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SA-Comp/1 および SA-Comp/4 サービス アダプタのインストレーションでは、次の作業として、 圧縮 インターフェイスを設定する必要があります。この章で説明する手順は、すべてのサポート対象プラットフォームに当てはまります。プラットフォーム間での(Cisco IOS ソフトウェア コマンドの)わずかな相違については、そのつど説明します。
• 「設定の確認」
ルータの設定を変更するには、 EXEC (別名イネーブル モード)と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。最初に enable コマンドを使用して EXEC コマンド インタープリタの特権レベルを開始してから、 configure コマンドを使用して、新規インターフェイスの設定または既存インターフェイスの設定変更を行う必要があります。パスワードが設定されている場合は、パスワードの入力を要求するプロンプトが表示されます。
特権レベルでは、システム プロンプトの最後がかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)になります。コンソール端末から、次の手順で特権レベルを開始します。
ステップ 1 ユーザ レベルの EXEC プロンプトに、 enable コマンドを入力します。EXEC により、特権レベルのパスワードが要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードには大文字と小文字の区別があります)。パスワードはセキュリティ上の理由から表示されません。
正しいパスワードを入力すると、特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
新規のインターフェイスを設定する場合は、「インターフェイスの設定」に進んでください。
新しい SA-Comp/1 または SA-Comp/4 が正しく取り付けられている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認したあと、特権レベルの configure コマンドを使用して、新規のインターフェイスを設定します。
(注) SA-Comp/1 または SA-Comp/4 と併用するシリアル ポート アダプタを設定します。SA-Comp/1 または SA-Comp/4 は設定変更ができません。ここで説明する内容は、SA-Comp/1 または SA-Comp/4 と併用するシリアル ポート アダプタに関するものです。
• 新規の各インターフェイスで使用するルーティング プロトコル
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
SA-Comp/1 または SA-Comp/4 を新しく搭載した場合、または既存インターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始してインターフェイスを設定する必要があります。すでに設定済みの SA-Comp/1 または SA-Comp/4 を取り付けた場合には、自動的に新しいインターフェイスが認識され、各インターフェイスが既存の設定でアップになります。
使用できるコンフィギュレーション オプション、および SA-Comp/1 または SA-Comp/4 上のインターフェイスを設定する方法については、「関連資料」に記載されている適切なコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
EXEC コマンド インタープリタの特権レベルからコンフィギュレーション コマンドを実行します(通常、パスワードが必要です)。必要に応じてシステム管理者にパスワードを問い合わせてください(EXEC の特権レベルについては、EXEC コマンド インタープリタの使用を参照してください)。
交換する予定のないインターフェイスを削除する場合や、サービス アダプタを交換する場合には、事前に shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウンする(ディセーブルにする)ことにより、新規または設定変更したインターフェイス プロセッサを取り付けたときに異常が発生しないようにします。インターフェイスをシャットダウンすると、そのインターフェイスは show コマンドの出力では administratively down と表示されます。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタの特権レベル(別名イネーブル モード)を開始します(方法は、EXEC コマンド インタープリタの使用を参照してください)。
ステップ 2 特権レベル プロンプトから、次のように、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定し、コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 3 interface serial サブコマンド(その後ろにインターフェイス アドレス)を入力します。続いて、 shutdown コマンドを入力してインターフェイスをシャットダウンします。 表4-1 に、このコマンドの構文を示します。
作業が終わったら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタに戻ります。
(注) その他にもシャットダウンするインターフェイスがある場合は、ポート アダプタ上のインターフェイスごとに、interface serial コマンド(およびインターフェイス アドレス)を入力します。インターフェイスをイネーブルにするには、no shutdown コマンドを使用します。
設定が NVRAM に保存されると、OK メッセージが表示されます。
ステップ 5 新しいインターフェイスについて show interfaces コマンド(その後ろにインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレス)を使用して、そのインターフェイスが正しい状態(シャットダウン)になっているかどうかを確認します。 表4-2 に例を示します。
ステップ 6 次の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3 を繰り返して、インターフェイスを再びイネーブルにします。ただし、 shutdown コマンドの代わりに no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4 を繰り返して、新しい設定をメモリに保存します。
copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. ステップ 5 を繰り返して、インターフェイスが正しい状態になっていることを確認します。
show interfaces コマンド、続いてインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレスを指定します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
次に、基本設定の手順を説明します。ここでは、インターフェイスをイネーブルにし、IP ルーティングを指定します。システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスで使用するルーティング プロトコルに応じて、その他のコンフィギュレーション サブコマンドを入力しなければならない場合があります。圧縮インターフェイスに使用できるコンフィギュレーション サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションについての詳細は、適切なソフトウェア マニュアルを参照してください。
次に説明する手順では、特に明記しないかぎり、各ステップの最後で Return キーを押してください。次のように、プロンプトに disable を入力することにより、いつでも特権レベルを終了してユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定し、コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 最初に設定するインターフェイスを指定します。 interface serial サブコマンドを入力し、その後ろに設定するインターフェイスのインターフェイス アドレスを入力します(ポート アダプタによっては、たとえば interface atm のように、使用するコマンドが異なる場合があります)。 表4-3 に例を示します。
ステップ 3 (システムで IP ルーティングがイネーブルに設定されている場合)インターフェイスに IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。 ip address サブコマンドを使用します。
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにしてインターフェイス特性を設定するために必要な、その他のコンフィギュレーション サブコマンドを追加します。
ステップ 5 no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスを再びイネーブルにします(インターフェイスのシャットダウンを参照)。
ステップ 6 必要に応じて、その他のポート アダプタ インターフェイスをすべて設定します。
ステップ 7 すべてのコンフィギュレーション サブコマンドを入力して設定作業が終わったら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ここでは、Cisco 7200 シリーズ ルータおよび Cisco 7000 シリーズ/Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載の VIP2 上のシリアル インターフェイスに対し、CSA を使用して PPP およびフレーム リレー圧縮を設定する手順について説明します。
Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載された CSA は、任意のポート アダプタ スロットに搭載されたシリアル ポート アダプタ上のインターフェイスを対象に、圧縮機能を実行します。CSA を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータでは、次の 2 つの方法により PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮を設定できます。
• ソフトウェア圧縮 ― ルータのメイン プロセッサにインストールされている Cisco IOS リリース ソフトウェアに、圧縮機能が実装されています。
• ハードウェア圧縮 ― ポート アダプタ スロットに搭載した CSA ハードウェアに、圧縮機能が実装されています。ハードウェア圧縮を使用すると、ルータのメイン プロセッサから圧縮および圧縮解除に関連する負荷が取り除かれます。
インターフェイスに PPP 圧縮を設定するには、 compress stac [software] コマンドを使用します。 compress stac コマンドで software 変数を省略すると、指定したインターフェイス上でハードウェア PPP 圧縮がイネーブルになります。ルータに CSA が搭載されていない場合、インターフェイス上でソフトウェア PPP 圧縮がイネーブルになります。
Cisco 7200 シリーズ ルータに CSA が搭載されている場合、インターフェイス上で強制的にソフトウェア PPP 圧縮をイネーブルにするには、 compress stac software コマンドを使用します。
Cisco 7200 シリーズ ルータに複数の CSA が搭載されている場合、特定のインターフェイスがハードウェア PPP 圧縮に使用する CSA を指定するには、 compress stac csa [port adapter slot] コマンドを使用します。
(注) compress stac csa [port adapter slot] コマンドを使用するには、Cisco 7204 または Cisco 7206 ルータが Cisco IOS Release 11.1(8)CA1 以降の 11.1 CA リリースで稼働している必要があります。CSA は、Cisco 7200 VXR ルータ(Cisco 7204VXR および Cisco 7206VXR)または Cisco 7202 ではサポートされていません。
インターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定するには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンドを使用します。サブインターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定するには、 frame-relay payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンドを使用します。
frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac または frame-relay payload-compress frf9 stac コマンドで変数を省略した場合、指定したインターフェイス上でハードウェア フレーム リレー圧縮がイネーブルになります。ルータに CSA が搭載されていない場合、インターフェイス上でソフトウェア フレーム リレー圧縮がイネーブルになります。
Cisco 7200 シリーズ ルータに複数の CSA が搭載されている場合、特定のインターフェイスがハードウェア フレーム リレー圧縮に使用する CSA を指定するには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac csa csa_number コマンドを使用します。また、特定のサブインターフェイスがハードウェア フレーム リレー圧縮に使用する CSA を指定するには、 frame-relay payload-compress frf9 stac csa csa_number コマンドを使用します。さらに、インターフェイス上で強制的にソフトウェア フレーム リレー圧縮をイネーブルにするには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac software コマンドを使用します。サブインターフェイスの場合は、 frame-relay payload-compress frf9 stac software コマンドを使用します。
VIP2 のスロット 0 または 1 に搭載された CSA は、隣接する VIP2 スロットに搭載されたシリアル ポート アダプタ上のインターフェイスだけを対象に、圧縮機能を実行します。CSA 付きの VIP2 を搭載した Cisco 7000 および Cisco 7500 シリーズ ルータでは、次の 3 つの方法により PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮を設定できます。
• ソフトウェア圧縮 ― ルータのメイン プロセッサにインストールされている Cisco IOS リリース ソフトウェアに、圧縮機能が実装されています。
• 分散圧縮 ― VIP2 にインストールされているソフトウェアに、圧縮機能が実装されています。分散圧縮を使用すると、ルータのメイン プロセッサから圧縮および圧縮解除に関連する負荷が取り除かれます。分散圧縮は、VIP2 を搭載した Cisco 7000 シリーズおよび Cisco 7500 シリーズ ルータでのみサポートされます。
• ハードウェア圧縮 ― VIP2 に搭載した CSA ハードウェアに、圧縮機能が実装されています。ハードウェア圧縮を使用すると、VIP2 またはルータのメイン プロセッサから圧縮および圧縮解除に関連する負荷が取り除かれます。
インターフェイスに PPP 圧縮を設定するには、 compress stac [software|distributed] コマンドを使用します。 compress stac コマンドで変数を省略した場合、指定したインターフェイス上でハードウェア PPP 圧縮がイネーブルになります。ルータに CSA が搭載されていない場合、インターフェイス上で分散圧縮がイネーブルになります。ルータに VIP2 が搭載されていない場合、インターフェイス上でソフトウェア PPP 圧縮がイネーブルになります。
Cisco 7000 または Cisco 7500 シリーズ ルータに CSA 付きの VIP2 が搭載されている場合、インターフェイス上で強制的に分散 PPP 圧縮をイネーブルにするには、 compress stac distributed コマンドを使用します。さらに、インターフェイス上で強制的にソフトウェア PPP 圧縮をイネーブルにするには、 compress stac software コマンドを使用します。
インターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定するには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを使用します。サブインターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定するには、 frame-relay payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを使用します。
frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac または frame-relay payload-compress frf9 stac コマンドで変数を省略した場合、指定したインターフェイス上でハードウェア圧縮がイネーブルになります。ルータに CSA が搭載されていない場合、インターフェイス上で分散圧縮がイネーブルになります。ルータに VIP2 が搭載されていない場合、インターフェイス上でソフトウェア圧縮がイネーブルになります。
Cisco 7000 または Cisco 7500 シリーズ ルータに CSA 付きの VIP2 が搭載されている場合、インターフェイス上で強制的に分散フレーム リレー圧縮をイネーブルにするには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac distributed コマンドを使用します。サブインターフェイスの場合は、 frame-relay payload-compress frf9 stac csa distributed コマンドを使用します。さらに、インターフェイス上で強制的にソフトウェア フレーム リレー圧縮をイネーブルにするには、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac software コマンドを使用します。サブインターフェイスの場合は、 frame-relay payload-compress frf9 stac software コマンドを使用します。
compress stac [software|distributed] コマンドを使用してシリアル インターフェイスに PPP 圧縮を設定する手順は、次のとおりです。各ステップの最後では、特に明記しないかぎり Return キーを押してください。次のように、プロンプトに disable を入力することにより、いつでも特権レベルを終了してユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 特権レベル プロンプトから、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定し、コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 プロンプトで、圧縮を設定するインターフェイスを指定します。
• Cisco 7200 シリーズの場合は、サブコマンド interface 、続いて type ( serial )および port-adapter-slot/interface-port-number を入力します。次の例では、ポート アダプタ スロット 2 の最初のシリアル インターフェイスを指定しています。
• VIP2 の場合は、サブコマンド interface 、続いて type ( serial )および slot/port adapter/interface port number を入力します。次の例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のポート アダプタ スロット 1 にあるポート アダプタ上で最初のシリアル インターフェイスを指定しています。
ステップ 3 インターフェイスに PPP カプセル化を指定します。
(注) ハードウェア圧縮および分散圧縮がサポートされるのは、PPP リンクおよびフレーム リレー リンクに限られます。
ステップ 4 Cisco 7200 シリーズ ルータに複数の CSA を搭載している場合は、 compress stac csa [port adapter slot] コマンドを使用して、インターフェイスがハードウェア圧縮に使用する CSA を指定します。次の例では、ポート アダプタ スロット 3 の CSA を使用しています。
ステップ 5 compress stac [software] コマンドまたは compress stac [software|distributed] コマンドを使用します。
(注) compress stac [software] コマンドは、Cisco 7200 シリーズ ルータでサポートされます。compress stac [software|distributed] コマンドは、VIP2 でサポートされます。
ステップ 6 その他のインターフェイスについても、圧縮を設定します。
• Cisco 7200 シリーズの場合は、各インターフェイスのポート アダプタ スロットおよびポートを指定し、続いて compress stac [ software ] コマンドを入力します。インターフェイスへの圧縮の設定が終わったら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
• VIP2 の場合は、各インターフェイスのインターフェイス プロセッサ スロット、ポート アダプタ、およびポートを指定し、続いて compress stac [ software | distributed ] コマンドを入力します。インターフェイスへの圧縮の設定が終わったら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 8 インターフェイスに圧縮が設定されているかどうかを確認します。そのためには、 show compress コマンドを使用して、システムの全インターフェイスのステータスを表示します。 show compress コマンドの使用例は、「設定の確認」を参照してください。
ステップ 9 インターフェイスから圧縮を削除するには、上記の手順を繰り返し、ステップ 5 で no compress コマンドを使用します。そのあと、新しい設定をメモリに保存します。次に、VIP2 の場合の例を示します。
インターフェイスから圧縮を削除すると、そのインターフェイスは show compress コマンドの出力に表示されなくなります。
以上で、シリアル インターフェイスに PPP 圧縮を設定する手順は終了です。インターフェイスの設定を確認する場合は、「設定の確認」に進んでください。
frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac
[ csa csa_number|software] コマンドおよび frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを使用してインターフェイスにフェレーム リレー圧縮を設定し、 frame-relay payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンドおよび frame-relay payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを使用してサブインターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定する手順は、次のとおりです。
• 新規の各インターフェイスで使用するルーティング プロトコル
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
• インターフェイスの特定のプロトコル アドレスに接続するために使用する、Data Link Connection Identifier(DLCI)番号
• 各インターフェイスに使用するフレーム リレー カプセル化方式(IETF[デフォルト]または Cisco)
各ステップの最後では、特に明記しないかぎり Return キーを押してください。次のように、プロンプトに disable を入力することにより、いつでも特権レベルを終了してユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 特権レベル プロンプトから、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定し、コンフィギュレーション モードを開始します。
ステップ 2 プロンプトで、圧縮を設定する最初のインターフェイスまたはサブインターフェイスを指定します。
• Cisco 7200 シリーズ インターフェイス コンフィギュレーションの場合、サブコマンド interface に続いて type ( serial )および port-adapter-slot/interface-port-number を入力します。
VIP2 インターフェイス コンフィギュレーションの場合、サブコマンド interface に続いて type ( serial )および slot/port-adapter/interface-port-number を入力します。
次の例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のポート アダプタ スロット 1 で最初のインターフェイスを指定しています。
Router(config)# interface serial 3/1/0
• Cisco 7200 シリーズ サブインターフェイス コンフィギュレーションの場合、サブコマンド interface に続いて type ( serial )および port-adapter-slot/interface-port-number.subinterface-number point-to-point を入力します。
VIP2 サブインターフェイス コンフィギュレーションの場合、サブコマンド interface に続いて type ( serial )および slot/port-adapter/interface-port-number-subinterface-number point-to-point を入力します。
次の例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のポート アダプタ スロット 1 で最初のインターフェイスのサブインターフェイス 100 を指定しています。
Router(config)# interface serial 3/1/0.100 point-to-point
ステップ 3 インターフェイスまたはサブインターフェイスにフレーム リレー カプセル化を指定します。
(注) ハードウェア圧縮および分散圧縮がサポートされるのは、フレーム リレー リンクおよび PPP リンクに限られます。
ステップ 4 インターフェイスまたはサブインターフェイスに圧縮を設定します。
• Cisco 7200 シリーズ インターフェイス コンフィギュレーションの場合、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンドを入力します。
VIP2 インターフェイス コンフィギュレーションの場合、 frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを入力します。
次の例では、ステップ 2 で指定したインターフェイス(Cisco 7200 シリーズまたは VIP2)に、ハードウェアベースのフレームリレー圧縮を設定します。
Router(config-if)# frame-relay map ip 10.1.1.1 105 ietf payload-compress frf9 stac
• Cisco 7200 シリーズ サブインターフェイス コンフィギュレーションの場合、 frame-relay
payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンドを入力します。
VIP2 サブインターフェイス コンフィギュレーションの場合、 frame-relay payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを入力します。
次の例では、ステップ 2 に指定されたサブインターフェイス(Cisco 7200 シリーズまたは VIP2)に、ハードウェアベースのフレームリレー圧縮を設定します。
Router(config-if)# frame-relay payload-compress frf9 stac
ステップ 5 その他のインターフェイスまたはサブインターフェイスについても、ステップ 2 ~ステップ 4 を繰り返して、圧縮を設定します。作業が終わったら、 Ctrl-Z を押す( Ctrl キーを押しながら Z キーを押す)か、 end と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 7 インターフェイスに圧縮が設定されているかどうかを確認します。そのため、 show compress コマンドを使用して、システムの全インターフェイスのステータスを表示します。 show compress コマンドの使用例は、「設定の確認」を参照してください。
ステップ 8 インターフェイスから圧縮を削除するには、 no frame-relay map protocol protocol-address dlci
[ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンド、 no frame-relay map protocol protocol-address dlci [ietf|cisco] payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンド、
no frame-relay payload-compress frf9 stac [ csa csa_number|software] コマンド、または no frame-relay payload-compress frf9 stac [software|distributed] コマンドを代わりに使用して、上記の手順を繰り返します。そのあと、新しい設定をメモリに保存します。次に、VIP2 の場合の例を示します。
インターフェイスから圧縮を削除すると、そのインターフェイスは show compress コマンドの出力に表示されなくなります。
以上で、シリアル インターフェイスまたはサブインターフェイスにフレーム リレー圧縮を設定する手順は終了です。インターフェイスの設定を確認する場合は、次の「設定の確認」に進んでください。フレーム リレーの設定についての詳細は、『 Wide-Area Networking Configuration Guide 』の「Configuring Frame Relay」の章を参照してください。
新しいインターフェイスを設定したあと、 show コマンドを使用して、特定の新規インターフェイスまたはすべてのインターフェイスのステータスを表示し、 ping コマンドおよび loopback コマンドを使用して接続を確認します。ここで説明する内容は次のとおりです。
• 「show コマンドによる新規インターフェイス ステータスの確認」
表4-4 に、新しいインターフェイスが正しく設定され動作しており、 SA-Comp/1 および SA-Comp/4 が正しく認識されているかどうかを確認するための、各種の show コマンドの使用法を説明します。この表の後に、 show コマンドの出力例をいくつか示します。コマンドの詳しい説明および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、これらのコマンドを実際に実行したときの出力とは異なる場合があります。記載されている出力は、あくまでも例です。
インターフェイスをアップに設定したにもかかわらずインターフェイスがシャットダウンしている場合、またはハードウェアが正常に動作していない旨が表示される場合には、インターフェイスを正しく接続および終端しているかどうかを確認してください。それでもインターフェイスをアップにできない場合は、製品を購入された代理店までご連絡ください。ここで説明する内容は次のとおりです。
• 「show version または show hardware コマンドの使用」
ご使用のシステムに該当する項を参照してください。 show コマンドでの作業が終わったあとは、「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進んでください。
システムのハードウェア構成、インターフェイス タイプ別の搭載数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルおよびブート イメージの名前およびソース、を表示するには、 show version (または show hardware )コマンドを使用します。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、これらのコマンドを実際に実行したときの出力とは異なる場合があります。記載されている出力は、あくまでも例です。
次に、 SA-Comp/1 および SA-Comp/4 を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータに関する show version コマンドの出力例を示します。
次に、 SA-Comp/1 および SA-Comp/4 を搭載した Cisco 7500 シリーズに関する show version コマンド例を示します。
ルータ上のどのインターフェイスに圧縮が設定されているかを調べるには、 show compress コマンドを使用します( show compress コマンドでは、圧縮が設定されているインターフェイスだけが表示されます)。 show compress コマンドでは、圧縮が設定されているすべてのインターフェイス、各インターフェイスに設定されている圧縮のタイプ、およびインターフェイスのデータを圧縮している CSA が表示されます。
次の例では、同じシリアル インターフェイス(ポート アダプタ スロット 2 のポート アダプタの最初のインターフェイス)について、PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮の情報がそれぞれ表示されています。
ルータ上のどのインターフェイスに圧縮が設定されているかを調べるには、 show compress コマンドを使用します。圧縮が設定されているすべてのインターフェイスと、各インターフェイスに設定されている圧縮のタイプ、および使用されている CSA が表示されます( show compress コマンドでは、圧縮が設定されているインターフェイスだけが表示されます)。次の例では、同じインターフェイス(インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のスロット 1 にあるポート アダプタ上で最初のインターフェイス)に PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮がそれぞれ設定されています。
システムに搭載されているポート アダプタのタイプ(および各ポート アダプタの具体的な情報)を表示するには、 show diag slot コマンドを使用します。 slot は、Cisco 7200 シリーズ ルータの場合は ポート アダプタ スロット 、VIP2 を搭載した Cisco 7000 シリーズまたは Cisco 7500 シリーズ ルータの場合は インターフェイス プロセッサ スロット です。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、これらのコマンドを実際に実行したときの出力とは異なる場合があります。記載されている出力は、あくまでも例です。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載した SA-Comp/1 または SA-Comp/4 に関する show diag slot コマンドの出力例を示します。シャーシ スロット 1 の CSA に関する次の例のように、ポート アダプタに関する具体的な情報が表示されます。
ハードウェアが正常に動作していない旨が表示された場合は、ネットワーク インターフェイスを正しく接続および終端しているかどうかを確認してください。それでもインターフェイスをアップまたはシャットダウンできない場合は、製品を購入された代理店までご連絡ください。
次に、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のポート アダプタ スロット 0 の SA-Comp/1 または SA-Comp/4 に関する show diag slot コマンドの出力例を示します。
ハードウェアが正常に動作していない旨が表示された場合は、ネットワーク インターフェイスを正しく接続および終端しているかどうかを確認してください。それでもインターフェイスをアップまたはシャットダウンできない場合は、製品を購入された代理店までご連絡ください。
show interfaces コマンドは、指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスを含む)を表示します。以下に示す例では、いずれもシリアル インターフェイスを指定しています。
Cisco 7200 シリーズおよび VIP2 のインターフェイスに使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションについての詳細は、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルに記載されている出力例は、これらのコマンドを実際に実行したときの出力とは異なる場合があります。記載されている出力は、あくまでも例です。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータに関する show interfaces コマンドの出力例を示します。次の例では、同じインターフェイス(スロット 2 に搭載したポート アダプタの最初のインターフェイス)に、PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮がそれぞれ設定されています(各インターフェイスは、イネーブルに設定するまで、管理上のシャットダウン状態です)。
特定のシリアル インターフェイスに関する情報だけを表示するには、 show interfaces type- port-
adapter-slot/interface-port-number コマンドに、インターフェイス タイプ(serial など)、ポート アダプタ スロット、インターフェイス ポート番号(port adapter slot/port)などの引数を指定します。
次の show interfaces serial port-adapter-slot/interface-port-number コマンドの出力例では、ポート アダプタ スロット 2 の最初の PA-8T-V.35 インターフェイス ポート アダプタに関するすべての情報が表示されています。
コマンドの詳しい説明および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
次の「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進み、 SA-Comp/1 または SA-Comp/4 とスイッチまたはルータのネットワーク接続を確認してください。
次に、VIP2 を使用する場合の show interfaces コマンドの出力例を示します。次の例では、同じインターフェイス(インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP2 のスロット 1 にあるポート アダプタ上で最初のインターフェイス)に PPP 圧縮およびフレーム リレー圧縮がそれぞれ設定されています(各インターフェイスは、イネーブルに設定するまで、管理上のシャットダウン状態です)。
特定のシリアル インターフェイスに関する情報だけを表示するには、 show interfaces type slot/port-adapter/port コマンドに、インターフェイス タイプ(serial など)、スロット、ポート アダプタ、ポート番号(slot/port adapter/port)などの引数を指定します。
次の show interfaces serial slot/port-adapter/port コマンドの出力例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1 の最初の PA-8T-V.35 インターフェイス ポート(インターフェイス ポート 0)に関するすべての情報が表示されています。
VIP2 コマンドの詳しい説明および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
次の「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進み、 SA-Comp/1 または SA-Comp/4 とスイッチまたはルータのネットワーク接続を確認してください。
ping コマンドを使用して、インターフェイス ポートが正しく動作しているかどうかを確認できます。ここでは、このコマンドについて簡単に説明します。コマンドの詳しい説明および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ping コマンドは、指定した IP アドレスのリモート デバイスにエコー要求パケットを送信します。エコー要求を送信したあと、システムは所定の時間だけリモート デバイスからの応答を待機します。各エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。所定の時間内に応答のなかった各要求は、ピリオド(.)で表示されます。一連の感嘆符(!!!!!)が表示される場合、接続状態は良好です。一連のピリオド(.....)あるいは [timed out] または [failed] メッセージが表示される場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、成功した場合の例を示します。
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスを正しく指定しているかどうか、デバイスがアクティブである(電源がオンになっている)かどうかを確認したあと、再び ping コマンドを実行してください。