この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
Catalyst 4900M スイッチ(図1-1を参照)は、トップ オブ ラック サーバ アグリゲーション用に設計されています。このスイッチを使用すると、データセンターのアタッチ デバイスを 1 GB から 10 GB に移行するのが容易になります。Cisco Catalyst 4900M は、10/100/1000 ギガビット イーサネットと 10 ギガビット イーサネットのアクセス デバイスの組み合わせに最適化された、トップ オブ ラック イーサネット スイッチです。オプションのハーフカード スロットが 2 基搭載されたベース ユニットに 8 つの固定ワイヤ速度 X2 ポートが付いた、固定 Cisco IOS ベース レイヤ 2+ スイッチです。ハーフカード スロットでは、以下のカードを任意に組み合わせて接続できます。
ハーフカードは、ギガビット イーサネットと 10 ギガビット イーサネット メディア タイプをさまざまに組み合わせることができます。また、ハーフスロットは 1 GE と 10 GE メディアをさらに追加して、投資を保護します。
図1-2 20 ポート 1 GE RJ-45(WS-X4920-GB-RJ45=)
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図1-3 4 ポート X2 ワイヤ速度 10 ギガビット イーサネット(WS-X4904-10GE=)
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図1-4 8 ポート X2 2:1 オーバーサブスクライブ型 10 ギガビット イーサネット(WS-X4908-10GE=)
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(注) このモジュールで TwinGig トランシーバおよび X2 トランシーバを使用する場合は、1-2、3-4、5-6、7-8 のようにペアに組み合わせます。いずれかのポートに TwinGig トランシーバまたは X2 トランシーバを挿入すると、そのパートナー ポートの機能に影響して、両方とも自動的に同じタイプを処理するように設定されます。ポート グループ内でトランシーバを混在させることはできません。たとえば、ポート 1 に X2 を搭載し、ポート 2 に TwinGig を搭載して、機能させることはできません。
Catalyst 4900M スイッチには 320 Gbps のノンブロッキング全二重スイッチング ファブリックが搭載されているため、高速アプリケーションに対応した 2 億 5000 万パケット/秒のスイッチング容量が実現します。Catalyst 4900M シャーシには、8 つの 10 ギガビット イーサネット ポートとその他のポートが設定されています。
室温で低ノイズで動作する着脱式自動変速ファン トレイおよび交換可能な 1000 W AC または 1000 W DC 冗長電源モジュールにより、スイッチの耐障害性保護機能が実現します。“Catalyst 4900M スイッチへの電源接続” sectionを参照してください。
ソフトウェア機能の更新情報については、ご使用のソフトウェア リリースのリリース ノートおよびソフトウェア コンフィギュレーション ガイドを参照してください。
Catalyst 4900M スイッチは、Catalyst 4500 シリーズのシステム ソフトウェアを使用することで、Catalyst スイッチ ファミリーに完全に統合できる高性能専用イーサネット スイッチです。
ここでは、Catalyst 4900M ハードウェアの機能の概要を示します。
ここでは、Catalyst 4900M ハードウェア コンポーネントについて説明します。
X2 インターフェイスを使用した 8 つの 10 ギガビット イーサネット アップリンク ポートおよびその他のポート(インストールされているスイッチング モジュールによる)があります。
1 GB SFP 接続が必要な場合、WS-4908-10GE モジュールのみで、X2 モジュールの代わりに TwinGig コンバータ モジュールを使用できます。ポートに TwinGig を挿入すると、ネイバーは、TwinGig がインストールされているかどうかに関係なく、自動的に 1 GE インターフェイスに変換されるため、TwinGig をグループ化して隣接させておく必要があります。TwinGig ポートに隣接するポートでは X2 はサポートされません。
Cisco TwinGig コンバータ モジュールのインストール マニュアルについては、次のURLを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst3750e_3560e/hardware/install/notes/1757202.html
リセット ボタンは、スイッチを再起動する場合に使用します。クリップや先のとがった小さいものを使用して、リセット ボタンを押します。
コンソール シリアル ポート(RJ-45)には、標準コンソール機器を使用したスイッチ管理機能があります(図1-5 を参照)。 付録 A「仕様」 に、コンソールおよび管理ポートのコネクタ ピン配置を示します。
背面パネルの管理ポートでは、帯域内アクセス(Telnet、SNMP など)を使用した同じ TCP/IP ベースの管理サービスを利用できます。また、管理ポートでは BOOTP を使用した IP アドレス設定がサポートされ、スイッチへのイメージのダウンロードもサポートされています。
コンパクト フラッシュ ポートでは、64 MB および 128 MB タイプ 1 のコンパクト フラッシュ カードの両方を使用できます。このポートは、新しいソフトウェア イメージのロードなど、ファイルの転送用に使用できます。フラッシュ カードはオプションで、サードパーティ製の製品を入手できます。
詳細については、次の URL にある、『 Using the Compact Flash on the Catalyst 4500 Series Supervisor Engines 』を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/switches/lan/catalyst4500/hardware/configuration/notes/OL_2788.html
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Catalyst 4900M スイッチの前面パネルおよび背面パネルの LED(図1-5 および 図1-6 を参照)は、次のステータス情報を示します。
LED 機能の詳細については、 表1-1 を参照してください。
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Catalyst 4900M は起動時に一連の診断テストを実行します。 |
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10/100 BASE-T コンソール ポートがリンクアップ状態 |
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10/100/1000BASE-T 管理ポートがリンクアップ状態 |
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スイッチまたはファンに電力が供給されていない(特に、1 台または複数台の電源モジュール ステータス LED がグリーンの場合は、トレイが装着されていない可能性がある) |
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動作可能 1 |
1.一方の LED がグリーンで、もう一方の LED が消灯している場合、電源モジュールは適切に装着されていません。LED がレッドの場合は、電源モジュールが装着されていても、スイッチがオンに切り替えられていないか、または障害があります。詳細なステータス情報を表示するには、CLI を使用したシステムの検索が必要になる場合があります。 |
(注) 環境仕様については、Chapter2, “設置場所の準備”を参照してください。
ホットスワップ可能なシステムのファン トレイは、内部シャーシ コンポーネントに冷気を送り込みます。ファンは左側から排気し、シャーシの右側から新鮮な空気を取り込みます。
図1-7 に、スイッチのエアーフローの方向(吸気および排気)を示します。
ファン トレイには 5 つのファンがあります。1 つのファンに障害が発生しても、残りのファンは動作を継続します。内部温度はセンサーで監視されます。動作中のファンの個数および速度は、動作音ができるだけ小さくなるように、内部温度に従って変動します。温度が指定のしきい値を超えると、環境モニタによって警告メッセージが表示されます。
(注) Catalyst 4900M スイッチの完全な電力仕様については、付録 A「仕様」を参照してください。
Catalyst 4900M スイッチには、冗長内部 1000 W AC または 1000 W DC 電源モジュールが 2 台装備されています。
内部電源モジュールには、それぞれ個別の電源コードおよびステータス LED(前面パネルの PS1 および PS2)があります。また、入力(Input OK)および出力(Output OK)電流のステータスを示す LED も電源モジュールに配置されています。電源コードは、電源モジュールと設置場所の AC 電源を接続するときに使用します。Catalyst 4900M スイッチの AC 電源モジュールには電源スイッチが付いています。電源モジュールに電源コードを接続し、スイッチをオンの位置にすると、AC 電力が供給されます。DC 電源モジュールの場合、電源モジュール コードも、オン/オフ スイッチも使用しません。
スイッチは電源モジュールを 1 台だけ搭載した状態でも起動しますが、この構成の場合、冗長フェールオーバー機能およびロード シェアリング機能は使用できません。電力の供給を確実にするために、両方の電源モジュールを別々の AC または DC 回路に接続することを推奨します。
安全上の理由から、AC 電源モジュールをシャーシから取り外したり、シャーシに取り付けたりする場合は、スイッチをオフにして、コードを外してください。DC 電源モジュールを取り外す場合は、電源からの電力供給を遮断しておく必要があります。
電源モジュールを 1 台のみ使用する場合は、付属のブランク前面プレートを使用して、空の電源ベイをカバーする必要があります。
環境モニタリングおよびレポート機能を使用すると、システム動作が停止する前に、不適切な環境条件を解決して、正常な動作を維持することができます。
電源モジュールごとに、温度と出力電圧の監視が行われます。Catalyst 4900M スイッチは電源モジュールの動作状態を探知し、ソフトウェアを介してステータスを報告します。
スイッチの電源モジュールとして、AC または DC を選択できます。Catalyst 4900 シリーズ スイッチは、次の電源モジュールをサポートしています。
稼働中のシステムは、入力ステータスに関係なく、冗長電源モジュールを識別して診断できます。AC および DC 電源モジュールは相互に交換可能です。
Catalyst 4900M スイッチは、冗長電源管理モードをサポートしています。両方の電源モジュールがこのモードで正常に動作している場合、各モジュールは常に、システムの合計所要電力の 20/80 ~ 45/55% の電力を供給しています。一方の電源モジュールに障害が発生した場合、他方の電源モジュールの供給電力は、合計所要電力の 100% に増加します。
図1-8 に、ご使用のスイッチのシリアル番号の場所を表示します。