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目次
この章は、次の内容で構成されています。
Cisco UCS では、シスコから取得し、シスコによって認定されたファームウェアを使用して、Cisco UCS ドメインのエンドポイントをサポートします。 各エンドポイントは、機能するためにファームウェアが必要な Cisco UCS ドメインのコンポーネントです。
このマニュアルでは、ファームウェアの管理について、次の定義を使用しています。
エンドポイントで実行しているファームウェアを、リリースやパッチなどの他のイメージに変更します。 アップグレードには、アップデートとアクティベーションが含まれます。
ファームウェア イメージをエンドポイントのバックアップ パーティションにコピーします。
バックアップ パーティションのファームウェアをエンドポイントのアクティブなファームウェア バージョンとして設定します。 アクティベーションには、エンドポイントのリブートが必要な場合やリブートが発生する場合があります。
管理拡張機能 および機能カタログのアップグレードの場合は、アップデートとアクティブ化が同時に行われます。 このようなアップグレードについては、アップデートまたはアクティブ化のいずれかのみを実行する必要があります。 両方の手順を実行する必要はありません。
Cisco UCS Manager リリース 2.5 は Cisco UCS M シリーズ サーバのみをサポートします。 Cisco UCS B シリーズ サーバと Cisco C シリーズ サーバはサポートされません。
次のコンポーネントはファームウェア アップグレードをサポートします。
すべてのファームウェア イメージに、次の情報を含むヘッダーがあります。
Cisco UCS Manager には、ファブリック インターコネクトにダウンロードされているファームウェア イメージとそのコンテンツのカタログを示す 2 つのビューが用意されています。
このビューでは、ファブリック インターコネクトにダウンロードされているファームウェア バンドルが読み取り専用で表示されます。 このビューは、イメージのコンテンツではなく、イメージを基準にソートされます。 パッケージについては、このビューを使用して、ダウンロード済みの各ファームウェア バンドルに存在するコンポーネント イメージを確認できます。
イメージ ビューには、システムで使用できるコンポーネント イメージが表示されます。 このビューを使用して、ファームウェア バンドル全体を表示したり、バンドルごとにイメージをグループ化したりすることはできません。 各コンポーネント イメージについて表示される情報には、コンポーネントの名前、イメージ サイズ、イメージ バージョン、およびコンポーネントのベンダーとモデルが含まれます。
このビューを使用して、各コンポーネントに使用できるファームウェア アップデートを識別できます。 また、このビューを使用して、古くなったイメージや不要なイメージを削除することもできます。 Cisco UCS Manager パッケージ内のすべてのイメージが削除されてから、パッケージが削除されます。
ヒント |
Cisco UCS Manager によって、ファブリック インターコネクトのブートフラッシュにイメージが保存されます。 クラスタ システムでは、すべてのイメージが互いに同期されるので、両方のファブリック インターコネクトにおけるブートフラッシュのスペース使用量は等しくなります。 Cisco UCS Manager によって、ブートフラッシュの領域が不足していることが報告された場合は、古いイメージを削除して、領域を解放します。 |
使用されるファームウェア バージョンの用語は、次のようなエンドポイントのタイプによって異なります。
各 CIMC、BIOS、共有アダプタ、および CMC にファームウェア用のフラッシュが 2 つずつ付属します。 各スロットに 1 つのバージョンのファームウェアを装着します。 1 つのスロットはアクティブで、他方のスロットはバックアップ スロットです。 コンポーネントは、アクティブとして指定されているスロットからブートします。
Cisco UCS Manager では次のファームウェア バージョンの用語が使われます。
実行されているバージョンは、アクティブで、エンドポイントで使用されているファームウェアです。
スタートアップ バージョンは、エンドポイントの次回のブート時に使用されるファームウェアです。 Cisco UCS Manager はアクティベーション操作によって、スタートアップ バージョンを変更します。
バックアップ バージョンは、他方のスロットのファームウェアで、エンドポイントによって使用されていません。 このバージョンは、エンドポイントをアップデートしたが、まだアクティブにしていないファームウェアか、または最近アクティブ化されたバージョンによって交換された古いファームウェア バージョンなどです。 Cisco UCS Manager はアップデート操作によって、バックアップ スロットのイメージを置き換えます。
スタートアップ バージョンからエンドポイントをブートできない場合、バックアップ バージョンからブートします。
ボード コントローラとストレージ コントローラにはバックアップ バージョンがありません。 そのため、それらをアクティブにすることしかできません。
アクティブにできるのは、ファブリック インターコネクトのファームウェアとファブリック インターコネクト上の Cisco UCS Manager だけです。 すべてのイメージがファブリック インターコネクトに保存されるため、ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアにはバックアップ バージョンがありません。 その結果、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、サーバ CIMC とアダプタのように、2 つに制限されません。 代わりに、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、ファブリック インターコネクトのメモリの空き領域と、そこに保存されるイメージの数によって制限されます。
ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアには、カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアの実行されているバージョンとスタートアップ バージョンがあります。 カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアは、同じバージョンのファームウェアを実行している必要があります。
Cisco UCS ファームウェアは、次の複数の方式によってアップグレードできます。
(注) |
1 つ以上の Cisco UCS ドメインを、あるリリースから別のリリースにアップグレードするために実行するステップと必要な順序については、そのアップグレード パスの『Cisco UCS upgrade guide』を参照してください。 特定のリリースからのアップグレードのためのアップグレード ガイドが提供されていない場合は、そのリリースからの直接のアップグレードがサポートされていない場合があるため、Cisco TAC にお問い合わせください。 |
そのドメインの Cisco UCS Manager を使用して Cisco UCS ドメインをアップグレードする場合は、次のいずれかのアップグレード オプションを選択できます。
自動インストールによるインフラストラクチャとサーバのアップグレード:このオプションでは、最初の段階ですべてのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードします。 次の段階で、ホスト ファームウェア パッケージを使用してすべてのサーバ エンドポイントをアップグレードできます。
サービス プロファイルのファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレード:このオプションを使用すると 1 回のステップですべてのサーバのエンドポイントをアップグレードできるため、サーバのリブートによる中断時間を短くすることができます。 サービス プロファイルの更新の延期導入とこのオプションを組み合わせて、スケジュールされたメンテナンス時間中にサーバのリブートが行われるようにすることができます。
インフラストラクチャとサーバ エンドポイントの直接アップグレード:このオプションでは、ファブリック インターコネクト、共有アダプタ、ボード コントローラなど、多数のインフラストラクチャとサーバ エンドポイントを直接アップグレードできます。 ただし、直接アップグレードは、サーバ BIOS、ストレージ コントローラ、ローカル ディスクなど、すべてのエンドポイントで利用できるわけではありません。 それらのエンドポイントは、サーバに関連付けられているサービス プロファイルに含まれているホスト ファームウェア パッケージによって、アップグレードする必要があります。
Cisco UCS ドメインの設定に応じて、アップグレード後に設定を変更するには、次の変更が必要な場合があります。 障害などの問題を回避するには、必要な変更を行ってからアップグレードすることを推奨します。
2 つの iSCSI vNIC があり、両方が同じイニシエータ IQN(Cisco UCS Release 2.0(1) でサポート)を使用している場合は、アップグレードすると、単一のサービス プロファイル レベルのイニシエータ IQN が作成され、iSCSI vNIC のイニシエータ IQN はリセットされて値を失います。
Cisco UCS Release 2.0(1) のサービス プロファイル全体において、iSCSI vNIC で同じイニシエータ IQN が使用されている場合は、アップグレードすると、サービス プロファイル レベルの重複したイニシエータ IQN が生成されます。 このような構成では、サービス プロファイル レベルで定義された重複イニシエータ IQN を持つ各 iSCSI vNIC に対してエラーが生成されます。 これらのエラーは、サービス プロファイル レベルの重複イニシエータ IQN を変更すると解消されます。 サービス プロファイル関連の操作(ホスト ファームウェア パッケージのアップデートなど)を実行する前に、これらのエラーを解消する必要があります。
デフォルトのメンテナンス ポリシーは、ホスト メンテナンス ポリシーによるサーバ ファームウェアのアップグレードなど、大きな影響を及ぼす変更がサービス プロファイルに加えられた場合にただちにサーバがリブートするように設定されています。 サーバ トラフィックの予期せぬ中断を避けるため、デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更することを推奨します。
デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更すると、大きな影響を及ぼす変更のリストが保留中のアクティビティと共に一覧表示されます。 これにより、サーバのリブートを制御することができます。
注意 |
Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、イーサネット VLAN と FCoE VLAN で VLAN ID のオーバーラップが可能でした。 ただし、Cisco UCS Release 2.0 以降では、VLAN ID のオーバーラップは許可されません。 アップグレード中に Cisco UCS Manager で VLAN ID のオーバーラップが検出されると、重大なエラーが生成されます。 VLAN ID を再設定しない場合、Cisco UCS Manager によって重大なエラーが生成され、オーバーラップしている VLAN のイーサネット トラフィックがドロップされます。 このため、イーサネットと FCoE の VLAN ID がオーバーラップしていないことを確認してから、Cisco UCS Release 2.2 にアップグレードすることを推奨します。 アップリンク トランクの設定で VLAN ID 1 がネイティブ VLAN として定義および設定されている場合、イーサネット VLAN 1 ID を別の値に変更すると、ファブリック インターコネクトでネットワークの中断やフラッピングが生じ、その結果、HA イベントが発生して、大量のトラフィックが取り込まれ、サービスを一時的に使用できなくなります。 Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、VSAN の FCoE VLAN ID を明示的に設定しなかった場合、Cisco UCS Manager は、デフォルトの VSAN のデフォルト FCoE VLAN として VLAN 1 を割り当てました(デフォルトの VSAN ID 1 を使用)。 これらのリリースでは、VLAN 1 は、イーサネット トラフィックのデフォルト VLAN としても使用されました。 このため、FCoE VLAN および 1 つ以上のイーサネット VLAN のデフォルト VLAN ID を受け入れた場合は、VSAN の FCoE VLAN またはイーサネット VLAN の VLAN ID を再設定する必要があります。 |
Cisco UCS Release 2.2 の新規インストールでは、デフォルトの VLAN ID は次のようになります。
(注) |
Cisco UCS ドメインでデフォルト VLAN ID の 1 つが使用されているため VLAN のオーバーラップが発生している場合は、1 つ以上のデフォルト VLAN ID を、使用または予約されていない VLAN ID に変更します。 リリース 2.0 以降では ID が 4030 ~ 4047 の VLAN は予約されます。 |
VSAN、FC、および FCoE は Cisco UCS リリース 2.5 でサポートされていません。
目次
この章は、次の内容で構成されています。
ファームウェアの概要
Cisco UCS では、シスコから取得し、シスコによって認定されたファームウェアを使用して、Cisco UCS ドメインのエンドポイントをサポートします。 各エンドポイントは、機能するためにファームウェアが必要な Cisco UCS ドメインのコンポーネントです。
このマニュアルでは、ファームウェアの管理について、次の定義を使用しています。
- アップグレード
エンドポイントで実行しているファームウェアを、リリースやパッチなどの他のイメージに変更します。 アップグレードには、アップデートとアクティベーションが含まれます。
- アップデート
ファームウェア イメージをエンドポイントのバックアップ パーティションにコピーします。
- アクティブ化
バックアップ パーティションのファームウェアをエンドポイントのアクティブなファームウェア バージョンとして設定します。 アクティベーションには、エンドポイントのリブートが必要な場合やリブートが発生する場合があります。
管理拡張機能 および機能カタログのアップグレードの場合は、アップデートとアクティブ化が同時に行われます。 このようなアップグレードについては、アップデートまたはアクティブ化のいずれかのみを実行する必要があります。 両方の手順を実行する必要はありません。
重要:Cisco UCS Manager リリース 2.5 は Cisco UCS M シリーズ サーバのみをサポートします。 Cisco UCS B シリーズ サーバと Cisco C シリーズ サーバはサポートされません。
ファームウェア アップグレードをサポートするコンポーネント
次のコンポーネントはファームウェア アップグレードをサポートします。
ファームウェア イメージ カタログ
Cisco UCS Manager には、ファブリック インターコネクトにダウンロードされているファームウェア イメージとそのコンテンツのカタログを示す 2 つのビューが用意されています。
- パッケージ
このビューでは、ファブリック インターコネクトにダウンロードされているファームウェア バンドルが読み取り専用で表示されます。 このビューは、イメージのコンテンツではなく、イメージを基準にソートされます。 パッケージについては、このビューを使用して、ダウンロード済みの各ファームウェア バンドルに存在するコンポーネント イメージを確認できます。
- イメージ
イメージ ビューには、システムで使用できるコンポーネント イメージが表示されます。 このビューを使用して、ファームウェア バンドル全体を表示したり、バンドルごとにイメージをグループ化したりすることはできません。 各コンポーネント イメージについて表示される情報には、コンポーネントの名前、イメージ サイズ、イメージ バージョン、およびコンポーネントのベンダーとモデルが含まれます。
このビューを使用して、各コンポーネントに使用できるファームウェア アップデートを識別できます。 また、このビューを使用して、古くなったイメージや不要なイメージを削除することもできます。 Cisco UCS Manager パッケージ内のすべてのイメージが削除されてから、パッケージが削除されます。
ヒント
Cisco UCS Manager によって、ファブリック インターコネクトのブートフラッシュにイメージが保存されます。 クラスタ システムでは、すべてのイメージが互いに同期されるので、両方のファブリック インターコネクトにおけるブートフラッシュのスペース使用量は等しくなります。 Cisco UCS Manager によって、ブートフラッシュの領域が不足していることが報告された場合は、古いイメージを削除して、領域を解放します。
ファームウェア バージョン
使用されるファームウェア バージョンの用語は、次のようなエンドポイントのタイプによって異なります。
BIOS、CIMC、CMC、および共有アダプタのファームウェア バージョン
各 CIMC、BIOS、共有アダプタ、および CMC にファームウェア用のフラッシュが 2 つずつ付属します。 各スロットに 1 つのバージョンのファームウェアを装着します。 1 つのスロットはアクティブで、他方のスロットはバックアップ スロットです。 コンポーネントは、アクティブとして指定されているスロットからブートします。
Cisco UCS Manager では次のファームウェア バージョンの用語が使われます。
- 実行されているバージョン
実行されているバージョンは、アクティブで、エンドポイントで使用されているファームウェアです。
- スタートアップ バージョン
スタートアップ バージョンは、エンドポイントの次回のブート時に使用されるファームウェアです。 Cisco UCS Manager はアクティベーション操作によって、スタートアップ バージョンを変更します。
- バックアップ バージョン
バックアップ バージョンは、他方のスロットのファームウェアで、エンドポイントによって使用されていません。 このバージョンは、エンドポイントをアップデートしたが、まだアクティブにしていないファームウェアか、または最近アクティブ化されたバージョンによって交換された古いファームウェア バージョンなどです。 Cisco UCS Manager はアップデート操作によって、バックアップ スロットのイメージを置き換えます。
スタートアップ バージョンからエンドポイントをブートできない場合、バックアップ バージョンからブートします。
ボード コントローラとストレージ コントローラにはバックアップ バージョンがありません。 そのため、それらをアクティブにすることしかできません。
ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager のファームウェア バージョン
アクティブにできるのは、ファブリック インターコネクトのファームウェアとファブリック インターコネクト上の Cisco UCS Manager だけです。 すべてのイメージがファブリック インターコネクトに保存されるため、ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアにはバックアップ バージョンがありません。 その結果、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、サーバ CIMC とアダプタのように、2 つに制限されません。 代わりに、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、ファブリック インターコネクトのメモリの空き領域と、そこに保存されるイメージの数によって制限されます。
ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアには、カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアの実行されているバージョンとスタートアップ バージョンがあります。 カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアは、同じバージョンのファームウェアを実行している必要があります。
ファームウェア アップグレードのオプション
Cisco UCS ファームウェアは、次の複数の方式によってアップグレードできます。
(注)
1 つ以上の Cisco UCS ドメインを、あるリリースから別のリリースにアップグレードするために実行するステップと必要な順序については、そのアップグレード パスの『Cisco UCS upgrade guide』を参照してください。 特定のリリースからのアップグレードのためのアップグレード ガイドが提供されていない場合は、そのリリースからの直接のアップグレードがサポートされていない場合があるため、Cisco TAC にお問い合わせください。
Cisco UCS Manager による Cisco UCS ドメインのアップグレード
そのドメインの Cisco UCS Manager を使用して Cisco UCS ドメインをアップグレードする場合は、次のいずれかのアップグレード オプションを選択できます。
自動インストールによるインフラストラクチャとサーバのアップグレード:このオプションでは、最初の段階ですべてのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードします。 次の段階で、ホスト ファームウェア パッケージを使用してすべてのサーバ エンドポイントをアップグレードできます。
サービス プロファイルのファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレード:このオプションを使用すると 1 回のステップですべてのサーバのエンドポイントをアップグレードできるため、サーバのリブートによる中断時間を短くすることができます。 サービス プロファイルの更新の延期導入とこのオプションを組み合わせて、スケジュールされたメンテナンス時間中にサーバのリブートが行われるようにすることができます。
インフラストラクチャとサーバ エンドポイントの直接アップグレード:このオプションでは、ファブリック インターコネクト、共有アダプタ、ボード コントローラなど、多数のインフラストラクチャとサーバ エンドポイントを直接アップグレードできます。 ただし、直接アップグレードは、サーバ BIOS、ストレージ コントローラ、ローカル ディスクなど、すべてのエンドポイントで利用できるわけではありません。 それらのエンドポイントは、サーバに関連付けられているサービス プロファイルに含まれているホスト ファームウェア パッケージによって、アップグレードする必要があります。
設定の変更とアップグレードに影響を与える可能性がある設定
Cisco UCS ドメインの設定に応じて、アップグレード後に設定を変更するには、次の変更が必要な場合があります。 障害などの問題を回避するには、必要な変更を行ってからアップグレードすることを推奨します。
Cisco UCS Release 2.1(2) 以降へのアップグレードがサービス プロファイル レベルで定義されているイニシエータ IQN に及ぼす影響
2 つの iSCSI vNIC があり、両方が同じイニシエータ IQN(Cisco UCS Release 2.0(1) でサポート)を使用している場合は、アップグレードすると、単一のサービス プロファイル レベルのイニシエータ IQN が作成され、iSCSI vNIC のイニシエータ IQN はリセットされて値を失います。
Cisco UCS Release 2.0(1) のサービス プロファイル全体において、iSCSI vNIC で同じイニシエータ IQN が使用されている場合は、アップグレードすると、サービス プロファイル レベルの重複したイニシエータ IQN が生成されます。 このような構成では、サービス プロファイル レベルで定義された重複イニシエータ IQN を持つ各 iSCSI vNIC に対してエラーが生成されます。 これらのエラーは、サービス プロファイル レベルの重複イニシエータ IQN を変更すると解消されます。 サービス プロファイル関連の操作(ホスト ファームウェア パッケージのアップデートなど)を実行する前に、これらのエラーを解消する必要があります。
デフォルトのメンテナンス ポリシーの設定を「ユーザ確認応答」にする
デフォルトのメンテナンス ポリシーは、ホスト メンテナンス ポリシーによるサーバ ファームウェアのアップグレードなど、大きな影響を及ぼす変更がサービス プロファイルに加えられた場合にただちにサーバがリブートするように設定されています。 サーバ トラフィックの予期せぬ中断を避けるため、デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更することを推奨します。
デフォルトのメンテナンス ポリシーのリブート ポリシー設定をユーザ確認応答に変更すると、大きな影響を及ぼす変更のリストが保留中のアクティビティと共に一覧表示されます。 これにより、サーバのリブートを制御することができます。
FCoE VLAN ID とイーサネット VLAN ID のオーバーラップは Cisco UCS Release 2.0 以降では許可されない
注意
Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、イーサネット VLAN と FCoE VLAN で VLAN ID のオーバーラップが可能でした。 ただし、Cisco UCS Release 2.0 以降では、VLAN ID のオーバーラップは許可されません。 アップグレード中に Cisco UCS Manager で VLAN ID のオーバーラップが検出されると、重大なエラーが生成されます。 VLAN ID を再設定しない場合、Cisco UCS Manager によって重大なエラーが生成され、オーバーラップしている VLAN のイーサネット トラフィックがドロップされます。 このため、イーサネットと FCoE の VLAN ID がオーバーラップしていないことを確認してから、Cisco UCS Release 2.2 にアップグレードすることを推奨します。
アップリンク トランクの設定で VLAN ID 1 がネイティブ VLAN として定義および設定されている場合、イーサネット VLAN 1 ID を別の値に変更すると、ファブリック インターコネクトでネットワークの中断やフラッピングが生じ、その結果、HA イベントが発生して、大量のトラフィックが取り込まれ、サービスを一時的に使用できなくなります。
Cisco UCS 1.4 以前のリリースでは、VSAN の FCoE VLAN ID を明示的に設定しなかった場合、Cisco UCS Manager は、デフォルトの VSAN のデフォルト FCoE VLAN として VLAN 1 を割り当てました(デフォルトの VSAN ID 1 を使用)。 これらのリリースでは、VLAN 1 は、イーサネット トラフィックのデフォルト VLAN としても使用されました。 このため、FCoE VLAN および 1 つ以上のイーサネット VLAN のデフォルト VLAN ID を受け入れた場合は、VSAN の FCoE VLAN またはイーサネット VLAN の VLAN ID を再設定する必要があります。
Cisco UCS Release 2.2 の新規インストールでは、デフォルトの VLAN ID は次のようになります。
FCoE ストレージ ポートのネイティブ VLAN に VLAN ID 4048 が使用されていた Cisco UCS Release 1.4 からリリース 2.0 にアップグレードした後、デフォルトの VLAN ID は次のようになります。
(注)
Cisco UCS ドメインでデフォルト VLAN ID の 1 つが使用されているため VLAN のオーバーラップが発生している場合は、1 つ以上のデフォルト VLAN ID を、使用または予約されていない VLAN ID に変更します。 リリース 2.0 以降では ID が 4030 ~ 4047 の VLAN は予約されます。
重要:VSAN、FC、および FCoE は Cisco UCS リリース 2.5 でサポートされていません。