マルチプラットフォームファームウェアを搭載したCisco IP Phone 6800シリーズでのマルチキャストページングの設定と使用

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Updated: 2019 年 4 月 30 日

Document ID:1556642985706454

偏向のない言語

この製品のドキュメントセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このドキュメントセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージの取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。

翻訳について

シスコは世界中のユーザにそれぞれの言語でサポートコンテンツを提供するために、機械と人による翻訳を組み合わせて、本ドキュメントを翻訳しています。ただし、最高度の機械翻訳であっても、専門家による翻訳のような正確性は確保されません。シスコは、これら翻訳の正確性について法的責任を負いません。原典である英語版（リンクからアクセス可能）もあわせて参照することを推奨します。

目的

この記事では、Cisco 6800シリーズIP Phoneでマルチキャストページングを設定および使用する方法について説明します。

概要

マルチキャストページングを使用すると、アナウンスを電話機のグループに直接送信できます。これを機能させるには、電話機がマルチキャストアドレスをリッスンするようにプログラムされている必要があります。ページが送信されると、サーバ経由でルーティングされる必要がない単一のコールと見なされます。1つのメッセージを多数に送信する効率的な方法です。

設定が完了すると、ページが送信されるたびに、同じマルチキャストアドレスにサブスクライブされているすべての電話機がページを受信します。着信ページングコールがあると、ユーザは3つの短いビープ音のページングトーンを聞きます。

該当するデバイス

IP Phone 6821 マルチプラットフォームファームウェア
IP Phone 6841 マルチプラットフォームファームウェア
IP Phone 6851 マルチプラットフォームファームウェア

[Software Version]

11.2.3

セットアップ時の注意点

ネットワークは、同じページンググループ内のすべてのデバイスが対応するマルチキャストグループに参加できるように、マルチキャストをサポートする必要があります。
ページンググループは、偶数のポート番号を使用する必要があります。
グループページングは一方向であり、G711コーデックを使用します。ページングされた電話機は、発信者からのコールだけをリッスンできます。

1つのマルチキャストグループの作成

ステップ1：電話機のIPアドレスを確認する必要があります。Cisco IP PhoneにはデフォルトのIPアドレスは付属していません。電話機のIPアドレスの検索方法がわからない場合は、ここをクリックして手順を確認してください。

ステップ2:IP PhoneのGUIとも呼ばれるWebページにアクセスします。6800シリーズIP PhoneのWebページにアクセスする方法については、ここをクリックしてください。

[Voice] > [Phone]を選択します。

ステップ3:[Supplementary Services]セクションで、[Paging Serv:は[はい]に設定されています。

ステップ4:[Multiple Paging Group Parameters]セクションで、[Group Paging Script]フィールドに次の形式の文字列を入力します。

pggrp=multicast-address:port;[name=xxxx;]num=yyy;[listen={yes|no}];

定義：

multicast-address =ページを受信する電話機のマルチキャストIPアドレス。
port =ページを作成するポート。ページンググループごとに異なる偶数ポートを使用する必要があります。
name （オプション） = xxxxはページンググループの名前です。xxxxを名前で置き換えます。名前は最大64文字で構成できます。
num = yyyは、ユーザがページンググループにアクセスするためにダイヤルする一意の番号です。yyyを数値で置き換えます。最大64文字の数字を使用でき、許容範囲は1024 ～ 32767です。
listen =その電話機がページグループでリッスンするかどうかを示します。フィールドが[いいえ(no)]または[定義されていない(not defined)]としてリストされている場合、その電話機はそのグループからのページを受信しません。すべてのマルチキャストページンググループには、グループ内の各メンバーにページを送信させる機能があります。ただし、リッスンがyesに設定されていない場合でも。

ステップ5:[Submit All Changes]をクリックします。

複数のページンググループの作成

ネットワーク内に異なる部門がある場合は、複数のマルチキャストページンググループを設定できます。たとえば、学校では、ページはすべての教室の電話に移動する必要があります。他の電話は1つのレベルだけに関連しています。この場合、複数のページンググループを作成できます。

上記と同じ手順がすべて実行され、ステップ4で設定したページンググループごとに1行だけ行が追加されます。

次の図に、4つのページンググループの例を示します。[All]、[Group A]、[Group B]、および[Group C]。この例では、500をダイヤルしてすべての電話機にページを送信し、501をグループAの一部として設定された電話機にページを送信し、502をグループBの電話機にページを送信します。最初の2つのグループグループグループだけがyesをリッスン。その電話機には、これら2つのグループからのみグループページが表示されますが、4つのグループのいずれかにページを作成できます。ほとんどの場合、listenはあり送信されたページが電話機に聞こえるように設定します。

注：使いやすいように、これらの名前にラベルを付けます。学校にいる場合、グループBはグレード1と呼ばれ、グループCはグレード2と呼ばれることがあります。

ページの送信方法

ステップ1：ハンドセットを取り上げ、ページを受信するグループの番号をダイヤルします。[コール]ソフトキーを押します。

ステップ2：ページを送信したユーザに、次のような画面が表示されます。

ステップ3：ページを受信した電話機に3つの短いビープ音が聞こえ、次のような画面が表示されます。

ステップ4：受話器を受け台に戻すか、[終了]ソフトキーを押すまで、音声はブロードキャストされ続けます。

ページングの動作

グループページの開始時に電話機がアクティブコールに参加している場合、着信ページは無視されます。
（サイレント）DNDが有効になっている場合、着信ページは無視されます。
ページングが発生すると、ハンドセットまたはヘッドセットが使用されていない限り、ページングされた電話機のスピーカの電源は自動的にオンになります。
グループページの開始時に電話機がアクティブコールに参加している場合、着信ページは無視されます。コールが終了すると、ページがアクティブであれば、ページに応答が返されます。
複数のページが発生すると、そのページは時系列で応答されます。アクティブページが終了するまで、次のページには応答がありません。

結論

これで、Cisco 6800シリーズIP Phoneでマルチキャストページング機能を使用できるようになります。

6800シリーズIP Phoneの基本機能に関する記事を参照するには、ここをクリックしてください。

『6800シリーズIP Phoneユーザガイド』を完全に入手するには、ここをクリックします。