はじめに
このドキュメントでは、CVPでUUIデータを渡す手順について説明します。
前提条件
要件
次の項目に関する知識があることが推奨されます。
- CVP
- Intelligent Contact Management(ICM)スクリプト
- Session Initiation Protocol(SIP)
使用するコンポーネント
このドキュメントの内容は、特定のソフトウェアやハードウェアのバージョンに限定されるものではありません。
コンフィギュレーション
ユーザ間情報(UUI)を使用して、Unified ICMとの間でUnified CVPを介して汎用データを送受信できます。
これは、Q.931設定メッセージでネットワークからゲートウェイに送信されるGeneric Transparency Descriptor(GTD)データのInitialAddress Message(IAM)にUUSパラメータ(一般にUUIと呼ばれます)を入力することで実現されます。
ゲートウェイは、このデータをSIPメッセージ経由でUnified CVPに送信します。Unified CVPは、新しいコールでUnified ICMにデータを送信できます。
UUI処理シナリオ:
SIP INVITEメッセージの着信コールレッグにGTDデータが存在する場合、Unified CVPはGTDデータを着信GTDとして保存し、UUI部分(存在する場合)をUnifiedICMに渡します。Unified ICMがデータを変更した場合、変更されたUUIをUnified CVPに返します。Unified CVPは、Unified ICMから受信したUUIデータをHexに変換し、UUSが存在する場合はUUSを変更して、インバウンドのGTD値を上書きします。UUS部分だけが、UUS,3,<ICMから変換された16進数値>の形式で変更されます。
GTDが着信コールレッグに存在しない場合、Unified CVPはトレースに「No GTD Body present in Caller Body」を示す情報メッセージを出力し、コールは通常のコールとして続行します。
この情報を受信する方法の例を次に示します。
INVITE sip:7274884100@65.59.218.99:5060 SIP/2.0
Via: SIP/2.0/UDP 10.200.2.20:5060;branch=z9hG4bK17DDEF
From: ;tag=14072DC-18F7
...
--uniqueBoundary
Content-Type: application/sdp
Content-Disposition: session;handling=required
v=0
o=CiscoSystemsSIP-GW-UserAgent 1570 7514 IN IP4 10.200.2.20
s=SIP Call
c=IN IP4 10.200.2.20
t=0 0
m=audio 19240 RTP/AVP 0 18 101 19
c=IN IP4 10.200.2.20
a=rtpmap:0 PCMU/8000
a=rtpmap:18 G729/8000
a=fmtp:18 annexb=yes
a=rtpmap:101 telephone-event/8000
a=fmtp:101 0-16
a=rtpmap:19 CN/8000
--uniqueBoundary
Content-Type: application/gtd
Content-Disposition: signal;handling=optional
IAM,
PRN,isdn*,,NI***,
USI,rate,c,s,c,1
USI,lay1,ulaw
TMR,00
CPN,04,,1,7274884100
CPC,09
FCI,,,,,,,y,
GCI,011db91a2c0f11d6802f000c8638cdeb
--uniqueBoundary-
CVPは、ヘッダーではなくGTDデータ内にあると想定します。ヘッダーフィールドのユーザ間データがCVPからのUUIとして処理されないのはこのためです。
次に、SIPヘッダーを使用した情報の受け渡しについて説明します。正しく設定されると、これらのSIPヘッダーは、新規コールおよび要求指示メッセージのSIPHeaderInfoフィールドでUnified ICMに渡されます。ICMスクリプトのSIP Header変数にアクセスするには、Call.SIPHeaderコール変数を読み取ります。そのため、この情報をCVPログのUUIデータに格納するには、SIP INVITEメッセージの着信コールレッグにGTDデータが存在する必要があります。