はじめに
このドキュメントでは、Cisco Catalystスイッチでジャンボ/ジャイアントフレームサポートを設定する方法について説明します。
前提条件
要件
この設定を行う前に、次の要件が満たされていることを確認します。
使用するコンポーネント
このドキュメントの情報は、次のソフトウェアとハードウェアのバージョンに基づいています。
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Catalyst 6x00 および Cisco 7600 OSR シリーズ
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Catalyst 4000/4500 シリーズ
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Catalyst 3750/3560 シリーズ
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Catalyst 3550 シリーズ
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Catalyst 2970/2960 シリーズ
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Catalyst 2950 シリーズ
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Catalyst 2940 および Catalyst Express 500 シリーズ
- Catalyst 2900XL/3500XL シリーズ
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Catalyst 2948 L3/4908G-L3 シリーズ
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Catalyst 1900/2800 シリーズ
注:特に明記されていない限り、このドキュメントのすべての例では、MTUをバイト数で示すすべての値において、イーサネットヘッダーおよびFrame Check Sequence(FCS;フレームチェックシーケンス)の18バイトが省略されています。
このドキュメントの情報は、特定のラボ環境にあるデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。本稼働中のネットワークでは、各コマンドによって起こる可能性がある影響を十分確認してください。
表記法
ドキュメント表記の詳細については、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
背景説明
このセクションでは、このドキュメントで使用されている基本的な用語について説明します。また、このドキュメントの設定の背景理論についても説明します。
用語の定義
背景理論
スイッチド ネットワーク間でトラフィックを転送する場合は、転送するトラフィックの MTU が、スイッチ プラットフォームでサポートされている MTU を超えないようにする必要があります。特定のフレームの MTU サイズが切り捨てられる場合、次のような原因があります。
トランキングの詳細については、次のドキュメントを参照してください。
注:この記事では、非同期転送モード(ATM)、Packet over SONET(POS)、トークンリングなどのインターフェイスについては説明していません。
設定
このセクションでは、このドキュメントで説明する機能を設定するために必要な情報を提供しています。
コンフィギュレーション
このドキュメントでは、次のコンフィギュレーションを使用します。
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Catalyst 6x00 および Cisco 7600 OSR シリーズ
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Catalyst 4000/4500 シリーズ
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Catalyst 3750/3560 シリーズ
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Catalyst 3550 シリーズ
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Catalyst 2970/2960 シリーズ
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Catalyst 2950 シリーズ
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Catalyst 2940 および Catalyst Express 500 シリーズ
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Catalyst 2900XL/3500XL シリーズ
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Catalyst 2948 L3/4908G-L3 シリーズ
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Catalyst 1900/2800 シリーズ
Catalyst でサポートする最大フレーム サイズ
さまざまなフレームサイズをサポートする各種のCatalystスイッチの機能は、ハードウェアやソフトウェアを含む多くの要因によって異なります。同じプラットフォーム内でも、特定のモジュールは他のモジュールよりも大きなフレームサイズをサポートできることに注意してください。また、サポートされる最大フレームサイズも、使用するソフトウェアバージョンによって異なります。
Catalyst 6000/6500 およ /Cisco 7600 OSR シリーズ
Catalyst 6000シリーズおよび7600 Optical Services Router(OSR;オプティカルサービスルータ)プラットフォームは、CatOSリリース6.1(1)およびネイティブCisco IOS®リリース12.1(1)E以降でジャンボフレームサイズをサポートできます。ただし、このサポートは、使用するラインカードのタイプによって異なります。一般的には、ジャンボ フレーム サイズ機能の有効化に制限はありません。トランキング/非トランキングおよびチャネリング/非チャネリングで、この機能を使用できます。
個々のポートでジャンボ フレームのサポートがイネーブルになった後のデフォルトの MTU サイズは 9216 バイトになります。ただし、Application Specific Integrated Circuit(ASIC)の制限によって、次の 10/100 ベースのラインカードでは MTU サイズを 8092 バイトに制限する必要があります。
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WS-X6248-RJ-45
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WS-X6248A-RJ-45
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WS-X6248-TEL
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WS-X6248A-TEL
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WS-X6348-RJ-45
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WS-X6348-RJ-45V
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WS-X6348-RJ-21
WS-X6516-GE-TX も 100 Mbps の場合は対象となります。10/1000 Mbps の場合は 9216 バイトまでサポートできます。ただし、WS-X6548-RJ-45 ラインカードでは新しい ASIC が使用されているため、この制限は適用されません。
注:WS-X6101 ATMモジュールでは、ジャンボフレームがサポートされています。
ネイティブCisco IOSの設定
7609(config)#interface gigabitEthernet 1/1
7609(config-if)#mtu ?
<1500-9216> MTU size in bytes
7609(config-if)#mtu 9216
ネイティブCisco IOSでの確認
7609#show interfaces gigabitEthernet 1/1
GigabitEthernet1/1 is up, line protocol is up (connected)
Hardware is C6k 1000Mb 802.3, address is 0007.0d0e.640a (bia 0007.0d0e.640a)
MTU 9216 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec,
reliability 255/255, txload 1/255, rxload 1/255
Catalyst 6000 のポート ASIC は、1548 バイトよりも大きく、設定されたジャンボ MTU よりも小さいフレームをオーバーサイズとしてカウントします。これは、rxOversizedPkts カウンタを使用して、show counter <mod/port> コマンドからの出力に含まれるフレームを追跡します。この場合、ifInErrors カウンタの値が増加し、show counter <mod/port> コマンドからの出力に含まれる rxOversizedPkts パケット数の値と同じになることがあります。Cisco統合Cisco IOS(ネイティブモード)が稼働するCatalyst 6000でshow interface <interface-id>コマンドを使用して、入力エラーカウンタが、これらのフレームを受け取るインターフェイスのジャイアントカウンタと同調して増えているかどうかを確認します。
注:VLANデータベースに指定できるMTU値とインターフェイスコンフィギュレーションモードの mtu コマンドの間には何の関係もありません。VLAN データベース設定では、スイッチによって 1500 よりも大きな MTU がチェックされます。スイッチは 1500 よりも大きな MTU を検出すると、VLAN を非稼働状態にします。したがって、大きなフレームをサポートする場合は、インターフェイスの MTU 値のみを変更してください。VLAN データベースの MTU 値を変更する必要はありません。SVI が使用されている場合、大きなフレームをサポートするには、VLAN 間でトラフィックが送信されるように、SVI の MTU を大きくする必要があります。Catalyst 6500でのジャンボフレームのサポートに関する詳細については、『Catalyst 6500リリース12.2SXソフトウェア設定ガイド』の「ジャンボフレームサポート」セクションを参照してください。
Catalyst 4000/4500 シリーズ
Catalyst 4000/4500 シリーズのスイッチは、ジャンボまたはベビー ジャイアントのサポートという点において、次の 2 つのグループに大別することができます。
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CatOS システム ソフトウェアが稼働するデバイス.
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Cisco IOS システム ソフトウェアが稼働するデバイス.
CatalystOSシステムソフトウェアが稼働するデバイス
このグループには、スーパーバイザ I、スーパーバイザ II、WS-C2948G、WS-C2980G、および WS-C4912G の固定構成スイッチが搭載された Catalyst 4000/4500 デバイスが含まれます。ASIC の制限のため、ベビー ジャイアントはサポートされません。
回避策
回避策として、トランキングのポートをイネーブルにすることで、ベビー ジャイアントをサポートすることができます。ポートで802.1qトランキングを有効にすると、スイッチでは、追加の4バイトのデータが付加されているものと自動的に想定され、L2パケットのフレームサイズが増加します。これらのプラットフォームではISLカプセル化がサポートされていないことに注意してください。
したがって、伝送するタグを1つだけ必要とする実装(802.1qまたはMPLSのいずれかを使用し、両方は使用しない)の場合は、トランクポートとしてポートを設定して、スイッチポートが追加の4バイトのデータを強制的に受け入れるようにします。VLAN-ID タギングまたは 802.1p プライオリティ用の複数の VLAN を伝送するポートは、802.1q トランクとして設定します。ただし、VLAN タギングは必要ないが、追加の 4 バイトのデータをサポートする必要がある場合は、ポートを 802.1q トランクとして設定することができます。ネイティブ VLAN をトラフィック伝送用に変更します。こうすることで、追加の 4 バイトのデータに対応することができます。
Cisco IOS システム ソフトウェアが稼働するデバイス
現在、Cisco IOS のみが稼働する、スーパーバイザが搭載された Cisco Catalyst 4000/4500 デバイスでは、ベビー/ジャイアント フレーム(最大 1600 バイトのサイズのフレーム)およびジャンボ フレームがサポートされています。詳細については、「スーパーバイザ III/IV を搭載した Catalyst 4000/4500 でのベビー ジャイアント フレームおよびジャンボ フレームに関するトラブルシューティング」を参照してください。
Catalyst 3750/3560 シリーズ
Catalyst 3750/3560 シリーズ スイッチでは、すべての 10/100 インターフェイスで 1998 バイトの MTU がサポートされます。すべてのギガビット イーサネット インターフェイスにおいて、9000 バイトまでのジャンボ フレームがサポートされます。デフォルトの MTU およびジャンボ フレームのサイズは 1500 バイトです。MTU は個々のインターフェイスでサイズを変更することはできず、グローバルに設定する必要があります。MTU の変更を反映させるには、変更後にスイッチをリセットしてください。
設定
すべての 10/100 インターフェイスで MTU を変更するには、system mtu コマンドを使用します。このコマンドは、10/100 インターフェイスについてのみ効力があります。
3750(config)#system mtu 1546
3750(config)# exit
3750# reload
すべてのギガビット イーサネット インターフェイスで MTU を変更するには、system mtu jumbo コマンドを使用します。このコマンドは、ギガビット イーサネット インターフェイスについてのみ効力があります。
3750(config)#system mtu jumbo 9000
3750(config)#exit
3750#reload
注:ギガビットイーサネットポートは、system mtu コマンドの影響を受けません。また、10/100ポートは、system mtu jumbo コマンドの影響を受けません。system mtu jumbo コマンドを設定していない場合は、一連のsystem mtu コマンドがすべてのギガビットイーサネットインターフェイスに適用されます。
確認
リロード後に show system mtu コマンドを使用して MTU サイズを表示します。
Switch#show system mtu
System MTU size is 1546 bytes
System Jumbo MTU size is 9000 bytes
注:ギガビットイーサネットインターフェイスが10/100インターフェイスよりも大きいフレームを受け入れるように設定されている場合、ギガビットイーサネットインターフェイスに入るジャンボフレームと10/100インターフェイスに出るジャンボフレームは廃棄されます。
注:Cat3750/3560のトランクインターフェイスでdot1qを使用する場合、show interfaceコマンドの出力にラントが表示されます。これは、Cat3750/3560が、61 ~ 64バイトでqタグを含む有効なdot1qカプセル化パケットを、サイズが小さいフレームとしてカウントするためです。さらに、これらのパケットは、受信統計情報でも適切なカテゴリ(ユニキャスト、マルチキャスト、またはブロードキャストなど)で報告されません。
Catalyst 3550 シリーズ
Catalyst 3550 シリーズ レイヤ 3(L3)スイッチも 2 つのグループに大別できます。ギガビット イーサネット バージョンは最大 2000 バイトをサポートし、ファースト イーサネット バージョンは最大 1546 バイトをサポートします。次のモデルは、最大 2000 バイトをサポートします。
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WS-C3550-12G
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WS-C3550-12T
設定
3550(config)#system mtu ?
<1500-2000> MTU size in bytes
3550(config)#system mtu 2000
Changes to the System MTU will not take effect until the next reload is done.
確認
3550#show system mtu
System MTU size is 2000 bytes
12.1(9)EA1 よりも前のバージョンでは、上記のスイッチで 2025 バイトの MTU が設定されていました。しかし、ASIC の制限のために、設定可能な MTU が 2000 バイトに減少しました。
次のモデルは、最大 1546 バイトをサポートします。
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WS-C3550-24
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WS-C3550-24-DC-SMI
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WS-C3550-24-EMI
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WS-C3550-24-SMI
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WS-C3550-48-EMI
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WS-C3550-48-SMI
設定
3550(config)#system mtu ?
<1500-1546> MTU size in bytes
3550(config)#system mtu 1546
Changes to the System MTU will not take effect until the next reload is done.
確認
3550#show system mtu
System MTU size is 1546 bytes
注:1546バイトのMTUサイズには、標準のイーサネットヘッダーおよびFCSの18バイトは含まれません。そのため、これらのスイッチは実際には最大 1564 バイトのイーサネット フレームをサポートします。
Catalyst 2970/2960 シリーズ
スイッチ上のすべてのインターフェイスで送受信されるフレームの、デフォルトの Maximum Transmission Unit(MTU)サイズは、1500 バイトです。10 または 100 Mbps で動作するすべてのインターフェイスの MTU サイズは、system mtu グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用して増やすことができます。また、system mtu jumbo グローバル コンフィギュレーション コマンドを使用することで、すべてのギガビット イーサネット インターフェイス上でジャンボ フレームがサポートされるように MTU サイズを増やすことができます。
system mtu コマンドはギガビットイーサネットポートには影響せず、system mtu jumbo コマンドは10/100ポートには影響しません。system mtu jumbo コマンドを設定していない場合は、system mtu< /strong>コマンドの設定がすべてのギガビットイーサネットインターフェイスに適用されます。
MTUサイズを個々のインターフェイスに設定することはできません。スイッチ上のすべての10/100インターフェイスまたはすべてのギガビットイーサネットインターフェイスに設定します。システムまたはジャンボ MTU サイズを変更した場合は、スイッチをリセットしない限り、新しい設定は有効になりません。
スイッチの CPU が受信できるフレーム サイズは、system mtu または system mtu jumbo コマンドで入力した値に関係なく、1998 バイトに制限されています。通常、転送されたフレームは CPU では受信されませんが、制御トラフィック、SNMP、Telnet へ送信されたトラフィックなどのパケットが CPU へ送信されることがあります。
ギガビット イーサネット インターフェイスが、10/100 インターフェイスより大きいサイズのフレームを受け取るように設定されている場合、ギガビット イーサネット インターフェイスに着信するジャンボ フレームと 10/100 インターフェイスで発信されるジャンボ フレームは廃棄されます。
設定
すべての 10/100 インターフェイスで MTU を変更するには、system mtu コマンドを使用します。このコマンドは、10/100 インターフェイスについてのみ効力があります。
2970(config)#system mtu 1998
2970(config)#exit
2970#reload
すべてのギガビット イーサネット インターフェイスで MTU を変更するには、system mtu jumbo コマンドを使用します。このコマンドは、ギガビット イーサネット インターフェイスについてのみ効力があります。
2970(config)#system mtu jumbo 9000
2970(config)#exit
2970#reload
確認
リロード後に show system mtu コマンドを使用して MTU サイズを表示します。
2970#show system mtu
System MTU size is 1998 bytes
System Jumbo MTU size is 9000 bytes
Catalyst 2950/2955 シリーズ
Catalyst 2950 シリーズ スイッチも、ベビー ジャイアント(最大 1530 バイト)のサポートの有無によって 2 つのグループに大別できます。ただし、これはスイッチを流れるトラフィックを示しています。管理(VLAN)インターフェイス宛てのパケットでは、1500 バイトのみをサポートすることができます。
1500 バイトのみをサポートする 2950 スイッチのモデルは次のとおりです。
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WS-C2950-12
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WS-C2950-24
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WS-C2950-48
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WS-C2950C-24
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WS-C2950T-24
最大 1530 バイトをサポートする 2950/2955 スイッチのモデルは次のとおりです。
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WS-C2950G-12-EI
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WS-C2950G-24-EI
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WS-C2950G-24-EI-DC
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WS-C2950G-48
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WS-C2950G-48-EI
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2950 LRE シリーズ スイッチの全モデル
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2955 シリーズ スイッチの全モデル
最大 1530 バイトをサポートするスイッチでも、デフォルトの MTU 値は 1500 です。これを変更する場合は、12.1(6)EA2以降のソフトウェアバージョンで使用可能なグローバルコンフィギュレーションコマンドを使用します。次に、設定と確認の例を示します。
設定
2950G(config)#system mtu ?
<1500-1530> MTU size in bytes
2950G(config)#system mtu 1530
確認
2950G#show system mtu
System MTU size is 1530 bytes
Catalyst 2940 および Catalyst Express 500 シリーズ
System MTU は 1500 バイトにのみ設定できます。これはデフォルトです。インターフェイスごとに MTU を設定することはできません。
Catalyst 2900XL/3500XL シリーズ
Catalyst 2900XL/3500XL シリーズ スイッチでは、バージョン 12.0(5.2)XU 以降で、最大 2018 バイトの MTU サイズをサポートすることができます。完全なジャンボ フレームはサポートされていません。インターフェイスごとに MTU サイズを設定することはできません。この設定は、すべての 10/100/1000 インターフェイスで実行できます。
設定
3500XL(config)#interface fastEthernet 0/3
3500XL(config-if)#mtu ?
<1500-2018> MTU size in bytes
3500XL(config-if)#mtu 2018
確認
3500XL#show interfaces fastEthernet 0/3
FastEthernet0/3 is up, line protocol is up
Hardware is Fast Ethernet, address is 0007.85b8.6983 (bia 0007.85b8.6983)
MTU 2018 bytes, BW 0 Kbit, DLY 100 usec, reliability 255/255,
txload 1/255, rxload 1/255
注:現在、Catalyst 2900LRE-XLスイッチでは、CPEデバイスの制限により、1536バイトよりも大きいフレームサイズでのシグナリング接続はサポートされていません。
Catalyst 2900XL では、ISL/802.1Q 用にカプセル化またはタグ付けされた規定の最大サイズのイーサネット フレームを受信し、それを他のポートに転送できない場合に、オーバーサイズ フレームが報告されます。ポートがパケットを受信しても、そのパケットを他のポートに転送しない理由は、数多く存在します。たとえば、Spanning Tree Protocol(STP)によってブロックされたポートがパスワードを受け取った場合、そのパスワードは転送されません。この問題は表面的なバグです(Cisco Bug ID CSCdm34557)。
注:ツールおよびバグ情報にアクセスできるのは、登録されているシスコクライアントだけです。
Catalyst 2948G-L3/4908G-L3 シリーズ
Catalyst 2948G-L3 および 4908G-L3 シリーズ スイッチの場合、10/100 および 1000 の両方で、MTU を設定することはできません。そのため、MTU はデフォルトの 1500 バイトになります。
設定
2948G-L3(config)#interface gig 49
2948G-L3(config-if)#mtu 2000
% Interface GigabitEthernet49 does not support user settable mtu.
確認
2948G-L3#show interfaces gigabitEthernet 49
GigabitEthernet49 is up, line protocol is up
Hardware is xpif_port, address is 0004.6e3b.b507 (bia 0004.6e3b.b507)
MTU 1500 bytes, BW 1000000 Kbit, DLY 10 usec, rely 255/255, load 1/255
Encapsulation ARPA, loopback not set, keepalive set (10 sec)
Full-duplex, 1000Mb/s, 1000Base-SX, Auto-negotiation
Catalyst 1900/2820 シリーズ
Catalyst 1900/2820 シリーズ スイッチでベビー ジャンボ フレームをサポートできるかどうかは、該当するスイッチのリビジョンによって異なります。金属ケースで製造された 1900/2820 シリーズ スイッチの旧型モデルは、1508 バイトの大きな MTU を通過させることができます。次に示すように、これらのフレームも統計レポートにはジャイアント フレームとして記録されます。
Catalyst 1900 - Port B Statistics Report
Receive Statistics Transmit Statistics
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Total good frames 120 Total frames 262767
Total octets 10041 Total octets 16840696
Broadcast/multicast frames 49 Broadcast/multicast frames 262664
Broadcast/multicast octets 5000 Broadcast/multicast octets 16825351
Good frames forwarded 107 Deferrals 0
Frames filtered 13 Single collisions 3
Runt frames 0 Multiple collisions 0
No buffer discards 0 Excessive collisions 0
Queue full discards 0
Errors: Errors:
FCS errors 0 Late collisions 0
Alignment errors 0 Excessive deferrals 0
Giant frames 5 Jabber errors 0
Address violations 0 Other transmit errors 0
プラスチック ケースで製造された 1900/2820 シリーズ スイッチの新型モデルは、最大 1500 バイトの MTU のみをサポートします。大きなフレームは廃棄されます。
関連情報