1ポート56/64 kbps DSU/CSUカード
1ポート56/64 kbps DSU/CSU WICはDSU/CSUを内蔵しており、56 kbpsで回線交換サービスまたは専用線サービスを提供するように設定できます。このカードは64 kbpsの専用線もサポートします。
56/64 kbps DSU/CSUカードのネットワーク接続
この接続を行うには、RJ-48S/RJ-48Sストレート ケーブルまたはRJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルをユーザ側で用意する必要があります。
ステップ 1 ルータの電源がオフになっていることを確認します。
ステップ 2 ケーブルの片側をカードの56/64 kbpsポートに接続します。
ステップ 3 もう一方の側を56/64 kbpsサービスの壁面ジャックに接続します(図5-1を参照)。
図5-1 RJ-48Sジャックへの56/64 kbps DSU/CSUカードの接続
ステップ 4 ルータの電源をオンにします。
56/64 kbps DSU/CSU WICのLED
56/64 kbps DSU/CSUインターフェイス カードにはLEDが5つあります。各LEDの位置を図5-2に、意味を 表5-1 に示します。
図5-2 56/64 kbps DSU/CSUインターフェイス カードの前面パネル
表5-1 56/64 kbps DSU/CSUインターフェイス カードのLED
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TD |
DTE(データ端末装置)インターフェイスにデータを送信中です。 |
RD |
DTEインターフェイスからデータを受信中です。 |
LP |
内蔵DSU/CSUがループバック モードです。 |
AL |
アラーム条件(信号受信不可、リモート ステーションからのフレーム損失信号、またはリモート ステーションからの停止信号)のいずれかが検出されています。正常に動作している場合、このLEDは消灯しています。 |
CD |
WICの内蔵DSU/CSUが別のDSU/CSUと通信中です。 |
他のカードを取り付ける場合は、このマニュアルの該当する項に進んでください。すべての取り付け作業を終えたら、ハードウェアに付属のソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
1ポートT1/FT1 DSU/CSUインターフェイス カード
1ポートT1/fractionalized T1(FT1)DSU/CSU WICには、内蔵のDSU/CSUがあります。WICは、フルT1サービスまたはFT1サービスのいずれかに設定できます。
1ポートのT1/FT1 DSU/CSUインターフェイス カードには、次の2つのバージョンがあります。
• WIC-1DSU-T1
• WIC-1DSU-T1-V2
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、1ポートT1/FT1 DSU/CSUカード(WIC-1DSU-T1-V2)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
T1/FT1 DSU/CSUインターフェイス カードのネットワーク接続
この接続には、RJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルを、ユーザ側で用意する必要があります。
ステップ 1 ルータの電源がオフになっていることを確認します。
注意 電磁適合性および安全性のためのTelcordia GR-1089 NEBS規格に準拠するため、1ポートT1/FT1 DSU/CSUカード(WIC-1DSU-T1-V2)は、建物内または屋内の配線またはケーブルにのみ接続するようにしてください。
ステップ 2 RJ-48C/RJ-48Cストレート ケーブルの片側をカードのT1ポートに接続します。
ステップ 3 もう一方の側を設置場所のT1壁面ジャック(RJ-48C)に接続します(図5-3を参照)。
図5-3 T1/FT1カードのT1壁面ジャックへの接続
ステップ 4 ルータの電源をオンにします。
ステップ 5 CD LEDが点灯することを確認します。点灯していれば、カードの内蔵DSU/CSUがT1サービス プロバイダーのセントラル オフィスに設置されたDSU/CSUと通信しています。
T1/FT1 DSU/CSU WICのLEDおよびLOOPBACKボタン
それぞれのT1/FT1 DSU/CSUインターフェイス カードの前面パネルには、3つのLEDとLOOPBACKボタンがあります。図5-4および図5-5に、それぞれWIC-1DSU-T1およびWIC-1DSU-T1-V2カードの前面パネルを示します。 表5-2 には、LEDおよびLOOPBACKボタンの機能についての説明を示します。
図5-4 WIC-1DSU-T1カードの前面パネル
図5-5 WIC-1DSU-T1-V2カードの前面パネル
表5-2 T1/FT1カードのLEDおよびボタン
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LP LED |
イエロー |
ラインまたはループバック ステートが検出されたか、ユーザによって手動で設定されています。 |
消灯 |
正常に動作しています。 |
AL LED |
イエロー |
リモート ステーションにアラーム条件が存在します。 |
消灯 |
正常に動作しています。 |
CD LED |
グリーン |
WICの内蔵DSU/CSUが別のDSU/CSUと通信中です。正常に動作している場合、このLEDは点灯しています。 |
LOOPBACKボタン |
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このボタンを押すと、WICがループバック モードになります。サービス プロバイダーから信号を送り、ユーザ サイトからセントラル オフィスのスイッチへの接続をテストできます。 このボタンをもう一度押すと、ループバック モードがオフになります。 |
WIC-1DSU-T1-V2カードの防食電流のイネーブル化
WIC-1DSU-T1-V2カードは、防食電流をサポートします。防食電流とは、セントラル オフィスからカードに送信される微量の電流(60~140ミリアンペア)で、カードのネットワーク接続部にある端子の腐食を防止します。
防食電流は、ユーザがイネーブルまたはディセーブルにできます。これは、カード上のコネクタJ2に取り付けるジャンパの位置によって制御します。図5-6に、J2コネクタおよびジャンパを示します。
この機能は、ジャンパを使ってJ2コネクタのピン1およびピン2が接続されるとイネーブルになります。また、ジャンパを取り外すか、J2コネクタのピン2とピン3を接続することにより、ディセーブルになります。
このカードは、ジャンパによってJ2コネクタのピン2とピン3が接続されている(防食電流をディセーブルにしている)状態で出荷されています。
図5-6 WIC-1DSU-T1-V2カードで防食電流を制御するジャンパ設定