Cisco Aironet 2.4 GHz/5 GHz 8-dBi 指向性アンテナ(AIR-ANT2588P3M-N)
このマニュアルでは、N コネクタ付き Cisco Aironet AIR-ANT2588P3M-N 2.4/5 GHz 8-dBi 3 ポート指向性アンテナの仕様について説明し、設置手順について説明します。このアンテナは、2.4 GHz および 5 GHz の周波数帯域の両方で動作し、屋外での使用向けに設計されています。
• 「技術仕様」
• 「システム要件」
• 「安全上の注意」
次の安全上の警告の翻訳版は『Safety Warnings for Cisco Aironet Antennas』で提供されます。これは、 http://www.cisco.com から入手してください。
警告 電源コードの近くにこのアンテナ取り付けることは危険です。安全のために、設置手順に従ってください。
警告 「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。
警告 国際的な無線周波数(RF)被曝制限値に準拠するため、ディッシュ アンテナは身体から 8.7 インチ(22 cm)以上離れた場所に設置してください。他のアンテナは、身体から最低 7.9 インチ(20 cm)以上離れた場所に配置する必要があります。
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。
警告 この装置は、アースさせる必要があります。絶対にアース導体を破損させたり、アース線が正しく取り付けられていない装置を稼働させたりしないでください。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。
警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。
毎年、数百人の人がアンテナの設置時に死亡したり、負傷しています。これらの多くで、犠牲となった人は感電死の危険性を認識していましたが、危険を避けるのに十分な対策を講じていませんでした。
安全を確保し、適切に設置するために、次の安全に関する注意事項を読み、その指示に従ってください。 人命に影響する場合があります。
1. 今までにアンテナを取り付けたことがない場合は、自分自身と周囲の安全のため、専門家に指示を仰いでください。設置するアンテナのサイズとタイプに応じた取り付け方法を、シスコの営業担当者が説明できます。
2. 安全性とパフォーマンスを念頭に置いて、取り付け場所を決定します。電力線と電話回線は類似していることに注意してください。どのような架空線であっても、感電事故の危険性があると見なすようにします。
3. 電力会社にお問い合わせください。計画の内容を伝え、提案する設置方法の概要を見てもらうように依頼します。少しの手間をかけるだけで、人命へのリスクを避けることができます。
4. 取り付けを開始する前に、取り付け手順を綿密に計画します。マストやタワーを正常に構築できるかどうかは、作業の連携に大きく依存します。各作業員はそれぞれ特定のタスクを受け持ち、そのタスクの内容とタイミングを認識している必要があります。1 人の作業員が作業の責任者となって指示を出し、トラブルの兆候がないかをモニタします。
5. アンテナを取り付けるときは、次の点に注意してください。
c. 適切な衣服を着用 する 。靴底とかかと部分がゴム製の靴、ゴム製の手袋、および長袖のシャツまたはジャケットを着用する。
6. 組み立て部品が落下しかけた場合は、その場所から離れ、部品をそのまま落としてください。アンテナ、マスト、ケーブル、金属製の支線は、すべてが電流を非常によく通すことに留意してください。これらの部分のいずれかが電力線にわずかに触れただけでも、アンテナと設置者を経由する電気回路が形成されます。 この設置者は読者自身です 。
7. アンテナ システムの一部が電力線に接触した場合は、 その部分に触ったり自分で取り除こうとしたりしないでください。現地の電力会社にお問い合わせください 。電力会社の担当者が安全に取り除きます。
アンテナでは無線信号が送受信されるため、RF 障害物や一般の干渉源の影響を受けやすく、接続先デバイスのスループットが低下したり、範囲が小さくなる可能性があります。最高のパフォーマンスを得るため、次のガイドラインに従ってください。
• 伝播特性を活用できるように、アンテナを可能な限り高く取り付けます。
• ヒーターやエアコン用ダクトなどの金属製障害物、大型の天井トラス、建物の上部構造、主要な電力ケーブル配線の近くにアンテナを配置しないでください。必要に応じて、剛性のコンジットを使用して、アンテナを低くしてこれらの障害物から遠ざけます。
• 建物の建築部材の密度によって、RF 信号が妥当なカバー域を維持しながら通過できる壁の枚数が決まります。アンテナの設置場所を決定する際、次の事項を検討してください。
– 紙製およびビニール製の壁は、信号の透過にほぼ影響を与えません。
– 中空でないプレキャスト コンクリート製の壁の場合、カバレッジを減少せずに電波が透過できる壁の枚数は、1 ~ 2 枚です。
– コンクリート製およびウッドブロック製の壁の場合、信号が透過できる壁の枚数は、3 ~ 4 枚です。
– 乾式壁の場合、信号が透過できる壁の枚数は、5 ~ 6 枚です。
– 厚い金属製の壁は信号を反射するため、信号の透過率が低くなります。
• 5 GHz コードレス電話から離してアンテナを取り付けます。これらの製品は、アンテナの接続先のデバイスと同じ周波数範囲で動作するため、信号の干渉が発生する可能性があります。
このアンテナは、外径が 1.63 ~ 2.3 インチのパイプに設置できます。取り付けオプションにより、アンテナを垂直または水平に偏極するようにできます。
• 1/4 インチ 20 の方位角調整および高さ調整ボルトとナット 2 つ(1/4 インチ フラット ワッシャとロック ワッシャ付き)
ステップ 1 パッケージからアンテナおよびマウント キットを取り出します。
ステップ 2 最大で 12 in-lbf(1.1 Nm)のトルクでナットを締めて、図に示すように、アンテナの背面にアンテナ マウント ブラケットを取り付けます。
ステップ 3 高さ調整ブラケットを、図に示すように接続し、ハードウェアに緩く固定します。
ステップ 4 図に示すように、パイプ ルーティング バンド クランプに方位角調整ブラケットを取り付けます。35 ~ 45 in-lbf(4.0 ~ 5.1 Nm)のトルクでパイプ クランプを締めます。
ステップ 5 パイプの方位角調整ブラケットに、アンテナ アセンブリを取り付けます。
ステップ 6 アンテナの位置を目的の方位角と高さに調整して、すべてのピボット ハードウェア(2 か所)を最大 30 in-lbf(3.4 Nm)のトルクで締めます。このブラケットにより、アンテナの位置を方位角 +/-45 度と、高さ +/-60 度分調整できます。
(注) アンテナにアースを接続することを推奨します。詳細については、「アンテナへのアースの接続」を参照してください。
このアンテナは壁面に取り付けられます。壁面取り付け用のハードウェアは含まれません。
ステップ 1 パッケージからアンテナおよびマウント キットを取り出します。
ステップ 2 最大で 12 in-lbf(1.1 Nm)のトルクでナットを締めて、図 1 に示すように、アンテナの背面にアンテナ取り付けブラケットを取り付けます。
ステップ 3 高さ調整ブラケットを、図 2 に示すように接続し、ハードウェアに緩く固定します。
ステップ 4 カスタマーから提供された適切なアンカーおよびネジを使用して、次に示すように壁に方位角調整ブラケットを設置します。
図 6 に、ブラケット取り付け穴の間隔(インチ)を示します。
ステップ 5 図 4 に示すように、方位角ブラケットにアンテナ アセンブリを取り付けます。
ステップ 6 アンテナの位置を目的の方位角と高さに調整して、すべてのピボット ハードウェア(2 か所)を最大 30 in-lbf(3.4 Nm)のトルクで締めます。このブラケットにより、アンテナの位置を方位角 +/-45 度と、高さ +/-60 度分調整できます。
(注) アンテナにアースを接続することを推奨します。詳細については、「アンテナへのアースの接続」を参照してください。
このアンテナは、Cisco 1552E アクセス ポイントで使用されます。ポート間の指定は次のとおりです。アンテナのポート A はアクセス ポイントのポート 4 に接続し、アンテナのポート B はアクセス ポイントのポート 6 に接続し、アンテナのポート C はアクセス ポイントのポート 5 に接続する必要があります。
(注) 同軸ケーブルでは、周波数が高くなると効率が失われるため、信号損失につながります。信号損失の量はケーブル長によっても決まるため(ケーブルが長いほど、損失が増える)、ケーブルはできるだけ短くする必要があります。
低損失の 5 フィート および 10 フィート の同軸ケーブル、それぞれに対応した部品 AIR-CAB005LL-N および AIR-CAB010LL-N が用意されており、アンテナからアクセス ポイントに接続します。これらのケーブルには 1 個のストレート オス型タイプ N コネクタと 1 個の直角オス型タイプ N コネクタがあります。AIR-ANT2588P3M-N のすべてのポートを使用するには、3 つのケーブルが必要です。
アンテナにケーブルを接続したら、湿気や他の気候に関連する要素がパフォーマンスに影響を与えないようにするために、接続が密閉されている(屋外の場合)ことを確認します。屋外接続では、同軸シール(CoaxSeal など)を使用することを推奨します。シリコンの密閉材または電気テープは、屋外での接続を密閉するためには推奨されません。
National Electrical Code の手順に従って、アンテナにアースを接続するための次の手順を実行します。
ステップ 1 10 番 (または 8 番)の AWG 銅線、 または銅覆鋼線(または銅線)を、マストおよび引き込みのアース線として使います。マスト下部に線をしっかりとはめ込みます。
ステップ 2 4 フィート(1.2 m)から 8 フィート(2.4 m)の間隔でスタンドオフの絶縁体を配置して、アンテナの放電ユニットに引き込み線を固定し、マストのアース線を建物に固定します。
ステップ 3 引き込み線が建物に入る場所にできるだけ近い所に、アンテナの放電ユニットを取り付けます。
ステップ 4 建物の壁の、引き込み線を接続する機器のできるだけ近い場所に、穴を開けます。
ステップ 5 建物に入る場所の近くの穴を経由して、水きり用ループからケーブルを引き出します。
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、次の URL で、『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
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