この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章では、アクセス ポイントの設置を開始する前にどのような手順が必要かを説明します。この章は、次の項で構成されています。
アクセス ポイントを開梱する際、アンテナ コネクタに取り付けられている発泡スチロールのブロックを取り外さないでください。発泡スチロールは、設置時にアンテナ コネクタを保護します。
ステップ 3 “パッケージの内容” sectionに記載されているすべての品目が揃っていることを確認します。内容物が破損または不足している場合は、営業担当者にご連絡ください。
アクセス ポイントのパッケージには、通常、次の品目が同梱されています。
注 これらのケーブル グランドは Hazloc 認定ではありません。
注 AIR-CAP1552H-Q-K9(POE入力構成専用)を日本で爆発性環境に設置する場合は、適合宣言および規制情報を参照してください。
1552 アクセス ポイントの取り付けに必要な工具および資材については、次を参照してください。
シスコから入手できるオプションの工具および資材は、次のとおりです。
垂直または水平な金属製、木製、またはファイバグラス製の支柱にアクセス ポイントを取り付ける場合は、さらに次の工具と資材が必要です。
安全についての警告の翻訳は、ご使用のアクセス ポイントに付属、または Cisco.com で入手可能な安全上の警告についてのマニュアルに含まれています。Cisco.com にあるドキュメントを参照する方法については、 付録 A「翻訳版の安全上の警告」 の説明を参照してください。
警告 安全上の重要な注意事項
T「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止対策に留意してください。各警告の最後に記載されているステートメント番号を基に、装置に付属の安全についての警告を参照してください。 ステートメント 1071
これらの注意事項を保管しておいてください。
警告 シールドされていない雷管の近くや爆発の可能性のある場所では、そうした環境での使用が想定されていないユニットを使用しないでください。ステートメント 364
警告 本機器は、電力を供給する前に、お客様が準備した地線を使用して外部接地する必要があります。アースが適切かどうかはっきりしない場合には、電気検査機関または電気技術者に確認してください。ステートメント 366
警告 設置手順を読んでから、システムを電源に接続してください。ステートメント 1004
警告 本製品の最終処分は、各国のすべての法律および規制に従って行ってください。ステートメント 1040
アクセス ポイントを正しく安全にお使いいただくために、この項のガイドラインに従ってください。
FCC は、ET Docket 96-8 での決定により、FCC 認証機器が放射する RF 電磁エネルギーに人体が晒される場合の安全基準を採択しています。承認済みの Cisco Aironet アンテナを使用する場合、Cisco Aironet 製品は、OET-65 および ANSI C95.1、1991 に明記されている非制御製品の環境に対する制限事項を満たしています。この文書の指示に従ってこの無線装置を適切に操作すると、ユーザへの照射は FCC 推奨限界値よりもかなり低く抑えられます。
警告 爆発の危険性:装置を設置、保守、または交換する前に、そのエリアが危険でないことを確認する必要があります。ステートメント 1082
警告 FCC の Radio Frequency(RF; 無線周波数)被曝制限値に準拠するため、アンテナは身体から 20 cm(7.9 インチ)以上離れた場所に設置してください。ステートメント 332
警告 AC 電源には両極/中性極にヒューズが装備されています。ステートメント 188
警告 雷が発生しているときには、システムに手を加えたり、ケーブルの接続や取り外しを行ったりしないでください。ステートメント 1001
警告 クラス 1 レーザー製品です。ステートメント 1008
警告 容易にアクセス可能な二極切断装置を固定配線に組み込む必要があります。
ステートメント 1022
警告 火災の危険性を抑えるため、必ず 26 AWG 以上の太さの電話線コードを使用してください。ステートメント 1023
警告 この装置には複数の電源装置接続が存在する場合があります。すべての接続を取り外し、装置の電源を遮断する必要があります。ステートメント 1028
警告 この装置の設置、交換、または保守は、訓練を受けた相応の資格のある人が行ってください。ステートメント 1030
警告 装置は、必ず、IEC 60950 に基づいた安全基準の安全超低電圧(SELV)の要件に準拠する DC 電源に接続してください。ステートメント 1033
警告 装置を設置または交換する際は、必ずアースを最初に接続し、最後に取り外します。ステートメント 1046。
警告 送電線またはその他の電灯/電力回線に近い場所や、これらの回線に接触する可能性のある場所に、アンテナを設置しないでください。アンテナを設置するときには、死傷事故のおそれがあるので、これらの回線に絶対に接触しないよう十分に注意する必要があります。アンテナの適切な設置およびアース接続の手順については、国および地域の規定を参照してください(たとえば、NFPA 70、National Electrical Code, Article 810(米国)。Canadian Electrical Code, Section 54(カナダ))。ステートメント 1052
安全を確保し、適切に設置するために、次の安全に関する注意事項を読み、その指示に従ってください。
屋外ユニット(ブリッジ)の無線機器は、屋内ユニット(アクセス ポイント)よりも送信電力レベルが高く設定されています。リンク内で高電力無線をテストする場合は、受信機の最大受信入力レベルを超えないようにする必要があります。通常の動作範囲を超えると、パケット エラー率(PER)のパフォーマンスが低下します。より高いレベルでは、受信機が恒久的に損傷を受けるおそれがあります。受信機への損傷および PER の低下を防ぐには、次のいずれかの技術を使用します。
(注) これらの距離は、自由空間パス損失を想定しているため、控えめに設定されています。実際の導入において、見通しがよい場合には、損傷および性能低下を防ぐために必要な距離を短くすることができます。
放射テスト ベッドにおける送信電力、アンテナ ゲイン、減衰、および受信感度の関係は、次の式によって表されます。
伝導テスト ベッドにおける送信電力、アンテナ ゲイン、および受信感度の関係は、次の式によって表されます。
この項では、Class I、Division 2/Zone 2 の危険場所に設置する 1552H、1552SA/1552SD、および 1552WU アクセス ポイントを準備する際の特別な考慮事項について説明します。
(注) このマニュアルでは、コンジットの取り付けに関する具体的な手順については説明していません。設置技術および手順が、設置する地域の Class I、Division 2/Zone 2 の防爆規格に適合していることを確認する必要があります。
アクセス ポイントの危険場所設置用オプションは、通常運転時に可燃性のガス、蒸気、または液体が危険濃度で存在する可能性が低い Class I、Division 2/Zone 2 の危険な場所に対する安全基準に準拠しています。
注文時に危険場所設置オプションを選択した場合は、本システムに新しい構成部品が追加されています。梱包箱に同梱されたアセンブリの説明書に、情報およびアセンブリの手順を示しています。アクセス ポイントは、危険場所設置用オプションによって次のように構成されています。
警告 この機器への接続を取り外す場合は、事前に必ず電源を落とすか、そのエリアが危険でないことを確認してください。この機器につなぐ外部接続は、製品に付属されているネジ、スライド ラッチ、ネジ式コネクタ、またはその他の方法で固定してください。その他のコンポーネントを代用すると、Class I、Zone 2、Division 2 の防爆規格に対する適合性が損なわれる場合があります。ステートメント 1062
警告 Class I、Zone 2、Division 2 の危険な場所で使用する場合は、この機器をその地域および国の電気規則に準拠した適切な配線方法で取り付ける必要があります。ステートメント 1069
警告 装置またはネットワーク上のデバイスに電源が入った状態でコンソール ケーブルを接続または接続を取り外すと、電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。電源が入っていないか、またはそのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。
装置の動作を確認するには、設置前に危険ではない場所で POST を実施してください。ステートメント 1080
警告 スイッチを危険な場所に設置する場合は、DC 電源がスイッチ付近にない場合があります。次の作業を行う前に、DC 回路に電気が流れていないことと、誤って電源がオンにならないことを確認したり、そのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。ステートメント 1059
警告 スイッチまたはネットワーク上の装置に電源が入った状態でポートにケーブルを接続したり、接続を取り外したりしないでください。電気アークが発生する可能性があります。これは、危険な場所への設置中に爆発を引き起こす原因となります。スイッチの電源が切断されていることと、電源が誤ってオンにならないことを確認したり、そのエリアが危険でないことを確認してから、作業を進めてください。ステートメント 1070
1552H、1552SA/1552SD、および 1552WU アクセス ポイントは、次のバージョンの防爆規格に適合しています。
1552WU アクセス ポイントは、次のバージョンの防爆規格に準拠しています。
表 2-1 に、準拠ラベルの情報の意味を示します。
アクセス ポイントは無線デバイスであるため、干渉の一般的な発生源に影響されやすく、それにより、スループットが低下したり、通信範囲が狭まったりする可能性があります。最高のパフォーマンスを得るため、次の基本ガイドラインに従ってください。
注 パス ロスの計算とアクセス ポイントの設置間隔の決定については、RF 計画の専門家に相談してください。
ネットワーク アプリケーションごとに特有の設置方法があります。複数のアクセス ポイントを設置する前に、ネットワーク コンポーネントの最適な使用方法を決定し、最大の通信範囲、カバレッジ、およびネットワーク パフォーマンスを得るために、サイト調査を行う必要があります。
サイト調査を実施する際は、次の動作条件および環境条件を考慮してください。
アクセス ポイントは、高いビルの屋根の突出部や街灯柱など、屋外環境に設置するよう設計されています。次の図を慎重に確認して、システム コンポーネント、コネクタ、インジケータ、ケーブル、システムの相互接続、およびアースについて理解してください。
注 このマニュアルの図では、アクセス ポイントで使用可能なすべての接続を示してあります。未使用の接続箇所は、防水性を保つためにキャップで覆います。コネクタの開口部には、アクセス ポイントの配置前でも配置後でも取り付けることが可能な Liquid-Tight アダプタが用意されています。
図 2-1 一般的なアクセス ポイント設置におけるコンポーネント
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シールド付き屋外用イーサネット |
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AC 電源コード2 |
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パワー インジェクタ3 |
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3.シールド付きイーサネット ケーブルには、パワー インジェクタと AC 電源コードの保護アース線を経由した接地経路があります。 |
注 1552 アクセス ポイントは、アクセス ポイントの電子装置に対する落雷の影響を考慮して設計されています。1552 アクセス ポイントのイーサネット ポートおよび電源ポートには、避雷器回路が内蔵されています。入力イーサネット ポートでは、電源入力モジュール(PEM)でガス放電管(GDT)を使用して落雷の影響を軽減します。AC 電源では、GDT をヒューズと共に使用して高電流状態を軽減します。DC 電源の場合は、ヒューズを使用して高電流状態を軽減します。
あまり一般的ではありませんが、ユーザによっては追加の保護策を講じるため、アンテナ ポートに落雷保護の導入を検討する場合があります。EN/IEC60950-22(条項 4.2)要件を満たすため、必ず外部的に装置の追加保護を行い、アクセス ポイントの AC 電源入力時に過電圧 IV から過電圧カテゴリ II への過渡的サージを軽減する必要があります。この保護に使用する過電圧および漏電保護コンポーネントは、IEC 61643 シリーズの規格に準拠する必要があります。CAN/CSA-C22.2 No. 60950-22-07/UL60950-22 の要件を満たすため、設置者が代替コンポーネントを使用して追加の保護を提供する場合があります。これらのコンポーネントの中には、ANSI/IEEE C62.11、CSA Certification Notice No.516、CSA C22.2 No. 1、または UL 1449 に準拠しているものがあります。用途に対するコンポーネントの適合性を、対象となる設置に関して判断する必要があります。(たとえば、デバイスによっては引き込み口の負荷側への設置にのみ適したものや、コードに接続された装置での使用にのみ適したものがあります)。
警告 装置は地域および国の電気規則に従って設置する必要があります。ステートメント 1074
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Cisco Aironet デュアルバンド全方向性アンテナ。2.4 GHz 帯域と 5 GHz 帯域の両方をカバーするデュアルバンド アンテナです。 |
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アクセス ポイントの N 型アンテナ コネクタは、モデル AIR-CAP1552H-x-K9 の底部、およびモデル AIR-CAP1552SA/SD/WU-x-K9 の上部と底部にあります。N 型コネクタは、「アンテナ構成」にリストされている Cisco Aironet アンテナをサポートします。図 1-7 および図 1-8 は、RF カバー側から見たアンテナ ポートの位置を示しています。サポートされているアンテナは、アクセス ポイントに直接接続するか、またはリモートでもかまいません。Class I、Zone 2、Division 2 の危険な場所で使用する場合は、この機器をその地域および国の電気規則に準拠した、適切な RF ケーブル(必要な場合)および電気配線方法で取り付ける必要があります。
アクセス ポイントを設置する前に、アクセス ポイントの MAC アドレスをフィルタ リストに追加し、コントローラの設定を行います。MAC アドレス フィルタリングはデフォルトでイネーブルになります。この設定で、リストにあるアクセス ポイントにコントローラが応答できるようになります。コントローラに MAC フィルタ エントリを追加するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 Web ブラウザを使用して、コントローラにログインします。
ステップ 2 [SECURITY] > [MAC Filtering] > [New] の順に選択します。
ステップ 3 アクセス ポイントの MAC アドレスを MAC フィルタ リストに入力します。たとえば、00:0B:91:21:3A:C7 と入力します。
(注) アクセス ポイントの MAC アドレスは、装置の底面にあります。2 つの MAC アドレスが表示されている場合は、上側の MAC アドレスを使用してください。
ステップ 4 [WLAN ID] ポップアップ メニューから、[WLAN ID] または [Any WLAN] を選択します。
ステップ 5 [Description] フィールドに、アクセス ポイントに関する説明を 32 文字以内で入力します。たとえば、Fisher_Street_00.0B.91.21.3A.C7 は、アクセス ポイントの場所と MAC アドレスを示しています。
ステップ 6 [Interface Name] ポップアップ メニューからインターフェイスを選択し、[Apply] をクリックします。
ステップ 7 その他のアクセス ポイントをリストに追加するには、ステップ 2 ~ 6 を繰り返します。
ステップ 8 コントローラからログアウトし、Web ブラウザを閉じます。
無線に対するアクセス ポイントの役割は、デフォルトでメッシュ アクセス ポイント(MAP)に設定されています。複数あるアクセス ポイントの中から、1 つ以上をルート アクセス ポイント(RAP)として再設定する必要があります。RAP は、コントローラへのスイッチを介して有線イーサネット リンクに接続します。MAP は、コントローラに接続するために、無線バックホール インターフェイスを使用して RAP に接続します。
コントローラ GUI で RAP を設定する手順は、次のとおりです。
ステップ 1 Web ブラウザを使用して、コントローラにログインします。
ステップ 2 [Wireless] をクリックします。アクセス ポイントがコントローラにアソシエートされていると、AP 名の一覧にアクセス ポイントの名前が表示されます。
ステップ 4 メッシュ情報を検索し、[AP Role] フィールドのドロップダウン矢印をクリックして [Root AP] を選択します。
ステップ 6 それぞれの RAP でステップ 2 ~ 5 を繰り返します。
ステップ 7 コントローラからログアウトし、Web ブラウザを閉じます。