ネットワーク化されたIT 企業の成長、スピード化、柔軟性を実現

去る7月 21日 (木)、赤坂プリンスホテル (東京・千代田区) にて、「シスコシステムズ エグゼクティブ・フォーラム」が開催されました。本イベントは、ネットワーク全体にインテリジェンスを付加していく新たな戦略を提示すると同時に、シスコとお客様の 2WAY コミュニケーションを図ることを目的としたもので、各企業の経営層や情報システムの担当者を中心に、約 800名が参加。ビジネス変革を進める気運の高まりを実感させるものとなりました。

INDEX

  1. 技術とプロセスの相乗効果
  2. 豊かなインタラクションの確立 / セキュアなネットワーク戦略
  3. さらに次代を先見する視点を堅持

技術とプロセスの相乗効果

シスコシステムズ (株) 社長・黒澤保樹が開会の挨拶を述べ、米国シスコシステムズ社社長兼 CEO・ジョン・チェンバーズが壇上に上がりました。

チェンバーズは、開口一番「10年前のシスコが公言した多くの物事が、次々と現実のものとなっています」と語り、ビジネスや生活・教育など、私達を取り巻く環境が、ネットワークによって大きく変化していることをアピ-ルしました。

「最新技術を備えていても、プロセスやビジネスモデルを変えなければ生産性の向上はあり得ません。これは、あらゆる業種や企業規模に対して言えることなのです。というのも、『変化が著しく、あらかじめシナリオを想定できないことが、これからの時代の特徴だ』と言われているからです。つまり、地域や業態・企業規模といった旧来のアドバンテージが、必ずしもそのまま通用するわけではないのです。どんな変化の中でも、常に『最適解』を導き出すことができる臨機応変な姿勢こそが、これからの企業を覇者に導くのです。このような状況の中で、ビジネスリーダが抱えている共通の問題点は 4つあります。変化に対応したスピードと柔軟性、コストの削減、生産性の拡大、そして顧客満足度の向上です。これを実現するのが、ネットワークです」

さらに、チェンバーズはこう続けました。
「この 10年間、日本の中小企業のセキュリティやストレージへの投資は著しく伸びています。GDP (国内総生産) とIT 投資は、リニアな関係にあります。適切な IT 処方によって、生産性は年間 3~3.5% の伸張が可能になります。さらに、アウトソーシングの推進や IP 統合など、ネットワークと IT のより最適なソリューションによって、10% の実現も不可能ではないのです。日本の GDP は、米国やカナダと比較すると低迷していますが、世界で最も恵まれたブロードバンド環境にあることから、今後適切な対策を図ることで大きな躍進を実現するチャンスを手にしているのです」

次ページへ