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目次
この章は、次の内容で構成されています。
自動インストールでは、次の 2 つの段階によって、Cisco UCS ドメイン を 1 つのパッケージに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードすることができます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール:Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルを使用して、ファブリック インターコネクトなどのインフラストラクチャ コンポーネントと Cisco UCS Manager をアップグレードします。
サーバ ファームウェアのインストール:Cisco UCS M シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルを使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのサーバをアップグレードします。
この 2 つの段階は独立したものであり、異なる時刻に実行することや、実行されるようにスケジュールすることができます。
自動インストールを使用して、インフラストラクチャ コンポーネントを Cisco UCS のあるバージョンに、またサーバ コンポーネントを異なるバージョンにアップグレードすることができます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール は、Cisco UCS Manager など、Cisco UCS ドメイン内のすべてのインフラストラクチャ コンポーネントと、すべてのファブリック インターコネクトをアップグレードします。 すべてのコンポーネントが、選択した Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードされます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール では、Cisco UCS ドメイン ドメイン内の一部のインフラストラクチャ コンポーネントだけを対象とする部分アップグレードはサポートしていません。
メンテナンス ウィンドウに対応する特定の時刻にインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールできます。 ただし、インフラストラクチャのアップグレードが進行中の場合、別のインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールすることはできません。 次のアップグレードをスケジューリングするには、現在のアップグレードが完了するまで待つ必要があります。
(注) |
インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。 |
サーバ ファームウェアのインストール では、ホスト ファームウェア パッケージを使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのサーバおよびコンポーネントをアップグレードします。 サービス プロファイルに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれているサーバは、次のように、選択したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにすべてアップグレードされます。
(注) |
サーバファームウェアのインストール ウィザードの設定が完了した後で、サーバ ファームウェアのアップグレード プロセスをキャンセルすることはできません。 Cisco UCS Manager は、変更を即座に反映します。 ただし、サーバが実際にリブートされるタイミングは、サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のメンテナンス ポリシーによって異なります。 |
Cisco UCS ドメインのすべてのコンポーネントを同じパッケージ バージョンへアップグレードする場合は、自動インストールの各ステージを次の順序で実行する必要があります。
この順序で実行すると、サーバのファームウェア アップグレードをインフラストラクチャのファームウェア アップグレードとは異なるメンテナンス ウィンドウにスケジュールすることができます。
自動インストールを使用して Cisco UCS ドメインのエンドポイントのファームウェアをアップグレードする前に、次の注意、ガイドライン、および制約事項を考慮してください。
(注) |
次の注意事項は自動インストールに固有の事項であり、ファームウェア アップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項の項目と併せて考慮する必要があります。 |
アップグレードを開始する前に、影響を受けるすべてのエンドポイントが次の状態であることが必要です。
Cisco UCS Manager をアップグレードすると、「default」という名前の新しいホスト ファームウェア ポリシーが作成され、まだホスト ファームウェア ポリシーが含まれていないすべてのサービス プロファイルに割り当てられます。 デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーは空白です。 いかなるコンポーネントのいかなるファームウェア エントリも含まれていません。 このデフォルトのポリシーは、ユーザの確認応答を受けてからサーバをリブートするのではなく、即時にリブートするように設定することもできます。
サーバ ファームウェアのアップグレード中に、Cisco UCS ドメイン内のサーバのファームウェアをデフォルト ホスト ファームウェア ポリシーに追加できます。 アップグレードを完了するには、すべてのサーバをリブートする必要があります。
デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーが割り当てられている各サービス プロファイルは、そこに含まれているメンテナンス ポリシーに従って、関連付けられているサーバをリブートします。 メンテナンス ポリシーが即時リブートに設定されている場合は、[Install Server Firmware] ウィザードでの設定の完了後に、アップグレードをキャンセルしたり、サーバのリブートを阻止することはできません。 これらのサービス プロファイルに関連付けられているメンテナンス ポリシーを検証して、時限リブートまたはユーザ確認応答のいずれが設定されているかを確認することを推奨します。
クラスタ構成内のファブリック インターコネクトを確実に同期させるには、それらが同じ日付、時刻、タイム ゾーンに設定されていることを確認する必要があります。 両方のファブリック インターコネクトに NTP サーバと正しいタイム ゾーンを設定することを推奨します。 ファブリック インターコネクトの日付、時刻、タイムゾーンが同期していないと、自動インストール でエラーが発生することがあります。
インフラストラクチャのファームウェアをサーバのファームウェアと同時にアップグレードすることはできません。 インフラストラクチャのファームウェアを先にアップグレードし、次にサーバのファームウェアをアップグレードすることを推奨します。 インフラストラクチャのファームウェアのアップグレードが完了するまで、サーバのファームウェアのアップグレードは開始しないでください。
自動インストールを使用してエンドポイントをアップグレードするには、次の権限が必要です。
権限 | 実行できるアップグレード作業 |
---|---|
管理者 |
|
サービス プロファイルの計算(ls-compute) |
サーバ ファームウェアのインストール の実行 |
サービス プロファイルのサーバ ポリシー(ls-server-policy) |
ホスト ファームウェア パッケージの追加、削除、および変更 |
サービス プロファイルの設定ポリシー(ls-config-policy) |
ホスト ファームウェア パッケージの追加、削除、および変更 |
サーバ ファームウェアのインストールでは、ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードするため、Cisco UCS ドメインのすべてのサーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードする必要はありません。 ただし、関連するサービス プロファイルにサーバ ファームウェアのインストールを設定したときに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれるサーバは、すべて指定したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにアップグレードされます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージだけでなく管理ファームウェア パッケージも含まれている場合は、サーバ ファームウェアのインストールでは、管理ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンを使用して、サーバの CIMC をアップグレードします。 CIMC は、ホスト ファームウェア パッケージの CIMC の方が管理ファームウェア パッケージの CIMC より新しいバージョンの場合でも、ホスト ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンにはアップグレードされません。 ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバの CIMC をアップグレードする場合は、関連付けられたサービス プロファイルから管理ファームウェア パッケージを削除する必要があります。
サーバに関連付けられたサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージが含まれていない場合、このサーバのエンドポイントのアップグレードにサーバ ファームウェアのインストールを使用すると、サーバ ファームウェアのインストールではデフォルトのホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードします。 サーバ ファームウェアのインストールでは、デフォルトのホスト ファームウェア パッケージのみ更新できます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルが以前に サーバ ファームウェアのインストール のデフォルトのホスト ファームウェア パッケージによって更新された場合、このサーバの CIMC または BIOS をアップグレードするには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。
サーバ ファームウェアのインストールを実行した後、Cisco UCS ドメインにサーバを追加すると、新しいサーバのファームウェアはサーバ ファームウェアのインストールによって自動的にアップグレードされません。 新しく追加したサーバのファームウェアを、最後にサーバ ファームウェアのインストールを実行したときに使用したファームウェア バージョンにアップグレードする場合は、エンドポイントをそのサーバのファームウェアに手動でアップグレードする必要があります。 サーバ ファームウェアのインストールには、ファームウェア バージョンの変更が毎回必要です。 サーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードするためにサーバ ファームウェアのインストールを再実行することはできません。
(注) |
リリース 2.2 へのアップグレードが終了すると、Cisco UCS Manager で [Firmware Auto Sync Server] ポリシーを使用して、新たに検出されたサーバを自動的に更新できます。 |
Cisco UCS Manager CLI のリリースが 2.1(1) よりも古い場合、auto-install は使用できません。
ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件に記載のすべての前提条件を満たす必要があります。
Cisco UCS ドメインが NTP サーバを使用して時間を設定しない場合、プライマリ ファブリック インターコネクトとセカンダリ ファブリック インターコネクトの時計が同期されていることを確認します。 Cisco UCS Manager で NTP サーバを設定するか、時間を手動で同期することによってこれを行うことができます。
次に、Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル でインフラストラクチャをファームウェアにアップグレードして、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope firmware UCS-A /firmware # scope auto-install UCS-A /firmware/auto-install # install infra infra-vers ucs-k9-bundle-infra.2.5.0.225.A.bin This operation upgrades firmware on UCS Infrastructure Components (UCS manager, Fabric Interconnects and IOMs). Here is the checklist of things that are recommended before starting Auto-Install (1) Review current critical/major faults (2) Initiate a configuration backup (3) Check if Management Interface Monitoring Policy is enabled (4) Check if there is a pending Fabric Interconnect Reboot activitiy (5) Ensure NTP is configured Do you want to proceed? (yes/no): yes UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer UCS-A /firmware/auto-install #
プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認します。 リブートを承認しない場合、Cisco UCS Manager はインフラストラクチャのアップグレードを完了できず、アップグレードは無期限に保留になります。
注意 |
アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。
インフラストラクチャ ファームウェアをアップグレードした後、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール は自動的にクラスタ設定内のセカンダリ ファブリック インターコネクトをリブートします。 ただし、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートは、ユーザが承認する必要があります。 リブートを承認しなかった場合、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール はアップグレードを完了するのではなく、その承認を無期限に待ちます。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope firmware | ファームウェア モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /firmware # scope auto-install | インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /firmware/auto-install # acknowledge primary fabric-interconnect reboot | プライマリ ファブリック インターコネクトの保留中のリブートを確認します。 |
ステップ 4 | UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 Cisco UCS Manager によって、即座にプライマリ ファブリック インター コネクトがリブートされます。 トランザクションをコミットした後でこのリブートを停止することはできません。 |
次に、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを確認し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope firmware UCS-A /firmware # scope auto-install UCS-A /firmware/auto-install # acknowledge primary fabric-interconnect reboot UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer UCS-A /firmware/auto-install #
(注) |
インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope firmware | ファームウェア モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /firmware # scope auto-install | インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A /firmware/auto-install # cancel install infra | スケジュールされたインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをキャンセルします。 |
ステップ 4 | UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次に、スケジュールされたインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをキャンセルし、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope firmware UCS-A /firmware # scope auto-install UCS-A /firmware/auto-install # cancel install infra UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer UCS-A /firmware/auto-install #
目次
この章は、次の内容で構成されています。
- 自動インストール によるファームウェア アップグレード
- インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレード
- プライマリ ファブリック インター コネクトのリブートの確認
- インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードのキャンセル
自動インストール によるファームウェア アップグレード
自動インストールでは、次の 2 つの段階によって、Cisco UCS ドメイン を 1 つのパッケージに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードすることができます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール:Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルを使用して、ファブリック インターコネクトなどのインフラストラクチャ コンポーネントと Cisco UCS Manager をアップグレードします。
サーバ ファームウェアのインストール:Cisco UCS M シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルを使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのサーバをアップグレードします。
この 2 つの段階は独立したものであり、異なる時刻に実行することや、実行されるようにスケジュールすることができます。
自動インストールを使用して、インフラストラクチャ コンポーネントを Cisco UCS のあるバージョンに、またサーバ コンポーネントを異なるバージョンにアップグレードすることができます。
- インフラストラクチャ ファームウェアのインストール
- サーバ ファームウェアのインストール
- 自動インストールのための必要な手順
- 自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール は、Cisco UCS Manager など、Cisco UCS ドメイン内のすべてのインフラストラクチャ コンポーネントと、すべてのファブリック インターコネクトをアップグレードします。 すべてのコンポーネントが、選択した Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドルに含まれるファームウェア バージョンにアップグレードされます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール では、Cisco UCS ドメイン ドメイン内の一部のインフラストラクチャ コンポーネントだけを対象とする部分アップグレードはサポートしていません。
メンテナンス ウィンドウに対応する特定の時刻にインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールできます。 ただし、インフラストラクチャのアップグレードが進行中の場合、別のインフラストラクチャのアップグレードをスケジュールすることはできません。 次のアップグレードをスケジューリングするには、現在のアップグレードが完了するまで待つ必要があります。
(注)
インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。
サーバ ファームウェアのインストール
サーバ ファームウェアのインストール では、ホスト ファームウェア パッケージを使用して、Cisco UCS ドメイン内のすべてのサーバおよびコンポーネントをアップグレードします。 サービス プロファイルに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれているサーバは、次のように、選択したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにすべてアップグレードされます。
(注)
サーバファームウェアのインストール ウィザードの設定が完了した後で、サーバ ファームウェアのアップグレード プロセスをキャンセルすることはできません。 Cisco UCS Manager は、変更を即座に反映します。 ただし、サーバが実際にリブートされるタイミングは、サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のメンテナンス ポリシーによって異なります。
自動インストールによるアップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項
自動インストールを使用して Cisco UCS ドメインのエンドポイントのファームウェアをアップグレードする前に、次の注意、ガイドライン、および制約事項を考慮してください。
(注)
次の注意事項は自動インストールに固有の事項であり、ファームウェア アップグレードに関する注意、ガイドライン、および制約事項の項目と併せて考慮する必要があります。
デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーに関する推奨事項
Cisco UCS Manager をアップグレードすると、「default」という名前の新しいホスト ファームウェア ポリシーが作成され、まだホスト ファームウェア ポリシーが含まれていないすべてのサービス プロファイルに割り当てられます。 デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーは空白です。 いかなるコンポーネントのいかなるファームウェア エントリも含まれていません。 このデフォルトのポリシーは、ユーザの確認応答を受けてからサーバをリブートするのではなく、即時にリブートするように設定することもできます。
サーバ ファームウェアのアップグレード中に、Cisco UCS ドメイン内のサーバのファームウェアをデフォルト ホスト ファームウェア ポリシーに追加できます。 アップグレードを完了するには、すべてのサーバをリブートする必要があります。
デフォルトのホスト ファームウェア ポリシーが割り当てられている各サービス プロファイルは、そこに含まれているメンテナンス ポリシーに従って、関連付けられているサーバをリブートします。 メンテナンス ポリシーが即時リブートに設定されている場合は、[Install Server Firmware] ウィザードでの設定の完了後に、アップグレードをキャンセルしたり、サーバのリブートを阻止することはできません。 これらのサービス プロファイルに関連付けられているメンテナンス ポリシーを検証して、時限リブートまたはユーザ確認応答のいずれが設定されているかを確認することを推奨します。
ファブリック インターコネクトの時刻、日付、およびタイムゾーンは同一でなければなりません
クラスタ構成内のファブリック インターコネクトを確実に同期させるには、それらが同じ日付、時刻、タイム ゾーンに設定されていることを確認する必要があります。 両方のファブリック インターコネクトに NTP サーバと正しいタイム ゾーンを設定することを推奨します。 ファブリック インターコネクトの日付、時刻、タイムゾーンが同期していないと、自動インストール でエラーが発生することがあります。
インフラストラクチャとサーバのファームウェアを同時にアップグレードすることは不可能
インフラストラクチャのファームウェアをサーバのファームウェアと同時にアップグレードすることはできません。 インフラストラクチャのファームウェアを先にアップグレードし、次にサーバのファームウェアをアップグレードすることを推奨します。 インフラストラクチャのファームウェアのアップグレードが完了するまで、サーバのファームウェアのアップグレードは開始しないでください。
サーバ ファームウェアのインストールに対するホスト ファームウェア パッケージと管理ファームウェア パッケージの影響
サーバ ファームウェアのインストールでは、ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードするため、Cisco UCS ドメインのすべてのサーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードする必要はありません。 ただし、関連するサービス プロファイルにサーバ ファームウェアのインストールを設定したときに選択したホスト ファームウェア パッケージが含まれるサーバは、すべて指定したソフトウェア バンドルのファームウェア バージョンにアップグレードされます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージだけでなく管理ファームウェア パッケージも含まれている場合は、サーバ ファームウェアのインストールでは、管理ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンを使用して、サーバの CIMC をアップグレードします。 CIMC は、ホスト ファームウェア パッケージの CIMC の方が管理ファームウェア パッケージの CIMC より新しいバージョンの場合でも、ホスト ファームウェア パッケージのファームウェア バージョンにはアップグレードされません。 ホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバの CIMC をアップグレードする場合は、関連付けられたサービス プロファイルから管理ファームウェア パッケージを削除する必要があります。
サービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージが含まれていないサーバに対してサーバ ファームウェアのインストールを使用した場合の影響
サーバに関連付けられたサービス プロファイルにホスト ファームウェア パッケージが含まれていない場合、このサーバのエンドポイントのアップグレードにサーバ ファームウェアのインストールを使用すると、サーバ ファームウェアのインストールではデフォルトのホスト ファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレードします。 サーバ ファームウェアのインストールでは、デフォルトのホスト ファームウェア パッケージのみ更新できます。
サーバに関連付けられているサービス プロファイルが以前に サーバ ファームウェアのインストール のデフォルトのホスト ファームウェア パッケージによって更新された場合、このサーバの CIMC または BIOS をアップグレードするには、次のいずれかの方法を使用する必要があります。
新たに追加されたサーバのサーバ ファームウェアのアップグレード
サーバ ファームウェアのインストールを実行した後、Cisco UCS ドメインにサーバを追加すると、新しいサーバのファームウェアはサーバ ファームウェアのインストールによって自動的にアップグレードされません。 新しく追加したサーバのファームウェアを、最後にサーバ ファームウェアのインストールを実行したときに使用したファームウェア バージョンにアップグレードする場合は、エンドポイントをそのサーバのファームウェアに手動でアップグレードする必要があります。 サーバ ファームウェアのインストールには、ファームウェア バージョンの変更が毎回必要です。 サーバを同じファームウェア バージョンにアップグレードするためにサーバ ファームウェアのインストールを再実行することはできません。
(注)
リリース 2.2 へのアップグレードが終了すると、Cisco UCS Manager で [Firmware Auto Sync Server] ポリシーを使用して、新たに検出されたサーバを自動的に更新できます。
インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレード
はじめる前に手順ファームウェアのアップグレードとダウングレードの前提条件に記載のすべての前提条件を満たす必要があります。
Cisco UCS ドメインが NTP サーバを使用して時間を設定しない場合、プライマリ ファブリック インターコネクトとセカンダリ ファブリック インターコネクトの時計が同期されていることを確認します。 Cisco UCS Manager で NTP サーバを設定するか、時間を手動で同期することによってこれを行うことができます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope firmware ファームウェア モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /firmware # scope auto-install インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /firmware/auto-install # install infra infra-vers infrastructure-bundle-version [starttime mon dd yyyy hh min sec] [force] インフラストラクチャ ファームウェアを更新してアクティブにします。
トランザクションをコミットしてすぐにアップグレードを開始したくない場合は、starttime を使用してインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをスケジュールする必要があります。 starttime を使用する場合は、アップグレードをいつスケジュールするかを指定するために、次の情報を入力してください。
mon:jan または feb など目的の月の名前の最初の 3 文字。
dd:月の目的の日(1 ~ 31)。
yyyy:2012 などの目的の年(西暦)。
hh:アップグレードを開始する時刻の時(0 ~ 23)。
min:アップグレードを開始する時刻の分(0 ~ 60)。
sec:アップグレードを開始する時刻の秒(0 ~ 60)。
互換性のない可能性や、現在実行中のタスクに関係なく、ファームウェアをアクティブにするには、force キーワードを使用します。
注意 アップグレードを続行する前に、表示されたチェックリストを見直して、すべての要件が満たされていることを確認します。
ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
(注) ブートフラッシュに十分な空き領域がない場合、警告が表示され、アップグレード プロセスは停止します。
次の作業次に、Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル でインフラストラクチャをファームウェアにアップグレードして、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope firmware UCS-A /firmware # scope auto-install UCS-A /firmware/auto-install # install infra infra-vers ucs-k9-bundle-infra.2.5.0.225.A.bin This operation upgrades firmware on UCS Infrastructure Components (UCS manager, Fabric Interconnects and IOMs). Here is the checklist of things that are recommended before starting Auto-Install (1) Review current critical/major faults (2) Initiate a configuration backup (3) Check if Management Interface Monitoring Policy is enabled (4) Check if there is a pending Fabric Interconnect Reboot activitiy (5) Ensure NTP is configured Do you want to proceed? (yes/no): yes UCS-A /firmware/auto-install* # commit-buffer UCS-A /firmware/auto-install #
プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認します。 リブートを承認しない場合、Cisco UCS Manager はインフラストラクチャのアップグレードを完了できず、アップグレードは無期限に保留になります。
プライマリ ファブリック インター コネクトのリブートの確認
手順
注意
アップグレード時の中断を最小限に抑えるには、次のことを確認する必要があります。
ファブリック インターコネクトとサービス プロファイルの両方がフェールオーバー用に設定されていることを確認します。
プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートを承認する前に、セカンダリ ファブリック インターコネクトからデータ パスが正常に復元されていることを確認します。 詳細については、データ パスの準備が整っていることの確認 を参照してください。
インフラストラクチャ ファームウェアをアップグレードした後、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール は自動的にクラスタ設定内のセカンダリ ファブリック インターコネクトをリブートします。 ただし、プライマリ ファブリック インターコネクトのリブートは、ユーザが承認する必要があります。 リブートを承認しなかった場合、インフラストラクチャ ファームウェアのインストール はアップグレードを完了するのではなく、その承認を無期限に待ちます。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope firmware ファームウェア モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /firmware # scope auto-install インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /firmware/auto-install # acknowledge primary fabric-interconnect reboot プライマリ ファブリック インターコネクトの保留中のリブートを確認します。
ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
Cisco UCS Manager によって、即座にプライマリ ファブリック インター コネクトがリブートされます。 トランザクションをコミットした後でこのリブートを停止することはできません。
インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードのキャンセル
手順
(注)
インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードが今後行われる予定の場合は、キャンセルできます。 ただし、インフラストラクチャ ファームウェア アップグレードがいったん開始すると、キャンセルすることはできません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope firmware ファームウェア モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /firmware # scope auto-install インフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードの自動インストール モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /firmware/auto-install # cancel install infra スケジュールされたインフラストラクチャ ファームウェアのアップグレードをキャンセルします。
ステップ 4 UCS-A /firmware/auto-install # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。