Catalyst 9000スイッチでのローカルエリアBonjourユニキャストモードの設定
内容
はじめに
このドキュメントでは、ユニキャストベースのアプローチでローカルエリアBonjourを設定およびトラブルシューティングする方法について説明します。
前提条件
要件
このドキュメントに関する固有の要件はありません。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
- Catalyst 9200
- Catalyst 9300
- Catalyst 9400
- Catalyst 9500
- Catalyst 9600
- Cisco IOS® XE 17.6.2以降のバージョン
注：シスコの他のプラットフォームでこれらの機能を有効にするために使用されるコマンドについては、該当するコンフィギュレーション ガイドを参照してください。
注：ローカルエリアBonjourを実行するには、Cisco DNA Advantageライセンスが必要です。Cisco CatalystプラットフォームがService Discovery Gateway(SDG)エージェントまたはサービスピア(SP)モードでサポートされているかどうかを、サポートマトリックスで検証します。このマトリックスは、特定のCisco IOS XEバージョンのコンフィギュレーションガイドに記載されています。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな（デフォルト）設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
用語
- サービスタイプ：エンドポイントがネットワーク内の単一または複数のサービスをアナウンスします。サービスタイプの例としては、Apple TV、Airplay、IPPなどがあります。
- サービスインスタンス：各エンドポイントは、ネットワーク内のインスタンスと見なされます。各インスタンスは、ネットワーク内に独自のID（名前）を持ちます。
背景説明
Cisco IOS XE Amsterdamリリース17.3.2以降、mDNSサービスゲートウェイの新しいアプローチが導入され、従来のフラッドベースの実装が置き換えられました。この新しいアプローチは、次の機能拡張を備えたユニキャストモデルを提供します。
- mDNSスヌーピング：mDNSパケットのフラッディングを抑制します。
- 特定のサービスに対してクエリーを実行したホストを追跡するクエリー・データベース(query-db)。
- ユニキャストmDNS応答。SDGエージェントは、特定の各サービスのクエリデータベースに含まれているホストにのみユニキャストmDNS応答を送信します。
mDNSパケットレコードについて
mDNSクエリには次のRecord:
- PTR: PTRレコード内のデータは問合せ中のサービス・タイプであり、サービス・タイプを提供するノード名を取得する必要があります。例：_airplay._tcp.local
mDNS応答またはアドバタイズメントには、次のレコードがあります。
- PTR（ポインタ）：各PTRレコード内のデータは、サービスインスタンスを表すノードの名前です。 例： myPC._airplay._tcp.local
- SRV（サービス）:SRVレコードデータは、サービスインスタンスが実行されているホストと、サービスインスタンスがリッスンしているポートを識別します。たとえば、サービスインスタンスmyPC._airplay._tcp.localがホストLAPTOP-1のポート3000で実行されているとします。
- TXT（テキスト）:1つ以上のキー値ペア(key=value)。キー値ペアは、サービスに関する追加情報を提供します。この設定はオプションです。
- A（IPv4アドレス）:Aレコードは、ホスト名をIPv4アドレスに解決するために使用されます。例：HostLAPTOP-1のIPアドレスは10.24.81.11です。
- AAAA（IPv6アドレス）:Aレコードは、ホスト名をIPv6アドレス（グローバルおよびリンクローカル）に解決するために使用されます。例：HostLAPTOP-1のIPv6アドレスは2001:0db8:1234::1です。
フラッドベースとユニキャストベースのmDNSゲートウェイ
主な違いは、mDNSゲートウェイ（Cat9kスイッチ）がmDNSアドバタイズメントをクエリアにルーティングする方法です。
- フラッドベースのアプローチでは、アドバタイズメントは宛先IPアドレス224.0.0.251と、対応するマルチキャストMACアドレス0100.5e00.00fbに送信されます。
- ユニキャストベースのアプローチでは、アドバタイズメントは宛先IPアドレス224.0.0.251に送信されますが、宛先MACアドレスはサービスに対してクエリーを実行したデバイスのMACアドレスです。
また、マルチキャストベースの実装では、受信したmDNSパケットは、パケットが受信されたVLANを許可する他のポートにフラッディングされます。
ユニキャストベースのアプローチでは、フラッディング防止メカニズムはmDNSスヌーピングによって提供され、これはVLAN設定でmdns-sd gatewayとして設定されたすべてのVLANに対して有効になります。このように、mDNSパケットはユニキャスト方式で送信されます。
- クエリーの場合は、サービスに対して特にクエリーを実行するデバイスのみ(query-db)
- アドバタイズメントについては、アップストリームのSDGエージェントまたはCisco WAB(Wide Area Bonjour)アプリケーションにのみ適用されます。
mDNSゲートウェイのトラブルシューティングを行う際、スイッチがフラッドベースまたはユニキャストベースのどちらのモードで動作しているかを特定するには、mdns-sdゲートウェイがどこに設定されているかを確認します。
- SVIで設定されている場合は、フラッドベースのアプローチが使用されており、mDNSスヌーピングは有効になっていません。
- VLAN設定で設定されている場合は、ユニキャストベースのアプローチが使用され、mDNSスヌーピングが有効になります。
ユニキャストベースのmDNSゲートウェイ設定のタイプ
フラッドフリーのサービス検出ゲートウェイを提供するには、2種類のセットアップがあります。どちらを使用するかは、主にレイヤ3境界の場所によって決まります。
- L3境界がアクセスレイヤにある場合は、ルーテッドアクセス設定が使用されます。
- L3境界がディストリビューションレイヤにある場合は、マルチレイヤセットアップが優先されます。
ルーテッドアクセスmDNSゲートウェイの設定
- アクセススイッチはSDGエージェントとして機能します。
- SDGエージェントは、同じVLAN上のエンドポイント間、および異なるVLAN間でサービスルーティングを実行します。
マルチレイヤmDNSゲートウェイセットアップ
- ディストリビューションスイッチ（L3境界）は、SDGエージェントとして機能します。
- レイヤ2アクセススイッチは、サービスピアとして知られています。
- サービスピアは、同じVLAN上のエンドポイント間でサービスルーティングを実行します。
- SDGエージェントは、異なるサービスピアで接続されているエンドポイント間のサービスルーティングを実行します。
- SDGエージェントは、異なるVLANイベントのエンドポイント間でサービスルーティングを実行します（両方のエンドポイントが同じサービスピアに接続されている場合）。
- SDGエージェントは、ユニキャストUDPセッションを使用してサービスピアと通信します。mDNSクエリ/アドバタイズメントを交換しないBonjour Control Protocol(BCP)パケットを使用して通信します。このプロトコルは、ポート10991でUDPを使用します。
- このように、サービスピアは、エンドポイントからmDNSクエリ/アドバタイズメントを受信すると、SDGエージェントにすぐには転送しません。代わりに、特定のタイマーがmDNSクエリ/アドバタイズメントをSDGエージェントに一括でエクスポートするのを待機します。
- クエリーの場合、デフォルトのタイマーは15秒です。これは、service-query-timer periodicity <seconds>コマンドで変更できます。
- アドバタイズメントのデフォルトのタイマーは30秒です。これは、service-announcement-timer periodicity <seconds>コマンドで変更できます。
- SDGエージェントは、サービスピア（BCPパケットに含まれる）からクエリを受信すると、それを処理します。要求されているサービスがmDNSキャッシュ内にある場合、対応するアドバタイズメントを含むBCPパケットでサービスピアに応答します。
- BCPのおかげでサービスピアとSDGエージェント間でのmDNSパケットの交換は必要ないため、スイッチ間トランクリンクでmdns-sd trustコマンドを使用して、ポートが入力と出力の両方のmDNSパケットをドロップするようにします。
mDNSサービス検出のテスト
ラボでmDNSゲートウェイの設定をテストする際の課題の1つは、次の情報を取得する方法を見つけることです。
- テスト対象のサービスをアドバタイズする1つのエンドポイント（mDNSレスポンダ）。
- この特定のサービス（mDNSクエリア）を要求する別のエンドポイント。
これら2つの役割は、DNS-SDコマンドを使用して実行できます。DNS-SDコマンドは、デバイスでのmDNSサービスディスカバリのテストを可能にするネットワーク診断ツールです。最も重要な機能は、サービスの存在をアドバタイズし、それを検出できることです。
DNS-SDテストツールのインストール
- macOSはDNS-SDテストツールをネイティブでサポートしています。このツールを使用するには、端末に移動し、dns-sdと入力してコマンドに関する情報を取得します。
- 一方、Windowsはこのテストツールをネイティブでサポートしていません。AppleのBonjour SDKをインストールする必要があります。これがインストールされると、コマンドプロンプトでdns-sdを使用できるようになります。
- DNS-SDコマンドの構文は、macOSでもWindowsでも同じです。
DNS-SDによるサービスのアドバタイズ
mDNSサービスをアドバタイズするには、次のコマンドを使用します。
dns-sd -R name _app._protocol local port
場所：
- nameは、サービスインスタンス（特定のタイプのサービスを実装するエンティティ）の名前です。
- アプリケーションは、airplay、ipp、httpなどのアプリケーション（サービスタイプ）です。
- プロトコルはTCPまたはUDPです。
- localはローカルドメインを指します。
- portは、サービスインスタンスがサービスをリッスンするポートです。
例：ノード名「testpc advertising Airplay service on TCP port 3000」
dns-sd -R testpc _airplay._tcp local 3000
DNS-SDによるサービスの要求
mDNSサービスを照会するには、次のコマンドを使用します。
dns-sd -B _app._protocol local
場所：
- アプリケーションは、airplay、ipp、httpなどのアプリケーション（サービスタイプ）です。
- プロトコルはTCPまたはUDPです。
- localはローカルドメインを指します。
例： Airplayサービスの照会。
dns-sd -B _airplay._tcp local
設定
ルーテッドアクセスネットワークの設定例
トポロジ
SDGエージェントの設定
1. mDNSゲートウェイをグローバルに有効にします。
注:Cisco IOS XE 17.9.1以降では、SDGエージェントがクエリーを処理し、応答するモードを設定できます。デフォルトモードはrecurringです。このモードでは、エンドポイントからクエリーを受信すると、デフォルトで15秒間隔で応答が送信されます。もう1つのモードはオンデマンドです。このモードでは、エンドポイントからクエリを受信したときにのみ応答が送信されます。オンデマンドとは、以前のCisco IOS XEバージョンがエンドポイントからのクエリーを処理する方法です。
mdns-sd gateway
active-query timer 1 <----- Optionally enable Active querying to discover mDNS responders that might not send advertisements periodically.
query-response mode on-demand <----- Sets the response mode to on-demand instead of the default recurring mode (only for 17.9.1 and later releases)
2. ロケーションフィルタを作成する
ロケーションフィルタは、カスタムポリシーのVLAN間サービスルーティングに必要です。この特定のケースでは、VLAN 2455と2481間のサービスルーティングが必要なため、これらのVLANがロケーションフィルタLOCAL-PROXYに追加されます。
mdns-sd location-filter LOCAL-PROXY
match location-group default vlan 2481
match location-group default vlan 2455
3. 対象のサービスを許可する着信および発信サービスリストを作成します。
注：アウトバウンドサービスポリシーで許可されるサービスは、ステップ2で定義されたロケーションフィルタに関連付けられます。これは、VLAN間サービスルーティングに必要です。
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
match airplay
match apple-tv
!
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
match airplay location-filter LOCAL-PROXY
match apple-tv location-filter LOCAL-PROXY
4. サービスポリシーを作成し、手順3で作成したサービスリストを関連付けます。
mdns-sd service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
5. 対象のVLANでユニキャストmDNSゲートウェイをアクティブにします。
vlan configuration 2455
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
source-interface Vlan2455 <---- This is the source IP address that mDNS packets are going to be send from for this VLAN
!
vlan configuration 2481
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
source-interface Vlan2481 <---- This is the source IP address that mDNS packets are going to be send from for this VLAN
マルチレイヤネットワークの設定例
トポロジ
SDGエージェントの設定
1. mDNSゲートウェイをグローバルに有効にします。
mdns-sd gateway
source-interface vlan10 <----- This is the IP source that the SDG Agent are going to be use to establish BCP sessions with the Service Peers
2. ロケーションフィルタを作成する
ロケーションフィルタは、カスタムポリシーのVLAN間サービスルーティングに必要です。この特定のケースでは、VLAN 2455と2481間のサービスルーティングが必要なため、これらのVLANがロケーションフィルタLOCAL-PROXYに追加されます。
mdns-sd location-filter LOCAL-PROXY
match location-group default vlan 2481
match location-group default vlan 2455
3. 対象のサービスを許可する着信および発信サービスリストを作成します。
注：アウトバウンドサービスポリシーで許可されるサービスは、ステップ2で定義されたロケーションフィルタに関連付けられます。これは、VLAN間サービスルーティングに必要です。
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
match airplay
match apple-tv
!
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
match airplay location-filter LOCAL-PROXY
match apple-tv location-filter LOCAL-PROXY
4. サービスポリシーを作成し、手順3で作成したサービスリストを関連付けます。
mdns-sd service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
5. 対象のVLANでユニキャストmDNSゲートウェイをアクティブにします。
vlan configuration 2455
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
!
vlan configuration 2481
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
6. サービスピアグループを設定して、サービスピア間のサービスルーティングを有効にします。
サービスルーティングを実行するために必要な各サービスピアの送信元IPを追加する必要があります。
mdns-sd service-peer group
peer-group 1
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
service-peer 10.1.1.1 location-group default
service-peer 10.1.1.5 location-group default
7. スイッチ間トランクポートにmDNS信頼を設定します。
この設定は必須ではありませんが、入力または出力でmDNSパケットがポートによって廃棄されるようにすることが推奨されます。これは、これらのポートではmDNSパケットではなくBCPパケットが表示されることが予想されなくなるためです。
int range tw1/0/1, tw1/0/19
mdns-sd trust
サービスピアの設定
1. mDNSゲートウェイをグローバルに有効にし、サービスピアモードを設定します。
mdns-sd gateway
active-query timer 1
mode service-peer
sdg-agent 10.1.1.3 <------ IP address of the SDG Agent
2. ロケーションフィルタを作成する
ロケーションフィルタは、カスタムポリシーのVLAN間サービスルーティングに必要です。この特定のケースでは、VLAN 2455と2481間のサービスルーティングが必要なため、これらのVLANがロケーションフィルタLOCAL-PROXYに追加されます。
mdns-sd location-filter LOCAL-PROXY
match location-group default vlan 2481
match location-group default vlan 2455
3. 対象のサービスを許可する着信および発信サービスリストを作成します。
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
match airplay
match apple-tv
!
mdns-sd service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
match airplay location-filter LOCAL-PROXY
match apple-tv location-filter LOCAL-PROXY
4. サービスポリシーを作成し、手順3で作成したサービスリストを関連付けます。
mdns-sd service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN
service-list LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT
5. 対象のVLANでユニキャストmDNSゲートウェイをアクティブにします。
サービスピア10.1.1.1:
vlan configuration 2455
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
サービスピア10.1.1.5:
vlan configuration 2481
mdns-sd gateway
service-policy LOCAL-AREA-SERVICE-POLICY
6. スイッチ間トランクポートでmDNS信頼を設定します。
この設定は必須ではありませんが、入力または出力でmDNSパケットがポートによって廃棄されるようにすることが推奨されます。これは、これらのポートではmDNSパケットではなくBCPパケットが表示されることが予想されなくなるためです。
サービスピア10.1.1.1:
int range tw1/0/1
mdns-sd trust
サービスピア10.1.1.5:
int range Gig1/0/1
mdns-sd trust
トラブルシュート
ルーテッドアクセスネットワーク
1. SDGエージェントとの間でmDNSクエリを送受信することを検証します。
C9500#show mdns-sd statistics vlan <vlan/interface> | i mDNS|send|received
mDNS Statistics
mDNS packets sent : 5 <---Validate that this number increments in multiple readings.
mDNS packets rate limited : 0
mDNS packets received : 3 <---mDNS queries received and processed by the SDG Agent.
advertisements received : 0
queries received : 3
IPv4 received : 3
IPv4 advertisements received : 0
IPv4 queries received : 3
IPv6 received : 0
IPv6 advertisements received : 0
IPv6 queries received : 0
mDNS packets dropped : 0
2. SDGエージェントのmDNSキャッシュにアドバタイズメントがあることを確認します。
C9500#show mdns-sd cache
mDNS CACHE
=================================================================================================================================
[<NAME>] [<TYPE>] [<TTL>/Remaining] [Vlan-Id/If-name] [Mac Address] [<RR Record Data>]
CXLabs-W10.local A 4500/3717 31 0050.56b3.d162 10.34.41.104
CXLabs-W10.local A 4500/4224 30 0050.56b3.e409 10.34.37.59
_airplay._tcp.local PTR 4500/4472 31 0050.56b3.d162 test31._airplay._tcp.local
test31._airplay._tcp.local SRV 4500/4472 2481 0050.56b3.d162 0 0 3000 CXLabs-W10-3.local
test31._airplay._tcp.local TXT 4500/4472 2481 0050.56b3.d162 (1)''
CXLabs-W10-3.local A 4500/4472 31 0050.56b3.d162 10.34.41.104
3. mDNSサービスに関連付けられたVLANでサービスポリシーが有効になっていることを確認します。
C9500#show mdns-sd service-policy association vlan
========== VLAN policy association =============
VLAN Service-policy
------------------------------------------------
1 LOCAL-AREA-POLICY
2481 LOCAL-AREA-POLICY
2455 LOCAL-AREA-POLICY
4. mDNSキャッシュサービス、クエリア、およびレスポンダがアドバタイズしていることを検証します。
C9500#show mdns-sd statistics cache all
mDNS cache statistics :
Number of service types : 1
Number of records of type PTR : 1
Number of records of type SRV : 1
Number of records of type A : 3
Number of records of type AAAA : 0
Number of records of type TXT : 1
Top service types by instances :
Service type : (count of service instances)
_mirrorp2s._tcp.local : 1 <------Verify the service is display.
Top advertisers of record :
MAC Address : (count of records)
0050.56b3.d162 : 5
0050.56b3.e409 : 1 <-------Verify that interested MACs are mDNS Querier/Responder displays.
5. キャッシュにエントリがなく、mDNSパケットだけが受信され、mDNS応答側に対するSDGエージェントの交換がない場合は、サービスポリシーを確認し、サービスがリストに含まれていることを確認します。
C9500#show mdns-sd service-list
Name Type Service Msg-Type Source Location-filter
========================================================================================================================================================
LOCAL-AREA-SERVICES-IN IN all any - - <-- Service list permit all services Inbound Direction
default-mdns-in-service-list IN apple-airprint any - -
IN apple-remote-login any - -
IN apple-screen-share any - -
IN apple-tv any - -
IN apple-windows-fileshare any - -
IN google-chromecast any - -
IN google-expeditions any - -
IN homesharing any - -
IN multifunction-printer any - -
IN printer-ipps any - -
LOCAL-AREA-SERVICES-OUT OUT all any ALL LOCAL-PROXY<-- Service list permit all services Outbound Direction
default-mdns-out-service-list OUT apple-airprint any ALL default-mdns-location-filter
OUT apple-remote-login any ALL default-mdns-location-filter
OUT apple-screen-share any ALL default-mdns-location-filter
OUT apple-tv any ALL default-mdns-location-filter
OUT apple-windows-fileshare any ALL default-mdns-location-filter
OUT google-chromecast any ALL default-mdns-location-filter
OUT google-expeditions any ALL default-mdns-location-filter
OUT homesharing any ALL default-mdns-location-filter
OUT multifunction-printer any ALL default-mdns-location-filter
6. デバッグを実行してmDNSプロセスを確認します。
debug mdns all
マルチレイヤネットワーク
サービスピアとSDGエージェントでのmDNSアドバタイズメントの検証
1. サービスピアとSDGエージェント（キープアライブ交換）間にBCPセッションが存在することを検証します。
サービスピア：
C9500#show mdns-sd sp-sdg statistics | i Keep|Message Messages sent: Keep-Alive : 69439 <---- Validate that this number increments in multiple readings Messages received: Keep-Alive Response : 69420 <---- Validate that this number increments in multiple readings C9300-2# show udp | i Proto|10991 Proto Remote Port Local Port In Out Stat TTY OutputIF 17 --listen-- --any-- 10991 0 0 2001221 0 17(v6) --listen-- --any-- 10991 0 0 2020221 0
SDGエージェント：
C9500# show mdns-sd sp-sdg statistics | i Keep|Message Messages received: Keep-Alive : 138901 <---- Validate that this number increments in multiple readings Messages sent: Keep-Alive Response : 138901 <---- Validate that this number increments in multiple readings
C9500#show mdns-sd sdg service-peer summary ========================================================================================================= Service-Peer/Port Cache-Sync Uptime Record Count Sent Time ========================================================================================================= 10.1.1.5/10991 124 Sep 5 15:24:03 2023 62 Hrs 15 Mins 0 10.1.1.1/10991 360 Sep 5 15:32:03 2023 180 Hrs 7 Mins 0
2. サービスピアのmDNSキャッシュにアドバタイズメントがあることを確認します。
mDNSキャッシュに表示されない場合は、mDNSレスポンダに接続されているインターフェイスでパケットキャプチャを取得し、エンドポイントが有効なmDNSアドバタイズメントを送信していることを検証します。
C9500#sh mdns cache
mDNS CACHE
=================================================================================================================================
[<NAME>] [<TYPE>] [<TTL>/Remaining] [Vlan-Id/If-name] [Mac Address] [<RR Record Data>]
_airplay._tcp.local PTR 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 PC-vlan2481._airplay._tcp.local
PC-vlan2481._airplay._tcp.local SRV 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 0 0 3000 CXLabs-WIN10.local
CXLabs-WIN10.local A 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 10.24.81.11
PC-vlan2481._airplay._tcp.local TXT 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 (1)''
3. Service Peer advertisement sentカウンタが増加していることを確認します。
各サービスピアは、サービスアナウンスタイマーごとにSDGエージェントにアドバタイズメントを送信します。デフォルトは 30 秒です。
C9300-2#sh mdns summary
Global mDNS Gateway
==========================================
mDNS Gateway : Enabled
Rate Limit : 60 PPS (default)
AirPrint Helper : Disabled
Mode : Service-Peer
SDG Agent IP : 10.1.1.3 <----- SDG Agent configured
Source Interface : Vl10
ANY Query Forward : Disabled
Next Advertisement to SDG : 00:00:12 <----- Time left for sending next advertisement to SDG Agent (Default is every 30 seconds)
Next Query to SDG : 00:00:12
Active Response Timer : Disabled
Active Query Timer : Enabled 1 Minutes
mDNS Query Type : PTR only
Service Enumeration period : Default
SSO : Inactive
C9300-2#show mdns-sd service-peer statistics
mDNS Packet statistics:
Packets received from client : 11560
Queries : 281
IPv4 : 281
IPv6 : 0
Advertisements : 11279
IPv4 : 11279 <---- Validate that this number increments in multiple readings
IPv6 : 0
Packets sent to client : 23939
Advertisements : 6
IPv4 : 6
IPv6 : 0
Queries : 23933
IPv4 : 23933
IPv6 : 0
Packets sent to SDG : 110
Queries : 92
Advertisements : 18 <---- Validate that this number increments in multiple readings
Packets received from SDG : 0
C9300-2#show mdns-sd sp-sdg statistics
One min, 5 mins, 1 hour
Average Input rate (pps) : 0, 0, 0
Average Output rate (pps) : 0, 0, 0
Messages sent:
Query : 92
ANY query : 0
Advertisements : 18 <---- Validate that this number increments in multiple readings
Advertisement Withdraw : 15
Interface down : 0
Vlan down : 0
Service-peer cache clear : 2
Resync response : 365
Srvc Discovery response : 0
Keep-Alive : 71056
Messages received:
Query response : 0
ANY Query response : 0
Cache-sync : 395
Get service-instance : 0
Srvc Discovery request : 0
Keep-Alive Response : 71037
4. SDGエージェントのmDNSキャッシュにアドバタイズメントがあることを確認します。
C9500# show mdns cache
mDNS CACHE
=================================================================================================================================
[<NAME>] [<TYPE>] [<TTL>/Remaining] [Vlan-Id/If-name] [Mac Address] [<RR Record Data>]
_airplay._tcp.local PTR 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 PC-vlan2481._airplay._tcp.local
PC-vlan2481._airplay._tcp.local SRV 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 0 0 3000 CXLabs-WIN10.local
CXLabs-WIN10.local A 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 10.24.81.11
PC-vlan2481._airplay._tcp.local TXT 4500/4500 2481 0050.56b3.e9c2 (1)''
=========================================================================================================================================================================
5. デバッグを実行してmDNSプロセスを確認します。
debug mdns all
サービスピアとSDGエージェントでのmDNSクエリの検証
1. サービスピアのmDNS query-dbにクエリがあることを確認します。
mDNS query-dbに表示されない場合は、mDNSクエリアに接続されているインターフェイスでパケットキャプチャを取得し、エンドポイントが有効なmDNSクエリを送信していることを確認します。
C9300-1#show mdns query-db ------------------------------------------------------------------ Client MAC Vlan ID Location ID User Role ------------------------------------------------------------------ PTR Name: _airplay._tcp.local 0050.56b3.2ec1 2455 Default none
2. サービスピアとSDGエージェント（キープアライブ交換）間にBCPセッションが存在することを検証します。
C9300-1#show mdns sp-sdg statistics | i Keep|Message Messages sent: Keep-Alive : 71232 <---- Validate that this number increments in multiple readings Messages received: Keep-Alive Response : 71218 <---- Validate that this number increments in multiple readings C9300-1#show udp | i Proto|10991 Proto Remote Port Local Port In Out Stat TTY OutputIF 17 --listen-- --any-- 10991 0 0 2001221 0 17(v6) --listen-- --any-- 10991 0 0 2020221 0
3. Service Peer query sentカウンタが増加していることを確認します。また、受信するクエリー応答も増加しています。
サービスピアは、service-query-timerごとにSDGエージェントにクエリを送信します。デフォルト値は 15 秒です。
C9300-1#show mdns-sd sp-sdg statistics
One min, 5 mins, 1 hour
Average Input rate (pps) : 0, 0, 0
Average Output rate (pps) : 0, 0, 0
Messages sent:
Query : 608 <---- Validate that this number increments in multiple readings
ANY query : 0
Advertisements : 2
Advertisement Withdraw : 0
Interface down : 0
Vlan down : 0
Service-peer cache clear : 6
Resync response : 0
Srvc Discovery response : 0
Keep-Alive : 71192
Messages received:
Query response : 178 <---- Validate that this number increments in multiple readings
ANY Query response : 0
Cache-sync : 395
Get service-instance : 0
Srvc Discovery request : 0
Keep-Alive Response : 71178
4. SDGエージェントが応答として広告を送信していることを検証します。
C9500#show mdns sp-sdg statistics
One min, 5 mins, 1 hour
Average Input rate (pps) : 0, 0, 0
Average Output rate (pps) : 0, 0, 0
Messages received:
Query : 704
ANY query : 0
Advertisements : 19
Advertisement Withdraw : 15
Interface down : 0
Vlan down : 0
Service-peer cache clear : 8
Resync response : 366
Srvc Discovery response : 0
Keep-Alive : 142377
Messages sent:
Query response : 191 <---- Validate that this number increments in multiple readings
ANY Query response : 0
Cache-sync : 791
Get service-instance : 0
Srvc Discovery request : 0
Keep-Alive Response : 142377
5. デバッグを実行してmDNSプロセスを確認します。
debug mdns all
トラブルシューティングに使用するコマンド
show running-config mdns-sd
show mdns-sd summary
show mdns-sd service-policy association vlan
show mdns-sd service-policy association role
show mdns-sd statistics all
show mdns-sd statistics debug
show mdns-sd cache all
show mdns-sd query-db
show mdns-sd statistics cache all
show mdns-sd service-peer statistics
show mdns-sd sp-sdg statistics
show mdns-sd sdg service-peer summary
show mdns-sd controller summary
show mdns-sd controller detail
show mdns-sd controller statistics
show mdns-sd controller export-summary
show tech-support mdns-sd
debug mdns-sd all
関連情報
更新履歴
| 改定 | 発行日 | コメント |
|---|---|---|
1.0 |
05-Apr-2024 |
初版 |
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