ユニットのインストール
次の手順を実行して、Prime Network ユニットとユニット機能に必要なツール(JDK 1.7.0_25 や Perl 5.16 など)をインストールします。
(注) ゲートウェイにユニットを追加するときに、ユニットとゲートウェイの OS のバージョンが同じであることを確認します。また、ユニットまたは冗長ユニットのホーム ディレクトリがゲートウェイのホーム ディレクトリと同じであることを確認します。
手順 1 インストールを開始する前に、Prime Network ユニットの要件でユニットの前提条件をチェックし、ユニット インストール前タスクですべてのユニット インストール前タスクが完了していることを確認します。
手順 2 DVD ドライブに Disk 1: New Install を挿入します(インストール DVDを参照)。
手順 3 ユニットへの Telnet または SSH セッションを開き、ルートとしてログインします。
手順 4 古いバージョンのユニットをバックアップしてから削除します(古いバージョンが存在する場合)。バックアップ手順については、『 Cisco Prime Network 4.3.2 Administrator Guide 』を参照してください。
手順 5 ディレクトリを CD ディレクトリに変更するには、次のように入力します。
cdCisco Prime Network 4.3.2 インストール ガイド /cdrom/cdrom0/Server
手順 6 Cisco Prime Network ユニットをインストールするには、次の手順のいずれかを実行します。
a. 新しい Prime Network 4.3.2 インストールの場合は、次のコマンドを入力します。
perl install.pl -user pn431 -dir /export/home/pn431
-uninstall_previous_versions -override_swap -override_ports
ゲートウェイを設置したときに使用したものと同じ pnuser とディレクトリ パスを入力する必要があります(ゲートウェイとユニットのユーザ名とディレクトリ パスが異なる場合は、ユニットが起動しません)。
たとえば、ユーザの名前が pn432 の場合は、上のコマンドを入力します。
ユニットのインストールが開始します。
(注) このプロセスには、しばらく時間がかかります。
手順 7 インストールが完了すると、Prime Network を設定するように促されます。「 yes 」と入力して手順 8 手順 8 に進むか、「 no 」と入力して次のステップに進み、後で network-conf コマンドを使用して設定します(network-conf を実行するには、ユニットへの Telnet または SSH を開いて、 pnuser としてログインし、 network-conf を実行します)。
手順 8 [Set machine as Prime Network unit] を選択してから、 Enter を押します。Prime Network 設定ユーティリティが、複数の手順を実行することによってシステムを設定します。
手順 9 プロンプトで必要な情報を入力します。次の表に、ユニット設定のさまざまなステージで表示されるプロンプトとそれらの必須設定値を示します。
表 7-1 プロンプト
|
|
|
Checking NTP configuration on machine. |
yes |
デフォルトは yes です。 |
Gateway IP address |
ゲートウェイの IP アドレス |
先に進む前に、ゲートウェイが稼働していることを確認します。 |
OS root user password |
UNIX ルート パスワード。 |
Prime Network は、ルート パスワードを使用して、マシンレベルの設定を指定したり、ルートとしてスクリプトを実行したりします。 |
Selecting a single interface for Prime Network backend services. 注 このプロンプトは、network-conf プロセス中に複数のインターフェイスが検出された場合にのみ表示されます。 |
ゲートウェイ/ユニット間通信に使用されるバックエンド インターフェイスの IP アドレスに対応する番号。 |
このプロンプトは、network-conf 中に複数のインターフェイスが検出された場合にのみ表示されます。 |
Proceeding with installation for unit behind NAT. 注 このプロンプトは、ユニットがゲートウェイに接続されていない場合に表示されます。 |
yes |
ユニットが IPv4 インターフェイスと IPv6 インターフェイス(デュアル スタック)でゲートウェイに接続されている場合は、2 つ目のリスナーをユニットに追加する必要があります。デュアル リスナーの設定を参照してください。 |
Prime Network administrator username and password |
ユーザ名とパスワード |
Prime Network 内部管理者ユーザ、ゲートウェイとのセキュアな通信に使用されます。 |
Selecting the unit protection group name |
表示されたオプションの中から選択します。 |
— |
Checking if the unit is a standby unit. |
no |
デフォルトは no です。 |
Unique name for the unit |
ユニット名 |
— |
Enabling unit protection. |
yes |
デフォルトは yes です。このオプションを有効にすると、ユニットで高可用性が有効になります。 |
Entering the database interface accessible from the unit. |
Oracle リスナー IP |
これは、ユニットの IP バージョンが Oracle リスナーの IP バージョンと異なる場合に表示されます。 |
手順 10 ユニットの設定時に、SSH キーが 60 秒以内に自動的に取得されなかった場合は、次のメッセージが表示されます。「Connection to gateway-IP-address failed.60 seconds timeout exceeded.」この問題を解決するには、ユニットからゲートウェイのポート 6081 に到達できることを確認します。
デュアル リスナーの設定
ユニットが複数のインターフェイス(デュアル スタック)を使用してゲートウェイに接続している場合は、インストーラから、使用するインターフェイスを指定するように要求されます。この動作は、ゲートウェイが複数のインターフェイス(デュアル スタック)を備えており、ユニットが、データベースがインストールされているインターフェイスとは異なるインターフェイス タイプを使用してインストールされている場合に発生します。たとえば、ゲートウェイとデータベースが IPv4 インターフェイスにインストールされており、ゲートウェイは IPv6 インターフェイスも備えているが、ユニットは IPv6 インターフェイスしか備えていない場合です。ユニットを追加するには、デュアル リスナーと、ユニットとデータベースの通信を可能にするインターフェイスを使用して、データベースを設定する必要があります。
組み込みデータベースの場合
Oracle 組み込みデータベースのインストールにリスナーを追加するには:
手順 1 pnuser として、Prime Network ゲートウェイにログインします。
手順 2 組み込みデータベース ディレクトリに移動します。
cd Main/scripts/embedded_db
手順 3 次の perl スクリプトを実行します。
手順 4 スクリプトの質問に答えます。
Is the database installed on a remote server? (yes,no)
「 yes 」と入力すると、次の応答が表示されます。
Provide the new IP Address to be supported by the listener.
新しいリスナーが使用するデータベース IP アドレスを入力します。
「 no 」と入力すると、次の応答が表示されます。
The following network interfaces were detected on this host. Please select a single interface to be used by the new listener:
リスナーに追加するアドレスを選択します。
外部データベースの場合
Oracle 外部データベースのインストールにリスナーを追加するには:
手順 1 Oracle ユーザとして、Oracle データベースにログインします。
手順 2 Oracle ホーム ディレクトリに移動します。
cd $ORACLEHOME/network/admin
手順 3 新しいアドレスを listener.ora ファイルに追加します。
次に例を示します。
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = 10.56.22.55)(PORT = 1521))
(ADDRESS = (PROTOCOL = TCP)(HOST = 2001:420:44ff:b8:221:28ff:fe04:bba7)(PORT = 1521))
ADR_BASE_LISTENER = /export/home/oracle
手順 4 次のコマンドを実行することによって、リスナーを停止してから開始します。
(注) デュアル スタック ゲートウェイ インストールでは、冗長ユニットをユニットと同じ IP タイプのものにする必要があります。つまり、IPv4 冗長ユニットで IPv6 ユニットを置き換えることはできません。
ユニットのインストール後タスク
以降のセクションでは、Prime Network ユニット インストールを確認するためのインストール後タスクについて説明します。
Prime Network のバージョンとユニット プロセスの確認
networkctl status コマンドは、次のユニット プロセスが稼働していることを確認します。
- AVM 0:高可用性/スイッチ プロセス
- AVM 25:イベントの永続性
- AVM 83:内部使用。変更および設定管理によって TFTP サーバとして使用される
- AVM 99:管理プロセス
- AVM 100:Prime Network Event Collector(AEC)プロセス
(注) AVM 100 はデフォルトで無効になっています。これを有効にするには、『Cisco Prime Network 4.3.2 Administrator Guide』の「Enabling a Single Event Collector on a Gateway or a Unit」の項を参照してください。
インストールのこの時点で、AVM は追加されていません。AVM を追加して VNE を割り当てると、それらが AVM ID として表示されます。ここで、 ID は AVM に割り当てられた番号です。
Prime Network ユーザとして、すべてのプロセスとデーモンのステータスを確認するには、次のように入力します。
出力に、すべてのプロセスが一覧表示されます。チェックされた AVM プロセスごとに、 status コマンドでは、そのプロセスのログ ファイル行の総数に対する検出された例外の数がカッコ内に表示されます。たとえば、AVM 0 に関する情報が [OK 0/45] と表示されたとします。これは、チェックされた 45 ログ ファイル行の中に例外は 0 だったことを意味します。
-----------------------------------------------------------------------------
.-= Welcome to server-name, running Prime Network unit (pn432 (build 347)) =-.
-----------------------------------------------------------------------------
+ Checking for services integrity:
- Checking if host's time server is up and running [DOWN]
- Checking if secured connectivity daemon is up and running [OK]
+ Detected AVM99 is up, checking AVMs
- Checking for AVM103's status [OK 0/857]
- Checking for AVM83's status [OK 0/45]
-Checking for AVM101’s status [OK 0/857]
-Checking for AVM0's status [OK 0/57]
- Checking for AVM100's status [DISABLED]
- Checking for AVM25's status [OK 0/35]
ユニット設定の確認
この手順を使用して、ユニットで golden source レジストリが正しく設定されていることを確認します。
手順 1 サーバで、$ NETWORKHOME /Main/registry/avm99.xml ファイルを探して開きます。
手順 2 このファイルにキー parent のエントリが含まれていることを確認します。これは、ゲートウェイの IP アドレスの値です。エントリが含まれていない場合は、インストールをやり直します。