システム使用率のモニターリングに関する情報
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■ サーバー使用率の情報
■ サーバー アラートしきい値
■DMP アラートしきい値
■ DMP アラートしきい値
■ メモリ使用率
■ ディスク使用率
サーバー使用率の情報
Cisco Vision Director Server のモニタリングサービス(Director Service OS)では、CPU、メモリ(RAM)、ストレージ使用率について、600 秒間隔でシステムステータスのポーリングが実行されます。
使用率のステータスは、[System Status] で設定するサーバーアラートしきい値に基づいて報告されます (図 1)。
[Overview] インターフェイスにある [Server Utilization] パネルには、Cisco Vision Director Server での CPU、メモリ、ディスク容量使用率が一目で確認できるようゲージ形式で表示されます( 図 1 )。
図 1 Cisco StadiumVision Director サーバーの使用率と DMP の概要
重要: CPU またはディスクの使用率が 90% を上回るか、あるいはメモリ使用率が 95% を上回った場合、[System Status] にはクリティカルアラートが表示されます。これらのしきい値を見つけるには、[Configuration] > [System Configuration] > [Management Dashboard] > [Server Alert Thresholds] をクリックします。
ヒント: 現在の CPU、メモリ、およびディスクの使用率は、日次の Vision Health Report でも確認できます(設定されている場合)。
表 1各サーバープロファイルのサーバー使用率情報を一覧表示します。
表 1 展開プロファイルごとのサーバー使用率
プロファイル |
メモリ |
コアごとのクロック速度(GHz) |
vCPU |
最小 |
8 GB(8192 MB) |
19. GHz |
6 |
小規模 |
8 GB(8192 MB) |
2.53 GHz |
6 |
標準 |
32 GB(32,768 MB) |
2.53 GHz |
24 |
大規模 |
60 GB(61,440 MB) |
3.6 GHz |
32 |
サーバー アラートしきい値
使用率のステータスとアラートは、[System Configuration] で設定するサーバーアラートしきい値に基づいて報告されます。
CPU、空きメモリ、ディスク容量について設定されるアラートしきい値には、次の 2 種類があります。
■[Warning]:警告しきい値が規定するのは、サーバー使用率ゲージにおける黄色のエリアです。
■[Error]:エラーしきい値が規定するのはサーバー使用率ゲージの赤いエリアであり、これは重要(クリティカル)なアラートに対応します。
サーバーのアラートしきい値のデフォルト値を確認するには、次の手順を実行します。
1. [Click Configuration] > [System Configuration] > [Management Dashboard] > [Server Alert Thresholds] をクリックします。
2. [Configuration Property] パネルから [Value] を選択します。
3. 変更を加えるには [Edit] をクリックします。[Edit – Configuration Setting] ダイアログボックスが表示されます。
4. 新しい [Value] を入力して、[Save] をクリックします。
5. [Refresh] をクリックします。
図 2に、各種システム エリアにおけるデフォルトのしきい値を示します。
図 2 サーバー アラートしきい値のデフォルト値
DMP アラートしきい値
使用率のステータスとアラートは、[System Configuration] で設定する DMP アラートしきい値に基づいて報告されます。
DMP アラートしきい値のデフォルト値を確認するには、次の手順を実行します。
1. [Click Configuration] > [System Configuration] > [Management Dashboard] > [DMP Alert Thresholds] をクリックします。
2. [Configuration Property] パネルから [Value] を選択します。
3. 変更を加えるには [Edit] をクリックします。[Edit – Configuration Setting] ダイアログボックスが表示されます。
4. 新しい [Value] を入力して、[Save] をクリックします。
5. [Refresh] をクリックします。
図 3に、各種システム エリアにおけるデフォルトのしきい値を示します。
図 3 DMP アラートしきい値
メモリ使用率
CPU 使用率が 90 % のアラームしきい値を長時間上回っている場合、システム中の何かが必要量より多くのメモリを消費している可能性があります。
表 2 に、Cisco Vision Director サーバーのメモリ合計を表示します。
重要: メモリの使用率が 90 % を上回る場合は、シスコ テクニカル サポートでケースをオープンしてください。
表 2 メモリ使用率としきい値3.6 GHz
ディスク使用率
ディスク使用率がしきい値を上回った場合、ディスク容量の空きスペースがなくなっています。ユーザーのコンテンツ以外にも、バックアップ ファイル、再生証明ファイル、ログ ファイルの数が増えすぎると、ディスク容量を消費する原因となります。
表 3 に、ハード ディスクの合計サイズと推奨される最小空き容量を示します。
表 3 ハード ディスクの容量
重要 :毎日実行するバックアップ タスクが、制限以上にハード ディスク容量を消費して、想定外のシステム障害を発生させる可能性があります。
ディスク使用率の管理法
このセクションは、次のトピックで構成されています。
■ Cisco Vision Director サーバーでのファイル保持期間の変更
■ システム ファイルの削除
Cisco Vision Director サーバーでのファイル保持期間の変更
ユーザー ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
Cisco Vision Director では、バックアップとログ ファイルの保持期間を Text Utility Interface(TUI)で設定できます。
デフォルト設定は次のとおりです。
■バックアップ ファイル—1 つのファイル。バックアップ保持ポリシーでのファイル数は、2、5、7、10 のいずれかに変更できます。
■ログ ファイル—15 日。ログ保持ポリシーの日数は、5 または 10 日に変更できます。
注意 :全体的なディスクの使用率とバックアップ コンテンツのサイズを追跡して、保持しておきたいファイル数がシステム リソースでサポートできるようにしてください。
TUI の使用法の詳細については、『 Cisco Vision Director Server Administration Guide 』の「 Cisco Vision Director Text Utility Interface 」モジュールを参照してください。
ファイルの保存期間を変更するには、次の手順を実行します。
注: 保持ポリシーは、プライマリサーバーとセカンダリサーバーの両方で変更する必要があります。
1. TUI にログインします。
2. [Cisco Vision Server Administration] > [Retention Policy] に移動します。
3. [Backup/restore Files] メニューまたは [Log Files] メニューを選択して、保持期間を示す文字列を入力します。
システム ファイルの削除
ユーザー ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
TUI を使用すると、次のタイプのシステム ファイルを削除することができます。
■ログ ファイル
■システムステートレポート
■ISO アップグレード ファイル
■バックアップ ファイル
データベース メンテナンスの実行
ユーザー ロール:インストーラ(管理者)(Installer (Administrator))
データベース メンテナンスの必要性を判断する方法の 1 つは、バックアップ ログ(/var/log/svd-config/backup- YYYMMddHHMMSSz.log)を確認することです。テーブルの更新が「OK」でなかった場合や最新でなかった場合は、データベースメンテナンスを実行します。
注 : パフォーマンスの低下は、データベースメンテナンスの必要性を示唆する兆候の 1 つです。
TUI の使用に関する詳細については、『 Cisco Vision Administration Guide: Dynamic Signage Director 』の「 Cisco Vision Director Text Utility Interface 」モジュールを参照してください。
重要: メンテナンスの完了後は、Cisco Vision Director ソフトウェアを再起動する必要があります。ベスト プラクティスとして、データベース メンテナンスの 開始前 に Cisco Vision Director ソフトウェアをシャットダウンしておき、メンテナンス完了後に再起動することが推奨されます。ただし、メンテナンス開始前にシャットダウンしておかなかった場合でも、Cisco Vision Director ソフトウェアは再起動させる必要があります。
データベースのメンテナンスを実行するには、次の手順を実行します。
1. TUI にログインします。
2. (推奨)Cisco Vision Director ソフトウェアをシャットダウンします。メインメニューから、[Cisco Vision Server Administration] > [Database Maintenance] を選択します( 図 5 )。
図 5 TUI のデータベース メンテナンス オプション
3. 確認プロンプトで、[Y] を押して再起動プロセスを開始します( 図 6 )。
図 6 データベース メンテナンスの確認プロンプト
4. メンテナンスを実行すると、各テーブルのステータスが更新されます。
5. データベース メンテナンスの完了後、Cisco Vision Director ソフトウェアを再起動させます。
6. TUI のメインメニューから、[Cisco Vision Server Administration] > [Restart Dynamic Signage Director Software] に移動します。