サイト分析について
サイト分析は、ネットワーク トラブルシューティングを可視化し、最も問題のあるサイト、建物、フロアまたは AP にドリルダウンすることを可能にします。KPI のしきい値を設定し、問題が発生する前の KPI ごとの傾向をモニターできます。
ネットワーク全体の問題について警告するために使用できる KPI しきい値を定義できます。KPI 値に基づいて、最もパフォーマンスの低いサイトを特定し、特定の建物とフロアにドリルダウンして問題を見つけることができます。オンボーディングの試行、オンボーディングの期間、ローミングの試行、ローミングの期間、カバレッジ、および接続速度に関する問題を分析できます。
[Site Analytics] ウィンドウは、パフォーマンスの問題を調査するときに、次の情報を得るのに役立ちます。
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問題の内容:KPI を使用して、問題の詳細を調べます。KPI カードには、KPI の名前、KPI の成功率、および最もパフォーマンスの低い参加者の名前とスコアが表示されます。KPI のしきい値に達している場合、KPI スコアは黒で表示されます。パーセンテージがしきい値未満の場合、スコアは赤で表示されます。
次のカテゴリを使用できます。
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[Onboarding Attempts]:指定されたサイトの AP に正常にオンボーディングできるワイヤレスクライアントの割合を測定します。ワイヤレスクライアントがネットワークに正常に参加すると SLA が達成され、ワイヤレスクライアントがネットワークに正常に参加できないと SLA の達成に失敗します。たとえば、100 のクライアントがネットワークへのオンボーディングを試みたとします。50 のクライアントが正常にオンボーディングし、50 がオンボーディングに失敗しました。この場合、[Onboarding Attempts] の KPI 値は 50% です。
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[Onboarding Duration]:設定されたしきい値時間内に AP にオンボーディングできる、正常にオンボーディングされたワイヤレスクライアントの割合を測定します。ワイヤレスクライアントがオンボーディングに失敗した場合、メトリックにはカウントされません。ワイヤレスクライアントが正常にオンボーディングされたものの、設定された SLA 期間よりも時間がかかった場合、失敗としてカウントされます。たとえば、オンボーディングに成功した 50 のクライアントのうち、30 のクライアントは 10 秒未満、20 のクライアントは 10 秒以上かかったとします。この場合、[Onboarding Duration] の KPI 値は 60% です。
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[Roaming Attempts]:特定のサイト内に存在する 1 つの AP から別の AP に正常にローミングできるワイヤレスクライアントの割合を測定します。あるワイヤレスクライアントが正常にローミングして別の AP 経由でネットワークに参加すると SLA が達成され、そのワイヤレスクライアントがネットワークに正常に参加できないと失敗と見なされます。たとえば、100 のクライアントが一定時間内にローミングを試みたとします。50 のクライアントが正常にローミングし、50 のクライアントがローミングに失敗しました。この場合、[Roaming Attempts] の KPI 値は 50% です。
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[Roaming Duration]:設定されたしきい値時間内に、ある AP から別の AP に正常にローミングできるワイヤレスクライアントの割合を測定します。ワイヤレスクライアントが正常なローミングに失敗した場合、このメトリックにはカウントされません。ワイヤレスクライアントが正常にローミングしたものの、ローミング期間に設定されたしきい値よりも時間がかかった場合、失敗としてカウントされます。たとえば、正常にローミングした 50 のクライアントのうち、30 のクライアントは 10 秒未満、20 のクライアントは 10 秒以上かかったとします。この場合、[Roaming Duration] の KPI 値は 60% です。
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[Connection Speed]:設定されたしきい値レートより高い無線データレートのデータトラフィックがワイヤレスクライアントにある時間のパーセンテージを測定します。たとえば、正常にオンボーディングされた 50 のクライアントのコントローラによってサンプリングされたデータレートのうち、200 のサンプルは 11 Mbps のしきい値より高く、50 のサンプルは低かったとします。この場合、[Connection Speed] の KPI 値は 80% です。
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[Coverage]:設定されたしきい値より高い RSSI 値のデータトラフィックがワイヤレスクライアントにある時間のパーセンテージを測定します。たとえば、コントローラによってサンプリングされた 50 の正常にオンボーディングされたクライアントの RSSI 値のうち、200 のサンプルはしきい値の -72 dBm を超えましたが、50 のサンプルはそれよりも低かったとします。この場合、[Coverage] の KPI 値は 80% です。
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時間:時間範囲設定()をクリックして、KPI、タイムラインスライダ、およびヒートマップで使用する期間を指定します。
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場所:サイトレベルから建物、フロア、デバイスレベルへとドリルダウンします。
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ヒートマップ内の赤または緑の色で、パフォーマンスの低いサイトや建物、およびそれらに対応する KPI 値を簡単に識別できます。緑は KPI のしきい値が満たされていることを示し、赤は KPI が満たされていないことを示します。
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建物レベルにドリルダウンすると、低い KPI スコアの原因となったいくつかの主要指標を確認できます。
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正常性ステータスとデバイスの詳細を示すフロアヒートマップでアクセスポイントを表示します。
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特定のフロアにあるアクセスポイントのリストを、各アクセスポイントの特定の KPI スコアおよびクライアント数とともに表示します。
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アクセスポイントをクリックして、その [Device 360] ウィンドウを表示します。
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サイト分析ダッシュボードは、アシュアランス ヘルス ダッシュボードの [AI Analytics] メニューオプションから利用できます。
[AI Analytics] メニューオプションでは、AI ネットワーク分析ツールにもアクセスできます。これらのツールについては、ネットワークのトレンドを観察し洞察を得る を参照してください。