シスコ ATA 191 アナログ電話アダプタユーザガイド（Cisco Unified Communications Manager 用）

新しい ATA

アナログ電話アダプタ（ATA）は、アナログ電話機や FAX 装置などのアナログデバイスをネットワークに接続するためのものです。接続したデバイスは、ネットワーク内の IP 電話のように機能します。

新しいアナログ電話アダプタ（ATA）には、2 つのインターフェイスがあります。

アナログデバイス用の 2 つの RJ11 ポート
イーサネット用の RJ45 ポート

ATA 上に LED でステータスが示されます。

ATA を同梱のコンポーネントと共に設置します。

実行内容は次のとおりです：

ATA を、同梱のコンポーネントと共に設置します。

Cisco ATA 191 ハードウェア

ATA 191 と 192 ATA は小型で設置しやすいデバイスです。

ユニットには、次のコネクタが装備されています。

5V DC 電源コネクタ。
2 つの RJ-11FXS（Foreign Exchange Station）ポート - お使いの ATA には、任意の標準アナログ電話デバイスと動作する、2 つの RJ-11 ポートがあります。各ポートは音声コールまたは FAX セッションのいずれかをサポートし、両方のポートを同時に使用できます。
1 つの WAN ネットワークポート - RJ-45 10/100BASE-T データポートが 1 つ装備されており、イーサネット対応デバイスをネットワークに接続できます。

Note

ATA のネットワークポートは、全二重モードや速度について自動でネゴシエーションします。10/100 Mbps の速度および全二重をサポートしています。

ATA 191 上部パネル

ATA の上部パネルには、デバイスのステータスを表示するために使用されるいくつかの LED があります。

Figure 1. ATA 191 上部パネル

ATA 191 の上部パネル。上から下へ、電源 LED、ネットワーク LED、電話機 1 LED、電話機 2 LED、および LED 付き PRT ボタンを表示します。

次の表は、ATA にある LED について説明しています。

Table 1. ATA 191 上部パネルの項目

項目

説明

電源 LED

ATA 電源 LED

緑色で点灯：システムが正常に起動しており、使用の準備ができています。

緑色でゆっくりと点滅：システムが起動中です。

緑色で 3 回すばやく点滅してから繰り返し：システムが起動に失敗しました。

緑色ですばやく点滅: LED の動作は次の状況で発生します。

工場出荷時の状態へのリセットが検出されたとき。
工場出荷時の状態にリセットするには、RESET ボタンを 10 秒間長押しします。
工場出荷時の状態へのリセットが正常に実行されます。

消灯：電源はオフです。

ネットワーク LED

ATA ネットワーク LED

緑色で点滅：WAN ポートを介してデータを送信/受信中です。

消灯：リンクがありません。

電話 1 LED

電話 2 LED

電話 LED

緑色で点灯：オンフックです。

緑色でゆっくりと点滅：オフフックです。

緑色で 3 回すばやく点滅してから繰り返し：アナログデバイスの登録に失敗しました。

緑色ですばやく点滅: 工場出荷時の状態へのリセットが正常に実行されます。

消灯：ポートが設定されていません。

問題レポートツール（PRT）ボタン

問題レポートツールを使用して問題レポートを作成するには、このボタンを押します。

Note

これは電源ボタンではありません。このボタンを押すと問題レポートが生成され、システム管理者のサーバにアップロードされます。

問題レポートツール（PRT）LED

ATA PRT LED

オレンジ色で点滅：PRT は問題レポートのデータを準備しています。

オレンジ色ですばやく点滅：PRT は PRT サーバに問題レポートログを送信中です。

5 秒間緑色に点灯してから消灯：PRT レポートは正常に送信されました。

緑色ですばやく点滅: 工場出荷時の状態へのリセットが正常に実行されます。

赤色で点滅：PRT レポートのエラーが発生しました。LED を消灯するには、PRT ボタンを押します。消灯してから再度押すと、新しい PRT レポートがトリガーされます。

ATA 191 背面パネル

ATA の背面パネルには、デバイスの接続と電源供給に使用されるポートが複数あります。また、背面パネルには、デバイスを工場出荷時の設定にリセットするためのリセットボタンもあります。

Figure 2. ATA 191 背面パネル

ATA 191 の背面パネル。左から右へ、RESET ボタン、電話ポート 1、電話ポート 2、ネットワークポート、および DC 5V 電源ポートを表示します。

次の表は、ATA の背面パネルにあるポートを示しています。

Table 2. ATA 191 背面パネルポート
ポートまたはボタン	説明
リセット	ATA を再起動するには、ペーパークリップなどを使用し、このボタンを短く押します。出荷時のデフォルト設定にリセットするには 10 秒間押し続けます。工場出荷時のリセットの LED 動作: ボタンを約 10 秒間押し続けると、電源 LED が緑色ですばやく点滅します。工場出荷時のリセットが正常に実行されると、すべての LED が約 5 秒間緑色ですばやく点滅します。
電話 1	RJ-11 電話ケーブルを使用して、アナログ電話や FAX 装置に接続します。
電話 2	RJ-11 電話ケーブルを使用して、2 番目のアナログ電話や FAX 装置に接続します。
ネットワーク	イーサネットケーブルを使用してネットワークに接続します。
DC 5V 電源	付属の電源アダプタを使用して電源に接続します。

ATA に関連付けられたデバイス

ATA を使用して、以下の種類のデバイスをネットワークに接続します：

アナログ電話
- アナログ電話機にはソフトキーがありません。
- アナログ電話機に表示される情報は、実際のモデルに依存します。
- 保留、再開、転送、会議電話には電話機のフラッシュボタンを使用します。
アナログテレフォニー音声デバイス
- ATA では、オーバーヘッドページングアダプタや留守番電話機など、通常の電話をエミュレートするアナログテレフォニー音声デバイスがサポートされています。
オーバーヘッドページングシステム
- オーバーヘッドページングシステムは、建物内でのアラームや一斉放送を提供します。
ファクス機
- ATA に FAX 装置を直接接続して使用してください。FAX 装置には内線を接続しないようにしてください。また、FAX 装置にはスプリッタを使用しないでください。
- FAX のエラーを減らすため、海外モードがあればそれを使用し、ない場合は FAX 装置の伝送速度を低く設定してください。
- FAX 装置やモデムなどのデータデバイスは、最適な状態で機能しないことがあります。FAX 装置やモデムで最良のパフォーマンスを実現するには、引き続き専用 PSTN 回線を使用するようにしてください。

新しい ATA を設置する

ATA には、電源供給から、ネットワーク接続、および卓上配置用のマウントまで必要な部品がすべて付属します。

Before you begin

設置を開始する前に、次の品目が揃っていることを確認してください。

ネットワークに接続するためのイーサネットケーブル。
ATA に接続するアナログ電話機や FAX 装置。
電話機を接続するための電話ケーブル。
バックアップ電源を提供するための無停電電源装置（UPS）。

Procedure

Step 1	ネットワークと ATA の NETWORK ポートの間をネットワークケーブルで接続します。
Step 2	ATA 上の PHONE 1 ポートとアナログデバイス（電話機または FAX 装置）とを電話ケーブルで接続します。 FAX 装置を接続する場合は、ATA に直接接続します。FAX 装置に内線を接続しないようにしてください。また、スプリッタを使用しないようにしてください。
Step 3	(Optional) 2 番目のアナログデバイスがある場合は、ATA の PHONE 2 ポートと 2 番目のアナログデバイスを電話ケーブルで接続します。
Step 4	ATA 電源ケーブルを ATA の DC 5V POWER ポートに接続し、電源ケーブルを電源に差し込みます。

ATA を取り付ける

ATA は、卓上に設置することも、壁面に取り付けることもできます。

Caution

ATA の過熱を防止するために、室温が 40°C（104°F）を超える環境では使用しないでください。

卓上配置

ATA を電気コンセントの近くの平らな面に置きます。

Warning

ATA の上には何も置かないでください。過度に重量がかかると破損する可能性があります。

壁面への設置

ATA の下部パネルには、壁面取り付け用スロットが 2 つあります。ATA を壁に取り付けるには、取り付け金具（別売）が必要です。図に示されているのは取り付け金具の一例です（縮尺は実際とは異なっています）。

推奨金具（別売）：#6 なべ頭 5/8 インチのセルフタッピング木ネジ 2 個、石こうボード取り付け用アンカー。

Note

取り付けが不安定だと ATA を損傷したり、けがの原因になったりする可能性があります。Cisco は、壁面への不安定な取り付けが原因で発生するいかなる損害についても責任を負いません。

Procedure

Step 1	取り付け場所を決めます。表面が滑らか、平らで、かつ乾燥していることを確認します。
Step 2	壁面に 58 mm（約 2.28 インチ）間隔で下穴を 2 つ開けます。
Step 3	それぞれの穴にネジを挿入し、各ねじ頭の下面と壁の表面との間に 5 mm（0.1968 インチ）の隙間を開けます。
Step 4	壁面取り付け用スロットをネジの上側から差し込み、ネジがぴったりスロットにはまるまで下にスライドさせます。

サポートされる ATA コール機能

システムの構成に応じて、ATA では以下のコール機能の一部またはすべてがサポートされます：

転送（在席または監視）：このタイプの転送では、転送が完了する前に転送先の相手と通話します。
転送（不在または非監視）：このタイプの転送では、その時点で転送が完了し、転送先の相手が応答する前に切断します。
私がプレゼンする可能性はありません
保留と保留解除。
発信者 ID。
コール待機。
コールピックアップ。
短縮ダイヤル。
保留音。
共有回線。
ボイスメール：この機能には視覚的なインジケータがありません。受話器を上げた時にメッセージ待機音が聞こえる場合は、ボイスメッセージがあることを示しています。大型 LCD 画面のある一部のアナログ電話機では、ボイスメールアイコンが表示されることがあります。
コール転送。
リダイヤル。

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新しい ATA の利用を開始する

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