ロッテグループが Cisco SD-WAN の採用によってネットワーク インフラストラクチャを刷新

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Updated: 2021 年 11 月 11 日

偏向のない言語

この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください

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このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。

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目次

 

 

ロッテグループは回線コストを削減しながら WAN を強化することで、マルチクラウド時代をリード

課題

      トラフィック増加への対応のために回線追加のニーズが増大、さまざまな拠点のネットワーク管理コストも増加

      個々の回線におけるトラフィックの検出と管理がリアルタイムでできる高度なネットワーク インフラストラクチャの導入が必要

      ネットワーク全体にわたる可視性の向上と、エラーの原因に対するリアルタイムの分析が必要

      クラウドアプリケーションやクラウドサービスの活用が進み、パフォーマンスが低下

成果

      WAN 帯域幅を 3 倍以上に拡大、回線コストを半分以下に削減(Lotte Homeshopping 社)

      集中管理と自動化の強化によって、ネットワーク全体を可視化し、メンテナンスの負荷を軽減

      クラウドおよびビジネスアプリケーションのパフォーマンスの向上、ビジネスの継続性の確保、セキュリティの強化

      柔軟な通信インフラストラクチャにより、ビジネス インフラストラクチャの変化への対応が向上

ロッテグループが採用した Cisco® ソリューション

  Cisco SD-WAN コントローラ
  Cisco WAN エッジルータ

さらなる躍進に向けて、ロッテは既存の WAN インフラストラクチャを分析し、Cisco SD-WAN の導入を決定

ロッテグループは、50 を超える関連会社や R&D センターを持ち、食品、小売、化学・建設・製造、旅行・サービス・金融など、さまざまな分野で事業を展開しています。このような多角化の結果、さまざまな事業拠点を接続する WAN への投資が成長を続けるためにきわめて重要になっています。ソウルや釜山(プサン)といった韓国の主要都市にある関連会社を始めとする、ロッテグループの国内外関連会社では、いま事業の継続的なイノベーションが可能になっています。その基盤となっているのが最新のネットワーク インフラストラクチャです。

トラフィックの増大によって WAN の拡張に対する要求が高まり、マルチクラウド環境の導入によってネットワークがさらに複雑になったため、ロッテグループの経営層は、Lotte Data Communication CompanyLDCC)社に WAN インフラストラクチャ全体の広範な分析を要請しました。LDCC 社は、既存の WAN インフラストラクチャを使用し続ける限り、ロッテグループが増大するトラフィックを収容するためにコストのかかる回線を増設し続けることは避けられないと判断しました。さらに、各関連会社が利用するクラウドアプリケーションやクラウドサービスの数が増え、依然として既存の WAN にあるデータセンターを経由していたため、たとえ回線を増設してもパフォーマンスの問題は解決しないと判断しました。管理者は緊急度の高いデータを処理してエラーの原因を即座に特定することに困難を感じていました。ネットワークに可視性がないことが原因でした。

LDCC 社はまもなく、既存の WAN をこのまま拡張し続けるのではなく、WAN SD-WAN に置き換えるほうが有利であることに気づきました。さらに管理と運用を強化できるソフトウェアを基盤として採用し、ネットワークデータの伝送と管理機能を分離するメリットも認識しました。まったく新しいシステムの導入になるため、バックボーンとして何を選択するかは明確でした。数多くのグローバルな導入事例に支えられ、テクノロジーとパフォーマンスが実証された Cisco SD-WAN です。このソリューションは、関連会社個々の特質やニーズに合わせて順次適用することも可能です。

Lotte Homeshopping 社が、以前の半分以下の回線コストでアプリケーションとの接続を強化

Lotte Homeshopping 社は最初に SD-WAN を導入した関連会社でした。以前のインフラストラクチャでは、小売業者が製品分析をするにも専用線が必要でした。ERP やグループウェアのような主要なビジネスアプリケーションではさらに専用線の負荷が高く、月額の回線コストが膨大になっていました。WAN の拡張に対する要求は根強く、もっと根本的なソリューションがぜひとも必要でした。LDCC 社は、Cisco SD-WAN を基盤として Lotte Homeshopping 社およびロッテグループのコアデータセンター向けのネットワークを設計し、数か月をかけてテストを行ったのち運用を開始しました。これが初回の導入となるため、ネットワーク機能は入念に検証されました。2019 年の秋から SD-WAN 環境でビジネスが開始され、それ以来、目に見える成果を生み出しています。

現在、Lotte Homeshopping 社は半分以下の回線コストで 3 倍の WAN 帯域幅を利用しています。ERP やグループウェアなどのコアアプリケーションのために専用線を維持する一方で、外部データの分析などの作業はインターネットを介して行うようにした結果です。さらに、WAN 運用の監視と管理がリアルタイムでできるため、信頼性が大幅に向上しました。

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Lotte Chilsung Beverage 社がスマートファクトリ向けに 3 層の安全性を備えた柔軟なネットワーク インフラストラクチャを実現

ロッテは 2018 年後半に、Lotte Chilsung Beverage 社の安城(アンソン)工場をスマートファクトリに転換する準備を開始しました。2000 年に開設した工場を約 1,220 億ウォンをかけて転換する計画でした。予測、生産、在庫管理から小売までのすべてのビジネスプロセスを高度なデジタルテクノロジーを使用して自動化できる最先端の飲料工場を実現するためには、各回線のトラフィックの監視と管理をネットワーク環境でリアルタイムに行う必要があります。Cisco SD-WAN の導入によって、既存の WAN の帯域幅が 2 倍になり、自動化によって増加した大量のトラフィックを容易に処理できるようになりました。また、専用線と ISP 回線を分離し、大田(テジョン)にあるディザスタリカバリセンターに接続することで、3 層の安全策を備えた柔軟でセキュアなネットワーク インフラストラクチャを確立しています。

ロッテホテルが国内 17 の拠点を一元管理

Lotte Hotels and Resorts 社は、韓国の主要都市に 17 の拠点があるため、ネットワーク全体の透明で効率的な管理が以前から重要課題でした。信頼性の高いネットワーク運用のサポートに専任の従業員を必要としたため、管理コストが高くなっていました。これに対応するため、ロッテホテルは一元管理と自動化を強化すると同時に、SD-WAN テクノロジーを採用して、ネットワーク全体の可視化と、グループが持つ専用線、ISP 回線、インターネットの柔軟な活用を実現しました。その結果、複雑に見える構造にも関わらず、17 の国内拠点にあるすべてのネットワークを単一のファブリックの中で管理できるようになりました。統一されたセキュリティポリシーがすべての拠点に適用できるようになり、またネットワーク上の問題をリアルタイムで検出して迅速に対応できるようになりました。同時に、20% を超える回線コストの削減も達成しています。


ロッテグループと LDCC 社がロッテの関連会社すべてに対する SD-WAN の適用を計画

いくつかの関連会社に SD-WAN を導入し目に見える効果が得られたため、ロッテグループと LDCC 社は、その効果をグループ全体に拡大することを計画しています。また、関連会社固有の要件を新しいソリューションにすべて織り込む計画です。SD-WAN の導入によって、WAN のパフォーマンス向上とネットワーク全体の可視化が可能になります。同時に、SD-WAN の導入はコスト削減とビジネス継続性の強化のまたとないチャンスです。クラウドアプリケーションとクラウドサービスを利用する際にパフォーマンスの低下のない接続を提供できるからです。そのため、ロッテグループは、SD-WAN の導入を拡大し、マルチクラウド時代のイニシアチブをとることを計画しています。

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