次の手順
この章では、製品のインストール後に実行する必要があるいくつかの手順を説明します。これらの手順を完了した後は、Prime Network Administration GUI を使用してユーザの追加、デバイス スコープの作成などのタスクに取り掛かることができます。
Prime Network GUI クライアントを起動する
Prime Network のすべての GUI クライアントには、ゲートウェイ上の [Web Start] ページからアクセスできるようになっています。ここからアクセスすることにより、すべての GUI クライアントにシングル サインオンが適用されます。クレデンシャルを入力した後は、どの GUI クライアントにもアクセスできます。
はじめる前に
次の点を確認します。
- クライアントの要件がすべて満たされていること。要件の詳細については、Prime Network クライアントの要件を参照してください。
- お使いのコンピュータに Java 8 アップデート 60 がインストールされていること。インストールされていない場合は、Java のダウンロード サイト( http://www.java.com )からダウンロードしてください。
(注) Prime Network は Java 8 アップデート 60 でテストされていますが、これ以前の Java 8 アップデートでも機能するはずです。
Java Web Start テクノロジーを使用してクライアントにアクセスするには、次の手順に従います。
手順 1 次の URL を入力してゲートウェイにログインします。
http://gateway-host-ip:6080/ana/services/install/install/webstart.html
ここで、 gateway-host-IP はゲートウェイのホスト名または IP アドレスです。
手順 2 Prime Network のログイン ウィンドウにユーザ名とパスワードを入力してから、[Login] をクリックします。
Prime Network アプリケーションの起動ページが表示され、ここからすべての Prime Network GUI クライアントにアクセスできます。
手順 3 アクセスする Prime Network アプリケーションをクリックします。.jnlp ファイルがダウンロードされます。
手順 4 セキュリティ警告画面で [Continue] をクリックします。クライアント アプリケーションの jar ファイルがダウンロードされて、Prime Network アプリケーションが起動します。
バックアップが設定がされていることを確認する
Prime Network のバックアップと復元のプロセスでは、次の処理も行われます。
- オペレーティング システムの cron メカニズムを使用した、レジストリ データ、暗号キー、レポートのデータ バックアップ。これらのデータは、組み込みデータベースと外部データベースのどちらを使用しているかに関わらずバックアップされます。
- 組み込みデータベースのバックアップ。外部データベースについては、Oracle のドキュメントを参照してください。
Prime Network はスケジュールに従って定期的にバックアップを実行します。スケジュールとバックアップされるデータは、システムで組み込みデータベースと外部データベースのどちらを使用しているかによって異なります。
(注) 毎日、テープへのバックアップを行ってください。
Prime Network のデータ(ゲートウェイ データ)バックアップを確認する
Prime Network がデータをバックアップしていることを確認するには、バックアップが実行されるはずの時間が過ぎてから、バックアップ ディレクトリを調べます。デフォルトでは、データは $ NETWORKHOME /backup に保存されます。バックアップ スケジュールまたは保存先を変更する手順、あるいは手動バックアップを実行する手順については、『 Cisco Prime Network 4.2.3 Administrator Guide 』を参照してください。
組み込みデータベースのバックアップを確認する
組み込みデータベースのバックアップは、通常、インストール時に有効にします。有効にしなかった場合は、『 Cisco Prime Network 4.3.2 Administrator Guide 』で説明されている手順に従ってください。組み込みデータベースをバックアップする必要がある場合は、手動バックアップと自動バックアップのどちらであるかに関わらず、バックアップ メカニズムを有効にする必要があります。
組み込みデータベースのバックアップは、インストール時に選択された次のいずれかのプロファイルに従って行われます。
- [1-50 actionable events per second]:毎週土曜日の午前 1:00 に完全バックアップが行われ、毎週日曜日から金曜日までの午前 1:00 に増分バックアップが行われます。
- [51-250 actionable events per second]:毎週火曜日と土曜日の午前 1:00 に完全バックアップが行われます。
バックアップが行われていることを確認するには、十分な時間が経過してから、インストール時に指定したバックアップ ディレクトリを調べます。
ネットワーク検出を有効化する
初期インストール プロセスで Prime Network を構成しなかった場合は、手動でネットワーク検出機能を有効にする必要があります。それには、次の手順に従います。
手順 1 ルート ユーザとして Prime Network ホーム ディレクトリ /local/scripts/ に移動します。必ずホーム ディレクトリの完全パスを入力してください。
手順 2 setFpingPermissions.tcsh を実行します。
例:
/export/hone/pn431/local/scripts/setFpingPermissions.tcsh
Transaction Manager を設定する
Prime Network の以前のリリースで使用されていた Prime Network ワークフローおよびアクティベーション機能は、Transaction Manager で置き換えられています。トランザクションは、XDE Eclipse SDK を使用して作成できるアクティベーション ワークフローです。作成したトランザクションは Transaction Manager から実行できます。
Transaction Manager GUI とその使用方法については、 Cisco Prime Network 4.3.1 Customization Guide を参照してください。
XDE Eclipse SDK をインストールするには、アドバンスド サービスにお問い合わせください。
イベントを転送するように VMware vCenter を設定する
Prime Network では、個別の VNE としてモデル化した VMware vCenter を使用して、仮想化インベントリに関する情報およびイベント情報を取得します。XMP データセンター コンポーネントは、VMware vCenter からイベントを取得し、それらのイベントを CISCO-EPM-NOTIFICATION-MIB トラップ形式に正規化してからイベント コレクタ(AVM 100)に転送します。
VMware vCenter からイベントを受信するには、XMP データセンターが UCS イベントを正しいイベント コレクタの場所に送信するよう、次のいずれかの手順に従う必要があります。
|
|
XMP_DATACENTER とは異なるサーバ |
1. $ NETWORKHOME /Main/XMP_DATACENTER/conf に移動します。 2. datacenterevent.properties ファイルで、次のプロパティの値を、AVM 100 を実行しているサーバの IP アドレスに設定します。 datacenterevent.destAddress0 |
XMP_DATACENTER と同じサーバ |
iptables -t nat -A OUTPUT -p udp -d localhost --dport 162 -j REDIRECT --to-port 1162 |
Cisco Multicast Manager(CMM)を統合する
Prime Network では、Cisco Multicast Manager 3.3.2(CMM)との統合を有効にすることで、マルチキャストをサポートしています。これには、Prime Network ゲートウェイ サーバに CMM をインストールしてから、Prime Network Administration および Vision GUI クライアントから CMM をクロス起動するためのメニュー オプションを手動で作成する必要があります。
(注) Cisco Prime Network を最初にインストールしてから Cisco Prime Network Operations Reports と CMM をゲートウェイ サーバにインストールするというシナリオでは、CMM アプリケーションがシャットダウンする可能性があります。その場合は、CMM アプリケーションを再起動してから、ルート ユーザとしてシステム コマンド service mysqld-ib start を入力してください。
Cisco Multicast Manager との統合を設定する
Prime Network に CMM を統合するには、次の手順に従います。
手順 1 CMM を Prime Network ゲートウェイ サーバにインストールします。『 Installation Guide for Cisco Multicast Manager 』を参照してください。
手順 2 pnuser としてゲートウェイにログインします。
手順 3 ディレクトリを $ NETWORKHOME /Main/ に変更してから、次のコマンドを入力します。
手順 4 プロンプトが出されたら、CMM で使用するポートを入力します(デフォルトは 8080 ですが、CMM のインストール時に変更されている場合もあります)。
手順 5 レジストリ ファイルが更新された時点で、CMM 起動メニューが正常に追加されたという通知を受け取ります。
手順 6 Prime Network Administration および Vision GUI クライアントを再起動します。
手順 7 Prime Network Administration で、[Tools] メニューに [CMM Configuration] メニュー オプションが表示されていることを確認します。Prime Network Vision で、[Tools] メニューに [CMM Dashboard] メニュー オプションが表示されていることを確認します。
CMM トラップを設定する
[Trap Viewer] ページで CMM トラップを受信するには、次の手順に従います。
手順 1 次のコマンドを入力して IP テーブルのステータスを表示し、2162 ポートが設定されているかどうかを確認します。
#iptables -t nat -L -n -v
手順 2 /usr/sbin ディレクトリ内の IP テーブルのルールを変更するために、次の CLI コマンドを入力します。
#iptables -t nat -A PREROUTING -p UDP --dport 162 -j REDIRECT --to-port 2162
手順 3 /usr/local/netman/mmtsys/share/snmp ディレクトリ内にある snmptrapd.conf ファイルの最初の行に次のコマンドを入力し、ファイルを保存します。
snmpTrapdAddr udp:<server-ip>:<port-no>
例: snmpTrapdAddr udp:10.106.214.116:2162
(注) ポート番号が 2162 として指定されていることを確認します。
手順 4 次のコマンドを入力して CMM を再起動します。
#/usr/local/netman/K98mmt
#/usr/local/netman/S98mmt
手順 5 CMM GUI を起動し、[Trap Viewer] ページで CMM トラップを受信しているかどうかを確認します。
Prime Network から Cisco Multicast Manager 統合を削除する
Prime Network から CMM 統合を削除するには、次の手順に従います。
手順 1 pnuser としてゲートウェイにログインします。
手順 2 ディレクトリを $ NETWORKHOME /Main/ に変更してから、次のコマンドを入力します。
uninstallCMMLaunchMenu.pl
手順 3 Prime Network Administration および Vision GUI クライアントを再起動します。
手順 4 Prime Network Administration で、[Tools] メニューから [CMM Configuration] メニュー オプションが削除されていることを確認します。Prime Network Vision で、[Tools] メニューから [CMM Dashboard] メニュー オプションが削除されていることを確認します。