このページでは、4500 および 4700 シリーズ ルータが ROMmon (rommon# >プロンプト) にスタックした際の、回復手順を説明します。
ドキュメント表記の詳細は、『シスコ テクニカル ティップスの表記法』を参照してください。
このドキュメントに関しては個別の前提条件はありません。
このドキュメントの情報は、次のハードウェアのバージョンに基づくものです。
Cisco 4500 および 4700 シリーズ ルータ
このマニュアルの情報は、特定のラボ環境に置かれたデバイスに基づいて作成されました。このドキュメントで使用するすべてのデバイスは、クリアな(デフォルト)設定で作業を開始しています。対象のネットワークが実稼働中である場合には、どのようなコマンドについても、使用前にその潜在的な影響について確実に理解しておく必要があります。
次に示す手順に従ってください。
dev コマンドを発行して、ルータ上で使用可能なデバイスを確認します。
rommon 1 > dev Devices in device table: id name flash: flash bootflash: boot flash eprom: eprom rommon 2 >
次に、dir flashコマンドを実行して、有効な Cisco IOS(R) ソフトウェア イメージを探します。
rommon 3 > dir flash: File size Checksum File name 8052512 bytes (0x7adf20) 0xc7b6 c4500-js-mz.121-6 rommon 4 >
また、dir bootflash:コマンドを使用して、ブートフラッシュで有効なブートイメージを調べることもできます。
そのイメージからのブートを試みます。そのファイルが有効ならば、正常動作モードに戻ります。
rommon 5 > boot flash:c4500-js-mz.121-6 program load complete, entry point: 0x80008000, size: 0x7ade04 Self decompressing the image : ##################################### #################################################################### ####...
flash上に有効なファイルが無かった場合には、システムイメージをダウンロードし直す必要があります。メインのCisco IOSソフトウェアが削除または破損している場合、ルータのブートイメージを使用してCisco 4500および4700シリーズルータにイメージをインストールする方法は1つだけです。
この手順の詳細については、『ブートイメージのTFTPを使用してROMmonからアップグレードを行う方法』を参照してください。
メイン イメージおよびブート イメージの両方が壊れている、あるいは削除されている場合には、システムを回復する簡単な方法はありません。RMA 処理を行う以外には、有効なブート イメージおよびメインのCisco IOS Software がインストールされている他の4500 あるいは、4700 ルータからフラッシュ SIMM 取り外して交換するという方法しかありません。
改定 | 発行日 | コメント |
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1.0 |
23-Jan-2008
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初版 |