同じバージョンでの Cisco Unity Express ライセンスのアップグレードまたはダウングレード
この章では、バージョンを変更せずに Cisco Unity Express システムのライセンス サイズを変更する方法について説明します。この章の手順は、より多数のメールボックスをサポートするライセンスにアップグレードする場合、少ないメールボックスをサポートするライセンスにダウングレードする場合、または自動音声応答装置(IVR)ライセンスに変更する場合に使用します。
この手順はクリーン インストールです。つまり、アプリケーションでソフトウェア インストーラを使用します。クリーン インストールでは、新しいソフトウェア ファイルをバックグラウンドでダウンロードしている間も、システムを動作させておくことができます。設定ファイルはバックアップし、復元する必要があります。インストールに必要なのは FTP サーバだけです。
この章は、次の項で構成されています。
• 「Cisco Software Licensing(CSL)システム」
– 「インストール手順」
– 「メールボックス ライセンス」
– 「自動音声応答装置ライセンス」
– 「ボイス ポート ライセンス」
• 「タスク リスト」
• 「IVR ライセンスの変更」
Cisco Software Licensing(CSL)システム
Cisco Unity Express 8.5 ライセンスは、Cisco Software Licensing(CSL)システムに基づいています。CSL ライセンスでは、メールボックスのライセンス カウントに、個人用メールボックスと GDM の両方が含まれます。メールボックスのタイプは、設定時に決まります。また、コールエージェントは、これまでのようにライセンスを使って指定するのではなく、インストール後プロセスの一部として、または起動中に設定できるようになりました。
CSL ライセンスのさらなる詳細について、本ガイドおよび『 Software Activation of Cisco Unity Express 7.1 and Later Versions 』で説明しています。
インストール手順
ライセンスは次の順序でインストールします。
1. メールボックス ライセンス
2. ボイス ポート ライセンス
3. IVR ライセンス
メールボックス ライセンス
小さいメールボックス ライセンスに変更している場合は、新しいライセンスをダウンロードする前に、設定済みのメールボックス数を減らす必要があります。たとえば、50 メールボックス ライセンスから 10 メールボックス ライセンスにダウングレードする場合は、設定済みのメールボックス数が 10 を超えないようにします。10 を超すメールボックスがある場合は、ライセンスをダウングレードする前に、余分なメールボックスを削除してください。
ボイス ポート ライセンス
CSL ライセンスで注文した装置には、プリインストールされたいくつかのボイス ポート ライセンスが付属します。付属するライセンス数は、プラットフォームによって異なります。一部のプラットフォームでは、1 ライセンスごとに 2 つのボイス ポートの差分ボイス ポート ライセンスを追加できます。特定のデバイスでサポートされるボイス ポートの数については、『 Release Notes for Cisco Unity Express8.5 』を参照してください。
最終的なボイス ポート数が、ライセンスを所有する IVR セッション数に 2 を加えた数より多くなった場合、差分ライセンスのインストールまたは削除は失敗します。
タスク リスト
ライセンスを変更するには、次のタスクを実行する必要があります。
次の作業
• show license status application voicemail コマンドを入力して、ボイスメール ライセンスのステータスを表示します。
se-10-0-0-0# show license status application voicemail
voicemail enabled: 6 ports, 2 sessions, 5 mailboxes
• show license status application ivr コマンドを入力して、IVR ライセンスのステータスを表示します。
se-10-0-0-0# show license status application ivr
• show license status application timecardview コマンドを入力して、TimeCardView ライセンスのステータスを表示します。
se-10-0-0-0# show license status application timecardview
• show software license コマンドを入力して、システムのボイス ポート ライセンスを表示します。フィールド「Total usable system ports」に、使用できるポート数が表示されます。
新しいライセンスでシステムをリロードしていない場合、古いライセンス情報が表示されます。
se-1-100-50-125> show software licenses
- voicemail_lic.sig : 100 MAILBOX LICENSE
- ivr_lic.sig : 2 PORT IVR BASE LICENSE
- port_lic.sig : 8 PORT BASE LICENSE
- Total usable system ports: 24
Voicemail/Auto Attendant:
- Max system mailbox capacity time: 18000
- Default # of general delivery mailboxes: 20
- Default # of personal mailboxes: 100
- Max # of configurable mailboxes: 120
Interactive Voice Response:
- Max # of IVR sessions: 2
- Max installed languages: 5
- Max enabled languages: 5