この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
インストールを開始する前に、どのクライアントをサポートするかを確認します。 ハードウェアおよびソフトウェア要件について説明します。 いずれのポートをクライアントが必要としており、それがどのプロトコルを使用しているかを確認してください。
適切な導入のため、クライアント ワーク ステーションがソフトウェア要件を満たしていることを確認します。
![]() (注) |
Cisco Jabber for Windows には、Microsoft .NET Framework または Java モジュールは必要ではありません。 |
![]() (注) |
Microsoft Windows 7 または 8 の場合、デスクフォンのビデオで使用するために Cisco Media Services Interface(MSI)4.1 をダウンロードできます。 |
Cisco Jabber for Windows は、デスクトップ モードのみで Microsoft Windows 8 をサポートします。
Cisco Jabber には、Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony に正常にフォールバックするために、プレゼンス サーバへのアクティブ接続が必要です。
Cisco Unified Communications Manager Express の詳細については、「Cisco Unified CME」のマニュアルを参照してください。http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/products_device_support_tables_list.html
ハイ アベイラビリティとは、インスタント メッセージおよびプレゼンス サービスに対してフェールオーバー機能を提供するために複数のノードがサブクラスタに存在する環境を意味します。 サブクラスタ内の 1 つのノードが利用できなくなった場合、インスタント メッセージおよびプレゼンスがそのノードからサブクラスタ内の別のノードにフェールオーバーします。 このようにして、ハイ アベイラビリティにより、Cisco Jabber のインスタントメッセージおよびプレゼンス サービスの継続性が確実に保証されます。
「Multi-node Deployment Administration」
「Planning a Cisco Unified Presence Multi-Node Deployment」
「High Availability Client Login Profiles」
ハイ アベイラビリティがサーバに設定されている場合、プライマリ サーバがセカンダリ サーバにフェールオーバー後、クライアントは最大 1 分間プレゼンス ステータスを一時的に失います。 サーバに再ログインを試行する前にクライアントが待機する時間を定義するため、再ログイン パラメータを設定します。
Cisco Unified Communications Manager のプライマリ インスタンスからセカンダリ インスタンスへのフェールオーバーが発生した場合、アクティブ コールを保留状態にすることはできません。
OpenLDAP、AD LDS、または ADAM とのディレクトリ統合では、Cisco Jabber 設定ファイルで特定のパラメータを定義する必要があります。 詳細については、LDAP ディレクトリ サーバを参照してください。
Cisco Jabber for Windows には Microsoft Internet Explorer 7 以降が必要です。 Cisco Jabber for Windows は、HTML コンテンツの表示に Internet Explorer レンダリング エンジンを使用します。
Cisco Jabber for Windows にはインスタント メッセージのレンダリングに Internet Explorer アクティブ スクリプトが必要です。 アクティブ スクリプトを有効にする手順については、次の Microsoft のマニュアルを参照してください。http://windows.microsoft.com/en-US/windows/help/genuine/ie-active-script
Cisco Jabber for Windows は、ユーザが Microsoft Outlook に関してユーザ検索をし、ローカル連絡先を追加できるようにします。
クライアントの連絡先リストにローカルの Microsoft Outlook 連絡先を追加するには、ローカル連絡先は Microsoft Outlook にインスタント メッセージのアドレスを持っている必要があります。
クライアント インターフェイスに連絡先の写真を表示するには、Microsoft Outlook のローカル連絡先がインスタント メッセージのアドレスを持っている必要があります。
クライアントを使用して Microsoft Outlook のローカル連絡先と通信するには、ローカル接続が関連情報を持っている必要があります。 連絡先にインスタント メッセージを送信するには、ローカル連絡先がインスタント メッセージのアドレスを持っている必要があります。 Microsoft Outlook の連絡先にコールするには、ローカル連絡先が電話番号を持っている必要があります。
Microsoft Outlook の予定表イベントを表示させるために、Cisco Jabber for Windows の設定を適用する必要があります。
ユーザが予定表イベントを作成すると、Microsoft Outlook[会議(Meetings)] タブでそれらのイベントが表示されます。
Microsoft Outlook との統合を有効にするには、Microsoft Active Directory の proxyAddresses 属性の値として SIP:user@cupdomain を指定します。 ユーザは Microsoft Outlook に在席かどうかを共有できるようになります。
ADSchemaWizard.exe ユーティリティは Cisco Jabber 管理パッケージ で使用できます。 このユーティリティが生成する LDIF ファイルにより、SIP:user@cupdomain の値を持つ proxyAddresses 属性をすべてのユーザに追加するよう、ディレクトリが変更されます。
ADSchemaWizard.exe ユーティリティは、Microsoft Windows Server 2003 などの Active Directory ユーザとコンピュータ管理ツールの属性編集機能をサポートしないサーバで使用します。 ADSI Edit などのツールを使用して、ADSchemaWizard.exe ユーティリティを使用して適用した変更を確認できます。
ADSchemaWizard.exe ユーティリティの使用には、Microsoft .NET Framework バージョン 3.5 以降が必要です。
Microsoft Outlook でのプレゼンスを有効にするスクリプトの作成については、対応する Microsoft のマニュアルを参照してください。
次の手順を実行し、Active Directory ユーザとコンピュータ管理ツールを使用して Microsoft Outlook で個別ユーザのプレゼンスを有効にします。
Cisco Jabber for Windows で Microsoft SharePoint サイトのアベイラビリティ ステータスがサポートされるのは、ユーザが Microsoft Internet Explorer を使用してそれらのサイトにアクセスする場合だけです。 Microsoft SharePoint サイトを Microsoft Internet Explorer の信頼できるサイトの一覧に追加します。
Microsoft Office 365 では、プラン、サブスクリプション、タイプに基づいてさまざまな構成タイプをサポートします。 Cisco Jabber for Windows は、オンプレミス Active Directory サーバを必要とする Microsoft Office 365 の小規模企業プラン P1 でテストされています。
Cisco Jabber では、Computer Telephony Integration(CTI)従属(サードパーティ アプリケーションからの Cisco Jabber の CTI のコントロール)をサポートしています。
CTI 従属の詳細については、Cisco Unified Communications Manager の適切なバージョンの CTI ドキュメントを参照してください。
次の表では、Cisco Jabber を使用する発信ポートおよびプロトコルを示します。
ポート | プロトコル | 説明 | ||
---|---|---|---|---|
443 | TCP (XMPP および HTTPS) |
Cisco WebEx Messenger サービスへの XMPP トラフィック。 クラウドベース導入のみで、クライアントはこのポートを介して XMPP トラフィックを送信します。 ポート 443 がブロックされた場合、クライアントはポート 5222 にフォールバックします。
|
||
389 | UDP/TCP | LDAP ディレクトリ サーバ | ||
636 | LDAPS | LDAP ディレクトリ サーバ(セキュア) | ||
3268 | TCP | グローバル カタログ サーバ | ||
3269 | LDAPS | グローバル カタログ サーバ(セキュア) | ||
5070 | UDP | ビデオ デスクトップ共有機能の Binary Floor Control Protocol(BFCP) | ||
5222 | TCP (XMPP) |
Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service への XMPP トラフィック。 |
||
8443 | TCP (HTTPS) |
Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service への XMPP トラフィック。 | ||
7080 | TCP (HTTPS) |
音声メッセージ通知(新規メッセージ、メッセージ更新、メッセージ削除)用の Cisco Unity Connection | ||
53 | UDP/TCP | ドメイン ネーム システム(DNS)トラフィック | ||
37200 | SOCKS5 バイトストリーム | ピア ツー ピア ファイル転送 オンプレミスでの展開では、クライアントはまた、画面キャプチャを送信するためにこのポートを使用します。 |
||
5060 | UDP/TCP | Session Initiation Protocol(SIP)コール シグナリング |
||
5061 | TCP | セキュアな SIP コール シグナリング |
Cisco Jabber には、サードパーティのアクセサリに対するコール制御機能を提供する API が含まれます。 この API は、Cisco Jabber で API コール制御機能を使用できるように、ベンダー パートナーのアクセサリを使用可能にするソフトウェア プラグインを作成することができます。
ヘッドセット、スピーカ、キーボードおよびオーディオ デバイスなどのシスコの特定の互換性のあるデバイスを使用して、デバイスから Cisco Jabber でコール制御処理の実行をします。 たとえば、ヘッドセットで、着信コールへの応答、アクティブ コールの終了、音声のミュート、コールの保留をするためにコントロールを使用することができます。
Cisco Jabber と互換性のあるデバイスの一覧に関しては、[Unified Communications Endpoint and Client Accessories] サイト(http://www.cisco.com/en/US/prod/voicesw/uc_endpoints_accessories.html)をご覧ください。
![]() (注) |
互換性のあるシスコ製ではない特定のサードパーティ製アクセサリを使用できます。 ただし、シスコはこのようなサードパーティ製アクセサリとの最適なユーザ エクスペリエンスを保証できません。 最高のユーザ エクスペリエンスを得るには、Cisco Jabber を持つシスコ製の互換デバイスだけを使用する必要があります。 |
互換性のあるアクセサリを Cisco Jabber で使用するには、以下の手順に従ってください。
ステップ 1 | サード パーティ ベンダーのサイトからの互換プラグインをダウンロードします。 |
ステップ 2 | 別途プラグインを Cisco Jabber にインストールします。 |
Cisco Jabber は、Cisco Unified Communications Manager バージョン 8.6(1) と同じ CTI デバイスをサポートします。 CTI Supported Devices の CTI Supported Device Matrix を参照してください。
場合によっては、COP ファイルを Cisco Unified Communications Manager に適用する必要がある場合があります。
COP ファイル | 説明 | Cisco Unified Communications Manager バージョン |
---|---|---|
ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn | Cisco Unified Communications Manager に CSF デバイス タイプを追加します。 詳細については、ソフトウェア要件を参照してください。 |
7.1.3 |
cmterm-bfcp-e.8-6-2.cop.sgn | CSF デバイスで BFCP ビデオ デスクトップ共有をサポートします。 詳細については、BFCP 機能用 COP ファイルの適用を参照してください。 |
8.6.2 のみ |
ciscocm.addcsfsupportfield.cop.sgn | グループ設定ファイルの [CSF サポート フィールド(CSF Support Field)] フィールドを追加します。 詳細については、グループ設定の作成を参照してください。 |
8.6.x 以下 |
cmterm-cupc-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn | アプリケーション ダイヤル ルールとディレクトリ ルックアップ ルールを Cisco Jabber に公開します。 詳細については、ダイヤル ルールの発行を参照してください。 |
サポートされるすべてのバージョン |
この項では、[オプション(Options)] ウィンドウの [ステータス(Status)] タブにある [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] チェックボックスについて説明します。
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合が要求されます。 オンプレミス の展開を適用します。
オンプレミス および クラウドベース の展開に適用します。
配備 | [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] を選択します。 | [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] を選択しません。 |
---|---|---|
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を有効にします。 |
Cisco Unified Presence は、アベイラビリティ ステータスを設定します。 | アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を有効にしません。 |
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 | アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
クラウドベースの導入 | クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 | アベイラビリティ ステータスは変更されません。 |
![]() (注) |
[ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] チェックボックスをオンにした場合、Microsoft Outlook、IBM Lotus Notes、Google Calendar などのサポートされているカレンダー クライアントにイベントがある場合で、クライアントは「ミーティング中」というアベイラビリティ ステータスだけを表示します。 クライアントは、その他のカレンダー ソースから他のアベイラビリティ ステータスを表示しません。 |
クライアント側の「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスの有効化 | Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange を統合します。 |
---|---|
「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスは、サポートされません。 | 「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスは、サポートされます。 |
「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスは、ユーザの予定表に表示されないイベントに関してサポートされます。 | 「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスは、ユーザの予定表に表示されないイベントに関してサポートされません。 |
Cisco Jabberは、TLS を使用して、クライアントとサーバ間のネットワークに XMPP トラフィックを確保します。 Cisco Jabberは、ポイントツーポイントのインスタント メッセージやグループ チャットを暗号化します。
接続 | プロトコル | ネゴシエーション証明書 | 予想される暗号化アルゴリズム |
---|---|---|---|
クライアントからサーバへ | XMPP over TLS | X.509 公開キー インフラストラクチャ証明書 | AES 256 ビット |
サーバおよびクライアントが TLS 暗号化をネゴシエートした後、インスタント メッセージ トラフィックを暗号化するため、クライアントとサーバの両方がセッション キーを生成し、交換します。
バージョン | キー長 |
---|---|
Cisco Unified Communications IM and Presence バージョン 9.0.1 以降 | 2048 ビット |
Cisco Unified Presence バージョン 8.6.4 以降 | 2048 ビット |
Cisco Unified Presence バージョン 8.6.4 以前 | 1024 ビット |
Cisco Unified Presence および Cisco Unified Communications IM and Presence の両方は、Cisco Jabber とプレゼンス サーバ間のインスタント メッセージ トラフィックをセキュアにするため、AES アルゴリズムで暗号化される 256 ビット長のセッション キー使用します。
必要に応じて、規制ガイドラインへの準拠のために、インスタント メッセージをログに記録し、アーカイブできます。 インスタント メッセージを記録するには、外部データベースを設定するか、またはサードパーティ製のコンプライアンス サーバと統合します。 Cisco Unified Presence および Cisco Unified Communications IM and Presence では、外部データベースまたはサードパーティ製のコンプライアンス サーバに記録したインスタント メッセージは暗号化しないでください。 記録をしたインスタント メッセージを保護するため、外部データベースまたはサードパーティ製のコンプライアンス サーバを適切に設定する必要があります。
AES などの対称キー アルゴリズムまたは RSA などの公開キー アルゴリズムなど、暗号化レベルおよび暗号化アルゴリズムに関する詳細情報は、「Next Generation Encryption」 を参照してください。
X.509 公開キー インフラストラクチャ証明書に関する詳細情報については、「Internet X.509 Public Key Infrastructure Certificate and CRL Profile」マニュアルを参照してください。
接続 | プロトコル | ネゴシエーション証明書 | 予想される暗号化アルゴリズム |
---|---|---|---|
クライアントからサーバへ | TLS 内の XMPP | X.509 公開キー インフラストラクチャ証明書 | AES 128 ビット |
クライアントからクライアントへ | TLS 内の XMPP | X.509 公開キー インフラストラクチャ証明書 | AES 256 ビット |
次のサーバは、Cisco WebEx Messenger サービスで X.509 公開キー インフラストラクチャ(PKI)の証明書を使用して、Cisco Jabber で TLS 暗号化をネゴシエートします。
サーバおよびクライアントが TLS 暗号化をネゴシエートした後、インスタント メッセージ トラフィックを暗号化するため、クライアントとサーバの両方がセッション キーを生成し、交換します。
Cisco WebEx Messenger サービスは、AES アルゴリズムで暗号化される 128 ビットの長さのセッション キーを使用して、Cisco Jabber と Cisco WebEx Messenger のサービス間でンスタント メッセージ トラフィックを保護します。
クライアント間のトラフィックを確保するため、オプションで 256 ビットのクライアント間 AES 暗号化のトラフィックを有効にできます。
Cisco WebEx Messenger サービスは、インスタント メッセージにログインできますが、暗号化された形式のこれらのインスタント メッセージをアーカイブすることはできません。 しかし、Cisco WebEx Messenger サービスは、SAE-16 および ISO-27001 監査などの厳重なデータセンター セキュリティを使用して、記録したインスタント メッセージを保護します。
Cisco WebEx Messenger サービスは、AES 256 ビット クライアント間の暗号化を有効にする場合、インスタント メッセージにログインできません。
AES などの対称キー アルゴリズムまたは RSA などの公開キー アルゴリズムなど、暗号化レベルおよび暗号化アルゴリズムに関する詳細情報は、「Next Generation Encryption」 を参照してください。
X.509 公開キー インフラストラクチャ証明書に関する詳細情報については、「Internet X.509 Public Key Infrastructure Certificate and CRL Profile」マニュアルを参照してください。
デフォルトでは、クライアントと Cisco WebEx Messenger サービス間のインスタント メッセージ トラフィックは安全です。 クライアント間のインスタント メッセージ トラフィックを確保するために、オプションで Cisco WebEx 管理ツール のポリシーを選択します。
送信側クライアントは、AES 256 ビット アルゴリズムでインスタント メッセージを暗号化します。 受信側クライアントは、インスタント メッセージの暗号を解除します。
クライアントは、暗号化をサポートしない他のクライアントとの間でインスタント メッセージを送受信できます。
ポリシーの組み合わせ | クライアントの暗号化対応クライアント | リモート クライアントが AES 暗号化をサポートしている場合 | リモート クライアントが AES 暗号化をサポートしていない場合 |
---|---|---|---|
IM の AES 符号化をサポートする = False IM の符号化をサポートしない = True |
No | Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを送信します。 Cisco Jabber はキー交換をネゴシエートしません。 そのため、他のクライアントは Cisco Jabber の暗号化されたインスタント メッセージを送信しません。 |
Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを送受信します。 |
IM の AES 符号化をサポートする = True IM の符号化をサポートしない = True |
Yes | Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送受信します。 Cisco Jabber には、インスタント メッセージが暗号化されていることを示すアイコンが表示されます。 |
Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送信します。 Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを受信します。 |
IM の AES 符号化をサポートする = True IM の符号化をサポートしない = False |
Yes | Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送受信します。 Cisco Jabber には、インスタント メッセージが暗号化されていることを示すアイコンが表示されます。 |
Cisco Jabber は、リモート クライアントに対してインスタント メッセージの送受信を行いません。 ユーザがリモート クライアントにインスタント メッセージを送信しようとすると、Cisco Jabber にエラー メッセージが表示されます。 |
![]() (注) |
暗号化および Cisco WebEx ポリシーの詳細については、Cisco WebEx のマニュアルの「About Encryption Levels」トピックを参照してください。
暗号化レベルを表示するには、クライアントが表示するアイコンを確認します。
ローカル チャット履歴を有効にすると、Cisco Jabberにより、暗号化形式でインスタント メッセージをアーカイブされません。 チャット履歴へのアクセスを制限するために、Cisco Jabber はアーカイブを %USERPROFILE%\AppData\Local\Cisco\Unified Communications\Jabber\CSF\History\uri.db ディレクトリに保存します。
ローカルのチャット履歴を有効にする方法の詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision Instant Messaging and Presence」の項を参照してください。
![]() ヒント |
Cisco Media Services Interface(MSI)で展開することを推奨します。 このメソッドにより、効果的にエクスペリエンスの質が向上し、導入および運用のコストが削減されます。 MSI により、クライアントはネットワーク アウェアにすることができ、ネットワークの状況に動的に適応し、ネットワークとより緊密に統合できます。 |
Cisco Media Services Interface では、Cisco Prime Collaboration Manager および Cisco Medianet 対応ルータと連動する Microsoft Windows サービスを提供し、Cisco Jabber がネットワークで遅延やパケット損失を最小限に抑えて音声メディアとビデオ メディアを送信できるようにします。
![]() (注) |
Cisco Jabberでは、音声コールまたはビデオ コールごとに Cisco Media Services Interface をチェックします。 |
Cisco Media Services Interface は個別にインストールし、ネットワークが Cisco Medianet 対応であることを確認する必要があります。 また、Cisco Prime Collaboration Manager と、Cisco Medianet に対応するルータもインストールする必要があります。
ネットワークを通過するように、Cisco Jabber トラフィックを順位付ける RTP メディア パケットのヘッダーの DiffServ コード ポイント(DSCP)値を設定します。
クライアントは、Cisco Unified Communications Manager の SIP プロファイルで使用するポート範囲を定義します。 クライアントは、このポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。
クライアントが RTP トラフィックを使用できるように、ポート範囲を指定するには、次のとおりに実行します。
オーディオ メディアおよびビデオ メディアのポート範囲を分割する結果として、クライアントにより識別可能なメディア ストリームが作成されます。 IP パケットのヘッダー内の DSCP 値を設定することで、それらのメディア ストリームを分類し、優先させることができます。
次の表に、DSCP 値の設定に関するオプションを示します。
DSCP 値を設定する方式 | Microsoft Windows 7 |
---|---|
Microsoft グループ ポリシーを用いた DSCP 値の設定 | Yes |
ネットワーク スイッチおよびルータでの DSCP 値の設定 | Yes |
Cisco Unified Communications Manager での DSCP 値の設定 | No |
Cisco Unified Communications Manager で、音声およびビデオ メディア用の DSCP 値を設定できます。 Cisco Jabber により、デバイス設定から DSCP 値が取得され、RTP メディア パケットの IP ヘッダーに直接適用されます。
Microsoft Windows 7 といった新しいオペレーティング システムでは、Microsoft により、アプリケーションが IP ヘッダーで DSCP の値の設定をできないようにするセキュリティ機能が実行されます。 したがって、Microsoft グループ ポリシーなど、DSCP 値をマークする代替方式を使用する必要があります。
Microsoft Windows 7 といったそれ以降のオペレーティング システムで Cisco Jabber for Windows を展開する場合、Microsoft グループ ポリシーを使用して、DSCP 値を適用します。
グループ ポリシーを作成するには、次の Microsoft サポート記事の手順に従います:http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx。
属性 | 音声ポリシー | ビデオ ポリシー | シグナリング ポリシー |
---|---|---|---|
アプリケーション名 | CiscoJabber.exe | CiscoJabber.exe | CiscoJabber.exe |
プロトコル | UDP | UDP | TCP |
ポート番号または範囲 | Cisco Unified Communications Manager の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 | Cisco Unified Communications Manager の SIP プロファイルからの対応するポート番号または範囲。 | SIP は 5060 安全な SIP の場合は 5061 |
DSCP 値 | 46 | 34 | 24 |
スイッチおよびルータを設定し、RTP メディアの IP ヘッダーで DSCP 値をマーキングします。
SIP、CTI QBE、XMPP に必要な各種ポートに基づいて、クライアントおよびサーバ間のシグナリングを識別できます。 たとえば、Cisco Jabber と Cisco Unified Communications Manager 間の SIP シグナリングは、ポート 5060 を介して行われます。
AF31 としてシグナリング パケットをマーキングする必要があります。
HTML ページに、href 属性の一部としてプロトコル ハンドラを追加します。 HTML ページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、クライアントはプロトコルに対して適切な処理を実行します。
HTML ページの TEL: および IM: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>
前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
HTML ページの CISCOTEL:、SIP: および CISCOTELCONF: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="CISCOTEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="SIP:msmith@domain">Call Mary</a><br/> <a href="CISCOTELCONF:msmith@domain;amckenzi@domain">Weekly conference call</a> </body> </html>
前の例では、ユーザが 1234 へコール または Mary にコール のハイパーリンクをクリックすると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが ウィークリー会議コール のハイパーリンクをクリックすると、Mary、Adam およびリンクをクリックしたユーザの間で会議コールがセット アップされます。
![]() ヒント |
CISCOTELCONF: ハンドラ用の連絡先リストを追加し、会議コールを作成します。 連絡先を区切るには、次の例のようにセミコロンを使用します。 CISCOTELCONF:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com;user_d@domain.com |
HTML ページの XMPP: プロトコル ハンドラを使用したグループ チャットの例。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>
前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
![]() ヒント |
XMPP: および IM: ハンドラに連絡先リストを追加し、グループ チャットを作成します。 連絡先を区切るには、次の例のようにセミコロンを使用します。 XMPP:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com;user_d@domain.com |
Cisco Jabber のオーディオおよびビデオのパフォーマンスについて学習します。
次のデータは、ラボ環境でのテストに基づいています。 このデータは、帯域幅の使用状況の点で予想できる内容を提供することを目的としています。 このトピックの内容は、完全な内容を示したり、帯域幅の使用状況に影響を与える可能性があるすべてのメディア シナリオを反映したりするものではありません。
コーデック | RTP ペイロード(kbit/秒) | 実際のビットレート(kbit/秒) | 注記 |
---|---|---|---|
g.722.1 | 24/32 | 54/62 | 高品質な圧縮 |
g.711 | 64 | 80 | 標準的な非圧縮 |
g.729a | 8 | 38 | 低品質な圧縮 |
解像度 | ピクセル | g.711 音声で測定されたビット レート(kbit/秒) |
---|---|---|
w144p | 256 x 144 | 156 |
w288p これが Cisco Jabber のビデオ レンダリング ウィンドウのデフォルト サイズです。 |
512 x 288 | 320 |
w448p | 768 x 448 | 570 |
w576p | 1024 x 576 | 890 |
720p | 1280 x 720 | 1300 |
ピクセル | 2 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) | 8 fps でのワイヤ ビット レートの概算値(kbit/秒) |
---|---|---|
720 x 480 | 41 | 164 |
704 x 576 | 47 | 188 |
1024 x 768 | 80 | 320 |
1280 x 720 | 91 | 364 |
1280 x 800 | 100 | 400 |
[領域の設定(Region Configuration)] ウィンドウで Cisco Unified Communications Manager のペイロードの最大ビット レートを指定します。 この最大ペイロード ビット レートには、パケット オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビット レートは、指定した最大ペイロード ビット レートよりも大きくなります。
デスクトップ共有セッション | オーディオ | 双方向ビデオ(メイン ビデオ) | プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) |
---|---|---|---|
No | Cisco Jabber では、音声の最大ビット レートを使用します。 | Cisco Jabber では、次のように残りのビット レートを割り当てます。 ビデオ コールの最大ビット レートから音声のビット レートを引きます。 |
- |
Yes | Cisco Jabber では、音声の最大ビット レートを使用します。 | Cisco Jabber では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 | Cisco Jabber では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 |
アップロード速度 | オーディオ | 音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) | 音声 + プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) | 音声 + インタラクティブ ビデオ + プレゼンテーション ビデオ |
---|---|---|---|---|
125 kbps(VPN) | g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 | 帯域幅はビデオ用に不十分です。 |
384 kbps(VPN) | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w288p(512x288)(30 fps) | 1280 x 800(2 fps 以上) | w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 720(2 fps 以上) |
384 kbps(企業ネットワーク) | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w288p(512x288)(30 fps) | 1280 x 800(2 fps 以上) | w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 800(2 fps 以上) |
1000 kbps | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w576p(1024x576)(30 fps) | 1280 x 800(8 fps) | w288p(512 x 288)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
2000 kbps | 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 | w720p30(1280 x 720)(30 fps) | 1280 x 800(8 fps) | w288p(1024 x 576)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) |
VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。
Cisco Jabber はビデオ レート アダプテーションを利用し、最適なビデオ品質を調整します。 ビデオ レート アダプテーションは、ビデオのビット レートのスループットを動的に増減して、有効な IP パスの帯域幅でリアルタイムの変動を処理します。
Cisco Jabber ユーザは、ビデオ コールが低解像度で開始し、短期間に高解像度になることを想定します。 Cisco Jabber では、履歴を保存して、後続のビデオ コールが最適な解像度で開始するようにします。
目次
- インストールの計画
- ハードウェア要件
- ソフトウェア要件
- オペレーティング システム
- オンプレミス サーバ
- インスタントメッセージおよびプレゼンスのハイ アベイラビリティ
- クラウドベース サーバ
- ディレクトリ サーバ
- Microsoft Internet Explorer
- Microsoft Office
- Microsoft Outlook のローカル連絡先
- Microsoft Outlook から予定表イベントを有効化
- Microsoft Outlook とのプレゼンス統合の有効化
- Active Directory ユーザとコンピュータ ツールとのプレゼンスの有効化
- Microsoft SharePoint
- Microsoft Office 365
- カレンダーの統合
- CTI 従属
- ポートおよびプロトコル
- アクセサリ API を使用したコール制御
- 互換性のあるサードパーティ製アクセサリ
- ベンダーのプラグインのインストール
- プラグイン バージョン
- CTI でサポートされるデバイス
- サポートされるコーデック
- Cisco Jabber の COP ファイル
- クライアント側の可用性ステータス
- インスタント メッセージの暗号化
- オンプレミス 暗号化
- クラウドベース 暗号化
- クライアントの暗号化対応クライアント
- 暗号化アイコン
- サーバの暗号化対応クライアント用のロック アイコン
- クライアントの暗号化対応クライアント用の鍵アイコン
- ローカル チャットの履歴
- QoS の設定
- Cisco Media Services Interface
- DSCP 値の設定
- Cisco Unified Communications Manager のポート範囲
- SIP プロファイルでのポート範囲の指定
- クライアントによるポート範囲の使用方法
- DSCP 値を設定するオプション
- Cisco Unified Communications Manager での DSCP 値の設定
- グループ ポリシーを用いた DSCP 値の設定
- ネットワーク内の DSCP 値の設定
- プロトコル ハンドラ
- プロトコル ハンドラのレジストリ エントリ
- HTML ページのプロトコル ハンドラ
- 音声およびビデオのパフォーマンス参照
- オーディオのビット レート
- ビデオのビット レート
- プレゼンテーション ビデオのビット レート
- ネゴシエートされた最大ビット レート
- 帯域幅のパフォーマンス期待値
- ビデオ レート アダプテーション
インストールを開始する前に、どのクライアントをサポートするかを確認します。 ハードウェアおよびソフトウェア要件について説明します。 いずれのポートをクライアントが必要としており、それがどのプロトコルを使用しているかを確認してください。
- ハードウェア要件
- ソフトウェア要件
- ポートおよびプロトコル
- アクセサリ API を使用したコール制御
- CTI でサポートされるデバイス
- サポートされるコーデック
- Cisco Jabber の COP ファイル
- クライアント側の可用性ステータス
- インスタント メッセージの暗号化
- QoS の設定
- プロトコル ハンドラ
- 音声およびビデオのパフォーマンス参照
ソフトウェア要件
- オペレーティング システム
- オンプレミス サーバ
- クラウドベース サーバ
- ディレクトリ サーバ
- Microsoft Internet Explorer
- Microsoft Office
- Microsoft SharePoint
- Microsoft Office 365
- カレンダーの統合
- CTI 従属
オペレーティング システム
(注)
Cisco Jabber for Windows には、Microsoft .NET Framework または Java モジュールは必要ではありません。
(注)
Microsoft Windows 7 または 8 の場合、デスクフォンのビデオで使用するために Cisco Media Services Interface(MSI)4.1 をダウンロードできます。重要:Cisco Jabber for Windows は、デスクトップ モードのみで Microsoft Windows 8 をサポートします。
オンプレミス サーバ
Cisco Jabber では、次のオンプレミス サーバをサポートします。Cisco Jabberでは、 Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony バージョン 8.5 で次の機能をサポートします。制約事項:Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony の設定については、次の URL の 『Cisco Unified SCCP and SIP SRST System Administrator Guide』を参照してください。 http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cusrst/admin/sccp_sip_srst/configuration/guide/SCCP_and_SIP_SRST_Admin_Guide.htmlCisco Jabber には、Cisco Unified Survivable Remote Site Telephony に正常にフォールバックするために、プレゼンス サーバへのアクティブ接続が必要です。
Cisco Unified Communications Manager Express の詳細については、「Cisco Unified CME」のマニュアルを参照してください。http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps4625/products_device_support_tables_list.html
インスタントメッセージおよびプレゼンスのハイ アベイラビリティ
ハイ アベイラビリティとは、インスタント メッセージおよびプレゼンス サービスに対してフェールオーバー機能を提供するために複数のノードがサブクラスタに存在する環境を意味します。 サブクラスタ内の 1 つのノードが利用できなくなった場合、インスタント メッセージおよびプレゼンスがそのノードからサブクラスタ内の別のノードにフェールオーバーします。 このようにして、ハイ アベイラビリティにより、Cisco Jabber のインスタントメッセージおよびプレゼンス サービスの継続性が確実に保証されます。
Cisco Jabber では、次のサーバを使用したハイ アベイラビリティをサポートしています。
- Cisco Unified Presence バージョン 8.5 および 8.6
Cisco Unified Presence でのハイ アベイラビリティの詳細については、「関連情報」セクションにあるリンクから、次の情報を探します。
- 『Configuration and Administration of Cisco Unified Presence Release 8.6』
「Multi-node Deployment Administration」
- 『Deployment Guide for Cisco Unified Presence Release 8.0 and 8.5』
「Planning a Cisco Unified Presence Multi-Node Deployment」
- Cisco Unified Communications IM and Presence バージョン 9.0 以降
Cisco Unified Communications IM and Presence でのハイ アベイラビリティの詳細については、「関連情報」セクションにあるリンクから、次の情報を探します。
- 『Configuration and Administration of IM and Presence Service on Cisco Unified Communications Manager』
「High Availability Client Login Profiles」
クライアントのハイ アベイラビリティ
- フェールオーバー中のクライアントの動作
ハイ アベイラビリティがサーバに設定されている場合、プライマリ サーバがセカンダリ サーバにフェールオーバー後、クライアントは最大 1 分間プレゼンス ステータスを一時的に失います。 サーバに再ログインを試行する前にクライアントが待機する時間を定義するため、再ログイン パラメータを設定します。
- 再ログイン パラメータの設定
- フェールオーバー中の保留状態アクティブ コール
Cisco Unified Communications Manager のプライマリ インスタンスからセカンダリ インスタンスへのフェールオーバーが発生した場合、アクティブ コールを保留状態にすることはできません。
ディレクトリ サーバ
次のディレクトリを Cisco Jabber で使用できます。
- Windows Server 2012 R2 の Active Directory Domain Services
- Windows Server 2008 R2 の Active Directory Domain Services
- Windows Server 2003 R2 の Active Directory
- Cisco Unified Communications Manager User Data Service
Cisco Jabber は、次の Cisco Unified Communications Manager バージョンを使用して UDS をサポートします。
- Cisco Unified Communications Manager version 9.1(2) 以降(COP ファイル cmterm-cucm-uds-912-5.cop.sgn を使用)。
- Cisco Unified Communications Manager version 10.0(1)。 COP ファイルは必要ありません。
- OpenLDAP
- Active Directory ライトウェイト ディレクトリ サービス(AD LDS)または Active Directory Application Mode; Active Directory アプリケーション モード(ADAM)
Microsoft Internet Explorer
Cisco Jabber for Windows には Microsoft Internet Explorer 7 以降が必要です。 Cisco Jabber for Windows は、HTML コンテンツの表示に Internet Explorer レンダリング エンジンを使用します。
注目:Cisco Jabber for Windows にはインスタント メッセージのレンダリングに Internet Explorer アクティブ スクリプトが必要です。 アクティブ スクリプトを有効にする手順については、次の Microsoft のマニュアルを参照してください。http://windows.microsoft.com/en-US/windows/help/genuine/ie-active-script
Microsoft Office
Microsoft Outlook のローカル連絡先
Microsoft Outlook から予定表イベントを有効化
手順
ユーザが予定表イベントを作成すると、Microsoft Outlook[会議(Meetings)] タブでそれらのイベントが表示されます。
Microsoft Outlook とのプレゼンス統合の有効化
Microsoft Outlook との統合を有効にするには、Microsoft Active Directory の proxyAddresses 属性の値として SIP:user@cupdomain を指定します。 ユーザは Microsoft Outlook に在席かどうかを共有できるようになります。
proxyAddresses 属性を変更するには、次の手順を実行します。
- Active Directory ユーザとコンピュータなどの Active Directory 管理ツールを使用する
- Active Directory ユーザとコンピュータ管理ツールを使用し、 Microsoft Windows Server 2008 以降の属性を編集できます。
- ADSchemaWizard.exe ユーティリティを使用する
ADSchemaWizard.exe ユーティリティは Cisco Jabber 管理パッケージ で使用できます。 このユーティリティが生成する LDIF ファイルにより、SIP:user@cupdomain の値を持つ proxyAddresses 属性をすべてのユーザに追加するよう、ディレクトリが変更されます。
ADSchemaWizard.exe ユーティリティは、Microsoft Windows Server 2003 などの Active Directory ユーザとコンピュータ管理ツールの属性編集機能をサポートしないサーバで使用します。 ADSI Edit などのツールを使用して、ADSchemaWizard.exe ユーティリティを使用して適用した変更を確認できます。
ADSchemaWizard.exe ユーティリティの使用には、Microsoft .NET Framework バージョン 3.5 以降が必要です。
- Microsoft Windows PowerShell でスクリプトを作成する
Microsoft Outlook でのプレゼンスを有効にするスクリプトの作成については、対応する Microsoft のマニュアルを参照してください。
Active Directory ユーザとコンピュータ ツールとのプレゼンスの有効化
手順
Microsoft SharePoint
Microsoft Office 365
CTI 従属
Cisco Jabber では、Computer Telephony Integration(CTI)従属(サードパーティ アプリケーションからの Cisco Jabber の CTI のコントロール)をサポートしています。
CTI 従属の詳細については、Cisco Unified Communications Manager の適切なバージョンの CTI ドキュメントを参照してください。
Cisco Unified Communications Manager API を通じ、CTI コントロールのアプリケーションを作成する方法について詳しくは、次の Cisco Developer Network サイトを参照してください。
- Cisco TAPI:http://developer.cisco.com/web/tapi/home
- Cisco JTAPI:http://developer.cisco.com/web/jtapi/home
ポートおよびプロトコル
次の表では、Cisco Jabber を使用する発信ポートおよびプロトコルを示します。
ポート プロトコル 説明 443 TCP (XMPP および HTTPS)
Cisco WebEx Messenger サービスへの XMPP トラフィック。
クラウドベース導入のみで、クライアントはこのポートを介して XMPP トラフィックを送信します。 ポート 443 がブロックされた場合、クライアントはポート 5222 にフォールバックします。
(注) Cisco Jabber はまた、HTTPS トラフィックのためのこのポートを Cisco Unity Connection および Cisco WebEx Meetings Server に使用できます。
389 UDP/TCP LDAP ディレクトリ サーバ 636 LDAPS LDAP ディレクトリ サーバ(セキュア) 3268 TCP グローバル カタログ サーバ 3269 LDAPS グローバル カタログ サーバ(セキュア) 5070 UDP ビデオ デスクトップ共有機能の Binary Floor Control Protocol(BFCP) 5222 TCP (XMPP)
Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service への XMPP トラフィック。
8443 TCP (HTTPS)
Cisco Unified Communications Manager および Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service への XMPP トラフィック。 7080 TCP (HTTPS)
音声メッセージ通知(新規メッセージ、メッセージ更新、メッセージ削除)用の Cisco Unity Connection 53 UDP/TCP ドメイン ネーム システム(DNS)トラフィック 37200 SOCKS5 バイトストリーム ピア ツー ピア ファイル転送
オンプレミスでの展開では、クライアントはまた、画面キャプチャを送信するためにこのポートを使用します。
5060 UDP/TCP Session Initiation Protocol(SIP)コール シグナリング
5061 TCP セキュアな SIP コール シグナリング
追加のサービスおよびプロトコルのポート
この項で示されているポートに加えて、展開されたすべてのサービスおよびプロトコルで必要なポートを確認することを保証する必要があります。 バージョンに応じて適切なマニュアルを参照してください。 次のマニュアルで様々なサーバのポートとプロトコルの要件を参照してください。
- Cisco Unified Communications Manager、Cisco Unified Communications Manager IM and Presence Service、および Cisco Unified Presence については、『TCP and UDP Port Usage Guide』を参照してください。
- Cisco Unity Connection については、『System Administration Guide』を参照してください。
- Cisco WebEx Meetings Server については、『Administration Guide』を参照してください。
- Cisco WebEx サービスについては、『Administrator's Guide』を参照してください。
- Expressway Mobile and Remote Access については、『Cisco Expressway IP Port Usage for Firewall Traversal』を参照してください。
アクセサリ API を使用したコール制御
Cisco Jabber には、サードパーティのアクセサリに対するコール制御機能を提供する API が含まれます。 この API は、Cisco Jabber で API コール制御機能を使用できるように、ベンダー パートナーのアクセサリを使用可能にするソフトウェア プラグインを作成することができます。
互換性のあるサードパーティ製アクセサリ
ヘッドセット、スピーカ、キーボードおよびオーディオ デバイスなどのシスコの特定の互換性のあるデバイスを使用して、デバイスから Cisco Jabber でコール制御処理の実行をします。 たとえば、ヘッドセットで、着信コールへの応答、アクティブ コールの終了、音声のミュート、コールの保留をするためにコントロールを使用することができます。
Cisco Jabber と互換性のあるデバイスの一覧に関しては、[Unified Communications Endpoint and Client Accessories] サイト(http://www.cisco.com/en/US/prod/voicesw/uc_endpoints_accessories.html)をご覧ください。
(注)
互換性のあるシスコ製ではない特定のサードパーティ製アクセサリを使用できます。 ただし、シスコはこのようなサードパーティ製アクセサリとの最適なユーザ エクスペリエンスを保証できません。 最高のユーザ エクスペリエンスを得るには、Cisco Jabber を持つシスコ製の互換デバイスだけを使用する必要があります。
Cisco Jabber の COP ファイル
場合によっては、COP ファイルを Cisco Unified Communications Manager に適用する必要がある場合があります。
次の COP ファイルは、 Cisco.com の Cisco Jabber 管理パッケージ からダウンロードできます。
COP ファイル 説明 Cisco Unified Communications Manager バージョン ciscocm.installcsfdevicetype.cop.sgn Cisco Unified Communications Manager に CSF デバイス タイプを追加します。 詳細については、ソフトウェア要件を参照してください。
7.1.3 cmterm-bfcp-e.8-6-2.cop.sgn CSF デバイスで BFCP ビデオ デスクトップ共有をサポートします。 詳細については、BFCP 機能用 COP ファイルの適用を参照してください。
8.6.2 のみ ciscocm.addcsfsupportfield.cop.sgn グループ設定ファイルの [CSF サポート フィールド(CSF Support Field)] フィールドを追加します。 詳細については、グループ設定の作成を参照してください。
8.6.x 以下 cmterm-cupc-dialrule-wizard-0.1.cop.sgn アプリケーション ダイヤル ルールとディレクトリ ルックアップ ルールを Cisco Jabber に公開します。 詳細については、ダイヤル ルールの発行を参照してください。
サポートされるすべてのバージョン 関連情報
クライアント側の可用性ステータス
この項では、[オプション(Options)] ウィンドウの [ステータス(Status)] タブにある [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] チェックボックスについて説明します。
クライアントは、カレンダーにイベントがある場合、「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスの設定に関して 2 つのオプションをサポートします。
- Microsoft Exchange から取得した「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータス
Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合が要求されます。 オンプレミス の展開を適用します。
- Cisco Jabber から取得した「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータス
オンプレミス および クラウドベース の展開に適用します。
カレンダーに次のイベントがある場合、アベイラビリティ ステータスは「ミーティング中」に変更されます。
配備 [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] を選択します。 [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] を選択しません。 Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を有効にします。
Cisco Unified Presence は、アベイラビリティ ステータスを設定します。 アベイラビリティ ステータスは変更されません。 Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を有効にしません。
クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 アベイラビリティ ステータスは変更されません。 クラウドベースの導入 クライアントにより、アベイラビリティ ステータスが設定されます。 アベイラビリティ ステータスは変更されません。
(注)
[ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] チェックボックスをオンにした場合、Microsoft Outlook、IBM Lotus Notes、Google Calendar などのサポートされているカレンダー クライアントにイベントがある場合で、クライアントは「ミーティング中」というアベイラビリティ ステータスだけを表示します。 クライアントは、その他のカレンダー ソースから他のアベイラビリティ ステータスを表示しません。
次のステートメントが オンプレミス の展開に適用されます。
- 「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスを設定するために、Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合を無効にする必要があります。 クライアントは、Cisco Unified Presence と Microsoft Exchange の統合が有効か無効かを確認します。 クライアントは、統合が無効の場合、「ミーティング中」のアベイラビリティ ステータスの設定だけをします。
Cisco Unified Presence ユーザ オプション ページには、次のフィールドが含まれます。ユーザが両方のフィールドを異なる値に設定すると、ユーザが最後に設定したフィールドが優先されます。 クライアントが実行されている際に、ユーザが [マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する(Include Calendar information in my Presence Status)] フィールドの値を変更すると、ユーザはその変更を適用させるためにクライアントを再起動する必要があります。このフィールドは、クライアントの [ミーティング中(マイ カレンダーによる)(In a meeting (according to my calendar))] チェックボックスと同等です。 両方のフィールドは、 Cisco Unified Presence データベースの同じ値を更新します。
- マイ プレゼンス ステータスをカレンダー情報に包含する
クライアント側のアベイラビリティ ステータスを比較し、 Cisco Unified Presenceと Microsoft Exchangeを統合します。インスタント メッセージの暗号化
オンプレミス 暗号化
サーバおよびクライアントのネゴシエーション
次のサーバは、X.509 公開キー インフラストラクチャ(PKI)を使用している Cisco Jabber で TLS 暗号化をネゴシエートします。サーバおよびクライアントが TLS 暗号化をネゴシエートした後、インスタント メッセージ トラフィックを暗号化するため、クライアントとサーバの両方がセッション キーを生成し、交換します。
XMPP の暗号化
Cisco Unified Presence および Cisco Unified Communications IM and Presence の両方は、Cisco Jabber とプレゼンス サーバ間のインスタント メッセージ トラフィックをセキュアにするため、AES アルゴリズムで暗号化される 256 ビット長のセッション キー使用します。
サーバ ノード間のトラフィックに追加のセキュリティが必要な場合、 Cisco Unified Presence または Cisco Unified Communications IM and Presence で XMPP のセキュリティ設定を行うことができます。 セキュリティ設定に関する詳細については、次のマニュアルを参照してください:インスタント メッセージのロギング
必要に応じて、規制ガイドラインへの準拠のために、インスタント メッセージをログに記録し、アーカイブできます。 インスタント メッセージを記録するには、外部データベースを設定するか、またはサードパーティ製のコンプライアンス サーバと統合します。 Cisco Unified Presence および Cisco Unified Communications IM and Presence では、外部データベースまたはサードパーティ製のコンプライアンス サーバに記録したインスタント メッセージは暗号化しないでください。 記録をしたインスタント メッセージを保護するため、外部データベースまたはサードパーティ製のコンプライアンス サーバを適切に設定する必要があります。
クラウドベース 暗号化
サーバおよびクライアントのネゴシエーション
次のサーバは、Cisco WebEx Messenger サービスで X.509 公開キー インフラストラクチャ(PKI)の証明書を使用して、Cisco Jabber で TLS 暗号化をネゴシエートします。
サーバおよびクライアントが TLS 暗号化をネゴシエートした後、インスタント メッセージ トラフィックを暗号化するため、クライアントとサーバの両方がセッション キーを生成し、交換します。
XMPP の暗号化
Cisco WebEx Messenger サービスは、AES アルゴリズムで暗号化される 128 ビットの長さのセッション キーを使用して、Cisco Jabber と Cisco WebEx Messenger のサービス間でンスタント メッセージ トラフィックを保護します。
クライアント間のトラフィックを確保するため、オプションで 256 ビットのクライアント間 AES 暗号化のトラフィックを有効にできます。
インスタント メッセージのロギング
Cisco WebEx Messenger サービスは、インスタント メッセージにログインできますが、暗号化された形式のこれらのインスタント メッセージをアーカイブすることはできません。 しかし、Cisco WebEx Messenger サービスは、SAE-16 および ISO-27001 監査などの厳重なデータセンター セキュリティを使用して、記録したインスタント メッセージを保護します。
Cisco WebEx Messenger サービスは、AES 256 ビット クライアント間の暗号化を有効にする場合、インスタント メッセージにログインできません。
関連情報
クライアントの暗号化対応クライアント
デフォルトでは、クライアントと Cisco WebEx Messenger サービス間のインスタント メッセージ トラフィックは安全です。 クライアント間のインスタント メッセージ トラフィックを確保するために、オプションで Cisco WebEx 管理ツール のポリシーを選択します。
次のポリシーは、インスタント メッセージのクライアント間の暗号化を指定します。
- IM の AES 符号化をサポートする
送信側クライアントは、AES 256 ビット アルゴリズムでインスタント メッセージを暗号化します。 受信側クライアントは、インスタント メッセージの暗号を解除します。
- IM の符号化をサポートしない
クライアントは、暗号化をサポートしない他のクライアントとの間でインスタント メッセージを送受信できます。
次の表では、これらのポリシーで設定できるさまざまな組み合わせを示しています。
ポリシーの組み合わせ クライアントの暗号化対応クライアント リモート クライアントが AES 暗号化をサポートしている場合 リモート クライアントが AES 暗号化をサポートしていない場合 IM の AES 符号化をサポートする = False
IM の符号化をサポートしない = True
No Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを送信します。
Cisco Jabber はキー交換をネゴシエートしません。 そのため、他のクライアントは Cisco Jabber の暗号化されたインスタント メッセージを送信しません。
Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを送受信します。
IM の AES 符号化をサポートする = True
IM の符号化をサポートしない = True
Yes Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送受信します。
Cisco Jabber には、インスタント メッセージが暗号化されていることを示すアイコンが表示されます。
Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送信します。
Cisco Jabber は暗号化されていないインスタント メッセージを受信します。
IM の AES 符号化をサポートする = True
IM の符号化をサポートしない = False
Yes Cisco Jabber は暗号化されたインスタント メッセージを送受信します。
Cisco Jabber には、インスタント メッセージが暗号化されていることを示すアイコンが表示されます。
Cisco Jabber は、リモート クライアントに対してインスタント メッセージの送受信を行いません。
ユーザがリモート クライアントにインスタント メッセージを送信しようとすると、Cisco Jabber にエラー メッセージが表示されます。
(注)
暗号化および Cisco WebEx ポリシーの詳細については、Cisco WebEx のマニュアルの「About Encryption Levels」トピックを参照してください。
ローカル チャットの履歴
ローカル チャット履歴を有効にすると、Cisco Jabberにより、暗号化形式でインスタント メッセージをアーカイブされません。 チャット履歴へのアクセスを制限するために、Cisco Jabber はアーカイブを %USERPROFILE%\AppData\Local\Cisco\Unified Communications\Jabber\CSF\History\uri.db ディレクトリに保存します。
ローカルのチャット履歴を有効にする方法の詳細については、『Server Setup Guide』の「Provision Instant Messaging and Presence」の項を参照してください。
QoS の設定
Cisco Jabber は、ネットワークを通過するように、Real-Time Transport Protocol(RTP)トラフックの優先および分類のための 2 種類の方法をサポートします。
ヒント
Cisco Media Services Interface(MSI)で展開することを推奨します。 このメソッドにより、効果的にエクスペリエンスの質が向上し、導入および運用のコストが削減されます。 MSI により、クライアントはネットワーク アウェアにすることができ、ネットワークの状況に動的に適応し、ネットワークとより緊密に統合できます。
Cisco Media Services Interface
Cisco Media Services Interface では、Cisco Prime Collaboration Manager および Cisco Medianet 対応ルータと連動する Microsoft Windows サービスを提供し、Cisco Jabber がネットワークで遅延やパケット損失を最小限に抑えて音声メディアとビデオ メディアを送信できるようにします。
Cisco Jabber では、音声メディアまたはビデオ メディアを送信する前に、 Cisco Media Services Interface をチェックします。
- このサービスがコンピュータ上で機能していれば、Cisco Jabber は Cisco Media Services Interface にフロー情報を提供します。 その後、サービスはネットワークに信号を送信するため、ルータがフローを分類して Cisco Jabber のトラフィックにプライオリティを設定できるようになります。
- サービスが存在しない場合には、Cisco Jabber ではサービスを使用せずに、通常どおりに音声メディアとビデオ メディアを送信します。
(注)
Cisco Jabberでは、音声コールまたはビデオ コールごとに Cisco Media Services Interface をチェックします。
Cisco Media Services Interface は個別にインストールし、ネットワークが Cisco Medianet 対応であることを確認する必要があります。 また、Cisco Prime Collaboration Manager と、Cisco Medianet に対応するルータもインストールする必要があります。
DSCP 値の設定
Cisco Unified Communications Manager のポート範囲
クライアントは、Cisco Unified Communications Manager の SIP プロファイルで使用するポート範囲を定義します。 クライアントは、このポート範囲を使用して、ネットワークに RTP トラフィックを送信します。
SIP プロファイルでのポート範囲の指定
手順
クライアントによるポート範囲の使用方法
DSCP 値を設定するオプション
Cisco Unified Communications Manager での DSCP 値の設定
手順Cisco Unified Communications Manager で、音声およびビデオ メディア用の DSCP 値を設定できます。 Cisco Jabber により、デバイス設定から DSCP 値が取得され、RTP メディア パケットの IP ヘッダーに直接適用されます。
制約事項:Microsoft Windows 7 といった新しいオペレーティング システムでは、Microsoft により、アプリケーションが IP ヘッダーで DSCP の値の設定をできないようにするセキュリティ機能が実行されます。 したがって、Microsoft グループ ポリシーなど、DSCP 値をマークする代替方式を使用する必要があります。
グループ ポリシーを用いた DSCP 値の設定
Microsoft Windows 7 といったそれ以降のオペレーティング システムで Cisco Jabber for Windows を展開する場合、Microsoft グループ ポリシーを使用して、DSCP 値を適用します。
グループ ポリシーを作成するには、次の Microsoft サポート記事の手順に従います:http://technet.microsoft.com/en-us/library/cc771283%28v=ws.10%29.aspx。
次の属性を用いて音声メディアとビデオ メディアに別々のポリシーを作成する必要があります。ネットワーク内の DSCP 値の設定
スイッチおよびルータを設定し、RTP メディアの IP ヘッダーで DSCP 値をマーキングします。
ネットワーク内の DSCP 値を設定するには、クライアント アプリケーションからの異なるストリームを識別する必要があります。
- メディア ストリーム
- シグナリング ストリーム
SIP、CTI QBE、XMPP に必要な各種ポートに基づいて、クライアントおよびサーバ間のシグナリングを識別できます。 たとえば、Cisco Jabber と Cisco Unified Communications Manager 間の SIP シグナリングは、ポート 5060 を介して行われます。
AF31 としてシグナリング パケットをマーキングする必要があります。
プロトコル ハンドラ
プロトコル ハンドラのレジストリ エントリ
プロトコル ハンドラとして登録するには、クライアントは Microsoft Windows レジストリの次の場所へ書き込みます。2 つ以上のアプリケーションが同一プロトコルのハンドラとして登録される場合は、レジストリに最後に書き込まれたアプリケーションが優先されます。 たとえば、 Cisco Jabber が XMPP: のプロトコル ハンドラとして登録され、その後に別のアプリケーションが XMPP: のプロトコル ハンドラとして登録された場合、別のアプリケーションが Cisco Jabber よりも優先されます。
- HKEY_CLASSES_ROOT\tel\shell\open\command
- HKEY_CLASSES_ROOT\xmpp\shell\open\command
- HKEY_CLASSES_ROOT\im\shell\open\command
関連資料
HTML ページのプロトコル ハンドラ
HTML ページに、href 属性の一部としてプロトコル ハンドラを追加します。 HTML ページに表示されるハイパーリンクをクリックすると、クライアントはプロトコルに対して適切な処理を実行します。
HTML ページの TEL: および IM: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="TEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="IM:msmith@domain">Send an instant message to Mary Smith</a> </body> </html>前の例では、ユーザがハイパーリンクをクリックして 1234 に発信すると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが Mary Smith にインスタント メッセージを送信するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary とのチャット ウィンドウを開きます。
HTML ページの CISCOTEL:、SIP: および CISCOTELCONF: プロトコル ハンドラの例。
<html> <body> <a href="CISCOTEL:1234">Call 1234</a><br/> <a href="SIP:msmith@domain">Call Mary</a><br/> <a href="CISCOTELCONF:msmith@domain;amckenzi@domain">Weekly conference call</a> </body> </html>前の例では、ユーザが 1234 へコール または Mary にコール のハイパーリンクをクリックすると、クライアントはその電話番号への音声コールを開始します。 ユーザが ウィークリー会議コール のハイパーリンクをクリックすると、Mary、Adam およびリンクをクリックしたユーザの間で会議コールがセット アップされます。
ヒント
CISCOTELCONF: ハンドラ用の連絡先リストを追加し、会議コールを作成します。 連絡先を区切るには、次の例のようにセミコロンを使用します。
CISCOTELCONF:user_a@domain.com;user_b@domain.com;user_c@domain.com;user_d@domain.comHTML ページの XMPP: プロトコル ハンドラを使用したグループ チャットの例。
<html> <body> <a href="XMPP:msmith@domain;amckenzi@domain">Create a group chat with Mary Smith and Adam McKenzie</a> </body> </html>前の例では、ユーザが Mary Smith および Adam McKenzie とのグループ チャットを作成するハイパーリンクをクリックすると、クライアントは Mary および Adam とのグループ チャット ウィンドウを開きます。
音声およびビデオのパフォーマンス参照
ネゴシエートされた最大ビット レート
[領域の設定(Region Configuration)] ウィンドウで Cisco Unified Communications Manager のペイロードの最大ビット レートを指定します。 この最大ペイロード ビット レートには、パケット オーバーヘッドは含まれません。したがって、使用される実際のビット レートは、指定した最大ペイロード ビット レートよりも大きくなります。
次の表では、 Cisco Jabber によるペイロードの最大ビット レートの割り当て方法について説明します。
デスクトップ共有セッション オーディオ 双方向ビデオ(メイン ビデオ) プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) No Cisco Jabber では、音声の最大ビット レートを使用します。 Cisco Jabber では、次のように残りのビット レートを割り当てます。 ビデオ コールの最大ビット レートから音声のビット レートを引きます。
- Yes Cisco Jabber では、音声の最大ビット レートを使用します。 Cisco Jabber では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 Cisco Jabber では、音声のビット レートを引いた後に残りの帯域幅の半分を割り当てます。 帯域幅のパフォーマンス期待値
Cisco Jabber では、音声のビット レートを分けてから、インタラクティブ ビデオとプレゼンテーション ビデオの間で残りの帯域幅を均等に分けます。 次の表では、帯域幅ごとに達成できるパフォーマンスを理解するのに役立つ情報について説明します。
アップロード速度 オーディオ 音声 + インタラクティブ ビデオ(メイン ビデオ) 音声 + プレゼンテーション ビデオ(デスクトップ共有ビデオ) 音声 + インタラクティブ ビデオ + プレゼンテーション ビデオ 125 kbps(VPN) g.711 の帯域幅のしきい値レベルです。 帯域幅は g.729a および g.722.1 用に十分です。 帯域幅はビデオ用に不十分です。 帯域幅はビデオ用に不十分です。 帯域幅はビデオ用に不十分です。 384 kbps(VPN) 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 w288p(512x288)(30 fps) 1280 x 800(2 fps 以上) w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 720(2 fps 以上) 384 kbps(企業ネットワーク) 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 w288p(512x288)(30 fps) 1280 x 800(2 fps 以上) w144p(256 x 144)(30 fps)+ 1280 x 800(2 fps 以上) 1000 kbps 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 w576p(1024x576)(30 fps) 1280 x 800(8 fps) w288p(512 x 288)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) 2000 kbps 帯域幅は音声コーデック用に十分です。 w720p30(1280 x 720)(30 fps) 1280 x 800(8 fps) w288p(1024 x 576)(30 fps)+ 1280 x 800(8 fps) VPN でペイロードのサイズを大きくすると、帯域幅の消費が増えることに注意してください。