検出の概要
ディスカバリ機能は、ネットワーク内のデバイスをスキャンし、検出されたデバイスの一覧をインベントリに送信します。
また、ディスカバリ機能は、デバイスの可制御性機能と連携して、デバイスに必要なネットワーク設定を構成することもできます(これらの設定がデバイスにまだ存在しない場合)。
デバイスは次の 3 つの方法で検出できます。
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Cisco Discovery Protocol(CDP)を使用し、シード IP アドレスを指定します。
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IP アドレスの範囲を指定します(最大 4096 デバイスの範囲がサポートされます)。
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Link Layer Discovery Protocol(LLDP)を使用し、シード IP アドレスを指定します。
ディスカバリ基準を設定する際は、ネットワーク検出時間を短縮するために役立つ設定があることに注意してください。
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[CDP Level] と [LLDP Level]:CDP または LLDP をディスカバリ方式として使用する場合は、CDP レベルまたは LLDP レベルを設定して、スキャンするシードデバイスからのホップ数を指定できます。デフォルトのレベル 16 では、大規模なネットワークの場合に時間がかかる可能性があります。そのため、検出する必要があるデバイスが少ない場合は、このレベルをより低い値に設定できます。
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[Subnet Filters]: IP アドレスの範囲を使用する場合は、特定の IP サブネット内のデバイスをディスカバリで無視するように指定できます。
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[Preferred Management IP]:CDP、LLDP、または IP アドレスの範囲のいずれを使用する場合でも、Cisco DNA Center がデバイスの任意の IP アドレスを追加するか、デバイスのループバックアドレスのみを追加するかを指定できます。
(注)
Cisco SD-Access ファブリックおよび Cisco DNA アシュアランス については、デバイスのループバックアドレスを指定することをお勧めします。
どの方式を使用する場合でも、Cisco DNA Center からデバイスにアクセスできる必要があり、デバイスを検出するための特定のクレデンシャルとプロトコルを Cisco DNA Center で設定する必要があります。これらのログイン情報は、 ウィンドウで(または [Discovery] ウィンドウでジョブごとに)設定して保存することができます。
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デバイスが Hot Standby Router Protocol(HSRP)や Virtual Router Redundancy Protocol(VRRP)などのファーストホップ解決プロトコルを使用する場合、そのデバイスは、そのフローティング IP アドレスによって検出され、インベントリに追加される可能性があります。その後、HSRP または VRRP に障害が発生すると、その IP アドレスが別のデバイスに割り当てなおされる場合があります。この場合、Cisco DNA Center が分析のために取得するデータによって問題が発生する可能性があります。 |