Cisco Catalyst 6500/Cisco 7600 シリーズ Supervisor Engine 720 ファミリ

データ シート

Cisco Catalyst 6500/Cisco 7600 シリーズ Supervisor Engine 720ファミリ

製品概要

Cisco^® Catalyst^® 6500/Cisco 7600 シリーズ Supervisor Engine 720ファミリは、スケーラブルなパフォーマンスと多彩なIP機能をハードウェアで実現するように設計された、スーパバイザ エンジンです。ハードウェアに実装された機能により、従来のIPフォワーディング、レイヤ2およびレイヤ3のMultiprotocolLabel Switching（MPLS;マルチプロトコル ラベル スイッチング）VPN、Ethernet over MPLS（EoMPLS）などのアプリケーションが、Quality of Service（QoS;サービス品質）およびセキュリティ機能とともに利用できます。Supervisor Engine 720では、高性能な720 Gbpsクロスバー スイッチ ファブリックおよびフォワーディング エンジンが1つのモジュールに統合されています。IPv4、IPv6、MPLSがハードウェアによってフォワードされるため、IPv4トラフィックでは400 Mpps、IPv6トラフィックでは200 Mppsのシステム パフォーマンスを発揮し、MPLSでは最大1024のVRFを700ルート/VRFで実現します。

Cisco Supervisor Engine 720 ファミリでは、強力なセキュリティ機能を提供します。システム全体のセキュリティは、ポート セキュリティ、CPUレート制限、Multi-Path uRPF、802.1X拡張機能などの多くの機能をサポートすることで強化されています。また、QoSメカニズム、ハードウェアベースのGeneric-Routing-Encapsulation（GRE）トンネリング、Access Control List（ACL;アクセス制御リスト）など、広範囲にわたる機能がサポートされているので、高性能で高機能なキャンパス ネットワーク、メトロポリタン（メトロ）アグリゲーション、さまざまなWANエッジ ネットワークの構築に役立ちます。

ギガビットおよび10ギガビットまでスケールすることのできるパフォーマンス、拡張セキュリティ、豊富な QoS機能によって、Cisco Supervisor Engine 720は、企業のコア、ディストリビューション、およびデータセンターの要件を満たすことができます。

Cisco Supervisor Engine 720は、実績のあるCisco Express Forwarding（CEF）アーキテクチャが実装されており、中央集中型（CEF）と分散型（dCEF）がサポートされています。Supervisor Engine 720ファミリには、ルーティング機能等をつかさどるPolicy Feature Card（PFC;ポリシー フィーチャ カード）3が搭載されており、FC3A、PFC3B、PFC3BXLの3種類があります。それぞれに対応する製品番号は、WS-SUP720、WS-SUP720-3B、WS-SUP720-3BXLです。Cisco Supervisor Engine 720ファミリは、Cisco Catalyst OS^® およびCisco IOS^® の両方のオペレーティング システムをサポートしています。

Cisco Supervisor Engine 720 ファミリは、スケーラブルなパフォーマンス、インテリジェンス、幅広い機能を提供します。モジュール式で、復元力があり、スケーラブルで、安全なレイヤ2ソリューションまたはレイヤ3ソリューションを求める最も要求が厳しいサービス プロバイダーや企業のお客様に、次のような機能を提供することができます。

• スケーラブルなフォワーディング速度を実現。dCEFを使用した場合、IPｖ4で最大400 Mpps*、IPｖ6で最大200 Mpps*のパフォーマンスを提供します。
• MPLSをハードウェアでサポート。QoSのためのトラフィック処理を改善したVPNとレイヤ2トンネリングを使用できます。
• 高性能の次世代型ギガビット インターフェイスおよび10ギガビット インターフェイスをサポート
• お客様の投資を保護。Catalyst 6500シリーズの3世代すべてのインターフェイス、およびサービス モジュール構成をサポートしています。
• シャーシのインターフェイス ポート密度およびサービス モジュールの増設が可能

* DFC3が必要

Cisco Supervisor Engine 720のMSFC3およびPFC3には、次のように多彩な機能があります。

MSFC3

MSFC3はCisco Supervisor Engine 720の重要なパーツであり、高い性能、マルチレイヤ スイッチング、ルーティング インテリジェンスを提供します。高性能 プロセッサを搭載したMSFC3では、レイヤ2プロトコルとレイヤ3プロトコルが別々のCPUで実行されます。ここでサポートされるプロトコルには、ルーティング プロトコル、レイヤ2プロトコル（スパニングツリー プロトコルやVLAN [仮想LAN]トランキング プロトコルなど）、セキュリティ サービスなどがあります。

MSFC3では、Cisco Express Forwarding Information Base（FIB;フォワーディング情報ベース）テーブルをソフトウェアで構築し、PFC3および分散型フォワーディング エンジン（システム上に搭載されている場合）のハードウェアApplication-Specific-Integrated Circuit（ASIC）にそのテーブルをダウンロードします。これにより、IPユニキャスト トラフィックおよびマルチキャスト トラフィックのフォワーディング決定が、 PFC3やフォワーディングエンジンで行われます。

Cisco Supervisor Engine 720に搭載されているPFC3には、高性能なASICコンプレックスが装備されており、これによって多くのハードウェアベースの機能がサポートされます。PFC3は、ルーティングとブリッジング、QoS、マルチキャスト パケット複製をサポートし、ACLなどのセキュリティ ポリシーを処理します。

Cisco Supervisor Engine 720に搭載されているPFC3は、現場でアップグレード可能で、高性能なASICコンプレックスが装備されて います。これによって多くのハードウェアベース機能がサポートされます。PFC3は、IPv4とIPv6のルーティング機能とブリッジング機能、QoS、マルチキャスト フォワーディング、ACLベースのポリシーをサポートします。

機能と利点

ファブリックを統合したCisco Supervisor Engine 720は、スケーラブルなパフォーマンス、最大64のポリシーレートを設定可能なユーザベースのレート制限、フローベースまたはアグリゲーション ベースのレート制限、セキュリティ強化機能、高速MPLS、IPv6ハードウェア フォワーディングを実装しています。

表1 スケーラビリティ

表2 QoS機能

表3 セキュリティ機能

表4 MPLS機能

要約と結論

ディストリビューション、コア、およびデータ センターへの設置に適したCisco Supervisor Engine 720 ファミリは、すべてのCisco Catalyst 6500シリーズ インターフェイス モジュール クラス（Classic、CEF256、dCEF256、CEF720）をサポートし、ハードウェアでMPLSおよびIPv6をサポートします。また、Cisco Supervisor Engine 720は、IOSおよびハイブリッド（RPでIOS、SPでCatOS）をサポートしています。さらに、dCEFにより性能が大幅に改善され（最大400 Mpps）、最大帯域幅が720 Gbps、DRAMが最大1 GBになっており、スイッチ ファブリックが統合されています。

表5 製品仕様

発注情報

シスコ製品の購入方法の詳細は、「発注方法」を参照してください。

表6 発注情報

サービスおよびサポート

シスコは、お客様のネットワークを支援するためのさまざまなサービス プログラムを提供しております。シスコの画期的なサービス プログラムは、スタッフ、プロセス、ツール、およびパートナーを統合した独自のサポート体制のもとに提供され、お客様から高い支持と信頼を得ています。シスコは、お客様のネットワークへの投資を最大限に活用し、ネットワーク運用を最適化するとともに、最新アプリケーションに対応できるようにネットワークを整備し、よりインテリジェントなネットワークを構築することによって、お客様の事業拡大を支援しています。シスコのサービスの詳細については、サービス プログラムをご覧ください。