この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
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この章では、Aironet Client Administration Utility(ACAU)を使用して、コンフィギュレーション ファイルを作成または変更する方法とプロファイルを管理する方法を説明します。
コンフィギュレーション ファイルは、ユーザのコンピュータ上でのクライアント アダプタ ソフトウェアのインストールの制御および設定プロファイルのロードに使用するために作成するファイルです。コンフィギュレーション ファイル内の設定は、ユーザが Install Wizard を使用してクライアント アダプタ ソフトウェアをインストールするときに有効になります。
コンフィギュレーション ファイルには、次の 2 つのコンポーネントが含まれます。グローバル設定とプロファイルです。グローバル設定は、クライアント アダプタ ソフトウェアがユーザのコンピュータにインストールされる方法を指定する管理パラメータです。Global Settings タブを使用すると、デフォルトのパラメータを変更できます。プロファイルは、ユーザのクライアント アダプタの動作を制御する、保存された設定です。Profile Management タブを使用して、プロファイルを作成できます。これらのコンポーネントはともに、CiscoAdminConfig.dat という名前のコンフィギュレーション ファイルに保存されます。
コンフィギュレーション ファイルを新規作成する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 ACAU を開きます。Global Settings ウィンドウが表示されます(図3-1 を参照)。
ステップ 2 File ドロップダウン メニューから、New を選択します。ACAU によってそのファイルに New という名前が付けられ、ウィンドウのタイトルバーには、その名前が表示されます。
ステップ 3 Global Settings で、設定パラメータの 4 つのグループ(Setup Settings、User Settings、Profile Settings、および ASTU Settings)をそれぞれダブルクリックして、グループ内の個々のパラメータを表示します。
ステップ 4 いずれかのグローバル パラメータの設定を変更するには、 第 4 章「Global Settings の設定」 の手順に従います。
ステップ 5 Profile Management タブをクリックして、プロファイル管理オプションにアクセスします。Profile Management ウィンドウが表示されます(図3-2 を参照)。
ステップ 6 New をクリックします。Profile Editor ウィンドウ(General ウィンドウ)が表示されます(図3-3 を参照)。
図3-3 Profile Editor ウィンドウ(General ウィンドウ)
ステップ 8 Advanced タブをクリックします。このプロファイルのいずれかの拡張設定を変更するには、 第 5 章「プロファイルの作成」 の手順に従います。
ステップ 9 Security タブをクリックします。このプロファイルのいずれかのセキュリティ設定を変更するには、 第 5 章「プロファイルの作成」 の手順に従います。
ステップ 10 (オプション)手順 7 から 10 を繰り返して、別のプロファイルを作成します。
ステップ 11 File ドロップダウン メニューの Save As を選択して、コンフィギュレーション ファイルを保存します。Save As ウィンドウが表示されます(図3-4 を参照)。
ステップ 12 Save in ボックスを使用して、コンフィギュレーション ファイルの保存先を指定します。
(注) コンフィギュレーション ファイルを、Install Wizard が格納されているドライブおよびディレクトリに保存する必要があります。それ以外の場所に保存すると、Install Wizard で処理されなくなります。
ステップ 13 ACAU によって、ファイルに CiscoAdminConfig.dat という名前が自動的に付けられます。File name フィールドに新しい名前を入力することによってこの名前を変更できますが、Install Wizard の実行前にその新しい名前を CiscoAdminConfig.dat に戻しておく必要があります。戻しておかないと、Install Wizard ではコンフィギュレーション ファイルがロードされません。
ステップ 14 Save をクリックして、コンフィギュレーション ファイルを保存します。
既存のコンフィギュレーション ファイルを変更する手順は、次のとおりです。
ステップ 2 File ドロップダウン メニューから、Open を選択します。Open ウィンドウが表示されます(図3-5 を参照)。
ステップ 3 Look in ボックスを使用して、変更するコンフィギュレーション ファイルを探します。
(注) デフォルトの場所は、C:\Program Files\Cisco Aironet です。
ステップ 4 Open をクリックします。ACAU の Global Settings ウィンドウが表示され、ウィンドウのタイトルバーに、開いたコンフィギュレーション ファイルの名前が示されます。
ステップ 6 Profile Management タブをクリックします。
ステップ 7 新しいプロファイルを作成するには New をクリックし、既存のプロファイルを変更するには Modify をクリックします。
ステップ 9 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、コンフィギュレーション ファイルを再保存します。
(注) 変更した内容を保存せずに ACAU を閉じようとすると、ファイルが変更されていることが通知され、変更を保存するかどうかを尋ねられます。ACAU を閉じるには、ここで Yes または No を選択します。
この項では、ACAU の Profile Management タブを使用して、作成したプロファイルを管理する方法を説明します。示されているページの手順に従って、必要なタスクを実行します。
• プロファイルの削除プロファイルの削除
• プロファイルのインポートまたはエクスポートプロファイルのインポートとエクスポート
• 自動プロファイル選択へのプロファイルの追加自動プロファイル選択へのプロファイルの追加
• コンピュータのレジストリからのプロファイルの取得レジストリからのプロファイルの取得
コンフィギュレーション ファイルからプロファイルを削除する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 File ドロップダウン メニューから Open を選択して、削除するプロファイルが含まれるコンフィギュレーション ファイルを選択します。
ステップ 2 ファイルが開いたら、Profile Management タブをクリックします。
ステップ 3 プロファイル リストで、削除するプロファイルをハイライトします。
ステップ 4 Remove をクリックします。選択したプロファイルが削除されます。
ステップ 5 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、変更したコンフィギュレーション ファイルを保存します。
この項では、プロファイルのインポートおよびエクスポートの手順を示します。インポートおよびエクスポート機能は、次のような場合に必要になります。
• 1 つ以上のプロファイルをエクスポートし、それを使用して別のコンフィギュレーション ファイルを設定する場合
• プロファイルをエクスポートし、それを ADU に直接インポートする場合
• ADU から作成またはエクスポートしたプロファイルをインポートし、それをコンフィギュレーション ファイルに使用する場合
ステップ 1 インポートするプロファイルがディスクに保存されている場合は、そのディスクをコンピュータのディスク ドライブに挿入します。
ステップ 2 File ドロップダウン メニューから Open を選択して、プロファイルのインポート先のコンフィギュレーション ファイルを選択します。
ステップ 3 ファイルが開いたら、Profile Management タブをクリックします。
ステップ 4 Import をクリックします。Import Profile ウィンドウが表示されます(図3-6 を参照)。
ステップ 5 Look in ドロップダウン ボックスで、プロファイルが格納されているディレクトリを探します。
ステップ 6 プロファイルをクリックすると、ウィンドウ下部の File name フィールドにそのファイル名が表示されます。
ステップ 7 Open をクリックします。インポートしたプロファイルが、Profile Management ウィンドウのプロファイル リストに追加されます。
ステップ 8 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、変更したコンフィギュレーション ファイルを保存します。
(注) EAP-FAST プロファイルとともに PAC がエクスポートされることはありません。
ステップ 1 プロファイルをディスクにエクスポートする場合は、ディスクをコンピュータのディスク ドライブに挿入します。
ステップ 2 File ドロップダウン メニューから Open を選択して、プロファイルのエクスポート元のコンフィギュレーション ファイルを選択します。
ステップ 3 ファイルが開いたら、Profile Management タブをクリックします。
ステップ 4 プロファイル リストで、エクスポートするプロファイルをハイライトします。
ステップ 5 Export をクリックします。Export Profile ウィンドウが表示されます(図3-7 を参照)。
ステップ 6 File name フィールドにプロファイル名が表示されます。必要に応じて、この名前を変更します。
ステップ 7 コンピュータのディスク ドライブやネットワーク上の場所など、現在のディレクトリとは異なるディレクトリを Save in ドロップダウン ボックスで選択します。
ステップ 8 Save をクリックします。プロファイルが指定の場所にエクスポートされます。
(注) 同じ名前のプロファイルがすでに存在する場合は、そのプロファイルが置換されることを示すプロンプトが表示されます。
ステップ 9 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、コンフィギュレーション ファイルを再保存して閉じます。
プロファイルを作成すると、プロファイル マネージャの自動プロファイル選択機能にそのプロファイルを追加できます。自動プロファイル選択が有効になっている場合、クライアント アダプタは自動プロファイル選択に入っているプロファイルのリストから自動的にプロファイルを選択し、それを使用してネットワークとの接続を設定します。
プロファイルを自動プロファイル選択に追加し、プロファイルが選択される順序を設定する手順は次のとおりです。
ステップ 1 File ドロップダウン メニューから Open を選択して、自動プロファイル選択に追加するプロファイルが含まれるコンフィギュレーション ファイルを選択します。
ステップ 2 ファイルが開いたら、Profile Management タブをクリックします。
ステップ 3 Order Profiles をクリックします。Auto Profile Selection Management ウィンドウが表示されます(図3-8 を参照)。
図3-8 Auto Profile Selection Management ウィンドウ
ステップ 4 このコンフィギュレーション ファイルに作成したすべてのプロファイルが、Available Profiles ボックスに表示されます。自動プロファイル選択に追加するプロファイルをそれぞれハイライトし、Add ボタンをクリックします。Auto Selected Profiles ボックスに、そのプロファイルが表示されます。
• Auto Selected Profiles ボックスには、少なくとも 2 つのファイルが存在する必要があります。
• プロファイルは SSID を指定する必要があります。SSID を指定しないと、Available Profiles ボックスには表示されません。
• プロファイルは複数の SSID を指定できません。複数の SSID を指定すると、Available Profile ボックスには表示されません。
• 自動プロファイル選択に追加されるプロファイルは、それぞれ固有の SSID を持っていなければなりません。たとえば、Profile 1 と Profile 2 の SSID をいずれも「ABCD」とすると、Profile 1 または Profile 2 のうち先に作成された方が Available Profiles ボックスに表示され、自動プロファイル選択に追加できます。
ステップ 5 必要に応じて、続けてプロファイルをハイライトし、追加します。Auto Selected Profiles ボックスは、図3-9 のようになります。
ステップ 6 Auto Selected Profiles ボックスの先頭のプロファイルが最も優先順位が高く、最後のプロファイルの優先順位が最も低くなります。自動選択されるプロファイルの順序と優先順位を変更するには、目的のプロファイルを選択し、上へ移動するには Move up、下へ移動するには Move down をクリックします。
(注) リストからプロファイルを削除するには、そのプロファイルをハイライトし、Remove をクリックします。削除されたプロファイルは、Available Profiles ボックスに戻ります。
ステップ 7 OK をクリックして選択を保存し、Profile Management ウィンドウに戻ります。
ステップ 8 Auto Select Profiles チェックボックスをオンにします。
(注) このチェックボックスがオンになっていると、クライアント アダプタは使用可能なネットワークを探し出すためのスキャンを実行します。優先順位が最も高く、見つかったネットワークと同じ SSID を持つプロファイルが、ネットワークとの接続に使用されます。接続が失敗した場合、クライアント アダプタは、ネットワークと一致する SSID を持ち、優先順位が次に高いプロファイルを使って接続します。接続が成功するまでこれが繰り返されます。
ステップ 9 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、変更したコンフィギュレーション ファイルを保存します。
以前のバージョンの ACAU または ADU を使用してコンピュータ上で作成したプロファイルは、レジストリに保存されています。これらのプロファイルを取得する場合は、次の手順に従います。
(注) 現在の ADU インストール環境に存在するプロファイルは、元は ACAU で作成されたものであってもレジストリから読み込むことができます。
ステップ 1 File ドロップダウン メニューから Open を選択して、レジストリからのプロファイルの追加先のコンフィギュレーション ファイルを選択します。
ステップ 2 ファイルが開いたら、Profile Management タブをクリックします。
ステップ 3 File ドロップダウン メニューから、Read from registry を選択します。ACAU によって、Windows レジストリにプロファイルについて問い合せが行われ、プロファイルがメモリに読み込まれます。
ステップ 4 プロファイルがレジストリから正常に読み込まれたことを示すメッセージが表示されたら、OK をクリックします。読み込まれたプロファイルは、Profile Management ウィンドウのプロファイルのリストに追加されます。
(注) レジストリから読み込んだプロファイルはすべて、ACAU で編集できます。実行できる処理は次のとおりです。変更、削除、インポート、エクスポート、または自動プロファイル選択への追加です。
ステップ 5 File ドロップダウン メニューの Save を選択して、レジストリからコンフィギュレーション ファイルに読み込んだプロファイルを保存します。