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この章では、PA-4T ポート アダプタについて説明します。内容は次のとおりです。
• 「同期シリアル(Synchronous Serial)の概要」
• 「LED」
PA-4T(図1-1 を参照)は、T1(1.544 Mbps)および E1(2.048 Mbps)速度で全二重動作に対応する、チャネル非依存の 4 つの同期シリアル ポートを提供します。各ポートは、使用可能なインターフェイス タイプである EIA/TIA(電子工業会/電気通信工業会)-232、EIA/TIA-449、V.35、X.21、および EIA-530 をサポートします。各 PA-4T インターフェイス ポートに接続するケーブルによって、タイプ(EIA/TIA-232 など)およびモード(DCE または DTE)が決まります。
(注) VIP は活性挿抜(Online Insertion and Removal; OIR)対応ですが、各ポート アダプタは活性挿抜対応ではありません。ポート アダプタを交換する場合は、先にシャーシから VIP を取り外し、そのあとで必要に応じてポート アダプタを交換します。
Cisco 7200 シリーズ ルータでは、すべてのポート アダプタ タイプについて活性挿抜可能です。
PA-4T は、EIA/TIA-232、EIA/TIA-449、V.35、X.21、EIA-530 などのインターフェイス タイプに対応しています。米国ではもっとも一般的なインターフェイス規格である EIA/TIA-232 は、64 kbps までの信号速度で不平衡型回路をサポートします。平衡型(EIA/TIA-422)および不平衡型(EIA/TIA-423)伝送をサポートする EIA/TIA-449 は、機能が豊富で、長距離伝送をサポートする EIA/TIA-232 の高速版(最大 2 Mbps)です。EIA/TIA-449 規格は、EIA/TIA-232 規格に代わるものとして開発されましたが、あまり普及していません。
(注) EIA/TIA 規格は、ANSI(米国規格協会)による承認以前は、RS-232 および RS-449 と呼ばれる勧告でした。
EIA/TIA-449 への変換に対する抵抗は、主に DB-25 ハードウェアがすでに多数導入されていることや、37 ピンの大型 EIA/TIA-449 コネクタを使用するため、接続数が限定される(小型の 25 ピン EIA/TIA-232 コネクタよりも 1 つの装置で提供できる接続数が少なくなる)ことが原因と考えられます。
平衡型伝送をサポートする EIA-530 は、EIA/TIA-232 に使用されている小型の DB-25 コネクタ上で、EIA/TIA-449 の機能を強化し、速度を上げ、距離を伸ばします。EIA-530 規格は、EIA/TIA-449 に使用されている 37 ピンの大型コネクタの代わりに、既存の EIA/TIA-232(DB-25)ハードウェアの多数において EIA/TIA-449 のさらに複雑な回路をサポートするために設計されました。EIA/TIA-449 と同様に、EIA-530 も EIA/TIA-422 および EIA/TIA-423 の電気仕様に基づいています。仕様の最大推奨速度は 2 Mbps です。EIA-530 は主に米国で使用されています。
V.35 インターフェイスは、米国および欧州でもっとも一般的に使用されており、48 kbps までの速度の場合に推奨されます。X.21 インターフェイスには、平衡型回路用の 15 ピン コネクタが使用されています。X.21 は、英国で公衆データ網への接続に一般的に使用されているインターフェイスです。X.21 は、論理機能の一部を DTE および DCE インターフェイスに移転しているので、必要な回路が少なくなり、EIA/TIA-232 よりもコネクタ サイズが小さくなっています。
EIA-530 を除くすべてのインターフェイス タイプは、外部(DTE モード)または内部(DCE モード)タイミング信号のどちらかに合わせて、別々に設定可能です。EIA-530 は、外部タイミングだけで動作します。さらに、すべての VIP シリアル インターフェイス タイプは、NonReturn to zero(NRZ)/NonReturn to zero Inverted(NRZI)形式および 16 ビット/32 ビット の両方の Cyclic Redundancy Check(CRC; 巡回冗長検査)をサポートします。デフォルトの設定は、NRZ 形式および 16 ビットの CRC です。ソフトウェア コマンドを使用すれば、データの設定を変更できます(詳細については、「PA-4T の設定」を参照)。
VIP シリアル ポートの場合は、デフォルトで設定されるモードやクロック レートはありませんが、DCE サポート用としてすべてのポートに内部クロック信号があります。内部クロックを使用すれば、ポートを終端したり、ケーブルを接続したりする必要もなく、ローカル ループバック テストを実行できます(X.21 DTE を除くすべてのインターフェイス タイプがループバックをサポートしています)。ポートを DCE インターフェイスとして使用するには、クロック レートを設定し、DCE アダプタ ケーブルを接続する必要があります。ポートを DTE インターフェイスとして使用する場合は、ポートに DTE アダプタ ケーブルを接続するだけです。シリアル アダプタ ケーブルによってモードおよびインターフェイス タイプが決まるため、DTE ケーブルが接続されると PA-4T インターフェイスは DTE になります。
クロック レートが設定されているポートに DTE ケーブルが接続されると、DTE はそのクロック レートを無視し、リモート DCE から送信されてくる外部クロック信号を使用します。
clock rate コマンドの簡単な説明については、「PA-4T の設定」を参照してください。コマンドの詳細および使い方については、「関連資料」に記載されているマニュアルを参照してください。
PA-4T は、最大 4 つの同期シリアル インターフェイスを提供します。各インターフェイスの最大帯域幅は 2.048 Mbps ですが、速度は使用される電気的インターフェイスのタイプによって異なります。64 kbps 以下の速度の場合は EIA/TIA-232 を、それ以上の速度の場合は X.21、EIA/TIA-449、V.35、または EIA-530 を使用してください。
シリアル信号を伝送できる距離は、ビット レートによって異なります。一般的に、ボー レートが遅くなるほど伝送距離は長くなります。すべてのシリアル信号には、距離制限があります。この距離制限を超えると信号品質は著しく劣化するか、信号が完全に失われてしまいます。
表1-1 に、PA-4T シリアル インターフェイスの種類別に推奨される(標準規格の)最大速度と距離を示します。V.35 の場合の推奨最大速度は、2,048 Mbps です。
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平衡型ドライバを使用することにより、EIA/TIA-449 信号の伝送距離は EIA/TIA-232 よりも長くなっています。 表1-1 に示されている EIA/TIA-449 の推奨距離制限は、V.35、X.21、および EIA-530 にも当てはまります。EIA/TIA-449 および EIA-530 は 2.048 Mbps まで、V.35 は 2.048 Mbps までの伝送速度を何の問題もなくサポートします。伝送速度対距離が公開仕様を超えるものは推奨されません。公開仕様を超える場合は、ユーザの責任で行ってください。
PA-4T には、すべてのポート アダプタに標準装備されている ENABLED LED および各ポート用に 1 つのステータス LED があります。システムの初期化が終了すると、ENABLED LED が点灯し、PA-4T が動作可能になったことが示されます。図1-2 に LED を示します。
ポート アダプタ上のグリーンの ENABLED LED は、マザーボードがイネーブルになっていて、電力が供給され、ポート アダプタが動作可能であることを示します。
次の条件が満たされないかぎり、ENABLED LED は点灯しません。
• PA-4T インターフェイスが正しく接続され、電力が供給されている。
• PA-4T を搭載したカードまたはルータに、正常にダウンロードされた有効なマイクロコード バージョンが組み込まれている。
• バスが PA-4T または PA-4T を搭載した VIP を認識している。
上記のいずれかの条件が満たされていない場合、または他の理由で正しく初期化できなかった場合、ENABLED LED は点灯しません。
表1-2 に、LED の色と説明を示します。
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グリーン:DTR、DSR、RTS、CTS、または DCD がアクティブ |
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ここでは、PA-4T 上のシリアル レセプタクル、各種のシリアル インターフェイス ケーブル、およびケーブルのピン割り当てについて説明します。
PA-4T およびアダプタ ケーブルを使用することで、電気的インターフェイス タイプと併せて使用される一般的なコネクタのサイズに関係なく、高密度のインターフェイス ポートが使用可能になります。どのポートも、すべてのインターフェイス タイプ(EIA/TIA-232、V.35、EIA/TIA-449、X.21、および EIA-530)に対応する 60 ピンの D シェル レセプタクルを使用しています。各ポートには、各電気的インターフェイス タイプに一般的に使用されている標準コネクタと高密度シリアル ポートとのインターフェイスを提供するシリアル アダプタ ケーブルが必要です。
(注) アダプタ ケーブルによって、接続先のポートの電気的インターフェイス タイプおよびモード(DTE または DCE)が決まります。
ケーブルのネットワーク側には、そのケーブルがサポートする電気的インターフェイスのタイプに合った業界標準コネクタが付いています。ほとんどのインターフェイス タイプの場合、DTE モードのアダプタ ケーブルはネットワーク側のプラグを使用し、DCE モードのケーブルはネットワーク側のレセプタクルを使用します。例外は、どちらのモードにも V.35 プラグまたはレセプタクルが使用可能な V.35 アダプタ ケーブル、および DTE モードだけでネットワーク側の DB-25 プラグが使用可能な EIA-530 アダプタ ケーブルです。V.35(形成プラスチック D シェルの代わりに標準の Winchester ブロック タイプのコネクタを使う)を除くすべてのケーブルの両端にある形成プラスチック コネクタ シェルには、モード ラベルが付いています。
次に、ケーブルごとにモードとネットワーク側コネクタに使用可能なインターフェイス ケーブル オプション(および製品番号)を示します。
• EIA/TIA-232:DTE モード、DB-25 プラグ付き(CAB-232MT=);DCE モード、DB-25 レセプタクル付き(CAB-232FC=)
• EIA/TIA-449:DTE モード、37 ピンの D シェル プラグ(CAB-449MT=);DCE モード、37 ピンの D シェル レセプタクル(CAB-449C=)
• V.35:DTE モードまたは DCE モード、34 ピンの Winchester 型 V.35 プラグ(CAB-V35MT= または CAB-V35MC=);DTE モードまたは DCE モード、34 ピンの Winchester 型 V.35 レセプタクル(CAB-V35FT= または CAB-V35FC=)。また、ルータ側にオス型 DB-60 プラグおよびネットワーク側にオス型 DB-34 シールド付きプラグを備えたケーブルも使用可能です(CAB-V35MTS=)。
• X.21:DTE モード、DB-15 プラグ付き(CAB-X21MT=);DCE モード、DB-25 レセプタクル付き(CAB-X21FC=)
• EIA-530:DTE モード、DB-25 プラグ付き(CAB-530MT=)
(注) ケーブルのピン割り当てについては、「ケーブル、コネクタ、ピン割り当て」を参照してください。
図1-3 に、PA-4T に接続できるシリアル ポート アダプタ ケーブルを示します。
メトリック ハードウェアを使用するデバイスを接続できるように、各ポート アダプタ ケーブルにはメトリック(M3)取り付けネジが含まれています。4T ポート アダプタは、各電気的インターフェイス タイプに合った特別なアダプタ ケーブルを必要とする特別な高密度ポートを使用するため、工場からシリアル インターフェイス ケーブルを入手することを推奨します。
すべての EIA/TIA-232 アダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、高密度の 60 ピン プラグが付いています。アダプタ ケーブルの反対(ネットワーク)側には、EIA/TIA-232 コネクタに一般的に使用されている標準の 25 ピン D シェル コネクタ(DB-25 と呼ばれる)が付いています。図1-4 に、アダプタ ケーブルのネットワーク側のコネクタを示します。Cisco 7500 シリーズに搭載されている Route Switch Processor(RSP; ルート スイッチ プロセッサ)上の AUX ポートおよびシステム コンソールも同様に、EIA/TIA-232 接続を使用します。ただし、4T ポート アダプタ インターフェイスは同期シリアル接続に対応していますが、コンソール ポートおよび AUX ポートは非同期接続にしか対応していません。EIA/TIA-232 ケーブルを 4T レセプタクルに接続するときは、十分注意してください。
図1-4 EIA/TIA-232 アダプタ ケーブル コネクタ
すべての EIA/TIA-449 アダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、高密度の 60 ピン プラグが付いています。アダプタ ケーブルの反対(ネットワーク)側には、EIA/TIA-449 コネクタに一般的に使用されている標準の 37 ピン D シェル コネクタが付いています。図1-5 に、アダプタ ケーブルのネットワーク側のコネクタを示します。EIA/TIA-449 ケーブルは、DTE(DB-37 プラグ)としてまたは DCE(DB-37 レセプタクル)として使用できます。
図1-5 EIA/TIA-449 アダプタ ケーブル コネクタ
すべての V.35 アダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、高密度の 60 ピン プラグが付いています。アダプタ ケーブルの反対(ネットワーク)側には、V.35 コネクタに一般的に使用されている標準の 34 ピン Winchester 型コネクタが付いています。図1-6 に、V.35 アダプタ ケーブルのネットワーク側のコネクタを示します。V.35 ケーブルには、DTE モード用の標準 V.35 プラグ付きのもの(CAB-V35MT=)と DCE モード用の V.35 レセプタクル付きのもの(CAB-V35FC=)があります。
(注) 図1-6 には示されていませんが、DCE モード用にネットワーク側にプラグが付いた V.35 ケーブル(CAB-V35MC=)および DTE モード用にネットワーク側にレセプタクルが付いた V.35 ケーブル(CAB-V35FT=)も使用可能です。これらのケーブルは、V.35 搭載システムのバックツーバック接続に使用します。
すべての X.21 アダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、高密度の 60 ピン プラグが付いています。アダプタ ケーブルの反対(ネットワーク)側には、標準の DB-15 コネクタが付いています。図1-7 に、X.21 アダプタ ケーブルのネットワーク側のコネクタを示します。X.21 ケーブルは、DTE(DB-15 プラグ)としてまたは DCE(DB-15 レセプタクル)として使用可能です。
EIA-530 アダプタ ケーブルは、DTE モード用しか用意されていません。EIA-530 アダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、高密度の 60 ピン プラグが付いています。アダプタ ケーブルの反対(ネットワーク)側には、EIA/TIA-232 接続に一般的に使用されている標準の DB-25 プラグが付いています。図1-8 に、アダプタ ケーブルのネットワーク側の DB-25 コネクタを示します。
4T ポート アダプタは、EIA/TIA-232、EIA/TIA-449、X.21、V.35、および EIA-530 シリアル インターフェイスに対応しています。すべての 4T ポートは、使用可能なすべてのインターフェイス タイプをサポートしている 60 ピンのレセプタクルを使用します。どのようなシリアル アダプタ ケーブルが各ポートに必要かによって、電気的インターフェイス タイプとインターフェイスのモードが決まります。すべてのアダプタ ケーブルのルータ(VIP)側には、60 ピン プラグが付いています。ネットワーク側のコネクタは、それぞれのインターフェイスに使用する標準のコネクタです。
EIA-530 を除くすべてのインターフェイス タイプについては、DTE 用または DCE 用(ネットワーク側にプラグ コネクタが付いた DTE およびネットワーク側にレセプタクルが付いた DCE)が用意されています。V.35 については、ネットワーク側がオス型およびメス型の DTE モード用および DCE モード用が用意されています。EIA-530 は、DTE 用しか用意されていません。
以降の表は、次の 4T ポート アダプタ インターフェイス タイプについて、DTE および DCE の両モードのシリアル ポート アダプタ ケーブルの信号ピン割り当てを示しています。
• EIA/TIA-232 ピン割り当て( 表1-3 )
• EIA/TIA-449 ピン割り当て( 表1-4 )
• EIA-530 ピン割り当て( 表1-5 )
• V.35 ピン割り当て( 表1-6 )
• X.21 ピン割り当て( 表1-7 )
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60 ピン プラグ |
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DB-25 プラグ |
60 ピン プラグ |
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DB-25 レセプタクル |
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60 ピン プラグ |
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DB-37 プラグ |
60 ピン プラグ |
DB-37 レセプタクル |
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60 ピン プラグ |
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DB-25 プラグ |
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60 ピン プラグ |
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60 ピン プラグ |
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34 ピン レセプタクル |
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60 ピン プラグ |
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DB-15 プラグ |
60 ピン プラグ |
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DB-15 レセプタクル |
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ここでは、サポート対象プラットフォームでのポート アダプタのスロット位置について説明します。各プラットフォームのスロット位置のルールを図で示します。
図1-9 に、ポート アダプタを搭載した Cisco 7206 を示します。Cisco 7206 では、ポート アダプタ スロット 1 は左下、ポート アダプタ スロット 6 は右上の位置にあります(ここでは Cisco 7202 および Cisco 7204 は示しませんが、空いている任意のポート アダプタ スロットに PA-4T を搭載できます)。
図1-9 Cisco 7206 のポート アダプタ スロット
図1-10 は、ポート アダプタを搭載した VIP のマザーボードの一部です。マザーボードの向きが図1-10 と同じ場合、左側のポート アダプタはポート アダプタ スロット 0 にあり、右側のポート アダプタはポート アダプタ スロット 1 にあります。
図1-10 2 つのポート アダプタを搭載した VIP マザーボード ― 水平方向
(注) Cisco 7507 および Cisco 7513 のシャーシでは、VIP のマザーボードを垂直方向に搭載します。Cisco 7505 のシャーシでは、VIP のマザーボードを水平方向に搭載します。
インターフェイス プロセッサ スロットの番号は、図1-11 のとおりです。
図1-11 インターフェイス プロセッサ スロット番号 ― Cisco 7505 の場合
ここでは、サポート対象プラットフォームで PA-4T のインターフェイス アドレスを識別する方法について説明します。インターフェイス アドレスで、ルータまたはスイッチ上の各インターフェイスの物理位置を指定します。
ルータに搭載された PA-4T のインターフェイスは、他のポート アダプタの取り付け/取り外しに関係なく、常に同じアドレスを維持します。ただし、ポート アダプタを別のスロットに移した場合は、インターフェイス アドレスの最初の数値が新しいポート アダプタ スロット番号に変わります。
VIP に搭載された PA-4T のインターフェイスは、他のインターフェイス プロセッサの取り付け/取り外しに関係なく、常に同じアドレスを維持します。ただし、VIP を別のスロットに移した場合は、インターフェイス プロセッサのスロット番号が新しいインターフェイス プロセッサ スロット番号に変わります。
(注) インターフェイス ポートは、左から右に向かって、0 から順に番号が付けられています。
表1-8 に、インターフェイス アドレスの識別方法を示します。
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ポート アダプタ スロット ― 0 ~ 6(ルータのスロット数によって異なる) 6 |
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ここでは、Cisco 7200 シリーズ ルータに搭載した PA-4T のインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。インターフェイス アドレスは 2 つの番号からなり、フォーマットは、ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号です。インターフェイス アドレスのフォーマットについては、 表1-8 を参照してください。
Cisco 7200 シリーズ ルータでは、ポート アダプタ スロットは左下から右上に向かって、順に番号が付けられています。ポート アダプタ スロット 1 から始まり、Cisco 7202 の場合はポート アダプタ スロット 2、Cisco 7204 の場合はスロット 4、Cisco 7206 の場合はスロット 6 まであります(ポート アダプタ スロット 0 は、I/O コントローラ使用時のオプションであるファスト イーサネット ポート専用です)。
ポート アダプタ スロット 1 に搭載した PA-4T のインターフェイスの場合、インターフェイス アドレスは 1/0 ~ 1/7(ポート アダプタ スロット 1 およびインターフェイス 0 ~ 7)です。この PA-4T をポート アダプタ スロット 4 に搭載した場合は、同じインターフェイスでも番号が 4/0 ~ 4/7(ポート アダプタ スロット 4 およびインターフェイス 0 ~ 3)になります。
ここでは、Cisco 7500 シリーズ ルータに搭載した VIP 上の PA-4T のインターフェイス アドレスの識別方法について説明します。
(注) プロセッサ スロットは、7 スロットの Cisco 7507、13 スロットの Cisco 7576 では垂直方向ですが、5 スロットの Cisco 7505 では水平方向です。スロットおよびポート番号の付け方は、すべての Cisco 7500 シリーズ ルータで共通です。
インターフェイス アドレスのフォーマットについては、 表1-8 を参照してください。インターフェイス アドレスは 3 つの番号からなり、フォーマットは、 インターフェイス プロセッサ スロット 番号 /ポート アダプタ スロット番号/インターフェイス ポート番号 です。
VIP をインターフェイス プロセッサ スロット 3 に搭載している場合、 PA-4T のインターフェイス アドレスは 3/1/0 ~ 3/1/3(インターフェイス プロセッサ スロット 3、ポート アダプタ スロット 1、およびインターフェイス 0 ~ 3)です。ポート アダプタが VIP のポート アダプタ スロット 0 にある場合、同じインターフェイス アドレスが 3/0/0 ~ 3/0/3 になります。
(注) インターフェイス プロセッサ スロット 3 から PA-4T 搭載の VIP を取り出し、インターフェイス プロセッサ スロット 2 に取り付けた場合(図1-11 を参照)、インターフェイス アドレスは 2/1/0 ~ 2/1/3 になります。