この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
この章は、次の内容で構成されています。
正しい手順に従って、正しい順序でアップグレードを適用すれば、エンドポイントのファームウェアの直接アップグレードと新しいファームウェア バージョンのアクティブ化による、Cisco UCS ドメインのトラフィックの中断を最小限に留めることができます。
次のエンドポイントのファームウェアを直接アップグレードできます。
サービス プロファイルのホスト ファームウェア パッケージを使用して、CIMC フォームウェアと BIOS ファームウェアをアップグレードすることもできます。 ホスト ファームウェア パッケージを使用して、このファームウェアをアップグレードする場合、ファームウェアのアップグレード プロセス中に、サーバをリブートする必要がある回数を削減できます。
(注) |
サーバに関連付けられたサービス プロファイルにファームウェア パッケージが含まれる場合、エンドポイントを直接アップグレードすることはできません。 直接のアップグレードを実行するには、サービス プロファイルからファームウェア パッケージを削除する必要があります。 |
Cisco UCS Manager は直接アップグレードのプロセスを 2 つのステージに分け、サーバやその他のエンドポイントのアップタイムに影響を与えずに、システムの実行中にエンドポイントにファームウェアをプッシュできるようにします。
このステージでは、選択したファームウェア バージョンがプライマリ ファブリック インターコネクトから、エンドポイントのバックアップ パーティションにコピーされ、ファームウェア イメージが破損していないことが確認されます。 アップデート プロセスでは、常にバックアップ スロットのファームウェアが上書きされます。
アップデート ステージは、次のエンドポイントにのみ適用されます。
注意 |
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。 |
このステージでは、指定したイメージ バージョン(通常はバックアップ バージョン)がスタートアップ バージョンとして設定され、[Set Startup Version Only] を指定していない場合、エンドポイントがただちにリブートされます。 エンドポイントがリブートされると、バックアップ パーティションがアクティブなパーティションになり、アクティブなパーティションがバックアップ パーティションになります。 新しいアクティブなパーティションのファームウェアはスタートアップ バージョンおよび実行されているバージョンになります。
指定したファームウェア イメージがすでにエンドポイントに存在するため、次のエンドポイントのみアクティベーションが必要です。
ファームウェアをアクティブにすると、エンドポイントがリブートされ、新しいファームウェアがアクティブなカーネル バージョンおよびシステム バージョンになります。 スタートアップ ファームウェアからエンドポイントをブートできない場合、デフォルトがバックアップ バージョンに設定され、エラーが生成されます。
エンドポイントで、ファームウェアの直接アップグレードを実行する場合、Cisco UCS ドメインで、1 つ以上のエンドポイントでトラフィックの中断や、停止が発生することがあります。
ファブリック インターコネクトのファームウェアをアップグレードすると、ファブリック インターコネクトがリブートされます。
Cisco UCS Manager へのファームウェア アップグレードにより、次の中断が発生します。
シャーシ内の CMC のファームウェアをアップグレードしても、停止は発生しません。
共有アダプタのファームウェアをアクティブにすると、次の停止の影響と中断が発生します。
ストレージ コントローラのファームウェアをアクティブにすると、次の停止の影響と中断が発生します。
ボード コントローラのファームウェアをアクティブにすると、次の停止の影響と中断が発生します。
BIOS へのファームウェア アップグレードにより、サーバがリブートします。
サーバの CIMC のファームウェアをアップグレードした場合、CIMC と内部プロセスのみが影響を受けます。 サーバ トラフィックは中断しません。 このファームウェア アップグレードにより、CIMC に次の停止の影響と中断が発生します。
ストレージ コントローラ、ボード コントローラ、および共有アダプタのファームウェアのアクティブ化中は、サーバの電源をオフにすることをお勧めします。 アクティブ化中にサーバの電源をオフにしなかった場合は、Cisco UCSM がサーバの電源をオフにしようと試みて、最大 16 分間待機します。 この間に Cisco UCSM がサーバの電源がオフになっていないことを検出した場合は、FSM が失敗して、Cisco UCSM は電源をオフにしたサーバの電源をオンにしません。 FSM は 8 分後に起動しようとします。
UCSM がサーバの電源を正常にオフにした場合は、アクティブ化の完了後に、必要な電源状態に基づいて、関連するサーバの電源をオンにします。
注意 |
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。 |
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認せずに、同じトランザクション内で CMC ファームウェアをバージョン 2.0(2.30) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope chassis 2 UCS-A# /chassis # scope cmc UCS-A# /chassis/cmc # update firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # activate firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show firmware CMC: Running-Vers: 2.0(2.30) Package Vers: 2.5(0.147)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready
次の例では、CMC ファームウェアをバージョン 2.0(2.30) に更新して、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、CMC ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope chassis 2 UCS-A# /chassis # scope cmc UCS-A# /chassis/cmc # update firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show update status Status: Ready UCS-A# /chassis/cmc # activate firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show activate status Status: Ready UCS-A# /chassis/cmc # show firmware CMC: Running-Vers: 2.0(2.30) Package Vers: 2.5(0.147)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready
Cisco M シリーズでは、共有アダプタ ファームウェアを更新してアクティブ化すると、シャーシ内のすべてのサーバが影響を受けます。
注意 |
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。 |
正しい手順でサーバの電源をオフにします。
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したかどうかを確認せずに、同じトランザクション内で共有アダプタ ファームウェアをバージョン 4.0(2S33) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope adapter UCS-A# /chassis/adapter # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ------- ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S12.bin IOM 4.0(2S12) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S17.bin IOM 4.0(2S17) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S22.bin IOM 4.0(2S22) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S27.bin IOM 4.0(2S27) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S33.bin IOM 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter # update firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # activate firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show firmware Adapter: Running-Vers: 4.0(2S33) Package-Vers: 2.5(0.210)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready
次の例では、共有アダプタ ファームウェアをバージョン 4.0(2S33) に更新して、更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、共有アダプタ ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope adapter UCS-A# /chassis/adapter # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ------- ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S12.bin IOM 4.0(2S12) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S17.bin IOM 4.0(2S17) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S22.bin IOM 4.0(2S22) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S27.bin IOM 4.0(2S27) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S33.bin IOM 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter # update firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show update status Status: Ready UCS-A# /chassis/adapter # activate firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show activate status Status: Ready UCS-A# /chassis/adapter # show firmware Adapter: Running-Vers: 4.0(2S33) Package-Vers: 2.5(0.210)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready
正しい手順でサーバの電源をオフにします。
次に、ストレージ コントローラ ファームウェアをアクティブにする例を示します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope raid-controller 1 sas UCS-A# /chassis/raid-controller # activate firmware 24.5.1.1 Warning: When committed, this command will soft shutdown the servers and reset the endpoint. Associated servers power state will be restored after endpoint reset. UCS-A# /chassis/raid-controller* # commit-buffer UCS-A# /chassis/raid-controller* # show activate status Activate-Status: Ready
正しい手順でサーバの電源をオフにします。
次に、シャーシ上のボード コントローラ ファームウェアをアクティブにする例を示します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A /chassis # scope boardcontroller UCS-A /chassis/boardcontroller # activate firmware 1.0.4 Warning: When committed, this command will soft shutdown the servers and may power cycle the chassis while activating the board controller. Associated servers power state will be restored after chassis power cycle. UCS-A# /chassis/boardcontroller # commit-buffer UCS-A /chassis/boardcontroller* # show firmware Board Controller: Running-Vers: 1.0.4 Package-Vers: 2.5(0.210)M Activate-Status: Ready UCS-A /chassis/boardcontroller* #
Cisco UCS Manager CLI を使用して、サーバ上の BIOS ファームウェアを更新してアクティブにすることができます。
注意 |
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。 |
次の例では、同じトランザクションで BIOS ファームウェアの更新とアクティベーションを行います。ファームウェアの更新とアクティベーションが正常に完了したことの確認は行いません。
UCS-A# scope server 1/2/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope bios UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios # update firmware UCSME.142M4.2.0.100.52.122920140321 UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios # activate firmware UCSME.142M4.2.0.100.52.122920140321 UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios* # commit-buffer
CIMC のファームウェアのアクティベーションによって、データ トラフィックは中断されませんが、 すべての KVM セッションで割り込みが発生するため、サーバに接続しているすべての vMedia が切断されます。
注意 |
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。 |
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認せずに、同じトランザクションで CIMC ファームウェアをバージョン 2.0(100.46) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope server 1/2/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope cimc UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # update firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # activate firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc #
次の例では、CIMC ファームウェアをバージョン 2.0(100.46) に更新し、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、CIMC ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope server 1/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope cimc UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # update firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Updating Ready UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready Ready UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # activate firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready Activating UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready Ready
次に、Cisco UCS Manager をバージョン 2.5(0.225) にアップグレードして、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A# /system # show image Name Type Version -------------------------------------------------- ---------------- ----------- ucs-manager-k9.2.5.0.225.bin System 2.5(0.225) UCS-A# /system # activate firmware 2.5(0.225) UCS-A# /system* # commit-buffer UCS-A# /system #
ハイ アベイラビリティ クラスタ設定の 2 台のファブリック インターコネクトのファームウェアを更新する場合、プライマリ ファブリック インターコネクトをアクティブ化する前に、従属ファブリック インターコネクトをアクティブにする必要があります。 各ファブリック インターコネクトの役割の決定の詳細については、クラスタ設定の高可用性ステータスとロールの確認を参照してください。
単一のファブリック インターコネクトのスタンドアロン設定の場合、エンドポイントのファームウェアの直接アップグレードを実行すると、データ トラフィックの中断を最小にできます。 ただし、アップグレードを完了するために、ファブリック インターコネクトをリブートする必要があるため、トラフィックの中断は避けられません。
ヒント |
パスワードを Cisco UCS ドメインのファブリック インターコネクトの設定時に作成した admin アカウントに復旧する場合、実行中のカーネルのバージョンと実行中のシステムのバージョンを把握しておく必要があります。 他のアカウントを作成しない場合、これらのファームウェアのバージョンのパスをテキスト ファイルに保存し、必要なときに参照できるようにしておくことを推奨します。 |
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope fabric-interconnect {a | b} | 指定したファブリック インターコネクトのファブリック インターコネクト モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /fabric-interconnect # show image | ファブリック インターコネクトの利用可能なソフトウェア イメージを表示します。 |
ステップ 3 | UCS-A /fabric-interconnect # activate firmware {kernel-version kernel-ver-num | system-version system-ver-num} | ファブリック インターコネクトの選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。 |
ステップ 4 | UCS-A /fabric-interconnect # commit-buffer | トランザクションをコミットします。 Cisco UCS Manager はファームウェアの更新とアクティベーションを実行してから、ファブリック インターコネクトと、、ファブリック インターコネクトへのデータ トラフィックを中断するすべての I/O モジュールをリブートします。 |
次の例では、ファブリック インターコネクトをバージョン 5.2(3)N2(2.21.92) にアップグレードし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fabric-interconnect a UCS-A /fabric-interconnect # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ----------------- ucs-6100-k9-kickstart.5.2.3.N2.2.50.225.bin Fabric Interconnect Kernel 5.2(3)N2(2.50.225) ucs-6100-k9-system.5.2.3.N2.2.50.225.bin Fabric Interconnect System 5.2(3)N2(2.50.225) UCS-A /fabric-interconnect # activate firmware kernel-version 5.2(3)N2(2.50.224) system-version 5.2(3)N2(2.50.224) UCS-A /fabric-interconnect* # commit-buffer UCS-A /fabric-interconnect #
目次
- エンドポイントのファームウェアの直接アップグレード
- エンドポイントでのファームウェアの直接アップグレード
- ファームウェアの直接アップグレードのステージ
- ファームウェアの直接アップグレードの停止の影響
- シャーシ上の CMC ファームウェアのアップデートとアクティブ化
- シャーシ上の共有アダプタ ファームウェアのアップデートとアクティブ化
- シャーシ上のストレージ コントローラ ファームウェアのアクティブ化
- シャーシ上のボード コントローラ ファームウェアのアクティブ化
- サーバの BIOS ファームウェアの更新とアクティブ化
- サーバの CIMC ファームウェアのアップデートおよびアクティブ化
- Cisco UCS Manager ソフトウェアのアクティブ化
- ファブリック インターコネクトでのファームウェアのアクティブ化
この章は、次の内容で構成されています。
- エンドポイントでのファームウェアの直接アップグレード
- シャーシ上の CMC ファームウェアのアップデートとアクティブ化
- シャーシ上の共有アダプタ ファームウェアのアップデートとアクティブ化
- シャーシ上のストレージ コントローラ ファームウェアのアクティブ化
- シャーシ上のボード コントローラ ファームウェアのアクティブ化
- サーバの BIOS ファームウェアの更新とアクティブ化
- サーバの CIMC ファームウェアのアップデートおよびアクティブ化
- Cisco UCS Manager ソフトウェアのアクティブ化
- ファブリック インターコネクトでのファームウェアのアクティブ化
エンドポイントでのファームウェアの直接アップグレード
正しい手順に従って、正しい順序でアップグレードを適用すれば、エンドポイントのファームウェアの直接アップグレードと新しいファームウェア バージョンのアクティブ化による、Cisco UCS ドメインのトラフィックの中断を最小限に留めることができます。
次のエンドポイントのファームウェアを直接アップグレードできます。
サービス プロファイルのホスト ファームウェア パッケージを使用して、CIMC フォームウェアと BIOS ファームウェアをアップグレードすることもできます。 ホスト ファームウェア パッケージを使用して、このファームウェアをアップグレードする場合、ファームウェアのアップグレード プロセス中に、サーバをリブートする必要がある回数を削減できます。
(注)
サーバに関連付けられたサービス プロファイルにファームウェア パッケージが含まれる場合、エンドポイントを直接アップグレードすることはできません。 直接のアップグレードを実行するには、サービス プロファイルからファームウェア パッケージを削除する必要があります。
M シリーズ シャーシ コンポーネント上のファームウェア アップグレードをトリガーするには、次の順序を使用します。ファームウェアの直接アップグレードのステージ
Cisco UCS Manager は直接アップグレードのプロセスを 2 つのステージに分け、サーバやその他のエンドポイントのアップタイムに影響を与えずに、システムの実行中にエンドポイントにファームウェアをプッシュできるようにします。
アップデート
このステージでは、選択したファームウェア バージョンがプライマリ ファブリック インターコネクトから、エンドポイントのバックアップ パーティションにコピーされ、ファームウェア イメージが破損していないことが確認されます。 アップデート プロセスでは、常にバックアップ スロットのファームウェアが上書きされます。
アップデート ステージは、次のエンドポイントにのみ適用されます。
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
アクティブ化
このステージでは、指定したイメージ バージョン(通常はバックアップ バージョン)がスタートアップ バージョンとして設定され、[Set Startup Version Only] を指定していない場合、エンドポイントがただちにリブートされます。 エンドポイントがリブートされると、バックアップ パーティションがアクティブなパーティションになり、アクティブなパーティションがバックアップ パーティションになります。 新しいアクティブなパーティションのファームウェアはスタートアップ バージョンおよび実行されているバージョンになります。
指定したファームウェア イメージがすでにエンドポイントに存在するため、次のエンドポイントのみアクティベーションが必要です。
ファームウェアをアクティブにすると、エンドポイントがリブートされ、新しいファームウェアがアクティブなカーネル バージョンおよびシステム バージョンになります。 スタートアップ ファームウェアからエンドポイントをブートできない場合、デフォルトがバックアップ バージョンに設定され、エラーが生成されます。
ファームウェアの直接アップグレードの停止の影響
エンドポイントで、ファームウェアの直接アップグレードを実行する場合、Cisco UCS ドメインで、1 つ以上のエンドポイントでトラフィックの中断や、停止が発生することがあります。
CIMC ファームウェア アップグレードの停止の影響
サーバの CIMC のファームウェアをアップグレードした場合、CIMC と内部プロセスのみが影響を受けます。 サーバ トラフィックは中断しません。 このファームウェア アップグレードにより、CIMC に次の停止の影響と中断が発生します。
ストレージ コントローラ、ボード コントローラ、および共有アダプタのファームウェアのアクティブ化中は、サーバの電源をオフにすることをお勧めします。 アクティブ化中にサーバの電源をオフにしなかった場合は、Cisco UCSM がサーバの電源をオフにしようと試みて、最大 16 分間待機します。 この間に Cisco UCSM がサーバの電源がオフになっていないことを検出した場合は、FSM が失敗して、Cisco UCSM は電源をオフにしたサーバの電源をオンにしません。 FSM は 8 分後に起動しようとします。
UCSM がサーバの電源を正常にオフにした場合は、アクティブ化の完了後に、必要な電源状態に基づいて、関連するサーバの電源をオンにします。
シャーシ上の CMC ファームウェアのアップデートとアクティブ化
手順
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope chassis chassis-id 指定サーバのシャーシ サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis # scope cmc シャーシ CMC モードに入ります。
ステップ 3 UCS-A /chassis/cmc # update firmware version-num シャーシの CMC で、選択されたファームウェア バージョンを更新します。
ステップ 4 UCS-A /chassis/cmc # commit-buffer (任意) トランザクションをコミットします。
このステップを使用するのは、ステップ 6 でファームウェアをアクティブにする前に、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認するためにステップ 5 で show update status コマンドを使用する場合だけです。 このステップをスキップして、同じトランザクションで update-firmware および activate-firmware コマンドをコミットできます。ただし、ファームウェア更新が正常に完了していない場合は、ファームウェア アクティブ化が開始されません。
Cisco UCS Manager によって、選択したファームウェア イメージがバックアップ メモリ パーティションにコピーされ、そのイメージが破損していないことが確認されます。 イメージは、明示的にアクティブにするまで、バックアップ バージョンとして残されます。
ステップ 5 UCS-A /chassis/cmc # show update status (任意) ファームウェアのアップデートのステータスを表示します。
ファームウェアのアップデートが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 アップデート ステータスが Ready になったら、ファームウェアのアップデートは完了です。 CLI は自動的に表示更新されないため、タスクの状態が Updating から Ready に変更されるまで何度も show update status コマンドを入力しなければならない場合があります。 アップデート ステータスが Ready になったらステップ 6 に進みます。
ステップ 6 UCS-A /chassis/cmc # activate firmware version-num サーバ内の CMC で、選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 7 UCS-A /chassis/cmc # commit-buffer トランザクションをコミットします。
ステップ 8 UCS-A /chassis/cmc # show activate status (任意) ファームウェアのアクティベーションのステータスを表示します。
ファームウェアのアクティベーションが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 CLI は自動的に表示更新されないため、タスクの状態が Activating から Ready に変更されるまで何度も show activate status コマンドを入力しなければならない場合があります。
ステップ 9 CS-A /chassis/cmc # show firmware (任意) 実行中のファームウェアのバージョン、更新ステータス、およびアクティブ化ステータスを表示します。
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認せずに、同じトランザクション内で CMC ファームウェアをバージョン 2.0(2.30) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope chassis 2 UCS-A# /chassis # scope cmc UCS-A# /chassis/cmc # update firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # activate firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show firmware CMC: Running-Vers: 2.0(2.30) Package Vers: 2.5(0.147)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready次の例では、CMC ファームウェアをバージョン 2.0(2.30) に更新して、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、CMC ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope chassis 2 UCS-A# /chassis # scope cmc UCS-A# /chassis/cmc # update firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show update status Status: Ready UCS-A# /chassis/cmc # activate firmware 2.0(2.30) UCS-A# /chassis/cmc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cmc # show activate status Status: Ready UCS-A# /chassis/cmc # show firmware CMC: Running-Vers: 2.0(2.30) Package Vers: 2.5(0.147)M Update-Status: Ready Activate-Status: Readyシャーシ上の共有アダプタ ファームウェアのアップデートとアクティブ化
手順Cisco M シリーズでは、共有アダプタ ファームウェアを更新してアクティブ化すると、シャーシ内のすべてのサーバが影響を受けます。
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope chassis chassis-id 指定したシャーシでシャーシ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis # scope adapter シャーシ アダプタ モードに入ります。
ステップ 3 UCS-A /chassis/adapter # show image 共有アダプタに使用可能なソフトウェア イメージを表示します。
ステップ 4 UCS-A /chassis/adapter # update firmware version-num 共有アダプタ上で選択されたファームウェア バージョンを更新します。
ステップ 5 UCS-A /chassis/adapter # commit-buffer (任意) トランザクションをコミットします。
このステップを使用するのは、ステップ 7 でファームウェアをアクティブにする前に、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認するためにステップ 6 で show update status コマンドを使用する場合だけです。 このステップをスキップして、同じトランザクションで update-firmware および activate-firmware コマンドをコミットできます。ただし、ファームウェア更新が正常に完了していない場合は、ファームウェア アクティブ化が開始されません。
ステップ 6 UCS-A /chassis/adapter # show update status (任意) ファームウェアのアップデートのステータスを表示します。
ファームウェアのアップデートが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 アップデート ステータスが Ready になったら、ファームウェアのアップデートは完了です。 CLI は自動的に表示更新されないため、タスクの状態が Updating から Ready に変更されるまで何度も show update status コマンドを入力しなければならない場合があります。 アップデート ステータスが Ready になったらステップ 7 に進みます。
ステップ 7 UCS-A /chassis/adapter # activate firmware version-num 共有アダプタ上で選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 8 UCS-A /chassis/adapter # commit-buffer トランザクションをコミットします。
ステップ 9 UCS-A /chassis/adapter # show activate status ファームウェアのアクティベーションのステータスを表示します。
ファームウェアのアクティベーションが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 CLI は自動的に表示更新されないため、タスクの状態が Activating から Ready に変更されるまで何度も show activate status コマンドを入力しなければならない場合があります。
ステップ 10 UCS-A /chassis/adapter # show firmware (任意) 実行中のファームウェアのバージョン、更新ステータス、およびアクティブ化ステータスを表示します。
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したかどうかを確認せずに、同じトランザクション内で共有アダプタ ファームウェアをバージョン 4.0(2S33) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope adapter UCS-A# /chassis/adapter # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ------- ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S12.bin IOM 4.0(2S12) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S17.bin IOM 4.0(2S17) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S22.bin IOM 4.0(2S22) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S27.bin IOM 4.0(2S27) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S33.bin IOM 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter # update firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # activate firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show firmware Adapter: Running-Vers: 4.0(2S33) Package-Vers: 2.5(0.210)M Update-Status: Ready Activate-Status: Ready次の例では、共有アダプタ ファームウェアをバージョン 4.0(2S33) に更新して、更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、共有アダプタ ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope adapter UCS-A# /chassis/adapter # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ------- ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S12.bin IOM 4.0(2S12) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S17.bin IOM 4.0(2S17) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S22.bin IOM 4.0(2S22) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S27.bin IOM 4.0(2S27) ucs-m83-8p40-vic.4.0.2S33.bin IOM 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter # update firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show update status Status: Ready UCS-A# /chassis/adapter # activate firmware 4.0(2S33) UCS-A# /chassis/adapter* # commit-buffer UCS-A# /chassis/adapter # show activate status Status: Ready UCS-A# /chassis/adapter # show firmware Adapter: Running-Vers: 4.0(2S33) Package-Vers: 2.5(0.210)M Update-Status: Ready Activate-Status: Readyシャーシ上のストレージ コントローラ ファームウェアのアクティブ化
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope chassis chassis-id 指定したシャーシでシャーシ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis # scope raid-controller raid-id {sas | sd | flash | sata | unknown シャーシでストレージ コントローラ モードに入ります。
ステップ 3 UCS-A /chassis/raid-controller # activate firmware version-num シャーシ内のストレージ コントローラ上で指定されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 4 UCS-A /chassis/raid-controller # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
ステップ 5 UCS-A /chassis/raid-controller # show activate status ファームウェアのアクティベーションのステータスを表示します。
次に、ストレージ コントローラ ファームウェアをアクティブにする例を示します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A# /chassis # scope raid-controller 1 sas UCS-A# /chassis/raid-controller # activate firmware 24.5.1.1 Warning: When committed, this command will soft shutdown the servers and reset the endpoint. Associated servers power state will be restored after endpoint reset. UCS-A# /chassis/raid-controller* # commit-buffer UCS-A# /chassis/raid-controller* # show activate status Activate-Status: Readyシャーシ上のボード コントローラ ファームウェアのアクティブ化
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope chassis chassis-id 指定したシャーシでシャーシ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis #scope boardcontroller シャーシのボード コントローラ モードに入ります。
ステップ 3 UCS-A /chassis/boardcontroller # activate firmware version-num シャーシのボード コントローラ上で選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 4 UCS-A /chassis/boardcontroller # commit-buffer トランザクションをシステムの設定にコミットします。
ステップ 5 UCS-A /chassis/boardcontroller # show firmware 実行中のファームウェアのバージョンとそのアクティブ化ステータスを表示します。
次に、シャーシ上のボード コントローラ ファームウェアをアクティブにする例を示します。
UCS-A# scope chassis 1 UCS-A /chassis # scope boardcontroller UCS-A /chassis/boardcontroller # activate firmware 1.0.4 Warning: When committed, this command will soft shutdown the servers and may power cycle the chassis while activating the board controller. Associated servers power state will be restored after chassis power cycle. UCS-A# /chassis/boardcontroller # commit-buffer UCS-A /chassis/boardcontroller* # show firmware Board Controller: Running-Vers: 1.0.4 Package-Vers: 2.5(0.210)M Activate-Status: Ready UCS-A /chassis/boardcontroller* #サーバの BIOS ファームウェアの更新とアクティブ化
手順重要:Cisco UCS Manager CLI を使用して、サーバ上の BIOS ファームウェアを更新してアクティブにすることができます。
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope server chassis-id / cartridge-id / server-id 指定サーバのシャーシ サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis/cartridge/server # scope bios シャーシ サーバ BIOS モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # update firmware version-num サーバの選択した BIOS ファームウェアを更新します。
ステップ 4 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # commit-buffer (任意) トランザクションをコミットします。
このステップを使用するのは、ステップ 6 でファームウェアをアクティブにする前に、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認するためにステップ 5 で show firmware コマンドを使用する場合だけです。 このステップをスキップして、同じトランザクションで update-firmware および activate-firmware コマンドをコミットできます。ただし、ファームウェア更新が正常に完了していない場合は、ファームウェア アクティブ化が開始されません。
Cisco UCS Manager によって、選択したファームウェア イメージがバックアップ メモリ パーティションにコピーされ、そのイメージが破損していないことが確認されます。 イメージは、明示的にアクティブにするまで、バックアップ バージョンとして残されます。
ステップ 5 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # show firmware (任意) ファームウェアのアップデートのステータスを表示します。
ファームウェアのアップデートが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 アップデート ステータスが Ready になったら、ファームウェアのアップデートは完了です。 CLI の表示は自動的には更新されないので、タスクの状態が [Updating] から [Ready] に変わるまで何度も show firmware コマンドを入力する必要があります。 アップデート ステータスが Ready になったらステップ 6 に進みます。
ステップ 6 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # activate firmware version-num 選択したサーバ BIOS ファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 7 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # commit-buffer トランザクションをコミットします。
ステップ 8 UCS-A /chassis/cartridge/server/bios # show firmware (任意) ファームウェアのアクティベーションのステータスを表示します。
ファームウェアのアクティベーションが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 CLI の表示は自動的には更新されないので、タスクの状態が [Activating] から [Ready] に変わるまで何度も show firmware コマンドを入力する必要があります。
次の例では、同じトランザクションで BIOS ファームウェアの更新とアクティベーションを行います。ファームウェアの更新とアクティベーションが正常に完了したことの確認は行いません。
UCS-A# scope server 1/2/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope bios UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios # update firmware UCSME.142M4.2.0.100.52.122920140321 UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios # activate firmware UCSME.142M4.2.0.100.52.122920140321 UCS-A# /chassis/cartridge/server/bios* # commit-bufferサーバの CIMC ファームウェアのアップデートおよびアクティブ化
手順CIMC のファームウェアのアクティベーションによって、データ トラフィックは中断されませんが、 すべての KVM セッションで割り込みが発生するため、サーバに接続しているすべての vMedia が切断されます。
注意
更新が完了するまで、エンドポイントがあるハードウェアを取り外したり、メンテナンス作業を実行しないでください。 ハードウェアが取り外されたり、その他のメンテナンス作業により使用できない場合、ファームウェアの更新は失敗します。 この失敗により、バックアップ パーティションが破損する場合があります。 バックアップ パーティションが破損しているエンドポイントではファームウェアを更新できません。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope server chassis-id / cartridge-id / server-id 指定サーバのシャーシ サーバ モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /chassis/cartridge/server # scope cimc シャーシ サーバ CIMC モードを開始します。
ステップ 3 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # show image アダプタの使用可能なソフトウェア イメージを表示します。
ステップ 4 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # update firmware version-num サーバの CIMC の選択したファームウェア バージョンをアップデートします。
ステップ 5 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # commit-buffer (任意) トランザクションをコミットします。
ステップ 7 でファームウェアをアクティブにする前に、ステップ 6 で show firmware コマンドを使用して、ファームウェアのアップデートが正常に完了したことを確認する場合のみこのステップを使用します。 このステップをスキップし、同じトランザクションで update-firmware および activate-firmware コマンドをコミットできます。ただし、ファームウェアのアップデートが正常に完了していない場合、ファームウェアのアクティベーションは開始されません。
Cisco UCS Manager によって、選択したファームウェア イメージがバックアップ メモリ パーティションにコピーされ、そのイメージが破損していないことが確認されます。 イメージは、明示的にアクティブにするまで、バックアップ バージョンとして残されます。
ステップ 6 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware (任意) ファームウェアのアップデートのステータスを表示します。
ファームウェアのアップデートが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 アップデート ステータスが Ready になったら、ファームウェアのアップデートは完了です。 CLI の表示は自動的には更新されないため、タスクのステータスが Updating から Ready に変更されるまで何度も show firmware コマンドを入力する必要がある場合があります。 アップデート ステータスが Ready になったらステップ 7 に進みます。
ステップ 7 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # activate firmware version-num サーバの CIMC の選択したファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 8 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # commit-buffer トランザクションをコミットします。
ステップ 9 UCS-A /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware (任意) ファームウェアのアクティベーションのステータスを表示します。
ファームウェアのアクティベーションが正常に完了したことを確認する場合にのみ、このステップを使用します。 CLI の表示は自動的には更新されないため、タスクのステータスが Activating から Ready に変更されるまで何度も show firmware コマンドを入力する必要がある場合があります。
次の例では、ファームウェア更新とファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認せずに、同じトランザクションで CIMC ファームウェアをバージョン 2.0(100.46) に更新してアクティブにします。
UCS-A# scope server 1/2/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope cimc UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # update firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # activate firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc #次の例では、CIMC ファームウェアをバージョン 2.0(100.46) に更新し、ファームウェア更新が正常に完了したことを確認してからファームウェア アクティブ化を開始し、CIMC ファームウェアをアクティブにして、ファームウェア アクティブ化が正常に完了したことを確認します。
UCS-A# scope server 1/1 UCS-A# /chassis/cartridge/server # scope cimc UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # update firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Updating Ready UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready Ready UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # activate firmware 2.0(100.46) UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc* # commit-buffer UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready Activating UCS-A# /chassis/cartridge/server/cimc # show firmware Running-Vers Update-Status Activate-Status --------------- --------------- --------------- 2.0(100.46) Ready ReadyCisco UCS Manager ソフトウェアのアクティブ化
手順
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope system システム モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /system # show image Cisco UCS Manager(システム)の使用可能なイメージを表示します。
ステップ 3 UCS-A /system # activate firmware version-num システムの選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
(注) Cisco UCS Manager のアクティブ化にファブリック インターコネクトのリブートは必要ありません。ただし、アクティブ化の一環として、管理サービスは短時間ダウンし、すべての VSH シェルが終了します。
ステップ 4 UCS-A /system # commit-buffer トランザクションをコミットします。
Cisco UCS Manager は、選択されたバージョンを起動バージョンに指定し、ファブリック インターコネクトがアップグレードされたときにアクティベーションを実行するようスケジュールします。
次に、Cisco UCS Manager をバージョン 2.5(0.225) にアップグレードして、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A# /system # show image Name Type Version -------------------------------------------------- ---------------- ----------- ucs-manager-k9.2.5.0.225.bin System 2.5(0.225) UCS-A# /system # activate firmware 2.5(0.225) UCS-A# /system* # commit-buffer UCS-A# /system #ファブリック インターコネクトでのファームウェアのアクティブ化
手順ハイ アベイラビリティ クラスタ設定の 2 台のファブリック インターコネクトのファームウェアを更新する場合、プライマリ ファブリック インターコネクトをアクティブ化する前に、従属ファブリック インターコネクトをアクティブにする必要があります。 各ファブリック インターコネクトの役割の決定の詳細については、クラスタ設定の高可用性ステータスとロールの確認を参照してください。
単一のファブリック インターコネクトのスタンドアロン設定の場合、エンドポイントのファームウェアの直接アップグレードを実行すると、データ トラフィックの中断を最小にできます。 ただし、アップグレードを完了するために、ファブリック インターコネクトをリブートする必要があるため、トラフィックの中断は避けられません。
ヒント
パスワードを Cisco UCS ドメインのファブリック インターコネクトの設定時に作成した admin アカウントに復旧する場合、実行中のカーネルのバージョンと実行中のシステムのバージョンを把握しておく必要があります。 他のアカウントを作成しない場合、これらのファームウェアのバージョンのパスをテキスト ファイルに保存し、必要なときに参照できるようにしておくことを推奨します。
コマンドまたはアクション 目的 ステップ 1 UCS-A# scope fabric-interconnect {a | b} 指定したファブリック インターコネクトのファブリック インターコネクト モードを開始します。
ステップ 2 UCS-A /fabric-interconnect # show image ファブリック インターコネクトの利用可能なソフトウェア イメージを表示します。
ステップ 3 UCS-A /fabric-interconnect # activate firmware {kernel-version kernel-ver-num | system-version system-ver-num} ファブリック インターコネクトの選択されたファームウェア バージョンをアクティブにします。
ステップ 4 UCS-A /fabric-interconnect # commit-buffer トランザクションをコミットします。
Cisco UCS Manager はファームウェアの更新とアクティベーションを実行してから、ファブリック インターコネクトと、、ファブリック インターコネクトへのデータ トラフィックを中断するすべての I/O モジュールをリブートします。
次の例では、ファブリック インターコネクトをバージョン 5.2(3)N2(2.21.92) にアップグレードし、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope fabric-interconnect a UCS-A /fabric-interconnect # show image Name Type Version --------------------------------------------- -------------------- ----------------- ucs-6100-k9-kickstart.5.2.3.N2.2.50.225.bin Fabric Interconnect Kernel 5.2(3)N2(2.50.225) ucs-6100-k9-system.5.2.3.N2.2.50.225.bin Fabric Interconnect System 5.2(3)N2(2.50.225) UCS-A /fabric-interconnect # activate firmware kernel-version 5.2(3)N2(2.50.224) system-version 5.2(3)N2(2.50.224) UCS-A /fabric-interconnect* # commit-buffer UCS-A /fabric-interconnect #