日本における 6 つの取り組み

Women of Cisco

Women of Cisco とは

優秀な女性社員の獲得、育成、維持

    才能ある女性を惹きつけ、育成、維持していくことは、シスコにとって将来の成功の鍵と考えています。Women of Cisco では、以下の活動を通して、それを実現するよう取り組んでいます。

    • ポジティブなインパクトをもたらす活気のあるコミュニティの創造
    • 世界中のベストプラクティスと学びの共有
    • 社員が抱えるジェンダーに関する課題解決を支援するネットワーク
    • 女性にとって働きがいのある場所づくりを促進

    ジェンダーギャップに関する勉強会や、社内外で活躍する女性リーダーを招いての講演会、定期的なネットワーキングセッションなど、様々な社内イベントを実施し、啓発に努めています。そのイベントのひとつで、国際女性デーに連動する形で、女性の連携、発展、鼓舞を目的とした Women of Impact と称した年次イベントを 3 月に開催しています。このイベントでは、女性がプロフェッショナルな同業者やメンターとのネットワークを拡大し、キャリア開発や個人成長のための有益な知識を得るための機会としています。

    ライフステージによってさまざまな課題がありますが、出産後もそのひとつです。子育てをしながら働きやすい環境の整備に規定と文化の醸成の両視点から取り組んでおり、その成果として、育児休暇復帰率は 100 %を実現しています。また、育児休業取得率は男性では 30 %、女性では 80 %を目標として設定していますが、ここ数年は目標を上回る実績を達成しています。

    女性社員を育成するプログラムとして、Project Quantum を 2013 年に立ち上げました。このプロジェクトは1年間の育成プログラムで、信頼性、ビジビリティ、ポジティブブランディング、キャリアプランニング、コミュニケーションなどを学び、現在の役割で成功に必要なスキルと行動力を備え、長期的にテクノロジー業界で活躍できる次世代の女性リーダーを養成することにあります。

    こういった女性の活躍を推進するには、男性の理解と積極的な参画が不可欠です。Women of Cisco のコミュニティには、男性社員もメンバーとして所属し、他の男性社員へ向けての推進役を務めるほか、女性と男性の視点を融合させることによって新しいアイデアを生み出しています。男性社員の育児休業取得率が年々増加傾向にあるのも、このような活動の成果です。

    女性活躍推進法における一般事業主行動計画策定届はこちら
    次世代育成支援対策推進法基づく一般事業主行動計画はこちら

    Future of Work Practices

    Future of Work Practices とは

    革新的で多様なワークスタイルの推進

      シスコでは、90 %以上の社員が勤務していく上で柔軟な働き方が重要であると回答しています。Future of Work Practices (FWP) は、企業文化、制度、テクノロジーの 3 つの要素から、革新的で多様な働き方を推進する会社の方針に沿って、以下の活動を行なっています。

      • シスコのテクノロジーを最大限に利用し、その活用方法を社員に共有し生産性を高める
      • 柔軟な働き方を推進する社内の風土づくり
      • ワークライフバランスの充実
      • シスコの柔軟な働き方を社外へ発信し、広める

      柔軟な働き方を実践するため、シスコ自身が提供する IT ツールやテクノロジーを活用するだけではなく、社員が最大限の力を発揮しビジネスに貢献できるように、全員が共有、共感できる企業風土の浸透、さらに透明度の高い目標管理・業務管理を実現するプロセスの展開に一体的に取り組んでいます。

      こういった柔軟な働き方を支える文化を醸成するには、社員のボトムアップのアプローチが非常に有効です。

      FWP は、さまざまなバックグランド、経験を持つ社員が集まり、多様性に富み、柔軟かつ生産性の高い働き方とは、という課題に対し、新たな視点から自発的な改善に向けて取り組んでいます。また、社外に向けてシスコが実践する働き方改革を広める活動を営業やマーケティング部門と協力して進め、インフルエンス活動を積極的に行っています。 

      社外向けの活動としては、シスコが取り組む働き方改革を広く紹介するため、お客様やパートナー企業への提案活動やセミナーでメッセージを発信しています。

       

      Connected Disabilities Action Network

      Connected Disabilities Action Network とは

      障がい者が会社と社会に適応しやすい環境づくり

        Connected Disabilities Action Network (CDAN) では、障碍を持つ社員にとって包摂的な環境づくりのために、以下の事項を推進しています。

        • 全員の能力を尊重し、違いを価値として支持する
        • 人々の活動を制限する可能性のある制約条件についての認識を高める
        • 障碍を持つ社員、またはその家族へ、シスコの有用な情報を提供し、キャリアを高める
        • 障碍のある同僚との関わり方に社員が自信と誇りを持つ

        また、障碍を持つ社員にとって働きやすい環境整備に、設備に関わるハード面、風土に関わるソフト面の両面から取り組んでいます。 

        設備面

        社員がどこからでも働ける環境を整えています。シスコのIP電話や、ビデオ会議システム、チャットなどのコラボレーション テクノロジーを自ら活用し、場所やモビリティなどに関わる障碍者雇用の障壁を取り除きます。

        風土面

        シスコとはどのような会社なのか、社員がどのような環境でどんな仕事をしているのかを社員の家族に理解を深めてもらうために、毎年啓発イベントを開催しています。 このイベントでは視覚障害をもつ社員の盲導犬がどのような役割を果たしているのか、実際に盲導犬と歩いてみるなど触れ合い体験の場を設け、障碍を持つ社員への理解と関わりの機会を提供しました。 

        シスコの製品は視覚障碍、聴覚障碍、および運動障碍を持つユーザのためのアクセシビリティ機能を備えています。

        詳細はこちらのリンクを参照してください。 日本語資料はこちら | 英語資料はこちら

        Emerging Talent @ Cisco

        Emerging Talent @ Cisco とは

        若手社員のネットワーキングと革新的なアイデアの奨励

          世代間のダイバーシティを推進していくことが、社員の働きやすさを向上し、ビジネスイノベーションと成長を加速させると確信しています。Emerging Talent @ Cisco (ETC)では、世代を超えたネットワーキングや相互理解を促進することで、若いキャリアの社員がより活躍していくための環境づくり・カルチャーの浸透を目指して、次のような活動を行っています。

          • 新卒社員、中途入社社員のネットワークづくりの機会提供
          • 世代を超えたオープンなコミュニケーションの醸成
          • 学生からの企業で働くことへの認知度、関心を高める
          • 他社との交流を通してキャリア形成に役立つ多面的な視点を養う

          例えば、様々な世代の社員が交流できるよう、同じ誕生月の社員を集めて祝うバースデーランチ会を開催しています。部署や社歴、経験も異なる社員が、飾りつけされた会場に集まり、ケータリングランチやバースデーケーキを囲んでいます。

          また、ECN Impact Month と称したグローバルイベントを毎年開催しており、この月間中は世界各地から集まった若いキャリアネットワークのメンバーがイベント、ボランティア、トレーニングなどを自発的に企画し、参加した若いキャリアのチームがどのくらいシスコにインパクトをもたらすかを示すとともに、ネットワークの強化を図っています。

          外部向けの活動として、多くの若い世代にシスコを知り、テクノロジー業界に興味を持ってもらうために、大学生向けにオフィスツアーも開催しています。学生をシスコのオフィスに招いて、最新のテクノロジーの体験や社員との交流セッションなどを通して、シスコでの仕事の様子や働く楽しさを伝えています。

          PRIDE (LGBTQ+ & Allies)

          PRIDE (LGBTQ+ & Allies) とは

          LGBTQIA+などセクシャルマイノリティの社員にとって働きやすい職場づくり

            シスコは、最新の技術と斬新なアイデアで、「ネットワークの端から端まで」インターネット社会を支えています。 シスコが考えるネットワークとは、働き方、暮らし方、遊び方や学び方の可能性を限りなく拡げる力です。それを通して人々の生活を豊かにすること、それが私たちのビジョンです。 シスコは、組織やチームが持つ多様性を大切にし、一人ひとりの違いを活かして、新しい価値を生み出す社会の一員になることを目指しています。 人々の働き方、暮らし方、遊び方や学び方の可能性を限りなく拡げるために、お客様視点、社会への責任、チ-ムスピリットを基礎に、多様性を活かし、より良い社会に向けて貢献するインクルージョンとコラボレーションを推進することは、お客様サービスの観点からも、働く社員の環境整備の観点からも、私たちの責務のひとつと認識しています。 性的マイノリティである LGBTQ+ に対する社会的な課題認識は、日々拡がっています。このような状況から、PRIDE では、シスコ社内の福利厚生などに関する対応を加速させ、多様な価値観を尊重する環境づくりを推進していきます。 シスコではインクルージョンとコラボレーションを積極的に推進し、社会全体が多様性を認め合い、より良い環境を実現することに貢献していきます。

            代表執行役員社長 濱田 義之

            PRIDE (LGBTQ+ & Allies) では、以下の活動を行なっています。

            • 社員一人ひとりが LGBTQ+ に関して理解し、適切な行動がとれるようにする学びの場を提供
            • アライコミュニティの運営
            • 社内規定の見直し、設備環境改善の提案
            • 他社との交流、協業による社会への呼びかけ
            採用について

            シスコは、人種、肌の色、宗教、性別、性的アイデンティティ、性的指向、国籍、遺伝情報、年齢、障碍、その他法的に守られているいかなる権利に対しても差別することなく、資格のある応募者に対しては、公正な採用選考、平等な雇用機会を提供しています。

            規則と制度について

            次に示すような制度があるほか、その他の福利厚生制度などについても順次拡張していきます。

            • LGBTQ+ への差別を禁止する就業規則
              性別、人種、肌の色、出自、家系、国籍、宗教、年齢、身体的または精神的障碍の有無、傷病の有無、遺伝情報、妊娠、性的指向、性的アイデンティティ、性的表現、結婚歴、ならびに法律で保護されているいかなる権利を理由とする否定的、差別的、または当事者に不利益をもたらすような言動を社員または社員のグループに対して行う行為を禁止しています。
            • Emergency time off (ETO)
              2017 年 11 月から導入している緊急時に社員が一時的に職務を離れ、困難な状況を乗り越える過程を支援するための特別休暇制度です。自身や家族の一員が病気や怪我、災害に見舞われ、既存の休暇だけでは十分でない状況でも、最長 4 週間の休暇取得を可能とします。この制度は同性パートナーにも適応されます。 
            • 社員ディレクトリ
              自分の氏名について、旧姓や通称、そして性的アイデンティにも対応した好きな呼び名を社員ディレクトリに記載し、社内に公開することができます。
            風土の醸成

            シスコジャパンでは、インクルージョン、コラボレーション分野におけるシスコの取り組みをあらめて全社員に展開する機会を設ける目的で、年に一度 I&C Month と称する全社イベントを開催しています。LGBTQ+ の理解の促進として、LGBTQ+ 当事者の方を講師を招いて社員へのセミナーを開催しました。

            アライコミュニティ形成のための各種グッズを作成 し、全社イベントと連動して特設会場を設け、LGBTQ+ に関するクイズに答えた社員にはこれらのグッズを配布するなど、社内で啓蒙する活動を行っています。

            Cisco Citizen Network

            Cisco Citizen Network とは

            社会への還元と社員間の強い絆づくり

              Cisco Citizen Network (CCN)では、CSR の一部としてボランティアを尊重し、社員の活動を積極的にサポートするため、以下の活動を行っています。

              • 社内ボランティアイベントの企画、運営
              • 社員のボランティア活動に対する認知度を高め、参加を促す
              • 組織のチームビルディングをはじめ、社内ボランティアイベントの企画相談
              • NPO 法人との関係強化を通じ、ボランティアによる社会や地域への貢献機会を増やす

              社会貢献活動に積極的に携わりたいという社員のフィードバックに応じて、Time2Give というボランティア休暇を導入し、非営利団体または学校でのボランティア活動のために毎年最大 10 日間の有給休暇を取得可能にしています。さらに社員はマッチングギフトプログラムを利用することができ、承認された非営利団体や学校を対象に寄付またはボランティア活動を行うと、それを基にその組織に毎年最高 10,000 ドルを寄付することができます。社員はこのマッチングに最低1ドルの寄付または 1 時間のボランティア活動から参加し貢献できます。

              年間を通じて積極的に社会貢献活動を啓蒙しており、社員にボランティア活動への参加と寄付を呼びかけています。社員は会社の外へ出て各自支援したい団体でのボランティアまたは寄付を行ないますが、近年では社内で行なえるボランティアイベントも企画し、多くの社員が参加しました。業務から離れ、社員間の強い絆作りの良い機会となっています。