行することが推奨されています。 |
|
[ユーザ名(Username)] |
このフィールドでは大文字と小文字が区別されます。 このフィールドに指定するユーザ名は、次のものと一致する必要があります。
|
[パスワード(Password)] |
このフィールドでは大文字と小文字が区別されます。 このフィールドに指定するパスワードは、次のものと一致する必要があります。
|
[OS管理者名(OS Administrator Name)]
(注) |
このオプションは、Cisco Unity Connection 10.0 以上でのみ使用できます。 |
|
OS 管理者名は、Cisco Unity Connection のインストール中に作成されます。 |
[OS管理者パスワード(OS Administrator Password)]
(注) |
このオプションは、Cisco Unity Connection 10.0 以上でのみ使用できます。 |
|
OS 管理者パスワードは、Cisco Unity Connection のインストール中に作成されます。 |
[イネーブルパスワード(Enable Password)] |
Cisco Unity Express がインストールされているルータのイネーブル パスワード。 |
[インポートによる作成(Create by Import)] |
Cisco Unity に新しいボイスメール アカウントが作成されたとき、Exchange サーバに新しいアカウントを作成するかどうかを示します。 このフィールドを選択した場合、Exchange サーバにユーザ アカウントは作成されません。 ユーザ アカウントは、Exchange サーバにすでに存在する場合に限り関連付けられます。 |
(オプション)[回線ユーザ名(Line User Name)] |
Cisco Unity Express モジュールのユーザ名。 |
[回線ユーザパスワード(Line User Password)] |
Cisco Unity Express モジュールのパスワード。 |
[サービスエンジンインターフェイス番号(Service Engine Interface Number)] |
ルータ上の Cisco Unity Express サービス エンジンのインターフェイス番号。 |
表 3 LDAP および ACS サーバ設定のフィールド
フィールド |
説明 |
[LDAPサーバタイプ(LDAP Server Type)] |
LDAP サーバのタイプ。
Prime Collaboration Provisioning によってサポートされる Microsoft AD バージョンについては、『Supported Devices for Prime Collaboration Provisioning』を参照してください。 |
[バックアップサーバポート(Backup Server Port)] |
バックアップ AAA サーバのポート番号。 |
[管理識別名(Admin Distinguished Name)] |
LDAP ディレクトリへのアクセス権を所有する LDAP マネージャの管理ユーザ ID。
たとえば、userID = jdoe のユーザ John Doe は「John Doe」と入力する必要があります。
(注) |
管理者が Windows ドメイン「Cisco」のユーザである場合は、「admin」と入力します(cisco\admin などのドメイン プレフィックスが付いたユーザ名は機能しません)。 |
|
[管理パスワード(Admin Password)] |
管理ユーザのパスワード(LDAP マネージャ)。 |
[LDAP ユーザ検索ベース(LDAP User Search Base)] |
ユーザの検索ベース。 LDAP サーバはこのベースに基づいてユーザを検索します。 検索ベースを入力するときは、CN または OU の詳細を入力する必要があります。 dc=cisco,dc=com では動作しません。CN または OU の各部を指定する必要があります。 次の例を参考にしてください。 cn=users,dc=eta,dc=com.
2 種類のユーザ グループを設定している場合は、次のように入力します。
-
OU=Organization, OU=Accounts, DC=aaa, DC=com
-
OU=Service, OU=Accounts, DC=aaa, DC=com
入力する検索ベースは、「OU=Accounts, DC=aaa, DC=com」となります。 OU=Organization ユーザ グループのユーザが Admin DN として設定されている場合、Orgnization ユーザ グループのユーザは全員が Prime Collaboration にログインできますが、Services ユーザ グループのユーザはログインできません。 同様に、OU=Services ユーザ グループ内のユーザが Admin DN として設定されている場合は、Services ユーザ グループのユーザは全員が Prime Collaboration にログインできますが、Organization ユーザ グループのユーザはログインできません。 Admin DN としてトップ レベルでユーザを設定した場合は、そのレベル以下のすべてのユーザが Prime Collaboration にログインできます。 たとえば、OU=Accounts ユーザ グループ内のユーザが Admin DN として設定されている場合は、Organization ユーザ グループと Services ユーザ グループのユーザ全員が Prime Collaboartion にログインできます。
(注) |
検索ベースに特殊文字を入力すると、LDAP 認証に失敗します。 |
|
[SSLを使用(Use SSL)] |
Prime Collaboration Provisioning で、Prime Collaboration Provisioning と AAA サーバ間の転送チャネルとして Secure Socket Layer(SSL)暗号化を使用する場合は、このチェックボックスをオンにします。 |
[ACS認証プロトコル(ACS Authentication Protocol)] |
ACS サーバによって認証に使用されるプロトコル。 |
[データ暗号化を有効にする(Enable Data Encryption)] |
Prime Collaboration Provisioning と ACS サーバ間のデータの暗号化を有効にします。 |
Cisco Unity Connection デバイスの操作
Cisco Unity Connection のクラスタリングとフェールオーバーをサポートするため、次の点に注意してください。
-
Cisco Unity Connection クラスタ サーバ ペアを含む Cisco Unity Connection を追加する場合は、そのペアのパブリッシャ サーバだけを追加します。
-
プライマリ Cisco Unity Connection がセカンダリ Cisco Unity Connection にフェールオーバーする場合、IP アドレスをセカンダリ デバイスに変更できます。その場合、Prime Collaboration Provisioning はフェールバックが発生する前にセカンダリ デバイスと通信します。
ネットワークに複数のロケーションがある場合は、Cisco Unity Connection サーバまたは Cisco Unity Connection クラスタのすべてのロケーションを、Prime Collaboration Provisioning に個々に追加します。
この設定で Cisco Unity を使用する場合、Cisco Unified Communications Manager ボイスメール ポートを設定します。
これらのデバイスの詳細については、『Setting Up Devices for Prime Collaboration Provisioning』を参照してください。
Prime Collaboration Provisioning では、管理者は、設定済みの Cisco Unity Connection および Cisco Unified Communications Manager から、それぞれ Cisco Unity Connection Serviceability と Cisco Unified Serviceability を相互起動できます。
(注) |
Serviceability の相互起動は、Cisco Unified Communications Manager デバイスと Cisco Unity Connection デバイスに対してのみサポートされています。
|
Serviceability の相互起動を利用すると、Serviceability の UI にアクセスして、デバイスのサーバを直接操作できます。 Cisco Unified Communications Manager での Serviceablity の詳細については、『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』を参照してください。 同様に、 Cisco Unity Connection での Serviceablity の詳細については、『Administration Guide for Cisco Unity Connection Serviceability』を参照してください。
Serviceability の相互起動機能を使用すると、Prime Collaboration Provisioning では、すべての管理対象ノードでサービスのアクティブ化、非アクティブ化、開始、および停止を(直接)行うことができます。 デバイス テーブルで Cisco Unified Communications Manager または Cisco Unity Connection をポイントし、[クイックビュー(Quick View)] アイコンをクリックして、[操作(Actions)] ペインの [Serviceability] 相互起動リンクをクリックします。