データ シートCisco Prime Network Analysis Module ソフトウェア 5ネットワークの管理者は、エンド ユーザに安定的かつコスト効率の高い方法でサービスを提供するために、ネットワークおよびアプリケーションに対する多面的な可視性を確保する必要があります。ネットワーク上のトラフィックがどのように使用され、どのように機能しているかを知ることは、ビジネスに不可欠なアプリケーションの提供を管理し、改善するための基盤となります。つまり、Quality Of Service(QoS)ポリシーを確立および検証し、WAN 最適化プロジェクトに着手し、Voice over IP(VoIP)を展開するための基盤です。また、設定変更により、気付かないうちにアプリケーション パフォーマンスが低下した場合にそれを検知するための基盤でもあり、ビジネス プランニング システムのパフォーマンス不良の原因がネットワークではなくアプリケーションであることを証明し、適切な対応が取れるようにするための基盤でもあります。Cisco Prime™ Network Analysis Module(NAM)ソフトウェアが提供する、ネットワークとアプリケーションに対する総合的な可視性(図 1)により、ネットワーク管理者はネットワーク リソースの利用を最適化し、パフォーマンス関連のトラブルシューティングを行い、エンド ユーザに安定したエクスペリエンスを提供することができます。このソフトウェアは、きめ細かなトラフィック分析、リッチ アプリケーション パフォーマンス メトリック、包括的な音声分析、詳しい状態を把握できるパケット キャプチャを提供するため、シスコ ボーダレス ネットワークおよびシスコ データ センターの管理と運用効率の向上に役立ちます。 企業およびサービス プロバイダー管理用の Cisco Prime 製品ポートフォリオは、ビジネス重視のフレームワークをベースとした Cisco のアーキテクチャおよびテクノロジーの総合的なライフサイクル管理をサポートします。ワークフロー指向の直感的なユーザ エクスペリエンスを基に構築された Cisco Prime 製品は、IT による生産性、ネットワークのスケーラビリティ、およびネットワーク インフラストラクチャとエンドポイントの制御性を飛躍的に向上させます。 製品ファミリ概要Cisco Prime NAM ソフトウェアは、NAM 製品ファミリ(図 2)のすべてでサポートされます。この製品ファミリには、統合サービス モジュール、仮想サービス ブレード、スタンドアロン アプライアンスが含まれ、柔軟な展開を可能にすると同時に、ブランチ オフィスからデータセンターまでのパフォーマンスに対する一貫した可視性を提供することができます。表 1 に NAM 製品ファミリに含まれる製品群を示します。 表 1 Cisco NAM 製品ファミリ
1 2011 年中盤リリース予定。 Cisco Prime NAM ソフトウェアの機能Cisco Prime NAM ソフトウェアは運用における俊敏性を向上させます。重要なネットワーク情報にすばやくアクセスできるため、アプリケーションのパフォーマンスに関する問題解決を促進し、さらなる最適化のための決断に要する時間を短縮します。ソフトウェア リリース 5.1 は、シスコ ボーダレス ネットワーク向けの Cisco WAAS と組み合わさり、アプリケーションのパフォーマンスを保証する包括的なソリューションの実現に向けて大きな変化を遂げました。 本ソフトウェアの主な特長は次のとおりです。
図 3 ホストのトラフィック分析用ダッシュボード
利点のまとめCisco Prime NAM ソフトウェアは、適切な情報を迅速に入手できるという点で、新たな基準を確立しています。アプリケーション パフォーマンスの低下に関するヘルプ デスクへの問い合わせに対応するためのデータ、Cisco WAAS の導入前後のアプリケーション パフォーマンスを把握するためのデータ、御社の海外拠点の VoIP パフォーマンスの堅牢性を確認するためのデータ、あるいは物理サーバから仮想マシンへの移行によってアプリケーション パフォーマンスも飛躍的に向上したかどうかを知るためのデータなど、必要なデータがすぐに手に入ります。 問題の検出と解決を迅速に行うことで運用効率を改善Cisco Prime NAM ソフトウェアは、問題の切り分けと根本原因の分析をより迅速に行い、数週間や数日かかっていたパフォーマンス問題の解決時間を、数時間や数分に短縮することができます。新しいグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)には、インタラクティブ レポート、コンテキスト対応ナビゲーション、ワンクリック パケット キャプチャなど、問題解決プロセスを加速させる直感的な機能があらかじめダッシュボードにパッケージされています。この組み込みのワークフローにより、アプリケーションの問題をネットワーク、アプリケーション、サーバのいずれかに切り分けることができます。NAM では、パフォーマンス低下の影響を受けているクライアントのエンドポイントに加え、応答時間の遅れの原因になっている可能性のあるサーバを特定できます(図 4)。ネットワーク上の問題は、VLAN、Differentiated Service(DiffServ; 差別化サービス)、ホスト、カンバセーション ペア、アプリケーションの使用に関する詳細な情報が含まれる包括的なトラフィック分析ビューを使用して、さらに詳しく調査することができます。該当のトラフィックを突き止め、パケットベースのデータを使用して「より深部への探査」を行うことで、パフォーマンスを低下させている問題を迅速に見きわめて対処できます。パケットレベルの異常を示すこの Packet Capture Error Scan 機能を使用することで、運用の生産性を向上させ、キャプチャしたパケット全体を手動で分析するといった手間のかかる作業を回避することができます。 Cisco Prime NAM ソフトウェア 5 に組み込まれたパフォーマンス データベースにより、過去の事例を振り返って、パフォーマンスを低下させたイベントが発生した際に何が起こったかを把握できます。このバックトラックを利用すれば、予想外のパフォーマンス問題が発生した場合でも効果的に対応し、改善策を実行して、問題の再発を最小限に抑えることができます。これにより、エンド ユーザに対するサービス レベル全体が向上します。 アプリケーションとサービスの提供を簡素化アプリケーションのパフォーマンスを管理するには、プロファイリング、ベースライン決定、コントロール、最適化、トラブルシューティングなど、アプリケーション提供のすべての段階において完全な可視性が確保されている必要があります。Cisco Prime NAM ソフトウェアは、エンド ユーザ エクスペリエンスの特徴を分析するだけでなく、アプリケーション提供のサイクル全体を通してパフォーマンスの可視性を提供することができる、アプリケーションのパフォーマンス分析を実行します。また、応答時間、トランザクション時間、データ転送時間、再送信時間など、トランザクション ベースの統計情報を包括的にまとめたものを提供します。Cisco Prime NAM ソフトウェアを使用することで、TCP ベースのビジネス アプリケーションのパフォーマンス傾向をモニタおよび分析でき、しきい値に基づく予防的アラートが可能になるため、パフォーマンスに関する問題に先手を打って対応することができます。パフォーマンス データを集積し、ネットワーク トポロジをミラーリングするために作成したサイト別に分けることができます。サイトベースのモニタリングは、それぞれのサイトに関連するサービス レベル目標を追跡するためだけでなく、パフォーマンスに関する問題を迅速に切り分けて解決するためにも使用できます。これにより、そのサイトのエンド ユーザへの影響を最小限に抑えることができます。 WAN 最適化イニシアチブを最大限活用Cisco Prime NAM ソフトウェアは、WAAS 環境内でアプリケーション パフォーマンスの可視性をエンドツーエンドで提供します。この可視性により、Cisco WAAS を効率的に活用して、アプリケーション パフォーマンスを向上させることができます。WAAS の全セグメントのパフォーマンス メトリックの中でも特に、アプリケーションの応答時間、トランザクション時間、最適化されたパススルー トラフィックの帯域幅使用量、LAN/WAN データ スループットを測定してレポートします。本ソフトウェアは、WAN 最適化の恩恵を最も多く受けそうなサイトおよびアプリケーションの候補を特定することに役立ちます。また、アプリケーションおよびネットワーク パフォーマンスに与える WAAS の影響を数値化し、検証することができます。このリアルタイムの可視性は、現在進行中の最適化をさらに向上させたり、パフォーマンス低下問題のトラブルシューティングを行ったりするためにも使用できます。図 5 は、アプリケーションのトランザクション時間に対する Cisco WAAS の影響を示しています。 優れた音声品質分析により音声サービス レベルを改善共有ネットワーク インフラストラクチャ上で音声とデータのコンバージェンスを行うと、音声品質の管理に関して新たな課題が生じます。音声はリアルタイムのアプリケーションであり、パケット損失やジッタなどのネットワーク パラメータに大きく影響されます。Cisco Prime NAM ソフトウェアは、音声ストリームをリアルタイムで分析し、音声品質のモニタに必要な MOS 値などの重要なパフォーマンス情報を提供することができます。また、最も低い音声品質が確認されたサイト、エンドポイント、RTP ストリームをすばやく特定し、そのパフォーマンスの問題をさらに調査するために役立つ情報を提供します。Cisco Prime NAM ソフトウェアは、音声品質低下のトラブルシューティングやエンド ユーザのエクスペリエンス向上のために活用できる、数多くの機能を備えています。たとえば、NAM は QoS/DiffServ レポートに対する可視性をもたらすため、QoS 計画における想定事項の検証に役立ちます。また、ビジネス上の重要性が低いその他のアプリケーションの影響によると考えられる音声のパフォーマンスの低下を迅速に切り分けることもできます。 仮想スイッチング レイヤに対する運用上の可視性を拡張ミッション クリティカルなワークロードを仮想サーバに移行する場合、エンドツーエンドのサービス提供を管理するには、仮想スイッチング インフラストラクチャに対する可視性が不可欠となります。Cisco Prime NAM ソフトウェアの利用により、導入した Cisco Nexus 1000V の動作状況を把握し、仮想スイッチング インフラストラクチャの管理を簡素化することができます。仮想マシン間のトラフィック、仮想インターフェイスの統計情報、アプリケーションの応答時間に対しても可視性を拡張できるため、パフォーマンスにかかわる問題のトラブルシューティングに役立ちます。ネットワークの使用状況を分析すると、ネットワークの効率を高め、動的なリソース割り当てや仮想マシンへの移行などのイベントをサポートすることにも役立ちます。 ネットワーク全体の可視化により、リスクを低減し、管理を簡素化Cisco Prime NAM を使用すると、新規アプリケーションの展開、データセンターの統合、WAN の最適化などの IT イニシアチブに取り組む際に、ネットワークを詳しく把握することでリスクを軽減できます。これにより、このような取り組みの際に、安定したパフォーマンス レベルを確保し、ネットワーク リソースの使用を最適化し、ビジネスに対する影響を最小限に抑えることができます。また、リソースの使用状況やトラフィックの傾向を分析することで、インフラストラクチャのどのような変化も予測することができます。結果的に、Cisco NAM は、ビジネス ニーズの変化に対応する IT の俊敏性向上に役立つのです。 Cisco NAM 製品ファミリにより柔軟な導入が可能にCisco NAM 製品ポートフォリオではフォーム ファクタを選択でき、ネットワーク全体で導入を柔軟に行うことができます。これは、安定したエンドツーエンドのアプリケーション パフォーマンス レベルを実現するために必要な、包括的な可視性の確保に役立ちます。例として図 6 に示されているシナリオでは、Cisco Catalyst 6500 シリーズ NAM-3 または Cisco NAM アプライアンスをデータセンター内に導入し、リモート サイトに提供される TCP ベースのアプリケーションのパフォーマンスをモニタすることができます。 ISR G2 SRE 向け Cisco Prime NAM をブランチ オフィスに導入すると、そこで送受信されるトラフィックに対する完全な可視性が得られます。これにより、そのブランチ オフィスで提供されているアプリケーションのパフォーマンスを総合的に把握することができます。 Nexus 1010 向け Cisco Prime NAM をデータセンター内に導入することで、仮想マシン ネットワークに対する可視性が得られます。 このファミリ内の製品が持つフィーチャ セットには、多少の違いがあります。フィーチャ セットの詳細については、それぞれの製品データ シートをご覧ください。 発注情報Cisco NAM 製品ファミリに関連する発注情報は、それぞれのデータ シートに記載されています。
シスコ製品の購入方法の詳細は、「購入案内」ページを参照してください。ソフトウェアをダウンロードするには Cisco Software Center にアクセスしてください。 シスコおよびそのパートナーが提供するサービスシスコおよびパートナー各社が提供するスマートで個別化されたサービスによって、テクノロジーへの投資のビジネス価値をすばやく引き出すことができます。ネットワーキングに関する深い専門知識と、広範にわたるシスコ パートナー エコシステムに支えられ、シスコのサービスは強力なビジネス プラットフォームとしてお客様のネットワークを適切に計画、構築、および運営するお手伝いをいたします。お客様の目的が、ビジネス チャンスをすばやくつかんで顧客からの高まる期待に応えることであっても、運用効率を向上させ、コストの削減、リスクの低減、または成長の促進を実現することであっても、シスコはそれを支援するサービスをご用意しています。シスコのサービスの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/services/ を参照してください。 表 2 に Cisco Network Analysis Module 用のハードウェア、OS、およびアプリケーション サポートを提供するテクニカル サービスを示します。 表 2 Cisco Network Analysis Module 用のシスコ テクニカル サービス
注釈: 1 高度なハードウェア交換は、さまざまなサービス レベルの組み合わせで利用できます。たとえば、8 × 5 × NBD は、一般的な 8 時間の営業時間中に、週 5 日間(対象地域内の一般的な営業日)、翌営業日(NBD)の配送を予定して発送が開始されることを意味します。NBD が利用できない場合は、同日発送が提供されます。制約事項については、各サービスの詳細な説明をお読みください。 2 シスコ オペレーティング システムのアップデートには、ライセンス対象のフィーチャ セット内のメンテナンス リリース、マイナー アップデート、およびメジャー アップデートが含まれます。 関連情報Cisco NAM 製品ファミリの詳細については、http://www.cisco.com/jp/go/nam/ を参照するか、最寄りの代理店までお問い合わせください。あるいは、Cisco NAM 製品のマーケティング グループ nam-info@cisco.com までお問い合わせください。 |
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