ML-Series イーサネット統計情報を CTC に表示
イーサネット統計情報のウィンドウ(図 2-1)には、イーサネットのポートレベルの統計情報が表示されます。ML-Series イーサネット ポートはゼロ ベースです。ウィンドウを表示するには、ML-Series カードの CTC カード ビューを表示し、 Performance > Ether Ports タブをクリックします。
図 2-1 ML-Series イーサネット統計情報の表示
表 2-1 に、EtherPorts ウィンドウのボタンを示します。
表 2-1 ML-Series イーサネット統計情報のフィールドとボタン
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カード上の実際の統計情報には影響を与えずにソフトウェアのカウンタ(特定の CTC クライアントのみ)を一時的にゼロにリセットします。その時点以降、一時的なベースラインからの変化を示すカウンタのみがこの CTC クライアントによって表示されます。新しいベースライン カウンタは、ユーザが Performance ウィンドウを表示する間だけ表示されます。ユーザが別の CTC ウィンドウに移動して Performance ウィンドウに戻ってきた場合、カードによって保持されている実際の統計情報が表示されます。 |
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カードから現在の値を問い合わせし、CTC 表示を更新します。 |
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統計情報の自動リフレッシュの間隔を設定します。 |
表 2-2 に、ONS 15454 SONET/SDH イーサネットのパラメータを示します。
表 2-2 イーサネット パラメータ
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Rx Bytes |
カウンタが最後にリセットされた後に受信したバイト数。 |
Rx Packets |
カウンタが最後にリセットされた後に受信したパケット数。 |
Rx Unicast Packets |
受信したユニキャスト パケット数。 |
Rx Multicast Packets |
受信したマルチキャスト パケット数。 |
Rx Broadcast Packets |
受信したブロードキャスト パケット数。 |
Rx Giants |
長さが 1530 バイトを超える受信パケット数。 |
Rx Total Errors |
受信エラーの総数。 |
Rx FCS Errors |
Frame Check Sequence(FCS; フレーム チェック シーケンス)エラーのあるパケット数。 |
Rx Runts |
長さが 64 バイト未満のため Cyclic Redundancy Check(CRC; サイクリック冗長性検査)エラーとなった受信フレームの総数。 |
Rx Jabbers |
上限の 1548 バイトを超え、CRC エラーとなった受信フレームの総数。 |
Rx Align Errors |
アラインメント エラーのある受信パケット数。 |
Tx Bytes |
カウンタが最後にリセットされた後に送信したバイト数。 |
Tx Packets |
カウンタが最後にリセットされた後に送信したパケット数。 |
Tx Unicast Packets |
送信したユニキャスト パケット数。 |
Tx Multicast Packets |
送信したマルチキャスト パケット数。 |
Tx Broadcast Packets |
送信したブロードキャスト パケット数。 |
Tx Giants |
長さが 1548 バイトを超える送信パケット数。 |
Tx Collisions |
衝突が発生した送信パケット数。 |
Port Drop Counts |
ポート レベルでドロップされた受信フレーム数。 |
Rx Pause Frames |
受信したポーズ フレーム数(ML1000-2 イーサネット ポートにのみ適用)。 |
Rx Threshold Oversizes |
ML-Series の Remote Monitoring(RMON; リモート モニタリング)のしきい値を超えた受信パケット数(ML1000-2 イーサネット ポートにのみ適用)。 |
Rx GMAC Drop Counts |
MAC モジュールによってドロップされた受信フレーム数(ML1000-2 イーサネット ポートにのみ適用)。 |
Tx Pause Frames |
送信したポーズ フレーム数(ML1000-2 イーサネット ポートにのみ適用)。 |
ML-Series POS 統計情報を CTC に表示
POS 統計情報のウィンドウには、POS ポートレベルの統計情報が表示されます(図 2-2)。ウィンドウを表示するには、ML-Series カードの CTC カード ビューを表示し、 Performance > POS Ports タブをクリックします。
図 2-2 ML-Series POS 統計情報の表示
表 2-3 に、POS Ports ウィンドウのボタンを示します。
表 2-3 ML-Series POS 統計情報のフィールドとボタン
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カード上の実際の統計情報には影響を与えずにソフトウェアのカウンタ(特定の CTC クライアントのみ)を一時的にゼロにリセットします。その時点以降、一時的なベースラインからの変化を示すカウンタのみがこの CTC クライアントによって表示されます。新しいベースライン カウンタは、ユーザが Performance ウィンドウを表示する間だけ表示されます。ユーザが別の CTC ウィンドウに移動して Performance ウィンドウに戻ってきた場合、カードに保持されている実際の統計情報が表示されます。 |
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統計情報を手動でリフレッシュします。 |
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統計情報の自動リフレッシュの間隔を設定します。 |
表 2-4 に、ONS 15454 SONET/SDH POS のパラメータを示します。
表 2-4 POS パラメータ
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Rx Pre Hdlc Bytes |
ポリシー エンジンによるバイト HLDC カプセル化より前に受信したバイト数。 |
Rx Post Hdlc Bytes |
ポリシー エンジンによる HDLC カプセル化の後に受信したバイト数。 |
Rx Packets |
カウンタが最後にリセットされた後に受信したパケットの総数。 |
Rx Normal Packets |
最小と最大パケットサイズの間の大きさの受信パケット数。 |
Rx Shorts |
最小パケット サイズより小さいサイズの受信パケット数。 |
Rx Runts |
長さが 64 バイト未満で、CRC エラーとなった受信フレームの総数。 |
Rx Longs |
長さが上限の 1518 バイトを超えた受信フレーム数。 |
Rx Total Errors |
受信エラーの総数。 |
Rx CRC Errors |
CRC エラーとなったパケット数。 |
Rx Input Drop Packets |
入力後にドロップされた受信パケット数。 |
Rx Input Abort Packets |
入力後に打ち切られた受信パケット数。 |
Tx Pre Hdlc Bytes |
ポリシー エンジンによる HDLC カプセル化されたバイトより前に送信したバイト数。 |
Tx Post Hdlc Bytes |
ポリシー エンジンによる HDLC カプセル化されたバイトの後に送信したバイト数。 |
Tx Packets |
カウンタが最後にリセットされた後に送信したパケット数。 |
Port Drop Counts |
ポート レベルでドロップされた受信フレーム数。 |
ML-Series イーサネット ポートのプロビジョニング情報を CTC に表示
イーサネット ポート プロビジョニングのウィンドウには、イーサネット ポートのプロビジョニング ステータスが表示されます(図 2-3)。ウィンドウを表示するには、Provisioning > Ether Portsタブをクリックします。ML-Series カードの場合、CTC から設定できるのは Port Name フィールドのみです。ML-Series ポートは、Cisco IOS CLI を使用して設定する必要があります。
図 2-3 ML-Series イーサネット ポート プロビジョニング情報の表示
Provisioning > Ether Ports タブを選択すると、次の情報が表示されます。
• Port Name:ポート用の設定可能な ID。
• Admin State:設定されたポートの状態。管理上はアクティブまたは非アクティブです。表示される可能性のある値は UP と DOWN です。
• Link State:ポートで信号を発生させているポイントと接続装置の間のステータス。表示される可能性がある値は UP と DOWN です。
• MTU:(maximum transfer unit; 最大伝送)ポートに設定されている最大パケット サイズ。デフォルト値は 1500 です。
• Speed:ML1000-2 の場合に表示される値は Auto または 1 Gbps です。ML100T-12 の場合は Auto、10Mbps、または 100Mbps です。
• Duplex:ポートの設定。ML1000-2 の場合に表示される値は Auto または Full です。ML100T-12 の場合は Auto、Full、または Half です。
• Flow Control:ネゴシエーションされたフロー制御モード。表示される値は None、Symmetrical、または Asymmetrical です。
• Optics:Small form-factor pluggable(SFP; 着脱可能小型フォーム ファクタ)の物理的なメディア タイプ。表示される値は Unplugged、1000 SX、または 1000 LX. です。(この情報は ML100T-12 カードには適用されません。)
(注) Auto は、ポートが接続されたリンク パートナとともに自動ネゴシエーション機能に設定されていることを示しています。
(注) CTC に設定されたポート名フィールドと Cisco IOS に設定されたポート名は、相互に依存しません。同じポートが Cisco IOS と CTC で管理されている場合にそのポートの名前は、CTC と Cisco IOS の両方でポート名に同じ名前を使用していない限りは一致しません。
(注) 自動ネゴシエーションに設定していると、ML1000-2 の場合は Ether ports provisioning 画面の speed カラムと duplex カラムに Auto と表示されます。これは、ML1000-2 がリンク パートナとともに自動ネゴシエーション フロー制御に設定されていることを示しています。カードのスピード モードや全二重モードがギガビット イーサネットの特性である 1 GBps、全二重から変化するわけではありません。
ML-Series POS ポートのプロビジョニング情報を CTC に表示
POS ポート プロビジョニングのウィンドウには、POS ポートのプロビジョニング ステータスが表示されます(図 2-4)。ウィンドウを表示するには、Provisioning > POS Ports タブをクリックします。ML-Series カードの場合、CTC から設定できるのは POS Port Name フィールドのみです。ML-Series ポートは、Cisco IOS CLI を使用して設定する必要があります。
図 2-4 POS ポート プロビジョニング情報の表示
Provisioning > POS Ports タブを選択すると、次の情報が表示されます。
• Port Name:ポートの設定可能な ID。
• Admin State:設定されたポートの管理上の状態。アクティブまたは非アクティブです。表示される可能性がある値は UP と DOWN です。
• Link State:ポートで信号を発生させているポイントと接続装置の間のステータス。表示される可能性がある値は UP と DOWN です。
• MTU:(maximum transfer unit; 最大伝送)ポートに設定されている最大パケット サイズ。最大値は 9000 です。デフォルト サイズは、G-Series 対応のカプセル化(LEX)の場合は 1500、Cisco HDLC と point-to-point protocol/bridging control protocol (PPP; ポイントツーポイント プロトコル /BCP) カプセル化の場合は 4470 です。MTU 値は、回線の作成で POS ポートが使用されるまではゼロ(0)です。
(注) POS インターフェイスは、CTC STS/STM 回線を設定するときに最初に作成されます。
(注) CTC に設定された port name フィールドと Cisco IOS に設定されたポート名は、相互に依存しません。同じポートが Cisco IOS と CTC で管理されている場合にそのポートの名前は、CTC と Cisco IOS の両方でポート名に同じ名前を使用していない限りは一致しません。
SONET/SDH アラームの管理
CTC は、ML-Series SONET/SDH アラームの動作を他の ONS 15454 SONET/SDH カードでのアラームの動作と同じ方法で管理します。詳細については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』の「Manage Alarms」の章および『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』を参照してください。特定のアラームの詳細については、『 Cisco ONS 15454 Troubleshooting Guide 』の「Alarm Troubleshooting」の章または『Cisco ONS 15454 SDH Troubleshooting Guide』を参照してください。
ウィンドウを表示するには、イーサネット ポートの場合は Ether Alarming > Provisioning タブをクリックします。POS ポートの場合は POS Alarming > Provisioning タブをクリックします。図 2-5に、Ethernet ports alarming ペインを示します。
図 2-5 ML-Series SONET/SDH アラームの管理
メンテナンス情報の表示
メンテナンス情報のウィンドウには、ML-Series カードの field programmable gate array(FPGA)のバージョンが表示されます(図 2-6)。カードが SONET シェルフまたは SDH シェルフに取り付けられているかどうかも表示されます。ウィンドウを表示するには、Maintenance > Info タブをクリックします。
Software Release 4.6 以前に製造された ML-Series カードで virtual concatenation(VCAT; 仮想連結)をサポートするには、FPGA の更新バーションが必要です。
図 2-6 メンテナンス情報の表示
SONET/SDH 回線の設定
CTC は、ML-Series カードの 2 つの仮想 SONET/SDH ポートの STS/STM レベル回線を、他の ONS 15454 SONET/SDH OC-N カードの設定と同じ方法で設定および編集します。ONS 15454 SONET での ML-Series STS 回線の作成については、『 Cisco ONS 15454 Procedure Guide 』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。ONS 15454 SDH での ML-Series SDH 回線の作成については、『 Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide 』の「Create Circuits and Low-Order Tunnels」の章を参照してください。
VCAT 回線の設定
CTC は、ML-Series カードの 2 つの仮想 SONET/SDH ポートの VCAT 回線を、他のカードの設定と同じ方法で設定します。ML-Series カード SONET VCAT 回線の詳細な設定手順については、『Cisco ONS 15454 Procedure Guide』の「Create Circuits and VT Tunnels」の章を参照してください。ML-Series カード SDH VCAT 回線の詳細な設定手順については、『Cisco ONS 15454 SDH Procedure Guide』の「Create Circuits and Tunnels」の章を参照してください。VCAT 回線の一般情報については、『Cisco ONS 15454 Reference Guide 』の「Circuits and Tunnels」の章または『 Cisco ONS 15454 SDH Reference Guide』を参照してください。ML-Series カードの VCAT 機能の概要については、「VCAT」を参照してください。ML-Series カード上の SW-LCAS 機能の概要については、「SW-LCAS」を参照してください。
J1 パス トレース
SONET J1 パス トレースは、64 の連続する J1 バイトで構成され、固定長文字列を繰り返します。この文字列を使用して、SONET/SDH 回線トラフィックの中断や変更を監視できます。J1 パス トレースの詳細については、『Cisco ONS 15454 Reference Guide 』の「Circuits and Tunnels」の章または『Cisco ONS 15454 SDH Reference Guide.』を参照してください。