この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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PA-4T インストレーションの次の段階として、 シリアル インターフェイスを設定する必要があります。ここで説明する手順は、サポート対象のプラットフォームすべてに当てはまります。プラットフォーム間での Cisco IOS ソフトウェア コマンドの若干の相違についても説明します。
• 「設定の確認」
ルータのコンフィギュレーションを変更するには、 EXEC (またはイネーブル モード)と呼ばれるソフトウェア コマンド インタープリタを使用します。 configure コマンドを使用して新しいインターフェイスを設定したり、既存のインターフェイス設定を変更したりするには、まず enable コマンドを入力して、EXEC コマンド インタープリタの特権レベルを開始する必要があります。パスワードが設定されている場合には、パスワードの入力が要求されます。
特権レベルのシステム プロンプトは、最後にかぎカッコ(>)ではなくポンド記号(#)が表示されます。コンソール端末で特権レベルを開始する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ユーザ レベル EXEC プロンプトで、 enable コマンドを入力します。次のように、特権レベル パスワードの入力が要求されます。
ステップ 2 パスワードを入力します(パスワードは大文字と小文字が区別されます)。セキュリティ保護のため、入力したパスワードは表示されません。
正しいパスワードを入力すると、特権レベルのシステム プロンプト(#)が表示されます。
新しいインターフェイスを設定する場合は、「インターフェイスの設定」に進んでください。
新しい PA-4T が正しく搭載されている(ENABLED LED が点灯する)ことを確認してから、特権レベルの configure コマンドを使用して、新しいインターフェイスを設定します。次の情報を用意しておく必要があります。
• 新しいインターフェイスそれぞれに適用するルーティング プロトコル
• IP アドレス(インターフェイスに IP ルーティングを設定する場合)
• 新しいインターフェイスのそれぞれに使用するクロック タイミング ソースおよび外部タイミングのクロック速度
新しい PA-4T を取り付けた場合、または既存インターフェイスの設定を変更する場合には、コンフィギュレーション モードを開始して、新しいインターフェイスを設定する必要があります。設定済みの PA-4T を交換した場合には、システムが新しいインターフェイスを認識して、既存の設定で新しいインターフェイスをそれぞれ起動します。
使用できるコンフィギュレーション オプションの概要、および PA-4T 上のインターフェイスの設定手順については、「関連資料」に記載の該当するコンフィギュレーション マニュアルを参照してください。
EXEC コマンド インタープリタの特権レベルでコンフィギュレーション コマンドを実行するには、通常、パスワードが必要になります。必要に応じて、システム管理者からパスワードを入手してください(EXEC の特権レベルの詳細については、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照してください)。
インターフェイスを交換するのではなく取り外す場合、 シリアル ケーブルを交換する場合 、またはポート アダプタを交換する場合には、事前に shutdown コマンドを使用してインターフェイスをシャットダウン(ディセーブルに)し、新しいポート アダプタまたは設定変更したポート アダプタを取り付ける際に異常が発生しないようにします。インターフェイスをシャットダウンすると、 show コマンドの出力に administratively down と示されます。
ステップ 1 EXEC コマンド インタープリタの特権レベル(イネーブル モード)を開始します(手順については、EXEC コマンド インタープリタの使用方法を参照)。
ステップ 2 特権レベルのプロンプトからコンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 3 interface serial サブコマンド(その後ろにインターフェイス アドレス)を入力し、さらに shutdown コマンドを入力することにより、インターフェイスをシャットダウンします。 表4-1 に、コマンド構文を示します。
作業が終了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタに戻ります。
(注) 他のインターフェイスをシャットダウンする場合は、ポート アダプタ上のインターフェイスごとに、interface serial コマンド(およびインターフェイス アドレス)を入力します。インターフェイスをイネーブルにするには、no shutdown コマンドを使用します。
ステップ 4 次の手順で、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
NVRAM にコンフィギュレーションが保管されると、OK メッセージが表示されます。
ステップ 5 show interfaces コマンド(その後ろにインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレス)を使用して、特定のインターフェイスを表示し、新しいインターフェイスが正しいステート(シャットダウン)になっていることを確認します。 表4-2 に例を示します。
ステップ 6 次の手順で、インターフェイスを再びイネーブルにします。
a. ステップ 3 を繰り返して、インターフェイスを再びイネーブルにします。 shutdown コマンドの代わりに no shutdown コマンドを使用します。
b. ステップ 4 を繰り返して、新しいコンフィギュレーションをメモリに保管します。 copy running-config startup-config コマンドを使用します。
c. ステップ 5 を繰り返して、インターフェイスが正しいステートになっていることを確認します。 show interfaces コマンドを使用し、その後ろにインターフェイス タイプおよびインターフェイス アドレスを入力します。
ソフトウェア コンフィギュレーション コマンドの詳細については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
次に、基本的なコンフィギュレーション(インターフェイスをイネーブルにして、IP ルーティングを指定し、 クロック レートを設定する )手順を説明します。ただし、システム コンフィギュレーションの要件およびインターフェイスのルーティング プロトコルに応じて、他のコンフィギュレーション サブコマンドも使用しなければならないことがあります。 シリアル インターフェイスに使用できるコンフィギュレーション サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、該当するソフトウェア マニュアルを参照してください。
次の手順では、特に明記されていないかぎり、各ステップの最後に Return キーを押します。次のようにプロンプトに disable と入力すると、いつでも特権レベルを終了し、ユーザ レベルに戻ることができます。
ステップ 1 コンフィギュレーション モードを開始し、コンフィギュレーション サブコマンドの送信元としてコンソール端末を指定します。
ステップ 2 interface serial サブコマンド、その後ろに設定対象のインターフェイスのインターフェイス アドレスを入力して、最初に設定するインターフェイスを指定します(使用するポート アダプタによって、 interface atm のようにコマンドが異なることがあります)。 表4-3 に例を示します。
ステップ 3 (IP ルーティングがイネーブルに設定されているシステムでは)次のように ip address サブコマンドを入力し、IP アドレスおよびサブネット マスクを割り当てます。
ステップ 4 ルーティング プロトコルをイネーブルにするために必要なコンフィギュレーション サブコマンドを追加し、インターフェイス特性を設定します。
(注) DTE インターフェイスを設定する場合は、ステップ 6 に進んでください。DCE インターフェイスを設定する場合は、ステップ 5 の手順で、外部クロック信号を設定する必要があります。
ステップ 5 の例は、PA-4T をサポートするすべてのシステムに当てはまります。
ステップ 5 clock rate コマンドを使用して、クロック レートを設定します(次のセクション「タイミング[クロック]信号の設定」を参照)。
ステップ 6 no shutdown コマンドを使用して、インターフェイスを再びイネーブルにします(インターフェイスのシャットダウンを参照)。
ステップ 7 他の必要なポート アダプタ インターフェイスをすべて設定します。
ステップ 8 コンフィギュレーション サブコマンドをすべて入力し、コンフィギュレーションを完了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。
ステップ 9 次の手順で、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
EIA/TIA-232 インターフェイスはすべて、ポートに接続されたコンパクト シリアル ケーブルのモードに応じて、DTE モードと DCE モードのどちらでもサポートします。ポートを DTE インターフェイスとして使用する場合は、ポートに DTE コンパクト シリアル ケーブルを接続すれば済みます。DTE モード ケーブルを検出したシステムは、自動的に外部タイミング信号を使用します。DCE モードでポートを使用する場合は、DCE コンパクト シリアル ケーブルを接続し、 clock rate コンフィギュレーション コマンドでクロック速度を設定する必要があります。ループバック テストを実行する場合も、クロック レートの設定が必要です。ここでは、DCE ポート上でクロック レートを設定し、必要に応じてクロックを反転させ、データ信号とクロック信号間でフェーズ シフトを修正する方法について説明します。 表4-4 に、クロック レート設定に使用するコマンドの概要を示します。詳細については、次の該当する項を参照してください。
PA-4T DCE インターフェイスのデフォルトの動作では、DCE デバイスが独自のクロック信号(TxC)を生成してリモート DTE に送信します。リモート DTE デバイスはクロック信号を DCE(PA-4T)に戻します。インターフェイスのクロック レートは、 clock rate サブコマンドを使用し、クロック レートを bps(ビット/秒)値で指定して設定します。このサブコマンドの動作は、サポート対象のすべてのプラットフォームで同じです。
クロック レートを設定する前に、 interface serial コマンド(続けて、インターフェイス アドレス)を使用して、クロック レート値を設定するインターフェイスを選択しなければなりません。
次の例では、72 kbps のクロック レートを指定しています。
上のコマンド例は、PA-4T をサポートするすべてのシステムに当てはまります。クロック レートを削除する場合は、 no clock rate コマンドを使用します。
1200、2400、4800、9600、19200、38400、56000、64000、
72000、125000、148000、250000、500000、800000、1000000、
1300000、2000000、4000000、8000000
作業が終了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。さらに、 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
長いケーブルまたは TxC(クロック)信号を送信しないケーブルは、高い伝送速度で動作している場合に、エラー率が高くなることがあります。PA-4T DCE ポートでエラー パケットが多いことが報告された場合は、フェーズ シフトが原因になっている可能性があります。クロックを反転させると、フェーズ シフトを修正できることもあります。
EIA/TIA-232 インターフェイスが DTE の場合、 invert-transmit-clock コマンドによって DTE がリモート DCE から受信する TxC 信号が反転されます。EIA/TIA-232 インターフェイスが DCE の場合、 invert-transmit-clock コマンドによってリモート DTE ポートへのクロック信号が反転されます。クロック信号を元のフェーズに戻す場合は、 no invert-transmit-clock コマンドを使用します。
表4-5 に、NonReturn to zero Inverted(NRZI)フォーマット コマンドの概要を示します。詳細については、後ろの説明を参照してください。
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nrzi-encoding [ mark ] 1 |
この例は、NRZI マーク エンコーディングが指定されたシリアル インターフェイスのものです。 この例は、NRZI スペース エンコーディングが指定されたシリアル インターフェイスのものです。 |
||
この例は、シリアル インターフェイス上の NRZI エンコーディングをディセーブルにします。 |
1.mark はオプションの引数です。mark が使用されると、信号遷移は行われません。ビット インターバルの先頭にデータ(マーク)があります。mark が使用されない場合は、信号遷移が行われます。ビット インターバルの先頭にデータ(スペース)はありません。 |
PA-4T 上のすべての EIA/TIA-232 インターフェイスは、NonReturn to Zero(NRZ)および NRZI フォーマットに対応しています。NRZ と NRZI とでは、伝送用に使用する電圧レベルがそれぞれ異なります。ビット インターバル中、NRZ 信号は、信号遷移なしの一定した電圧レベル(no return to a zero 電圧レベル)を維持し、絶対値 0 および 1 を使用してデコードされます。NRZI は、同じ一定した信号レベルを使用しますが、ビット インターバルの先頭のデータの欠如(スペース)を信号遷移ありと解釈し、データの存在(マーク)を信号遷移なしと解釈します。NRZI は、絶対値を判別する代わりに、リレーショナル エンコーディングを使用して信号を解釈します。
NRZ フォーマット(すべてのインターフェイス上の出荷時デフォルト)の方が一般的です。IBM 環境では、一般的に EIA/TIA-232 接続と併せて NRZI フォーマットが使用されます。
どのインターフェイス上でも NRZI エンコーディングをイネーブルにするには、 nrzi-encoding [ mark ] コマンドを使用します。コマンドの後ろの引数は信号遷移とは解釈されず、 mark は信号遷移なしと解釈されます。このコマンドの動作は、サポート対象のすべてのプラットフォームで同じです。NRZI エンコーディングをイネーブルにするには、その前に、 interface serial コマンド(続けて、インターフェイス アドレス)を使用して、NRZI エンコーディングをイネーブルにするインターフェイスを選択する必要があります。
次の例では、信号遷移ありの NRZI エンコーディング(引数なし)が指定されています。
次の例では、信号遷移なしの NRZI エンコーディング(引数あり)が指定されています。
上のコマンド例は、PA-4T をサポートするすべてのシステムに当てはまります。
NRZI エンコーディングをディセーブルにする場合は、 no nrzi-encoding コマンドを使用します。
作業が終了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。さらに、 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
コマンドの完全な説明および使い方については、『Configuration Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。詳細については、「マニュアルの入手方法」を参照してください。
表4-6 に、Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)コマンドの概要を示します。詳細については、後ろの説明を参照してください。
CRC は、計算した数値を使用して、送信データのエラーを検出するエラー検査方法です。デフォルトでは、すべてのインターフェイスで 16 ビットの CRC(CRC-CITT)を使用しますが、32 ビットの CRC もサポートされます。データ フレームの送信側が Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)を計算します。送信側は、フレームを送信する前に、メッセージに FCS 値を付加します。受信側は FCS を再計算し、計算結果と送信側からの FCS を比較します。2 つの計算値が異なっている場合、受信側は送信エラーが発生したものとみなし、フレームの再送信を送信側に要求します。
32 ビットの CRC をイネーブルにするには、 crc 32 コマンドを使用します。32 ビットの CRC をイネーブルにするには、その前に、 interface serial コマンド(続けて、インターフェイス アドレス)を使用して、32 ビットの CRC をイネーブルにするインターフェイスを選択しなければなりません。このコマンドの動作は、サポート対象のすべてのプラットフォームで同じです。
次の例は、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP で、PA-4T 上の最初のシリアル ポートを 32 ビット CRC 用に設定しています。
上のコマンド例は、 PA-4T をサポートするすべてのシステムに当てはまります。
CRC-32 をディセーブルにして、インターフェイスの設定をデフォルトの CRC-16(CRC-CITT)に戻す場合は、 no crc 32 コマンドを使用します。
作業が終了したら、 Ctrl-Z を押す( Control キーを押しながら Z を押す)か、 end または exit と入力して、コンフィギュレーション モードを終了し、EXEC コマンド インタープリタ プロンプトに戻ります。さらに、 copy running-config startup-config コマンドを使用して、新しいコンフィギュレーションを NVRAM に保管します。
コマンドについては、『Configuration Fundamentals Configuration Guide』を参照してください。詳細については、「マニュアルの入手方法」および「テクニカル サポート」を参照してください。
新しいインターフェイスを設定したあとで、 show コマンドを使用して新しいインターフェイスまたは全インターフェイスのステータスを表示し、 ping コマンドおよび loopback コマンドを使用して接続能力を確認します。内容は、次のとおりです。
• 「show コマンドによる新しいインターフェイスのステータス確認」
表4-7 に、 show コマンドを使用して、新しいインターフェイスが正しく設定され、かつ正常に動作しているかどうか、また、出力に PA-4T が正しく含まれているかどうかを確認する方法を示します。そのあとで、一部の show コマンドについて出力例を紹介します。コマンドの完全な説明および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
アップに設定したインターフェイスがシャットダウンになっている場合、またはハードウェアが正しく動作していないというメッセージが表示された場合には、インターフェイスが正しく接続され、終端されているかどうかを確認してください。なお、インターフェイスをアップに設定できないときは、製品を購入した代理店に連絡してください。ここで説明する内容は、次のとおりです。
• show version または show hardware コマンドの使用
使用システムに当てはまる項目を選択してください。 show コマンドでの作業が終了したら、「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進んでください。
システム ハードウェア構成、搭載されている各インターフェイス タイプの数、Cisco IOS ソフトウェアのバージョン、コンフィギュレーション ファイルの名前とソース、およびブート イメージを表示するには、 show version (または show hardware )コマンドを使用します。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
次に、 PA-4T を搭載した Cisco 7200 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
次に PA-4T を搭載した Cisco 7500 シリーズ ルータでの show version コマンドの出力例を示します。
show diag slot コマンドを使用して、システムに搭載されたポート アダプタ タイプ(およびそれぞれの特定の情報について)表示します。ここで、 slot は、Cisco 7200 シリーズ ルータでは ポート アダプタ スロット 、VIP が搭載された Cisco 7500 シリーズ ルータでは インターフェイス プロセッサ スロット です。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
次に、Cisco 7200 シリーズ ルータのポート アダプタ スロット 1 に搭載した PA-4T に対する show diag slot コマンドの出力例を示します。
次に、インターフェイス プロセッサ スロット 9 に搭載した VIP のポート アダプタ スロット 0 の PA-4T に対する show diag slot コマンドの出力例を示します。
show interfaces コマンドを使用すると、指定したインターフェイスのステータス情報(物理スロットおよびインターフェイス アドレスを含む)が表示されます。ここで紹介する例では、いずれもシリアル インターフェイスを指定しています。
Cisco 7200 シリーズおよび Cisco 7500 VIP インターフェイスに使用できるインターフェイス サブコマンドおよびコンフィギュレーション オプションの詳細については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
(注) このマニュアルで紹介する出力例は、実際にコマンドを実行した場合に得られる出力とは異なる場合があります。このマニュアルに収録されている出力は、あくまでも例です。
次に Cisco 7200 シリーズ ルータに対する show interfaces コマンドの出力例を示します。次の例では、ポート アダプタ スロット 1 のポート アダプタに 4 つのシリアル インターフェイス(0 ~ 3)があります。各インターフェイスのステータス情報は大部分省略しています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしないかぎり、管理上のシャットダウン状態です)。
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、ポート アダプタ スロット 1 に搭載した PA-4T のインターフェイス ポート 0 に関するすべての情報が含まれています。
次に、VIP に対する show interfaces コマンドの使用例を示します。この例では、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP のポート アダプタ スロット 1 にポート アダプタがあり、このポート アダプタ上に 4 つのシリアル インターフェイス(0 ~ 3)があります。各インターフェイスのステータス情報は大部分が省略されています(インターフェイスはユーザがイネーブルにしないかぎり、管理上のシャットダウン状態です)。
次の show interfaces serial コマンドの出力例には、インターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載した VIP で、ポート アダプタ スロット 1 に搭載したポート アダプタのインターフェイス 0 に関するすべての情報が含まれています。
次の「ping コマンドによるネットワーク接続の確認」に進み、 PA-4T および、スイッチまたはルータのネットワーク接続を確認します。
ping コマンドを使用することにより、インターフェイス ポートが正常に動作しているかどうかを確認できます。ここでは、ping コマンドの概要について説明します。コマンドの詳細および使用例については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
ping コマンドは、指定した宛先 IP アドレスのリモート デバイスに対してエコー要求パケットを送信します。エコー要求の送信後、システムは指定された時間だけ、リモート デバイスからの応答を待機します。エコー応答は、コンソール端末に感嘆符(!)で表示されます。タイムアウトまでに戻されなかった各要求は、ピリオド(.)で表示されます。連続する感嘆符(!!!!!)は正常な接続状態を示します。連続するピリオド(.....)、[timed out]、または [failed] メッセージが表示された場合は、接続に失敗したことを意味します。
次に、アドレス 10.0.0.10 のリモート サーバに対して ping コマンドを実行し、正常に接続した例を示します。
接続に失敗した場合は、宛先の IP アドレスが正しいこと、およびデバイスがアクティブである(電源がオンになっている)ことを確認し、もう一度 ping コマンドを実行してください。
次の「loopback コマンドの使用」に進み、ネットワーク接続をさらに確認します。
ループバック テストで PA-4T インターフェイスとリモート装置(モデムまたは CSU/DSU など)間の接続をテストすることにより、機器の誤動作を検出して切り離すことができます。 loopback サブコマンドでインターフェイスをループバック モードにすると、 ping コマンドで生成されたパケットをリモート装置またはコンパクト シリアル ケーブル経由でループさせてテストできます。パケットが完全にループされた場合は、接続は良好です。完全なループにならなかった場合は、ループバック テスト パス上のリモート装置またはコンパクト シリアル ケーブルに障害があることが特定できます。
(注) ループバック テストを実行するには、その前にポート上でクロック レートを設定する必要があります。ただし、ポートにケーブルが接続されていない場合で、かつポートが管理上のアップ状態でループバック モードになっている場合は、ループバック テストの実行前にポート上でクロック レートを設定する必要はありません。
ポートのモードに応じて、 loopback コマンドを発行し、次のパスを確認します。
• PA-4T インターフェイス ポートにコンパクト シリアル ケーブルが接続されていない場合、または回線プロトコルをアップとして設定したポートに DCE ケーブルが接続されている場合は、 loopback コマンドでネットワーク処理エンジンとインターフェイス ポート間のパスだけをテストします(ネットワーク処理エンジンとポート アダプタからは出ません)。
• ポートに DTE ケーブルが接続されている場合は、 loopback コマンドでネットワーク処理エンジンと DSU/モデムのネットワーク処理エンジンに近い側の間のパスをテストすることにより、PA-4T インターフェイスとコンパクト シリアル ケーブルをテストします(X.21 DTE インターフェイス ケーブルは、このループバック テストに対応していません。次の注を参照してください)。
(注) X.21 インターフェイス定義には、ループバック定義が含まれていません。4T ポート アダプタ上では、X.21 DTE インターフェイスはループバック機能をサポートしません。PA-4T インターフェイスには内部クロック信号があるため、ループバックは X.21 DCE インターフェイス上で機能します。これで、新しい 4T ポート アダプタのシリアル インターフェイスを設定する手順は終了です。