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教育

​​Cisco Duoで「学認」対応をクラウド化​

​​工数削減と利便性向上を実現​

​­ ​「使いたい」にすぐ応え、研究と学びを止めない​


​​同志社女子大学は、学術認証フェデレーション「学認」に対応する認証基盤を、オンプレミス機器からCisco DuoとCirrus SAML Bridgeの組み合わせに刷新しました。クラウドに移行することで運用負荷を大幅に軽減。また設定作業が容易になったことで、外注していた作業を内製化でき、新しい学認SPを使いたいという現場の要望に迅速に応えられるようになりました。​ 

学校法人同志社 同志社女子大学

​​同志社女子大学の起源は1876 年、京都の地に同志社の創設者である新島襄の妻・八重、アメリカ人宣教師 A. J. スタークウェザーらによって設立された「女子塾」にあり、2026年10月24日に創立150周年を迎えます。創立以来「キリスト教主義」「国際主義」「リベラル・アーツ」を教育の基本理念として掲げ、良心教育に基づく人格形成と幅広い教養教育を実践してきました。現在は京田辺・今出川の両キャンパスに6学部11学科1専攻科5研究科を擁し、約6,600名の学生が学ぶ女子総合大学へと発展しています。各学部・学科において専門的な識見と豊かな教養を育み、国際社会を構成する一員として主体的に考え行動し、多様な分野で柔軟に活躍できる女性の育成を目指しています。​

課題

  • ​​学認に対応するIdPをSAML対応のオンプレミス機器で運用しており、バージョンアップや脆弱性対応、SSL証明書の更新などが定期的に発生していた​ 
  • ​新しい学認SPを追加するための設定作業が複雑で外部委託に頼らざるを得ず、コストと時間がかかっていた

  • ​急遽、学認SPを追加するニーズが発生すると、そのための予算確保に苦労することがあった

  • ​Cisco Duoで多要素認証とSSO(シングルサインオン)を実現していたが、学認SPは認証経路が異なるため統合できず、利用者の利便性を損なっていた​

解決策

  • Cisco Duoの既存機能に学術系フェデレーション対応を専門とするCirrus Identity社の「Cirrus SAML Bridge」を組み合わせた解決策をシスコが提案
  • ​​日本のニーズを米国本社にエスカレーションし、Cirrus Identityとの協業体制を構築


成果

​​作業を短縮​

​​学認SPの追加に関する作業をCisco Duoの管理画面から行えるようになり、外部委託していた作業を内製化。数カ月かかることもあった作業を数時間で行える​ 

​​SP追加に即応​

​​新しい学認SPを使いたいという要望に、認証面では予算やリードタイムを気にせず対応できる 

​​ポータル統合​

​​Duo Centralのポータルに学認SPも統合され、利用者は使い慣れた画面から呼び出せるようになった​ 

​​海外フェデレーション​

​​国際連携の枠組みeduGAINを通じ、海外のフェデレーションのサービス利用も視野に​ 

​​学認参加のためのオンプレミス機器の運用が負担​ 

​​大学には、論文を検索する学術データベースや電子ジャーナル、教務システムなど、学生や教職員が日常的に利用する様々なサービスがあります。こうしたサービスを所属する大学のIDで安全に利用できるようにする仕組みが、国立情報学研究所(NII)が運営する学術認証フェデレーション「学認(GakuNin)」です。 

​学認に参加する大学は、利用者を認証し、その結果を各サービスに伝えるIdP(Identity Provider)を自ら構築し、運用しなければなりません。同志社女子大学は、このIdPをSAMLに対応したオンプレミスの機器で構築していました。しかし、その運用が次第に負担となっていました。 

​オンプレミスの機器であるため、バージョンアップや脆弱性への対応、SSL証明書の更新といった作業が定期的に発生します。さらに新しい学認SPの利用を開始する際には、フェデレーションメタデータの更新を含む設定作業も必要です。メタデータには、大学やSPの識別子、認証リクエストの送信先となるURLなども含まれており、その扱いには専門的な知識が求められます。 

「作業が複雑なため、これまでは外部に委託しており、その都度コストが発生する上、どうしても時間がかかっていました。また、年度の途中で急遽、新しい学認SPの利用を開始することも少なくありませんが、その際は、計画外の予算を確保するのに苦労することがありました。システムやコストの都合で、研究や教育の妨げになるのは本末転倒です。現場の『使いたい』という前向きな姿勢にすぐに応えられないことを歯がゆく感じていました」と同大学の長南 敏彦氏は言います。 

​また、同大学は、Microsoft 365をはじめとするさまざまなサービスをセキュアに利用するためにCisco Duoを導入し、多要素認証を実装しています。Cisco Duoは、ポータル機能である「Duo Central」に複数のサービスを集約することができ、同大学の学生や教職員は1つの画面から、それらをシングルサインオン(SSO)で利用できるようになっています。 

​一方、学認SPはCisco Duoとは認証の経路が異なるため、このSSO環境に統合できず、学生や教職員の利便性を低下させる要因となっていました。「Cisco DuoのSSO環境の中で学認SPにもスムーズにアクセスできないか。常々、そう考えていました」と同大学の明石 健治氏は言います。 

​​課題に正面から向きあうシスコの姿勢を信頼​ 

​​オンプレミス機器にまつわる課題の解決や、SSO環境の拡大を見据えると、クラウドサービスであり、すでに認証基盤として導入しているCisco Duoで学認に対応できることが最適。そう考えた同大学は、シスコに相談を持ちかけました。検証を重ねた結果、シスコはCisco Duoの既存機能だけでなく、実績のあるソリューションと組み合わせて、学認との連携に必要な機能を補うのが最適と判断。学術系フェデレーションへの対応を専門とするCirrus Identity社の「Cirrus SAML Bridge」とCisco Duoを組み合わせた解決策を提示しました。

​「日本の大学のニーズを米国本社にエスカレーションし、Cirrus Identityとの協業体制まですぐに整えたと聞いて、シスコが本気で取り組んでくれていることが伝わってきました。私たちの課題に正面から向き合い、解決策を作り上げてくれた姿勢を信頼し、採用を決めました」と同大学の奥田 充昭氏は語ります。

​​現場の要請に応じて新しい学認SPを即座に追加​

​​Cisco DuoとCirrus SAML Bridgeを組み合わせた、同志社女子大学の新しいIdPは、すでに稼働を開始しています。シスコは、この仕組みを「SolutionsPlus」として標準的に提供できる体制を整えていますが、同志社女子大学がその世界初のユーザーとなります。

​​新しい仕組みでは、担当者はCisco Duoの管理画面から簡単な操作で学認SPの追加を行えます。メタデータの取り込みも、Cirrus SAML Bridgeが自動的に行うため、従来のような専門的かつ複雑な作業は不要。外部に委託していた作業を内製で行えるようになりました。「数カ月かかっていたような作業が数時間で完結します。現場が新しい学認SPの利用を検討しても、認証の面では予算やリードタイムの心配をする必要はありません。現場の前向きな姿勢にブレーキをかけずに済むようになりました」と明石氏は話します。また、オンプレミスの機器を手放したことで、証明書の更新や脆弱性対応、保守といった作業からも解放されています。

​​利便性の面でも効果が表れています。当初目指していたようにDuo Centralに学認SPも統合され、利用者は使い慣れたポータルから学認SPも呼び出せるようになりました。

​​同大学は、新しいIdPの将来の広がりにも期待しています。Cirrus SAML Bridgeは、国際連携の枠組みであるeduGAINにも対応しており、この仕組みを通じて海外のフェデレーションのサービスを利用する道も開けます。認証連携の世界では、これまで主流だったSAMLに代わり、より軽量でセキュアなOpenID Connectへの移行が国際的に進みつつあります。「次世代の学認もこの流れに沿うと見ています。Cisco DuoがOpenID Connect対応の領域でも業界を先導していくことに期待を寄せています」と長南氏はシスコへの期待を強調します。

​​システムやコストの都合が研究や教育の妨げになってはならない。その思いから始まった同志社女子大学のIdPの刷新は、シンプルな操作性と柔軟性によって、その課題を解決しただけでなく、システムの運用負荷の削減、学生や教職員の利便性の向上といった成果にもつながっています。

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