AWS 上の Cisco DNA Center リリース 1.3.x リリースノート
Amazon Web Services(AWS)上の Cisco DNA Center は、仮想環境で Cisco DNA Center をサポートする新しいフォームファクタです。仮想アプライアンス(VA)フォームファクタにより、Cisco DNA Center の迅速な導入と運用が可能になります。AWS 上の Cisco DNA Center を手動で展開して管理することも、Cisco DNA Center 仮想アプライアンス(VA)起動パッド と呼ばれるシスコ製品を使用することもできます(ローカルインストールするか、シスコがホストするサーバーを経由)。
このドキュメントでは、AWS 上の Cisco DNA Center および Cisco DNA Center VA 起動パッド リリース 1.3.x の機能、制限事項、およびバグについて説明します。
(注) |
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AWS 上の Cisco DNA Center の概要
Cisco DNA Center では直感的に一元管理できるため、ご使用のネットワーク環境全体でポリシーを素早く簡単に設計、プロビジョニングして適用できます。Cisco DNA Center のユーザーインターフェイスはネットワークを隅々まで見える化し、ネットワークインサイトを活用してネットワークパフォーマンスの最適化ならびにユーザーエクスペリエンスとアプリケーション エクスペリエンスの最適化を実現します。
AWS 上の Cisco DNA Center は、Cisco DNA Center アプライアンスの展開により提供されるすべての機能を備えています。AWS 上の Cisco DNA Center は、お客様独自の AWS クラウド環境で実行され、クラウドからお客様のネットワークを管理します。
新機能および変更された機能に関する情報
機能 | 説明 |
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Cisco DNA Center リリース 2.3.5.3 向けの Amazon Machine Image(AMI) の更新 |
最新の AMI を使用して、AWS のさまざまなリージョンで Cisco DNA Center VA インスタンスを作成できます。 |
サポート対象のリージョン |
Cisco DNA Center VA 起動パッド は、次に示す 15 のリージョンをサポートします。
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Cisco DNA Center VA 起動パッド での Cisco DNA Center のリリースの選択 |
Cisco DNA Center VA 起動パッド を使用して Cisco DNA Center 仮想アプライアンスを作成する場合、サポートされている Cisco DNA Center のリリースのリストから選択できます。現時点では、Cisco DNA Center リリース 2.3.5.0 および 2.3.5.3 がサポートされています。 |
VA ポッド編集時の通知の無効化 |
VA ポッドの編集中は、Amazon EventBridge(電子メール通知をトリガーするために使用される AWS サービス)が無効になるため、その VA ポッドに関する電子メール通知が一時停止されます。VA ポッドの編集が完了すると、Amazon EventBridge が再度有効になり、電子メール通知が再開されます。 |
リージョン設定の削除 |
リージョン設定に VA ポッドがない場合は、そのリージョン設定を削除できます。 |
VA ポッドを削除してもリージョン設定が自動的に削除されなくなった |
最後の VA ポッドを削除しても、リージョン設定は自動的に削除されなくなりました。 |
アクティブなリージョンの VA ポッドのステータス |
アクティブなリージョンに VA ポッドがない場合、Cisco DNA Center VA 起動パッド ウィンドウの上部にバナーが表示されます。 |
[View Details] ウィンドウの変更 |
[View Details] ウィンドウで Cisco DNA Center とクラウド バックアップ サーバーの AMI ID を表示できます。 |
[User Activities] ウィンドウの変更 |
[User Activities] ウィンドウには 2 つの新しいボタンがあります。[Refresh] ボタンをクリックするとテーブルデータが更新され、[Download] ボタンをクリックするとテーブルデータが CSV 形式のファイルにダウンロードされます。 |
互換性のあるブラウザ
AWS 上の Cisco DNA Center は次の HTTPS 対応ブラウザと互換性があります。
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Google Chrome:バージョン 93 以降
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Mozilla Firefox:バージョン 92 以降
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Apple Safari:バージョン 16.1 以降
AWS 上の Cisco DNA Center へのログインに使用するクライアント システムは、64 ビット オペレーティング システムとブラウザを装備していることが推奨されます。
バグ
未解決のバグ
次の表に、このリリースの AWS 上の Cisco DNA Center で未解決になっているバグを示します。
バグ ID | 見出し |
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展開時に管理者のクレデンシャルを設定できない。 |
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初期化後にセッショントークンの有効期限が切れると、Cisco DNA Center pem ファイルをダウンロードまたはコピーするオプションがない。 |
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[User Activities] ウィンドウで展開の行エントリが重複している。 |
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VA ポッドを編集してカスタマーゲートウェイ(CGW)パラメータを変更すると、ソフトウェアを選択せずに [Next] をクリックできるようになる。 |
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[Summary] ウィンドウの [Back] ボタンをクリックした後に、選択した Cisco DNA Center バージョンが表示されない。 |
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[User Activities] ウィンドウにユーザーアクティビティは表示されなし。 |
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Dashboard で、最初の VA ポッドを作成した後にも、リージョン設定情報が引き続き表示される。表示を更新すると、リージョン設定情報は削除される。 |
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Safari ブラウザで、[Create VA Pod] ウィンドウから VPC CIRD とパートナーを選択できない。 |
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根本原因分析(RCA)を実行すると、バケットが空になり、「Invalid CSRF Token」というエラーが表示される。 |
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リージョン設定の削除に失敗してもエラーが表示されない。 |
終了したバグ
Cisco DNA Center リリース 2.3.5.3 向けの AWS 上の Cisco DNA Center リリース 1.3.x で解決されたバグを次の表に示します。
バグ ID | 見出し |
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ポッドへの変更が進行中は、ポッドを削除できない。 |
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VA ポッドに対して根本原因分析(RCA)がトリガーされると、ホステッドポータルでレート超過エラーが発生する。 |
制限事項と制約事項
AWS 上の Cisco DNA Center には次の制限事項と制約事項があります。
重要 |
Cisco DNA Center は r5a.8xlarge インスタンスサイズのみをサポートします。この設定は変更できません。 |
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AWS 上の Cisco DNA Center は連邦情報処理標準(FIPS)をサポートしません。
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AWS 上の Cisco DNA Center は IPv6 をサポートしません。
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既存トランジットゲートウェイ(TGW)および既存カスタマーゲートウェイ(CGW)シナリオの設定は、自動展開方式では使用できません。『Cisco DNA Center on AWS Deployment Guide』で説明されているように、このルーティングを手動で設定する必要があります。
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AWS 上の Cisco DNA Center の自動設定ワークフローに手動で変更を加えると、自動展開と競合する可能性があります。Cisco DNA Center VA 起動パッド では解決できない問題が発生する可能性があるため、AWS コンソールを介して Cisco DNA Center VA 起動パッド によって手動で変更することはお勧めできません。
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Cisco DNA Center の展開を続行するには、有効なエンタープライズ DNS が必須です。詳細については、『Cisco DNA Center on AWS Deployment Guide』の「Create a New Cisco DNA Center VA」を参照してください。
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Cisco DNA Center は VA ポッドごとに 1 つだけ作成できます。
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VA ポッドを設定する場合、次の VPN ベンダーはサポートされません。
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Barracuda
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Sophos
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Vyatta
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Zyxel
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複数のユーザーが同時に電子メール ID を更新しないでください。この場合、更新された最新の電子メール ID が電子メール通知に使用されます。
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ラムダ関数の Amazon CloudWatch アラームは、対応するラムダ関数の実行でエラーが発生しない限り、不十分なデータ状態のままになります。ラムダ関数でエラーが発生すると、 Amazon CloudWatch はメトリックを収集し、アラームをトリガーします。すべてのラムダアラームのしきい値は 1 であるため、障害が発生した場合に Amazon CloudWatch はアラートをキャプチャできます。
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S3 などの一部のアラームでは、メトリックはグリニッジ標準時(GMT)の午前 0 時または 00:00 UTC に 1 日 1 回のみ報告されます。そのため、ダッシュボードのメトリックが更新されるまでに 24 ~ 48 時間かかる場合がありますが、これは予想される動作です。
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Cisco DNA Center VA 起動パッド での VA ポッドの削除には約 20 ~ 40 分かかります。
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リリース 1.3.x をインストールしてリージョンバージョンを更新するには、その前にリリース 1.0.4(限定利用可能リリース)以上にする必要があります。
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sa-east-1 リージョンはサポートされていないため、このリージョンで作成された VA ポッドとリソースは、AWS コンソールを使用して手動で削除する必要があります。
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Cisco DNA Center VA 起動パッド はローカルゾーンと波長ゾーンをサポートしていません。リージョンの AWS 可用性ゾーンのみをサポートします。
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次の可用性ゾーンでは最小インスタンスサイズ(r5a.8xlarge)がサポートされていないため、これらのゾーンでは VA ポッドを作成できません。
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us-east-1 リージョンの us-east-1e 可用性ゾーン
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ap-northeast-2 リージョンの ap-northeast-2b および ap-northeast-2d 可用性ゾーン
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ca-central-1 リージョンの ca-central-1d 可用性ゾーン
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Dashboard では [Privacy - Terms] リンクが機能していません。
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ログやデータなどのオブジェクトを保存するために Amazon S3 バケットが自動的に作成されます。オブジェクトは、期限切れとしてマークされると、Amazon S3 ライフサイクルポリシーによってバケットから自動的に削除されます。ただし、Amazon S3 ライフサイクルポリシーは非同期的に動作するため、削除には時間がかかる場合があります。オブジェクトが期限切れとしてマークされている場合、バケットに表示される可能性がありますが、そのオブジェクトは課金されないことに注意してください。これは Amazon の機能およびポリシーであるため、最新情報については、Amazon AWS の Web サイト https://docs.aws.amazon.com/AmazonS3/latest/userguide/object-lifecycle-mgmt.html を参照してください。
通信、サービス、およびその他の情報
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シスコからタイムリーな関連情報を受け取るには、Cisco Profile Manager でサインアップしてください。
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重要な技術によりビジネスに必要な影響を与えるには、Cisco Services [英語] にアクセスしてください。
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サービス リクエストを送信するには、Cisco Support [英語] にアクセスしてください。
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安全で検証済みのエンタープライズクラスのアプリケーション、製品、ソリューション、およびサービスを探して参照するには、Cisco DevNet [英語] にアクセスしてください。
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一般的なネットワーク、トレーニング、認定関連の出版物を入手するには、Cisco Press [英語] にアクセスしてください。
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特定の製品または製品ファミリの保証情報を探すには、Cisco Warranty Finder にアクセスしてください。
シスコバグ検索ツール
シスコバグ検索ツール(BST)は、シスコ製品とソフトウェアの障害と脆弱性の包括的なリストを管理するシスコバグ追跡システムへのゲートウェイです。BST は、製品とソフトウェアに関する詳細な障害情報を提供します。
マニュアルに関するフィードバック
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