トレース ルート(tracert)ユーティリティを使用すると、伝送中のネットワーク パケットを表示して、そのパケットが宛先に到達するのに必要なホップ数を決定することができます。このドキュメントでは、Cisco Intelligent Contact Management(ICM)環境でトレース ルート ユーティリティを実行する方法について説明します。
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
ICMicm
Microsoft Windows ネットワーキング
このドキュメントの情報は、ICMのすべてのバージョンに基づくものです。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、その潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
表記法の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
トレースルートユーティリティを使用すると、ICMノード間の接続をタイムリーで信頼性の高い方法で検証できます。pingコマンドで要求がタイムアウトしたと表示される場合にも、このユーティリティを使用できます。pingコマンドについての詳細は、『pingユーティリティの使用』を参照してください。
トレースルートユーティリティは、1台または複数のリモートコンピュータから宛先までのパケットのルートを決定します。このユーティリティを使用すると、ホップの数と、ネットワークパス内でルートが破損しているか正しくないデバイスのIPアドレスが表示されます。
トレースルートユーティリティが正常に実行されると、メッセージ「Trace complete」が表示されます。トレースルートが完了しない場合は、ローカルノードとリモートノードの間でネットワーク障害が発生しています。ほとんどの場合、問題はネットワーク パスにある IP ルータまたはハブなどのネットワーク デバイスです。この場合は、LAN管理者に連絡して、トレースルートの各ホップを提供してください。
このセクションの出力例は、接続の成功を示しています。tracertコマンドを発行して、Microsoft OS環境でトレースルートユーティリティを起動します。
C:\>tracert 172.30.8.28 Tracing route to 172.30.8.28 over a maximum of 30 hops: 1 <10 ms <10 ms <10 ms 161.44.240.2 2 <10 ms <10 ms <10 ms 172.24.72.2 3 20 ms 10 ms <10 ms 171.71.0.25 4 10 ms <10 ms 10 ms 171.69.209.4 5 71 ms 80 ms 70 ms 171.68.27.253 6 80 ms 70 ms 81 ms 198.92.1.140 7 80 ms 90 ms 70 ms 171.68.0.193 8 80 ms 90 ms 70 ms 172.30.7.39 9 141 ms 150 ms 130 ms 172.30.15.30 10 141 ms 140 ms 160 ms 172.30.8.28 Trace complete
tracertコマンドの有効なパラメータについては、Microsoft Windowsのヘルプファイルを参照してください。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
29-Sep-2005 |
初版 |