この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、サポート対象プラットフォームから CSA を取り外す手順と、新規または交換用サービス アダプタを取り付ける手順について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
• 「活性挿抜」
ポート アダプタの各基板は、金属製フレームに固定されており、ESD(静電気放電)による損傷を受けやすい部品です。
(注) ポート アダプタ スロットを使用しない場合は、空のスロットに必ずブランク ポート アダプタを取り付けてください。これは、ルータまたはスイッチを EMI(電磁波干渉)要件に適合させ、ポート アダプタ内部に適切な通気を保つために必要です。使用していないスロットに新しいポート アダプタを取り付ける場合には、最初にブランク ポート アダプタを取り外す必要があります。
いくつかのプラットフォームでは、ポート アダプタの活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)がサポートされています。したがって、Cisco 7100 シリーズ ルータ、Cisco 7200 シリーズ ルータ、または Cisco uBR7200 シリーズ ルータに搭載された CSA の取り外しまたは交換を行う場合には、ルータの電源を切る必要はありません。
VIP2 は活性挿抜に対応していますが、個々のサービス アダプタおよびポート アダプタは活性挿抜対応ではありません。サービス アダプタおよびポート アダプタを交換する場合には、最初にシャーシから VIP2 を取り外し、そのあと必要に応じてサービス アダプタまたはポート アダプタの取り付けまたは交換を行う必要があります。新しいサービス アダプタまたはポート アダプタを取り付ける VIP2 にブランク ポート アダプタが取り付けられている場合には、最初にシャーシから VIP2 を取り外し、そのあとブランク ポート アダプタを取り外す必要があります。
アクティブなトラフィックが流れているポート アダプタを取り外す前に、システムをシャットダウンすることを推奨します。トラフィックがポート上を流れている間にモジュールを取り外すと、システム障害の原因となります。モジュールを挿入すると、ポートは再びアップに戻ります。
(注) ルータまたはスイッチからモジュールを取り外すと、活性挿抜によって、モジュールのアクティブなインターフェイスがすべて管理上のシャットダウン状態になります。
活性挿抜により、ルータが稼働した状態でモジュールの取り付けおよび取り外しが行えます。ソフトウェアに通知したりシステム電源をシャットダウンしたりする必要はありませんが、モジュール取り外しの間に、そのモジュール上をトラフィックが流れないようにしなければなりません。活性挿抜は、ネットワーク上のエンドユーザに影響を与えず、すべてのルーティング情報を保持しながら、セッションを維持します。
次に、活性挿抜の基本的な機能について説明します。サポート対象プラットフォームにおける特定のモジュールの取り付けおよび取り外し手順については、「サービス アダプタの取り外しおよび取り付け」を参照してください。
各モジュールには、ルータ接続用のバス コネクタが 1 つあります。コネクタには、3 種類の長さの階段状のピンがあり、モジュールに接続すると、システムに固有の信号を送信します。システムでは、受信信号およびその受信順序を確認して、モジュールがシステムから取り外されたのか、または取り付けられたのかを判断します。システムは、これらの信号から、新しいインターフェイスを再度初期化するか、または取り外されたインターフェイスをシャットダウンするかを判断します。
たとえば、モジュールを取り付ける場合、一番長いピンが最初にモジュールに接触して、一番短いピンが最後に接触します。システムは、この信号および受信順序を認識します。
モジュールの取り外しまたは取り付け時に、ピンが信号を送信して、システムに変更を通知します。これにより、ルータが次の手順を実行します。
2. 新しく取り付けられたポート アダプタを初期化するか、または空のインターフェイスを管理上のシャットダウンにします。
3. 以前設定されていたモジュール上のインターフェイスを、すべて以前の状態に戻します。新しく取り付けられたインターフェイスは、起動時に未設定ではあるが存在していたものとして、管理上のシャットダウン状態にされます。同じタイプのモジュールをスロットに再度取り付けた場合、モジュールのポートは、当初取り付けられていた同じタイプのモジュールのポートの数まで設定され、オンラインになります。
(注) 取り付け作業を開始する前に、「インストレーションの準備」を読み、取り付けに必要な部品および工具を確認してください。
サービス アダプタまたはポート アダプタの取り付けまたは取り外しを行う際は、次の警告および注意事項に従ってください。
(注) サービス アダプタまたはポート アダプタのレバーなどの固定機構をロック位置まで動かせない場合、そのサービス アダプタまたはポート アダプタはミッドプレーンに完全に装着されていません。このような場合、サービス アダプタまたはポート アダプタを慎重にスロットから半分ほど引き出し、再び挿入してから、レバーなどの機構をロック位置まで動かしてください。
警告 作業中は、カードの静電破壊を防ぐため、必ず静電気防止用リスト ストラップを着用してください。プラットフォームによっては、リスト ストラップを取り付けるための ESD コネクタが付いています。ミッドプレーンまたはバックプレーンに手または金属製の工具で直接触れないように注意してください。感電事故のおそれがあります。
ここでは、サービス アダプタの取り外しおよび取り付け手順を一連の図で説明します。次の図を示します。
• 「Cisco 7200 シリーズ -- サービス アダプタの取り外しおよび取り付け」
• 「VIP2 -- サービス アダプタの取り外しおよび取り付け」
(注) CSA は、VIP2 マザーボードのポート アダプタ スロット 0 または 1 に搭載できます。ただし、CSA が圧縮および圧縮解除するのは、隣接する VIP2 ポート アダプタ スロットに搭載されたシリアル ポート アダプタ上のインターフェイスを通過するデータだけです。
CSA は、Cisco 7200 シリーズ シャーシの任意の空いているポート アダプタ スロットに搭載することができ、他の任意のポート アダプタ スロットに搭載されたシリアル ポート アダプタ上のインターフェイスでの圧縮および圧縮解除を行います。Cisco 7000 シリーズ、7200 シリーズ、および 7500 シリーズ ルータには、複数の CSA を搭載できます。