テクノロジー解説

集中管理型ワイヤレスLAN

企業にワイヤレス LAN が普及して全社的にワイヤレス LAN を導入することになると、管理しなければならないアクセスポイントは、数百、あるいは数千にもなることがあります。そのなかには、専任の IT スタッフのいない支店やブランチオフィスに設置したアクセスポイントも含まれます。ワイヤレス LAN の管理は、分散型から集中管理型へと移行する傾向にあります。アクセス ポイント自身で処理する機能を減らして無線アクセスの効率を上げ、フィルタリングやポリシーの作成および実施といった機能を WLAN コントローラ システム(無線 LAN スイッチとも呼ばれます)で集中管理します。これにより、セキュリティ、モビリティ、QoSといった高度な機能を効率的に管理でき、少ない IT スタッフでも、セキュアな大規模無線ネットワークが構築できます。

これまでの WLAN(分散管理型ワイヤレス LAN)
従来の WLAN ソリューションでは、トラフィック処理、RF 制御、セキュリティ、およびモビリティ機能が、すべてアクセス ポイントそのものに組み込まれていました。このようなアクセス ポイントを「Autonomous アクセス ポイント」といいます。つまり、自律して動作するアクセス ポイントです。
1台、あるいは数台のアクセス ポイントで構成される WLAN であれば、無線に関するすべての機能を備えた Autonomous アクセス ポイントは便利かもしれません。しかし、逆にいうと、個々のアクセス ポイントでしか 802.11 トラフィックを管理できないということを意味します。たとえば、セキュリティ ポリシーを変更しようとすると、アクセス ポイント 1 台ずつに同じ変更を加えていかなければなりません。

「いつでも・どこでも」アクセスできる環境を目指して大規模 WLAN インフラストラクチャが構築されるようになると、アクセス ポイントを集中管理する仕組みが必要になります。

集中管理型WLANのメリット
2002 年、WLAN 業界に LWAPP(Lightweight Access Point Protocol)が登場しました。このプロトコルは、802.11 プロトコルのリアルタイムな面と管理の面を切り離す「スプリット MAC」という概念に基づいています。つまり、アクセス ポイントでは、フレーム交換と MAC 管理のためのリアルタイム処理のみを実行し、認証、セキュリティ管理、モビリティは WLAN コントローラ(「無線 LAN スイッチ」ともいう)で処理するというものです。LWAPP を使用すると、マルチベンダーの大規模な無線ネットワークの柔軟な展開が可能になります。そして、このような機能を限定したアクセス ポイントを Lightweight アクセス ポイントといいます。

集中管理型ワイヤレスLANを実現するシスコ製品

Lightweightアクセスポイント
シスコシステムズでは、Lightweight アクセス ポイントとして、Cisco Aironet 1130AG、1240AG、1250 Lightweight アクセスポイント シリーズを提供しています。また、Autonomous アクセスポイントとして提供中の同シリーズについても、ソフトウェアを変更するだけで Lightweight アクセスポイントにすることができます。
Lightweightアクセスポイント
Cisco Aironet 1130AG アクセスポイント
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/airo1130/
Cisco Aironet 1240AG アクセスポイント
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/airo1240/
Cisco Aironet 1250 Lightweight アクセスポイント
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/airo1250/


ワイヤレス LAN コントローラ
ワイヤレス LAN コントローラとしては、アプライアンスとして6台までの Lightweight アクセス ポイントの管理が可能な Cisco 2000 Wireless LAN Controllerと、ギガビット イーサネットを搭載し、最大 100 台までの Lightweight アクセス ポイントの管理が可能な Cisco 4400 Wireless LAN Controller があります。
Cisco 4400 シリーズ Wireless LAN Controller
Cisco 4400 シリーズ Wireless LAN Controller
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/4400wlc/
Cisco 2100 シリーズ Wireless LAN Controller
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/2100wlc/

また、ルータやスイッチにワイヤレス LAN コントローラの機能を統合するモジュールも用意しています。Cisco Wireless LAN Controller モジュールを使用すると、Cisco ISR 2800あるいは3800ルータにワイヤレス LAN コントローラ機能を統合することができます。Cisco Catalyst 6500 シリーズに搭載するワイヤレス サービス モジュールでは、10,000 台を超えるワイヤレス クライアント デバイスの管理ができます。
Wireless LAN Controller
Cisco Wireless LAN Controller モジュール
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/ifmodule/cnm/wlancm/

Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス サービス モジュール
Cisco Catalyst 6500 シリーズ ワイヤレス サービス モジュール
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/ifmodule/csm/wism/


Cisco Wireless Control System
シスコのワイヤレス LAN コントローラで実行可能な管理機能に加えて、GUI による視覚的な管理を可能にするのが、Cisco Wireless Control System です。これは、データベースが組み込まれたサーバ プラットフォーム(WindowsまたはLinux)で稼動するソフトウェアで、RF予測、ポリシープロビジョニング、トラブルシューティング、セキュリティモニタリングといった機能を提供します。
Cisco Wireless Control System
Cisco Wireless Control System
   http://www.cisco.com/jp/product/hs/wireless/wcs/


LWAPP(Lightweight Access Point Protocol)について詳しくは、下記の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/jp/solution/netsol/mobility/uwn/literature/ulapp_wp.shtml



お問い合わせ