この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、Catalyst 4900M スイッチの設置場所の準備方法について説明します。この章の内容は、次のとおりです。
(注) P.2-8 に、設置環境チェックリストが示されています。このチェックリストを使用すると、スイッチを設置する前に必要な準備作業をすべて完了させることができます。
システムを正常に運用するには、スイッチを適切な場所に設置して、装置ラックや配線クローゼットを適切に配置する必要があります。スイッチは、屋内の安全な場所に設置し、相応の資格のある担当者だけがスイッチの操作および環境の制御を行えるようにしてください。複数の装置を近づけて設置したり、通気が不十分だったりすると、システムが過熱状態になることがあります。また、装置の設置が不適切だと、シャーシ パネルに手が届かず、メンテナンス作業が困難になります。
スイッチは、安全な配線クローゼットのラック内でスタンドアロン システムとして動作します。湿気がなく、清潔で、十分に換気された、空調設備の整っている環境が必要です。周囲のエアーフローを確保して、正常な動作を行えるようにしてください。エアーフローが遮断されたり制限されたり、また吸気の温度が高すぎたりすると、過熱状態が発生します。過熱状態になると、システム コンポーネントを保護するために、スイッチの環境モニタによってシステムがシャットダウンされます。
正常なシステム動作を維持し、不要なメンテナンスの手間を省くには、設置作業を行う 前に 、設置環境の条件を整えておく必要があります。設置後は、設置場所の温度を 0 ~ 40 ° C(32 ~ 104 ° F)に保ってください。シャーシ周辺には、可能なかぎりほこりやその他の導電性物質(近隣建設作業現場からの金属片など)がないようにしてください。
ラックには、シャーシの上下にわずかなスペースを設けるか、またはまったくスペースをあけずに、複数のスイッチを取り付けることができます。ただし、他の装置と一緒にスイッチをラックに取り付ける場合、または他の装置の近くの床に設置するときは、その装置の排気がシャーシの吸気口にかからないようにしてください。
冷気はシャーシ右側から取り込まれ、シャーシ左側から排気されます。ほこりやその他の導電性物質を含め、両側および背面には障害物を置かないようにし、他の装置からの排気を避けてください。
付録 A「仕様」 に、スイッチの動作環境および非動作環境条件を示します。正常な動作を維持し、High System Availability(HSA; ハイ システム アベイラビリティ)を確保するには、設置場所で室温を保ち、EMI のない安定した電力を維持してください。仕様に記載の環境範囲は、スイッチの動作維持に必要な範囲ですが、測定値が範囲の最大値または最小値に近づくと、問題が発生する可能性があります。最大動作範囲を超える前に、環境の異常を予測、修正することで、正常な動作を維持できます。
ここでは、Catalyst 4900M スイッチの設置場所の所要電力について説明します。スイッチを設置する前に、設置場所の電力環境を確認してください。
Catalyst 4900M スイッチの設置場所の準備を行う際は、次に示す注意事項に従ってください。
警告 インストレーション手順を読んでから、システムを電源に接続してください。
警告 装置は、地域および国の電気規格に適合するように設置する必要があります。
警告 この製品を廃棄処分する際には、各国の法律または規制に従って取り扱ってください。
設置場所の配線を行う際は、次の注意事項に従ってください。新しいシステムの設置場所を検討するときには、EMI(電磁干渉)、信号の距離制限、およびコネクタの互換性を考慮する必要があります。
電磁場を通る配線が相当な距離に及ぶ場合、磁場と配線の信号間で Radio Frequency Interference(RFI; 無線周波数干渉)が発生することがあります。
(注) 強力な EMI を予測して対処するには、必要に応じて RFI の専門家に相談してください。
スイッチで必要とされる電力配分を検討するには、所要電力を把握する必要があります。設置場所の空調要件を検討する場合は、熱放散を考慮することが重要です。Catalyst 4900M スイッチの電力および熱の定格については、 付録 A「仕様」 を参照してください。
AC または DC のすべての設置場所で、認定済みの銅コネクタを使用してアースすることを推奨します。M4x 8mm ボルトを使用して、付属の2 穴アース ラグをシャーシに取り付けてから、No.6 AWG ワイヤを使用して、Central Office(CO; セントラル オフィス)またはその他の内部アース システムに接続します。アース コネクタは、図2-1 に示すように、シャーシの背面にあります。
|
ここでは、スイッチを安全に設置するために事前に参照し理解しておく必要のある安全に関する情報について説明します。
次の注意事項に従って、安全を確保し、機器を保護してください。このリストには、スイッチを設置した場合に起こる可能性のある危険な状況がすべて網羅されているわけではありません。常に注意が必要です。
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。
警告 この装置は必ずアースしてください。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかがはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
(注) システムへの電力供給を完全に停止するには、電源コードを取り外してください。
–米国 ― 米国防火協会(NFPA 70)、United States National Electrical Code
–カナダ ― Canadian Electrical Code、PartI、CSA C22.1
–その他の国 ― International Electrotechnical Commission(IEC; 国際電気標準会議)60364、Part 1 ~ Part 7
ESD により、装置や電子回路が損傷を受けることがあります(静電破壊)。静電破壊は電子部品の取り扱いが不適切な場合に発生し、故障または間欠的な障害をもたらします。ESD による損傷を防ぐために、次の注意事項に従ってください。
表2-1 に、Catalyst 4900M スイッチを設置する前に必要な準備作業のリストを示します。スイッチを適切に設置するために、これらの作業を完了してください。
|
|
|
|
|
---|---|---|---|---|