この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
このマニュアルでは、 仮想サーバの Cisco Unified Communications Manager を実行するために必要となる、固有の技術的情報を提供します。
(注) |
このマニュアルは、 Cisco Unified Communications Manager Business Edition 5000 には適用されません。 |
シスコは、ESXi での Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)の実行をサポートしています。 ESXi のもとでの Unified CM の実行の詳細については、http://www.cisco.com/go/uc-virtualizedに記載されている、VMware での Unified Communications の要件を参照してください。
(注) |
OS インストール手順を開始する前に、次の URL にある、VMware ソフトウェアのライセンス手続きを参照してください。http://www.vmware.com/support/licensing/ VMware を使用するには、複数のプロセッサのライセンスを統合する必要があります。 |
VMware Tools は、仮想化して実行される場合に UC アプリケーションにインストールされる、仮想ハードウェア専用のドライバです。 UC アプリケーションで実行中の VMware Tools のバージョンは、使用中の ESXi のバージョンと同期していることが非常に重要です。 このツールのアップグレード方法については、次のサイトを参照してください。
ESXi ホストで LRO をディセーブルにする方法については、次のサイトを参照してください。http://docwiki.cisco.com/wiki/Disable_LRO
Cisco Unified CM では、Automatic Update Statistics を使用します。これは、データベース テーブルに加えられた変更をモニタし、統計の更新を必要とするテーブルのみを更新する、インテリジェントな統計更新機能です。 この機能により、特に Cisco Unified CM の VMware 導入で帯域幅が大幅に節約されます。 インデックスは、デフォルトで Automatic Update Statistics によって作成されます。
データベース サービスの詳細については、『Cisco Unified Serviceability Administration Guide』を参照してください。
シスコは、Cisco Unified Communications Manager(Unified CM)で使用できるよう、New Identity プロセスをサポートします。 New Identity プロセスは、共通設定を使用して完全にインストールおよび設定されている、Unified CM アプリケーションで起動されるように設計されています。 多くの場合、最初の VM は VMware テンプレートとして保存され、新しい Unified CM パブリッシャ ノードがオンラインになるとクローンが作成されます。
New Identity プロセスは VMware テンプレートをコピーし、新しい VM にネットワーク内の固有の ID を与えるため、IP アドレスやホスト名などの一連のプライマリ設定を変更します。
ステップ 1 | 配置された Unified CM アプリケーションのテンプレートから VM インスタンスを新たに作成します。 |
ステップ 2 |
CLI コマンド utils import config を実行します。 CLI コマンドの詳細については、http://www.cisco.com/en/US/docs/voice_ip_comm/cucm/cli_ref/8_5_1/cli_ref_851.html にある資料を参照してください。 |
New Identity プロセスを実行する際には、次の事項に注意してください。
(注) |
VM コンソールを使用して ISO ファイルをマウントする場合、インストール プロセスの終了時にディスクがイジェクトされないことに注意してください。 |
ヒント |
DVD ISO ファイルは必ず VMware の [設定の編集(Edit Settings)] メニューからマウントしてください。 |
サーバのインストール、アップグレード、および移行の主な方法には、次の 2 つがあります。
Specs-Based の設定の詳細については、VMware Specs-Based サポートに関連する項目を参照してください。
VMware Specs-Based サポートと Cisco Unified Communications Manager を併用する場合は、次のサイトを参照してください。
http://docwiki.cisco.com/wiki/Specification-Based_Hardware_Support
VMware Specs-Based サポートのインストール、アップグレード、および移行の変更の詳細については、VM 機能のサポート、システム要件、および移行に関連する項目を参照してください。
VMware 機能のシステム要件は次のサイトで確認できます。
http://docwiki.cisco.com/wiki/Implementing_Virtualization_Deployments#Configuring_Hardware_Platforms
VMware 機能のサポートについては、http://docwiki.cisco.com/wiki/Implementing_Virtualization_Deployments#VMware_Feature_Support を参照してください。
VMware サポートの最新情報については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMWare_Requirements にある資料を参照してください。
既存のサーバの VMware Specs-Based 設定への移行では、サーバ ハードウェアの交換によく似た手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、『 Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のマニュアルを参照してください。
シスコは、 Cisco UCS B シリーズのブレード サーバでの Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。 特定のサーバ モデルの Tested Reference Configuration の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Tested_Reference_Configurations_%28TRC%29 を参照してください。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
|
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
|
最低限必要な vSphere ESXi のバージョンを含む vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMware_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。 |
メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換に類似した手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、 『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを参照してください。
次の手順は、移行プロセスの作業を示しています。 詳細については、関連項目および次のマニュアルを参照してください。ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS B シリーズ ブレード サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。 Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
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ステップ 2 | MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 | ||||
ステップ 3 | MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 | ||||
ステップ 4 |
MCS サーバで DRS バックアップを実行します。
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ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバのライセンス MAC を生成します。 http://www.cisco.com/web/cuc_afg/index.html を参照してください。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
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ステップ 6 |
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 シスコ提供の OVA テンプレートを使用して、VM を作成します。 |
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ステップ 7 |
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバに
Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2c) 以上をインストールします。
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ステップ 8 | Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバに Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2c) 以上をインストールします。 | ||||
ステップ 9 | DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバに復元します。 | ||||
ステップ 10 |
新しいライセンスを
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
|
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバは、外部メディアを必要とする処理(インストールやアップグレードなど)に、ISO や FLP(仮想フロッピー)などの「ソフト メディア」を使用します。 USB ドライブなどの物理的な外部デバイスはサポートされません。
(注) |
ソフト メディア上では、バックアップと復元はサポートされません。 |
VMware では、仮想 USB インターフェイスはサポートされません。 次に、MCS サーバと Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバの間での外部メディア サポートの違いの例を示します。
シスコは、直接接続ストレージ(DAS)の特定の設定を使用した Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバの Tested Reference Configuration 1(TRC1)での Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。
ここでは、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバのインストール、アップグレード、および移行に関する変更内容について説明します。
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
パラメータ | シスコがサポートする設定の要件を満たすために必要な値 |
---|---|
サポート対象仮想マシンの設定(Supported Virtual Machine Configuration) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン テンプレート(OVA テンプレート)のダウンロードを参照してください。 仮想マシンの設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
仮想マシン(VM)ごとの IOPS(IOPS per virtual machine (VM)) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
CPU とメモリのオーバーサブスクリプション(CPU and RAM over subscription) |
なし |
VMware バージョン(VMware version) |
最低限必要な vSphere ESXi のバージョンなど、vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMWare_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。 |
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバを正常に動作させるには、VMware ESXi を実行しているホスト サーバ管理の経験とスキルが必要です。 経験がない場合に、必要な情報を迅速に取得する必要があるときは、VMware のインストールを補助する Web ベースのアプリケーション VMware GO の使用を検討します。 詳細については、VMware GO の資料を参照してください。
(注) |
VMware GO を使用する場合でも、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバでサポートされる VMware 設定を使用することが必要です。この設定については、http://www.cisco.com/go/swonly および http://www.cisco.com/go/uc-virtualized で説明しています。 |
VMware 機能のサポートの最新情報については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMWare_Requirementsにある資料を参照してください。
ここでは、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバの新規インストールを行う方法について説明します。
次の表は、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバのインストールおよび設定に必要な主な手順から成るチェックリストです。 関連資料欄には、この手順に関連する参照資料を示します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | サーバのインストールを準備します。 | Cisco UCS C260 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールサーバのインストールおよび設定に関する設定チェックリスト Cisco UCS C260 Installation and Service Guide |
ステップ 2 | サーバを設置し、接続します。 | Cisco UCS C260 Installation and Service Guide |
ステップ 3 | サーバの電源を投入し、Cisco Integrated Management Controller(CIMC)をリモート管理対象として設定します。 | CIMC C260 M2 ラックマウント サーバの TRC1 からのハードウェア モニタリング Cisco UCS C260 Installation and Service Guide |
ステップ 4 | 次の仕様に従って RAID を設定します。最初の 8 基のドライブは、7 + 1 RAID 5 アレイとして設定します。 残りの 8 基のドライブは、7 + 1 RAID 5 アレイとして設定します。 | Cisco UCS C260 ラックマウント サーバの TRC1 に対する RAID のセットアップ Cisco UCS C260 Installation and Service Guide |
ステップ 5 | BIOS のブート順序を設定します。 | Cisco C260 ラックマウント サーバの TRC1 に対する BIOS ブート順序の設定 Cisco UCS C260 Installation and Service Guide |
ステップ 6 | VMware ESXi をインストールし、設定します。 サポートされる VMware ESXi のバージョンについては、Cisco UCS C260 ラックマウント サーバの TRC1 のシステム要件を参照してください。 | C260 M2 ラックマウント サーバの TRC1 に対する ESXi のインストールおよび設定 Cisco UCS C-Series Servers VMware Installation Guide VMware ESXi の資料 |
ステップ 7 | 仮想マシン(VM)をインストールし、設定します。 | |
ステップ 8 | ホストを仮想センターに参加させます(オプション)。 |
ここでは、(データセンターに含まれない)スタンドアロン設定での Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバのインストール準備方法について説明します。
インストール前に、次のリソースを確保しておくことを推奨します。
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバが入荷したら、次の手順を実行します。
CIMC を設定すると、後続のすべての設定およびインストールを CIMC コンソールで実行できるようになります。 また、CIMC ではハードウェアのモニタリング手段が提供されます。
次の手順に従って、CIMC を設定します。
次の仕様に従って RAID を設定します。
次の手順に従って、この作業を実行します。
ステップ 1 |
現在の RAID 設定を確認します。
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||
ステップ 2 |
推奨の RAID 設定である、それぞれ 8 ドライブから成る 2 つの RAID 5 ボリュームの設定を行うには、次の一連のコマンドを使用します。
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ステップ 3 |
RAID を設定するために必要となる、ラック ID およびドライブの番号を確認するには、次を実行します。 -encinfo -a0 -page 20 -encinfo -a1 -page 20
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ステップ 4 |
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバには、1 つのラックがあります。 ラック ID は状況によって異なるため、後続のコマンド内の <encl>(ラック)を上記で取得したデバイス ID に置き換える必要があります。 すべてのドライブが単一のラックにある場合は、スロット番号が 0 で始まります。 これはすべての場合にあてはまるわけではないので、次のコマンドでスロット番号を確認します。 -pdinfo -physdrv [<encl>:0] -a0 このコマンドによって意味のある情報が表示された場合、ドライブは 0 で始まっています。 エラーが生成された場合、ドライブは 1 で始まっています。
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||
ステップ 5 |
次のコマンドを使用して、各 RAID コントローラ上で既存の 8 ドライブに対して RAID 5 をセットアップします。
|
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ステップ 6 | プリブート CLI を終了するには、論理ボリュームの設定後に q を入力します。 | ||
ステップ 7 | ブート プロセスを行う際、Quiet Boot が無効であることを確認し、LSI 画面でプロンプトが表示されたら、Ctrl キーを押した状態で H キーを押します。 これにより、MegaRaid BIOS Configuration ユーティリティが起動されます。 その画面に 2 つの LSI MegaRAID SAS アダプタが表示されます。 [アダプタ 0(Adapter 0)] を選択し、[開始(Start)] をクリックして開始します。 | ||
ステップ 8 | [新規設定(New Configuration)] を選択し、[次へ(Next)] をクリックします。 | ||
ステップ 9 | [手動設定(Manual Configuration)] を選択します。 | ||
ステップ 10 | 次の画面で、[ドライブ グループ(Drive Group)] にドライブを追加する必要があります。 特定のドライブを選択し、Shift キーを押した状態で下矢印キーを押して、その他すべてのドライブも選択します。 [アレイに追加(Add to Array)] をクリックします。 | ||
ステップ 11 | [DG の受け入れ(Accept DG)] をクリックします。 | ||
ステップ 12 | ドライブ グループをスパンに追加する必要があります。 [DG0] を選択し、[スパンに追加(Add to Span)] をクリックします。 | ||
ステップ 13 | ドライブ グループがスパンに追加されたら、ドライブ グループ上で RAID を設定できます。 使用可能なオプションのリストから、[RAID 5] を選択します。 | ||
ステップ 14 |
[書き込みポリシーは BBU でライト バック(Write Policy as Write Back with BBU)] を選択します。 これにより、バッテリ キャッシュ コントローラがライト バックで使用されるようになります。
|
||
ステップ 15 | [サイズの更新(Update Size)] をクリックして、RAID 5 のボリュームを最終決定し、結果として生成されるボリュームのサイズを確認します。 サイズは 1.903 TB になります。 BBU に関する警告が表示されます。この警告では、BBU は可能な場合にはいつでも使用されるが BBU が放電しているかまたは学習サイクル中の場合にはパフォーマンスが低下することが示されます。 これを受け入れる場合は、[はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 16 | 次の画面で [次へ(Next)] をクリックして、さきほど作成した仮想ドライブ(VD 0)を受け入れます。 | ||
ステップ 17 | [次へ(Next)] をクリックします。 次の画面で、アレイを初期化するオプションが表示されます。 次をクリックします。 | ||
ステップ 18 | 最初の RAID コントローラの RAID 設定は以上で完了です。 [コントローラ選択(Controller selection)] をクリックして、コントローラ選択に戻ります。 今回は [アダプタ 1(Adapter 1)] を選択します。 | ||
ステップ 19 | [アダプタ 0(Adapter 0)] で実行したすべてのステップをこの新しいアダプタに対して再度実行して、2 番目の RAID 5 アレイをセットアップします。 |
最初の論理ボリュームを定義するまで、[BIOS ブート順序(BIOS Boot Order)] メニューではハード ドライブが選択可能になりません。 RAID を設定している場合は、次の手順に示すように、2 番目のブート デバイスをハード ドライブにする必要があります。
ステップ 1 | ブート中に F2 を押し、BIOS 設定を開始します。 |
ステップ 2 | カーソルを [ブート オプション(Boot Options)] に移動します。 |
ステップ 3 | [ブート オプション #1(Boot Option #1)] で必ず CD ROM を選択します。 |
ステップ 4 | [ブート オプション #2(Boot Option #2)] で必ずハードドライブ(RAID 5 アレイ)を選択します。 |
ステップ 5 | 詳細 CPU オプションで、VT を必ず有効にします。 |
ステップ 6 |
CPU オプションで、VT I/O リダイレクトを必ず有効にします。 これにより、サーバは、最初に CD ROM ドライブを、次にハード ドライブをブートしようとします。 |
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバには、標準で 16 基のハード ドライブが装備されています。 これらのドライブは、2 つの論理ボリュームに設定されており、入荷段階では追加の管理を行う必要がありません。
ディスクはホットスワップ可能です。 これは、失敗時にアドホックでドライブをスワップできるということではありません。 ドライブをスワップするための手順があります。 ドライブが失敗した場合は、次の手順を実行する必要があります。
交換先のディスクが挿入されると、自動的に RAID アレイが作成されます。
(注) |
プリブート CLI の使用を推奨しますが、この作業を LSI MegaRaid GUI で行うこともできます。LSI MegaRaid GUI では、プリブート CLI を開始する場合のようなサーバの電源の再投入を行わなくても、使用中のドライブをスワップすることができます。 ただし、これを行うには、ESXi ホストと同じサブネット上に、LSI MegaRaid ユーティリティがインストールされた別のマシン(Windows または Linux)を調達する必要があります。 |
ここでは、お客様のサイトで ESXi の稼働を開始するための一連の手順について説明します。
ESXi をインストールするための前提条件として、次のことが想定されています。
これらの手順は、出荷前に工場内で実行されています。
ホストがネットワーク上にある場合、その IP アドレスにアクセスして、Web ベース インターフェイスを開始できます。 vSphere クライアントは Windows ベースのため、Windows PC からダウンロードとインストールを実行する必要があります。
このインストールは、他の Windows アプリケーションのインストールと同様に進行し、実行には数分しかかかりません。 vSphere クライアントがインストールされたら、それを起動し、以前に設定したホストの名前または IP アドレス、root ログイン ID、およびパスワードを使用してホストにログインすることができます。
vCenter が使用可能で、vCenter を介してホストを管理したい場合は、ホストを vCenter に参加させることもできます。
設定できるオプションは次のとおりです。
ISO は Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバとともに受け取られたメディア キットに含まれ、テンプレートは Cisco.com に投稿されています。
シスコでは、ダウンロードしてホストに転送するためのテンプレートを URL で提供しています。 次の手順を使用して VM を作成します。
ステップ 1 | CCO URL から、アプリケーションに適した OVA テンプレートを導入します。 |
ステップ 2 | 新しく導入した VM で CDROM ドライブを使用可能にします。 |
ステップ 3 | [オプション(Options)] > [ブート オプション(Boot Options)] > [次回の仮想マシンのブート時に、BIOS 設定画面を強制的に開始する(The next time the virtual machine boots, force entry into BIOS Setup Screen)] をクリックします。 |
ステップ 4 | (メディア キットに含まれる)インストール メディアをシステムの CDROM ドライブに挿入します。 |
ステップ 5 | VM の電源を投入し、[ブート(Boot)] を選択して、ハード ドライブでなく CD ROM からブートするように設定します。 |
ステップ 6 |
BIOS 設定を保存し、ブートします。 これにより、アプリケーションの通常インストール画面が開始されます。 UCS C シリーズ ラックマウント サーバの詳細については、次の Web サイトを参照してください。http://www.cisco.com/en/US/docs/unified_computing/ucs/c/sw/gui/config/guide/1.1.1/b_Cisco_UCS_C-Series_Servers_Integrated_Management_Controller_Configuration_Guide_1_1_1.html Cisco UCS C シリーズの Integrated Management Controller 製品のインストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/products_installation_and_configuration_guides_list.html Cisco UCS Manager 製品のインストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。http://www.cisco.com/en/US/products/ps10281/products_installation_and_configuration_guides_list.html |
メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換によく似た手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを参照してください。
次の表に、移行プロセスの概要およびその他の印刷資料を示します。
設定手順 | 手順および関連項目 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS C260 M2 ラックマウント サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 2 |
MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 |
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
||
ステップ 3 |
MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 これは、DRS のバックアップおよび復元を動作させるために必要です。 |
『Changing the IP Address and Host Name for Cisco Unified Communications Manager』ガイドの「Changing the Cluster IP Addresses for Publisher Servers That Are Defined by Host Name」の項目を参照してください。 |
||
ステップ 4 |
MCS サーバで DRS バックアップを実行します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
||
ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバのライセンス MAC を生成します。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 6 |
Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 |
|||
ステップ 7 |
MCS サーバにインストールしたのと同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を、Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバにインストールします。 |
Cisco UCS C260 ラックマウント サーバの TRC1 のインストール 『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 8 |
DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバに復元します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
||
ステップ 9 |
新しいライセンスを Cisco UCS C260 M2 ラックマウント サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
|
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
ここまでで、アプリケーションがインストールされ、稼働しています。 アプリケーション面での日常業務は、次のように、物理サーバにインストールした場合と異なりません。
ここでは、これらの作業の実行方法について説明します。
VM で実行されているアプリケーションでは、物理ハードウェアをモニタすることはできません。 ハードウェアのモニタリングは、CIMC、ESXi プラグイン、vCenter、または物理的な点検(LED の点滅など)から行う必要があります。
ハードウェアのモニタリングは、ユーザが行う必要があります。 ユーザは仮想化環境に習熟し、仮想化環境でのハードウェアを管理するノウハウを持っていることが前提とされます。
CIMC では次のハードウェア モニタリング機能が提供されています。
ESXi からサーバの状況をモニタリングするには、次の手順を実行します。
vSphere クライアントでは次のモニタリング機能が提供されています。
シスコは、 Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの Tested Reference Configuration 1(TRC1)での Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。 特定のサーバ モデルの Tested Reference Configuration の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Tested_Reference_Configurations_%28TRC%29 を参照してください。
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールならびに同 TRC1 へのアップグレードおよび移行の詳細については、関連項目を参照してください。
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
パラメータ | シスコがサポートする設定の要件を満たすために必要な値 |
---|---|
サポート対象仮想マシンの設定(Supported Virtual Machine Configuration) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン テンプレート(OVA テンプレート)のダウンロードを参照してください。 仮想マシンの設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
仮想マシン(VM)ごとの IOPS(IOPS per virtual machine (VM)) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
CPU とメモリのオーバーサブスクリプション(CPU and RAM over subscription) |
なし |
VMware バージョン(VMware version) |
最低限必要な vSphere ESXi のバージョンなど、vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMWare_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。 |
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバを正常に動作させるには、VMware ESXi を実行しているホスト サーバ管理の経験とスキルが必要です。 経験がない場合に、必要な情報を迅速に取得する必要があるときは、VMware のインストールを補助する Web ベースのアプリケーション VMware GO の使用を検討します。 詳細については、VMware GO の資料を参照してください。
(注) |
VMware GO を使用する場合でも、Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバでサポートされる VMware 設定を使用することが必要です。この設定については、http://www.cisco.com/go/swonly および http://www.cisco.com/go/uc-virtualized で説明しています。 |
(データセンターに含まれない)スタンドアロン設定での Cisco UCS C240 M3 ラックマウント TRC1 サーバのインストール準備として、シスコでは、事前に次のリソースを確保しておくことを推奨します。
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバが入荷したら、次の手順を実行します。
次の表は、Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールおよび設定に必要な主な手順から成るチェックリストです。 目的欄には、この手順に関連する参照資料を示します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | サーバのインストールを準備します。 | Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 Cisco UCS C240 Installation and Service Guide |
ステップ 2 | サーバを設置し、接続します。 | Cisco UCS C240 Installation and Service Guide |
ステップ 3 | サーバの電源を投入し、Cisco Integrated Management Controller(CIMC)をリモート管理対象として設定します。 | Cisco C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する CIMC のセットアップ Cisco UCS C240 Installation and Service Guide |
ステップ 4 | 16 基のドライブを 2 つの 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームとして設定します。 | Cisco C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する RAID のセットアップ Cisco UCS C240 Installation and Service Guide |
ステップ 5 | BIOS のブート順序を設定します。 | Cisco C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する BIOS ブート順序の設定 Cisco UCS C240 Installation and Service Guide |
ステップ 6 | VMware ESXi をインストールし、設定します。 サポートされる VMware ESXi のバージョンについては、Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のシステム要件を参照してください。 | C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する ESXi のインストールおよび設定 Cisco UCS C-Series Servers VMware Installation Guide VMware ESXi の資料 |
ステップ 7 | 仮想マシン(VM)をインストールし、設定します。 | |
ステップ 8 | ホストを仮想センターに参加させます(オプション)。 |
CIMC を設定すると、後続のすべての設定およびインストールを CIMC コンソールで実行できるようになります。 また、CIMC ではハードウェアのモニタリング手段が提供されます。
次の手順に従って、CIMC を設定します。
ステップ 1 | 次を使用して、VGA コンソールおよびキーボードを直接サーバに接続します。 | ||
ステップ 2 | ブート中に F8 を押し、CIMC 設定を開始します。 | ||
ステップ 3 | CIMC 設定画面の [IPV4(基本設定)(IPV4 (Basic))] で、次の操作を行います。 | ||
ステップ 4 | [VLAN(詳細設定)(VLAN (Advanced))] をクリアされたままにしておきます。 | ||
ステップ 5 |
[デフォルトのユーザ(基本設定)(Default User (Basic))] で、デフォルトの CIMC ユーザ、管理者、およびパスワードを入力します。
|
||
ステップ 6 | CIMC は設定されると http でアクセスできるようになります。 設定した IP にブラウザでアクセスし、設定したパスワードを使用して管理者としてログインします。 |
次の仕様に従って RAID を設定します。
ブート中、Ctrl キーを押した状態で H キーを押すか、または Ctrl キーを押した状態で Y キーを押すよう求められます。
推奨の RAID 設定である 2 つの 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームの設定を行うには、次の一連のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
現在の RAID 設定を確認します。
|
||
ステップ 2 | 推奨の RAID 設定である 2 つの 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームの設定を行うには、次の一連のコマンドを使用します。 | ||
ステップ 3 |
RAID を設定するために必要となる、ラック ID およびドライブの番号を確認するには、次のコマンドを実行します。 -encinfo -a0 -page 20
|
||
ステップ 4 |
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 には、2 つのラックがあります。 ラック ID は状況によって異なるため、後続のコマンド内の <encl>(ラック)を上記で取得したデバイス ID に置き換える必要があります。 すべてのドライブが単一のラックにある場合は、スロット番号が 0 で始まります。 これはすべての場合にあてはまるわけではないので、次のコマンドでスロット番号を確認します。 -pdinfo -physdrv [<encl>:0] -a0 このコマンドによって意味のある情報が表示された場合、ドライブは 0 で始まっています。 エラーが生成された場合、ドライブは 1 で始まっています。
|
||
ステップ 5 |
次のコマンドを使用して、各 RAID コントローラ上で既存の 8 ドライブに対して RAID 5 をセットアップします。
|
||
ステップ 6 |
次のコマンドは、未使用の新しいドライブには不要です。
|
||
ステップ 7 |
プリブート CLI を終了するには、論理ボリュームの設定後に q を入力します。
|
ステップ 1 | ブート プロセスを行う際、Quiet Boot が無効であることを確認します。 | ||
ステップ 2 | 次の画面で、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 3 | 次の画面で設定をクリアするよう求められたら、[はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 4 | 次の画面で、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 5 |
次の画面で、[ドライブ グループ(Drive Group)] に最初の 8 つのドライブを追加します。
|
||
ステップ 6 | ドライブ グループをスパンに追加する必要があります。 | ||
ステップ 7 |
ドライブ グループがスパンに追加されたら、ドライブ グループ上で RAID を設定できます。
|
||
ステップ 8 | BBU に関する警告が表示されます。この警告では、BBU は可能な場合にはいつでも使用されるが BBU が放電しているかまたは学習サイクル中の場合にはパフォーマンスが低下することが示されます。 これを受け入れる場合は、[はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 9 | 次の画面で [戻る(Back)] をクリックして戻り、2 つ目の RAID-5 アレイ(VD 1)を追加します。 | ||
ステップ 10 | ドロップダウン リストから [ドライブ グループ 1(Drive Group 1)] を選択します。 | ||
ステップ 11 | RAID 選択画面で、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 12 | BBU 警告画面で [はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 13 | [仮想ドライブ定義(Virtual Drive Definition)] 画面で [次へ(Next)] をクリックして、仮想ドライブの定義が終了したことを通知します。 | ||
ステップ 14 | [設定プレビュー(Configuration Preview)] 画面で [受け入れ(Accept)] をクリックして、RAID 設定を受け入れます。 | ||
ステップ 15 | [はい(Yes)] をクリックして設定を保存します。 | ||
ステップ 16 | [はい(Yes)] をクリックしてドライブの初期化を開始します。 | ||
ステップ 17 | 両方のドライブのステータスが [最適化済み(Optimal)] と表示されたら、[ホーム(Home)] をクリックして [設定(Configuration)] ウィザードを終了します。 | ||
ステップ 18 |
[終了(Exit)] をクリックして、GUI を終了します。
|
(注) |
シスコでは、特定バージョンの BIOS のみをサポートすること、つまりお客様をそのバージョンのみに制限することはしていません。 ESXi の最新リリースと互換性のあるバージョンを使用してください。 同じことが BIOS 設定にもあてはまります。 工場出荷時のデフォルトの BIOS 設定は、変更を行う必要がありません。 |
最初の論理ボリュームを定義するまで、[BIOS ブート順序(BIOS Boot Order)] メニューではハード ドライブが選択可能になりません。 RAID を設定している場合は、次の手順に示すように、2 番目のブート デバイスをハード ドライブにします。
ステップ 1 | ブート中に F2 を押し、BIOS 設定を開始します。 |
ステップ 2 | カーソルを [ブート オプション(Boot Options)] に移動します。 |
ステップ 3 | [ブート オプション #1(Boot Option #1)] で [Cisco Virtual CD/DVD] (仮想 CD/DVD ドライブ)を必ず選択します。 |
ステップ 4 | [ブート オプション #2(Boot Option #2)] で必ずハードドライブ(RAID-5 アレイの一方)を選択します。 |
ステップ 5 | 詳細 CPU オプションで、VT を必ず有効にします。 |
ステップ 6 |
CPU オプションで、VT I/O リダイレクトを必ず有効にします。 これにより、サーバは、最初に仮想 CD ドライブを、次にハード ドライブをブートしようとします。 |
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 には、標準で 16 基のハード ドライブが装備されています。 これらのドライブは、2 つの 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームとして設定されており、入荷段階では追加の管理を行う必要がありません。
ディスクはホットスワップ可能です。 これは、失敗時にアドホックでドライブをスワップできるということではありません。 ドライブをスワップするための手順があります。 ドライブが失敗した場合は、次の手順を実行する必要があります。
交換先のディスクが挿入されると、自動的に RAID アレイが作成されます。
(注) |
プリブート CLI の使用を推奨しますが、この作業を LSI MegaRaid GUI で行うこともできます。LSI MegaRaid GUI では、プリブート CLI を開始する場合のようなサーバの電源の再投入を行わなくても、ドライブをスワップすることができます。 ただし、これを行うには、ESXi ホストと同じサブネット上に、LSI MegaRaid ユーティリティがインストールされた別のマシン(Windows または Linux)を調達する必要があります。 |
ここでは、お客様のサイトで ESXi の稼働を開始するための一連の手順について説明します。
ESXi をインストールするための前提条件として、次のことが想定されています。
これらの手順は、出荷前に工場内で実行されています。
ホストがネットワーク上にある場合、その IP アドレスにアクセスして、Web ベース インターフェイスを開始できます。 vSphere クライアントは Windows ベースのため、Windows PC からダウンロードとインストールを実行する必要があります。
このインストールは、他の Windows アプリケーションのインストールと同様に進行し、数分で完了します。 vSphere クライアントがインストールされたら、それを起動し、設定したホストの名前または IP アドレス、root ログイン ID、およびパスワードを使用してホストにログインすることができます。
vCenter が使用可能で、vCenter を介してホストを管理したい場合は、ホストを vCenter に参加させることもできます。
次のオプションを設定できます。
DVD は Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバ TRC1 とともに受け取られたメディア キットに含まれ、OVA テンプレートは Cisco.com に投稿されています。
シスコでは、ダウンロードしてホストに転送するためのテンプレートを URL で提供しています。 次の手順を使用して VM を作成します。
ステップ 1 | Cisco.com URL から、アプリケーションに適した OVA テンプレートを導入します。 |
ステップ 2 | 新しく導入した VM で仮想 CD ドライブを使用可能にします。 |
ステップ 3 | BIOS のブート順序を設定する手順については、導入する OVA のリリース ノートを参照してください。 |
ステップ 4 | (メディア キットに含まれる)インストール メディアを仮想 CD/DVD ドライブにマップします。 |
ステップ 5 |
BIOS 設定を保存し、ブートします。 これにより、アプリケーションの通常インストール画面が開始されます。 |
メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換に類似した手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のマニュアルを参照してください。
次の表に、移行プロセスの概要およびその他の印刷資料を示します。
設定手順 | 手順および関連項目 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS C240 M3 ラックマウント サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 2 |
MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 |
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
||
ステップ 3 |
MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 これは、DRS のバックアップおよび復元を動作させるために必要です。 |
『Changing the IP Address and Host Name for Cisco Unified Communications Manager』ガイドの「Changing the Cluster IP Addresses for Publisher Servers That Are Defined by Host Name」の項目を参照してください。 |
||
ステップ 4 |
MCS サーバで DRS バックアップを実行します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
||
ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバのライセンス MAC を生成します。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 6 |
Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 |
|||
ステップ 7 |
MCS サーバにインストールしたのと同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を、Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバにインストールします。 |
Cisco C240 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールおよび設定 『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
||
ステップ 8 |
DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバに復元します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
||
ステップ 9 |
新しいライセンスを Cisco UCS C240 M3 ラックマウント サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
|
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
ここまでで、アプリケーションがインストールされ、稼働しています。 アプリケーション面での日常業務は、次のように、物理サーバにインストールした場合と異なりません。
VM で実行されているアプリケーションでは、物理ハードウェアをモニタすることはできません。 ハードウェアのモニタリングは、CIMC、ESXi プラグイン、vCenter、または物理的な点検(LED の点滅など)によって行う必要があります。
ハードウェアのモニタリングは、ユーザが行う必要があります。 ユーザは仮想化環境に習熟し、仮想化環境でのハードウェアの管理方法を把握していることが前提とされます。
CIMC では次のハードウェア モニタリング機能が提供されています。
ESXi からサーバの状況をモニタリングするには、次の手順を実行します。
vSphere クライアントでは次のモニタリング機能が提供されています。
シスコは、 Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの Tested Reference Configuration 1(TRC1)での Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。 特定のサーバ モデルの Tested Reference Configuration の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Tested_Reference_Configurations_%28TRC%29 を参照してください。
(注) |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 と Cisco Business Edition 6000 の併用はサポートされていません。 Cisco Business Edition 6000 は、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC2 に導入してください。 |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールならびに同 TRC1 へのアップグレードおよび移行の詳細については、関連項目を参照してください。
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
パラメータ | シスコがサポートする設定の要件を満たすために必要な値 |
---|---|
サポート対象仮想マシンの設定(Supported Virtual Machine Configuration) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン テンプレート(OVA テンプレート)のダウンロードを参照してください。 仮想マシンの設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
仮想マシン(VM)ごとの IOPS(IOPS per virtual machine (VM)) |
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
CPU とメモリのオーバーサブスクリプション(CPU and RAM over subscription) |
なし |
VMware バージョン(VMware version) |
最低限必要な vSphere ESXi のバージョンなど、vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMWare_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。 |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバを正常に動作させるには、VMware ESXi を実行しているホスト サーバ管理の経験とスキルが必要です。 経験がない場合に、必要な情報を迅速に取得する必要があるときは、VMware のインストールを補助する Web ベースのアプリケーション VMware GO の使用を検討します。 詳細については、VMware GO の資料を参照してください。
(注) |
VMware GO を使用する場合でも、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバでサポートされる VMware 設定を使用することが必要です。この設定については、http://www.cisco.com/go/swonly および http://www.cisco.com/go/uc-virtualized で説明しています。 |
(データセンターに含まれない)スタンドアロン設定での Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバ TRC1 のインストール準備として、シスコでは、事前に次のリソースを確保しておくことを推奨します。
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバが入荷したら、次の手順を実行します。
次の表は、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールおよび設定に必要な主な手順から成るチェックリストです。 目的欄には、この手順に関連する参照資料を示します。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | サーバのインストールを準備します。 | Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 Cisco UCS C220 Installation and Service Guide |
ステップ 2 | サーバを設置し、接続します。 | Cisco UCS C220 Installation and Service Guide |
ステップ 3 | サーバの電源を投入し、Cisco Integrated Management Controller(CIMC)をリモート管理対象として設定します。 | Cisco C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する CIMC のセットアップ Cisco UCS C220 Installation and Service Guide |
ステップ 4 | ドライブを 8 ドライブの RAID-5 論理ボリュームとして設定します。 | プリブート CLI を使用した、Cisco C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する RAID のセットアップ Cisco UCS C220 Installation and Service Guide |
ステップ 5 | BIOS のブート順序を設定します。 | Cisco C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する BIOS ブート順序の設定 Cisco UCS C220 Installation and Service Guide |
ステップ 6 | VMware ESXi をインストールし、設定します。 サポートされる VMware ESXi のバージョンについては、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のシステム要件を参照してください。 | C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 に対する ESXi のインストールおよび設定 Cisco UCS C-Series Servers VMware Installation Guide VMware ESXi の資料 |
ステップ 7 | 仮想マシン(VM)をインストールし、設定します。 | |
ステップ 8 | ホストを仮想センターに参加させます(オプション)。 |
CIMC を設定すると、後続のすべての設定およびインストールを CIMC コンソールで実行できるようになります。 また、CIMC ではハードウェアのモニタリング手段が提供されます。
次の手順に従って、CIMC を設定します。
ステップ 1 | 次を使用して、VGA コンソールおよびキーボードを直接サーバに接続します。 | ||
ステップ 2 | ブート中に F8 を押し、CIMC 設定を開始します。 | ||
ステップ 3 | CIMC 設定画面の [IPV4(基本設定)(IPV4 (Basic))] で、次の操作を行います。 | ||
ステップ 4 | [VLAN(詳細設定)(VLAN (Advanced))] をクリアされたままにしておきます。 | ||
ステップ 5 |
[デフォルトのユーザ(基本設定)(Default User (Basic))] で、デフォルトの CIMC ユーザ、管理者、およびパスワードを入力します。
|
||
ステップ 6 | CIMC は設定されると http でアクセスできるようになります。 設定した IP にブラウザでアクセスし、設定したパスワードを使用して管理者としてログインします。 |
次の仕様に従って RAID を設定します。
ブート中、Ctrl キーを押した状態で H キーを押すか、または Ctrl キーを押した状態で Y キーを押すよう求められます。
推奨の RAID 設定である 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームの設定を行うには、次の一連のコマンドを使用します。
ステップ 1 |
現在の RAID 設定を確認します。
|
||
ステップ 2 | 推奨の RAID 設定である 8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームの設定を行うには、次の一連のコマンドを使用します。 | ||
ステップ 3 |
RAID を設定するために必要となる、ラック ID およびドライブの番号を確認するには、次のコマンドを実行します。 -encinfo -a0 -page 20
|
||
ステップ 4 |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバには、1 つのラックがあります。 ラック ID は状況によって異なるため、後続のコマンド内の <encl>(ラック)を上記で取得したデバイス ID に置き換える必要があります。 すべてのドライブが単一のラックにある場合は、スロット番号が 0 で始まります。 これはすべての場合にあてはまるわけではないので、次のコマンドでスロット番号を確認します。 -pdinfo -physdrv [<encl>:0] -a0 このコマンドによって意味のある情報が表示された場合、ドライブは 0 で始まっています。 エラーが生成された場合、ドライブは 1 で始まっています。
|
||
ステップ 5 | 次のコマンドを使用して、既存の 8 ドライブに対して RAID 5 をセットアップします。 | ||
ステップ 6 |
次のコマンドは、未使用の新しいドライブには不要です。
|
||
ステップ 7 |
プリブート CLI を終了するには、論理ボリュームの設定後に q を入力します。
|
ステップ 1 | ブート プロセスを行う際、Quiet Boot が無効であることを確認します。 | ||
ステップ 2 | 次の画面で、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 3 | 次の画面で設定をクリアするよう求められたら、[はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 4 | 次の画面で、次の手順を実行します。 | ||
ステップ 5 | 次の画面で、[ドライブ グループ(Drive Group)] にドライブを追加します。 | ||
ステップ 6 | ドライブ グループをスパンに追加する必要があります。 | ||
ステップ 7 |
ドライブ グループがスパンに追加されたら、ドライブ グループ上で RAID を設定できます。
|
||
ステップ 8 | BBU に関する警告が表示されます。この警告では、BBU は可能な場合にはいつでも使用されるが BBU が放電しているかまたは学習サイクル中の場合にはパフォーマンスが低下することが示されます。 これを受け入れる場合は、[はい(Yes)] をクリックします。 | ||
ステップ 9 | 次の画面で [次へ(Next)] をクリックして、作成した仮想ドライブ(VD 0)を受け入れます。 | ||
ステップ 10 | 次の画面で [受け入れ(Accept)] をクリックして、作成した仮想ドライブ(VD 0)を受け入れます。 | ||
ステップ 11 | [はい(Yes)] をクリックして設定を保存します。 | ||
ステップ 12 | [はい(Yes)] をクリックしてドライブの初期化を開始します。 | ||
ステップ 13 | 次の画面で、アレイを初期化するオプションが表示されます。 | ||
ステップ 14 |
RAID の設定は以上で完了です。
|
(注) |
シスコでは、特定バージョンの BIOS のみをサポートすること、つまりお客様をそのバージョンのみに制限することはしていません。 ESXi の最新リリースと互換性のあるバージョンを使用してください。 同じことが BIOS 設定にもあてはまります。 工場出荷時のデフォルトの BIOS 設定は、変更を行う必要がありません。 |
最初の論理ボリュームを定義するまで、[BIOS ブート順序(BIOS Boot Order)] メニューではハード ドライブが選択可能になりません。 RAID を設定している場合は、次の手順に示すように、2 番目のブート デバイスをハード ドライブにします。
ステップ 1 | ブート中に F2 を押し、BIOS 設定を開始します。 |
ステップ 2 | カーソルを [ブート オプション(Boot Options)] に移動します。 |
ステップ 3 | [ブート オプション #1(Boot Option #1)] で [Cisco Virtual CD/DVD] (仮想 CD/DVD ドライブ)を必ず選択します。 |
ステップ 4 | [ブート オプション #2(Boot Option #2)] で必ずハードドライブ(RAID-5 アレイ)を選択します。 |
ステップ 5 | 詳細 CPU オプションで、VT を必ず有効にします。 |
ステップ 6 |
CPU オプションで、VT I/O リダイレクトを必ず有効にします。 これにより、サーバは、最初に仮想 CD ドライブを、次にハード ドライブをブートしようとします。 |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 には、標準で 8 基のハード ドライブが装備されています。 これらのドライブは、8 ドライブ RAID-5 論理ボリュームとして設定されており、入荷段階では追加の管理を行う必要がありません。
ディスクはホットスワップ可能です。 これは、失敗時にアドホックでドライブをスワップできるということではありません。 ドライブをスワップするための手順があります。 ドライブが失敗した場合は、次の手順を実行する必要があります。
交換先のディスクが挿入されると、自動的に RAID アレイが作成されます。
(注) |
プリブート CLI の使用を推奨しますが、この作業を LSI MegaRaid GUI で行うこともできます。LSI MegaRaid GUI では、プリブート CLI を開始する場合のようなサーバの電源の再投入を行わなくても、ドライブをスワップすることができます。 ただし、これを行うには、ESXi ホストと同じサブネット上に、LSI MegaRaid ユーティリティがインストールされた別のマシン(Windows または Linux)を調達する必要があります。 |
ここでは、お客様のサイトで ESXi の稼働を開始するための一連の手順について説明します。
ESXi をインストールするための前提条件として、次のことが想定されています。
これらの手順は、出荷前に工場内で実行されています。
ホストがネットワーク上にある場合、その IP アドレスにアクセスして、Web ベース インターフェイスを開始できます。 vSphere クライアントは Windows ベースのため、Windows PC からダウンロードとインストールを実行する必要があります。
このインストールは、他の Windows アプリケーションのインストールと同様に進行し、数分で完了します。 vSphere クライアントがインストールされたら、それを起動し、設定したホストの名前または IP アドレス、root ログイン ID、およびパスワードを使用してホストにログインすることができます。
vCenter が使用可能で、vCenter を介してホストを管理したい場合は、ホストを vCenter に参加させることもできます。
次のオプションを設定できます。
DVD は Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバ TRC1 とともに受け取られたメディア キットに含まれ、OVA テンプレートは Cisco.com に投稿されています。
シスコでは、ダウンロードしてホストに転送するためのテンプレートを URL で提供しています。 次の手順を使用して VM を作成します。
ステップ 1 | Cisco.com URL から、アプリケーションに適した OVA テンプレートを導入します。 |
ステップ 2 | 新しく導入した VM で仮想 CD ドライブを使用可能にします。 |
ステップ 3 | BIOS のブート順序を設定する手順については、導入する OVA のリリース ノートを参照してください。 |
ステップ 4 | (メディア キットに含まれる)インストール メディアを仮想 CD/DVD ドライブにマップします。 |
ステップ 5 |
BIOS 設定を保存し、ブートします。 これにより、アプリケーションの通常インストール画面が開始されます。 |
メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換に類似した手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを参照してください。
次の表に、移行プロセスの概要およびその他の印刷資料を示します。
設定手順 | 手順および関連項目 | |||
---|---|---|---|---|
ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS C220 M3 ラックマウント サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』 |
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ステップ 2 |
MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 |
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
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ステップ 3 |
MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 これは、DRS のバックアップおよび復元を動作させるために必要です。 |
『Changing the IP Address and Host Name for Cisco Unified Communications Manager』ガイドの「Changing the Cluster IP Addresses for Publisher Servers That Are Defined by Host Name」の項目を参照してください。 |
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ステップ 4 |
MCS サーバで DRS バックアップを実行します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
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ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバのライセンス MAC を生成します。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
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ステップ 6 |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 |
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ステップ 7 |
MCS サーバにインストールしたのと同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバにインストールします。 |
Cisco C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1 のインストールおよび設定 『Installing Cisco Unified Communications Manager』 |
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ステップ 8 |
DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバに復元します。 |
『Disaster Recovery System Administration Guide』 |
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ステップ 9 |
新しいライセンスを Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
|
『Cisco Unified Communications Operating System Administration Guide』 |
ここまでで、アプリケーションがインストールされ、稼働しています。 アプリケーション面での日常業務は、次のように、物理サーバにインストールした場合と異なりません。
VM で実行されているアプリケーションでは、物理ハードウェアをモニタすることはできません。 ハードウェアのモニタリングは、CIMC、ESXi プラグイン、vCenter、または物理的な点検(LED の点滅など)によって行う必要があります。
ハードウェアのモニタリングは、ユーザが行う必要があります。 ユーザは仮想化環境に習熟し、仮想化環境でのハードウェアの管理方法を把握していることが前提とされます。
CIMC では次のハードウェア モニタリング機能が提供されています。
ESXi からサーバの状況をモニタリングするには、次の手順を実行します。
vSphere クライアントでは次のモニタリング機能が提供されています。
シスコは、 Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの Tested Reference Configuration 2(TRC2)での Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。 特定のサーバ モデルの Tested Reference Configuration の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Tested_Reference_Configurations_%28TRC%29 を参照してください。
(注) |
Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC2 は、Cisco Business Edition 6000 とのみ併用できます。 UCS C220 M3 ラックマウント サーバに Cisco Business Edition 6000 以外のシスコ アプリケーションを導入する方法については、Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC1をお読みください。 |
500 GB のドライブが 4 基あるため、ESXi に表示される Cisco UCS C220 M3 ラックマウント サーバの TRC2 の合計ストレージ容量は 929.46 GB です。
シスコは、 Cisco UCS C シリーズのラックマウント サーバでの Cisco Unified Communications Manager の実行をサポートしています。
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
|
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
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最低限必要な vSphere ESXi のバージョンを含む vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMware_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。 |
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバを正常に動作させるには、VMware ESXi を実行しているホスト サーバ管理の経験とスキルが必要です。 経験がない場合に、必要な情報を迅速に取得する必要があるときは、VMware のインストールを補助する Web ベースのアプリケーション VMware GO の使用を検討します。 詳細については、VMware GO の資料を参照してください。
(注) |
VMware GO を使用する場合でも、 Cisco UCS C210 ラックマウント サーバでサポートされる VMware 設定を使用することが必要です。この設定については、http://www.cisco.com/go/swonly および http://www.cisco.com/go/uc-virtualized で説明しています。 |
ここでは、 Cisco UCS C210 Rack-Mount ラックマウント サーバの新規インストールを行うための情報を提供します。
ステップ 1 |
サーバのインストールを準備します。 詳細については、『Cisco UCS C210 Installation and Service Guide』を参照してください。 |
ステップ 2 | サーバを設置し、接続します。 |
ステップ 3 | サーバの電源を投入し、Cisco Integrated Management Controller(CIMC)をリモート管理対象として設定します。 |
ステップ 4 | 次の仕様に従って RAID を設定します。 |
ステップ 5 | BIOS を次の仕様に設定します。 |
ステップ 6 |
2 台の使用可能なディスクのより小さなほうに、VMware ESXi をインストールし、設定します。 サポートされる VMware ESXi のバージョンについては、表 1を参照してください。 |
ステップ 7 | vSphere クライアントをインストールします。 |
ステップ 8 | VM のデータストアをアラインします。 |
ステップ 9 | 仮想マシン(VM)をインストールし、設定します。 |
ステップ 10 | VM に Cisco Unified Communications Manager をインストールします。 |
ここでは、(データセンターに含まれない)スタンドアロン設定での Cisco UCS C210 ラックマウント サーバのインストール準備方法について説明します。
ステップ 1 | 次の手順によって、Quiet Boot を無効にするようにしてください。 | ||
ステップ 2 | サーバのブート中に、Ctrl キーを押した状態で Y を押し、プリブート CLI を開始します。 | ||
ステップ 3 |
次のコマンドを入力し、現在の RAID 設定を特定します。 -ldinfo -l0 -a0 必要な設定は、論理ドライブ 0 の RAID 1 アレイに 2 つのドライブがあることで、さらにドライブがあるサーバでは、残りのドライブが論理ドライブ 1 の RAID 5 アレイにあることです。 RAID 設定が誤っている場合は、この手順を続行します。
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ステップ 4 |
--cfgclr -a0 コマンドを入力し、RAID 設定をクリアします。
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ステップ 5 |
-encinfo --a0 -page -20 コマンドを入力し、ディスク ドライブが含まれているラックのデバイス ID を特定します。 必要な場合、物理ドライブ番号が 0 以外のエントリがあるラックのデバイス ID が見つかるまで、ページを表示します。 このデバイス ID 値を置き換えます。deviceID は、この手順のコマンドで表示されます。 |
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ステップ 6 |
-pdinfo -physdrv [deviceID:0] -a0 コマンドを入力し、指定したラックの開始スロット番号を特定します。 このコマンドによって意味のない情報が表示される場合、ドライブはスロット 0 で始まります。 エラーが生成された場合、ドライブはスロット 1 で始まります。 |
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ステップ 7 | 開始スロット番号によって、次のコマンドの 1 つを入力し、1 つ目の RAID アレイを設定します。 | ||
ステップ 8 |
サーバに合計 6 のディスク ドライブが含まれている場合、次のコマンドを入力して、2 つ目の RAID アレイを設定します。 -cfgldadd -r5 [deviceID:2, deviceID:3, deviceID:4, deviceID:5] -a0 |
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ステップ 9 |
サーバに合計 10 のディスク ドライブが含まれている場合、開始スロット番号によって、次のコマンドの 1 つを入力し、2 つ目の RAID アレイを設定します。
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ステップ 10 | 以前、ハード ドライブに RAID 設定がなかった場合は、これで RAID の設定は完了です。 以前、ハード ドライブに RAID 設定があった場合は、次の手順に進みます。 | ||
ステップ 11 |
次のコマンドを入力して、論理ボリュームを初期化します。 -ldinit -start -full -l0 -a0(l0 は、文字の l と番号の 0 で、番号の 10 ではありません) -ldinit -start -full -l1 -a0(l1 は、文字の l と番号の 1 で、番号の 11 ではありません) これによって、ドライブ上のデータがクリアされ、新しいアレイが初期化されます。 |
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ステップ 12 |
プリブート CLI を終了する前に、これらのコマンドの実行を終了できるようにします。 次のコマンドを入力し、コマンドに進捗状況を表示します。 -ldinit -showprog -l0 -a0 -ldinit -showprog -l1 -a0 両方のコマンドによって、初期化が実行されていないことがレポートされた場合、プリブート CLI を安全に終了できます。 |
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ステップ 13 | 2 つの論理ボリュームを設定後、[q] を入力すると、プリブート CLI を終了できます。 |
ネットワーク上で仮想ホストが使用可能な場合、その IP アドレスにアクセスして、Web ベース インターフェイスを開始できます。 vSphere クライアントは Windows ベースのため、Windows PC からダウンロードとインストールを実行する必要があります。
vSphere クライアントがインストールされたら、それを実行し、設定した仮想ホストの名前または IP アドレス、root ログイン ID、およびパスワードを使用して仮想ホストにログインできます。
(注) |
この項は、搭載ディスク ドライブが 2 基のみのサーバには適用されません。 そのようなサーバには、論理ボリュームが 1 つしかありません。 |
VMWare ESXi をインストールするとき、2 つ目の論理ボリュームはアラインされない状態で自動的にインポートされます。 VM では、すべてのパーティション(物理、ESXi、および VM)が同じバウンダリで開始されると、より優れたディスク パフォーマンスが得られます。 これによって、異なるバウンダリ間でディスク ブロックが断片化することを防ぐことができます。
VM に使用される ESXi パーティションがアラインされるようにするには、アラインされていないデータストア(より大きなディスク パーティション)を削除し、vSphere クライアントを使用して再作成する必要があります。
シスコでは、使用する仮想ホストにダウンロードし、転送するための VM テンプレートを提供しています。 このテンプレートを使用して、 Cisco UCS C210 ラックマウント サーバのインストールに対して VM を作成します。
テンプレートを配置し、VM を作成する前に、新しい VM それぞれに割り当てられているホスト名および IP アドレスが必要です。
VM を作成して、その上に Cisco UCS C210 ラックマウント サーバをインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | アプリケーションに VM テンプレートをダウンロードします。 |
ステップ 2 |
テンプレートを
Cisco UCS C シリーズのラックマウント サーバのデータストアにアップロードします。 この場合には、より小さいデータストア(ESXi をインストール済み)を使用することを推奨します。 |
ステップ 3 | このテンプレートを Cisco UCS C シリーズのラックマウント サーバから使用できるようにします。 |
ステップ 4 | vSphere クライアントを使用してテンプレート ファイルを配置します。 新しい VM に次の情報を入力します。 |
ステップ 5 |
VM の作成を完了します。 これで、アプリケーションの使用に適した容量のメモリ、CPU の数、およびディスクのサイズと数で、新しい VM が作成されました。 |
ステップ 6 | VM への Cisco Unified Communications Manager のインストール |
新しい VM に Cisco Unified Communications Manager をインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | vSphere クライアントで、次に VM がリブートされたときに BIOS 設定が適用されるよう、VM を編集します。 | ||
ステップ 2 | Cisco Unified Communications Manager インストール メディアを VM DVD-ROM ドライブで使用可能にします。 | ||
ステップ 3 | VM の電源を投入し、次に BIOS 設定で、ハード ドライブの前に CD ROM からブートするように設定します。 | ||
ステップ 4 |
VM のブートを完了します。 Cisco Unified Communications Manager のインストール プログラムが開始されます。 インストール中、VM は、ゲスト オペレーティング システムが CD-ROM ドライブのドアをロックしたことを示すメッセージを表示し、ユーザにロックを解除するよう求めます。 このメッセージは、インストール プロセス中に 2 回表示されます。 毎回 [いいえ(No)] をクリックして、インストールを続行します。 インストールの実行の詳細については、 『Installing Cisco Unified Communications Manager』マニュアルを参照してください。
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メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS C210 ラックマウント サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換によく似た手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、 『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを参照してください。
ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS C210 ラックマウント サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。 Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
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ステップ 2 | MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 | ||
ステップ 3 | MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 | ||
ステップ 4 | MCS サーバで DRS バックアップを実行します。 | ||
ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバのライセンス MAC を生成します。 http://www.cisco.com/web/cuc_afg/index.html を参照してください。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
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ステップ 6 | Cisco UCS C210 ラックマウント サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 | ||
ステップ 7 | MCS サーバにインストールしたのと同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を、 Cisco UCS C210 ラックマウント サーバにインストールします。 | ||
ステップ 8 | DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS C210 ラックマウント サーバに復元します。 | ||
ステップ 9 |
新しいライセンスを
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
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Cisco UCS C210 ラックマウント サーバを使用する場合は、次の点を考慮してください。
UCS C シリーズ ラックマウント サーバの詳細については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/unified_computing/ucs/c/sw/gui/config/guide/1.1.1/b_Cisco_UCS_C-Series_Servers_Integrated_Management_Controller_Configuration_Guide_1_1_1.html
Cisco UCS C シリーズの Integrated Management Controller の製品インストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/products_installation_and_configuration_guides_list.html
Cisco UCS Manager の製品インストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10281/products_installation_and_configuration_guides_list.html
Cisco UCS C210 ラックマウント サーバのソフトウェア アプリケーションでの日常業務は、MCS サーバにインストールしたアプリケーションでの日常業務と同じです。
ただし、 Cisco UCS C210 ラックマウント サーバは仮想環境で動作するため、ハードウェアの管理とモニタリングにはいくつかの違いがあります。
VM で実行されているアプリケーションでは、物理ハードウェアをモニタすることはできません。 ハードウェアのモニタリングは、CIMC、ESXi プラグイン、vCenter、または物理的な点検(LED の点滅など)から行う必要があります。
vSphere クライアントでは次のモニタリング機能が提供されています。
シスコでは、 Cisco UCS C200 ラックマウント サーバの実行をサポートしています。
ここでは、 Cisco UCS C200 Rack-Mount ラックマウント サーバのインストール、アップグレード、および移行に関する変更内容について説明します。
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバを稼働するには、ご使用のシステムが次の表にリストされている要件を満たす必要があります。
http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 VM を作成し、正しく設定するには、シスコ提供の OVA テンプレートを使用します。 仮想マシン設定の詳細については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_Virtualization_Downloads_%28including_OVA/OVF_Templates%29 にある資料を参照してください。 |
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http://www.cisco.com/go/uc-virtualized にある資料を参照してください。 |
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最低限必要な vSphere ESXi のバージョンを含む vSphere ESXi バージョンの互換性については、http://docwiki.cisco.com/wiki/Unified_Communications_VMware_Requirements#Supported_Versions_of_VMware_vSphere_ESXi を参照してください。
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Cisco UCS C200 ラックマウント サーバを正常に動作させるには、VMware ESXi を実行しているホスト サーバ管理の経験とスキルが必要です。 経験がない場合に、必要な情報を迅速に取得する必要があるときは、VMware のインストールを補助する Web ベースのアプリケーション VMware GO の使用を検討します。 詳細については、VMware GO の資料を参照してください。
(注) |
VMware GO を使用する場合でも、 Cisco UCS C200 ラックマウント サーバでサポートされる VMware 設定を使用することが必要です。この設定については、http://www.cisco.com/go/swonly および http://www.cisco.com/go/uc-virtualized で説明しています。 |
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバは、外部メディアを必要とする処理(インストールやアップグレードなど)に、ISO や FLP(仮想フロッピー)などの「ソフト メディア」を使用します。 USB ドライブなどの物理的な外部デバイスはサポートされません。
(注) |
ソフト メディア上では、バックアップと復元はサポートされません。 |
VMware では、仮想 USB インターフェイスはサポートされません。 次に、MCS サーバと Cisco UCS C200 ラックマウント サーバの間での外部メディア サポートの違いの例を示します。
ここでは、 Cisco UCS C200 Rack-Mount ラックマウント サーバの新規インストールを行う方法について説明します。
ステップ 1 | サーバのインストールを準備します。 |
ステップ 2 | サーバを設置し、接続します。 |
ステップ 3 | サーバの電源を投入し、Cisco Integrated Management Controller(CIMC)をリモート管理対象として設定します。 |
ステップ 4 | 次の仕様に従って RAID を設定します。 |
ステップ 5 | BIOS を次の仕様に設定します。 |
ステップ 6 |
VMware ESXi をインストールし、設定します。 サポートされる VMware ESXi のバージョンについては、表 1を参照してください。 |
ステップ 7 | vSphere クライアントをインストールします。 |
ステップ 8 | 仮想マシン(VM)をインストールし、設定します。 |
ステップ 9 | VM に Cisco Unified Communications Manager をインストールします。 |
ここでは、(データセンターに含まれない)スタンドアロン設定での Cisco UCS C200 ラックマウント サーバのインストール準備方法について説明します。
ステップ 1 | サーバをブートし、ブートアップ時に F2 の押下を求めるプロンプトが表示されるのを待ちます。 | ||
ステップ 2 | プロンプトが表示されたら F2 を押し、BIOS Setup ユーティリティを起動します。 | ||
ステップ 3 | BIOS Setup ユーティリティのメイン ページで、Quiet Boot が [無効(Disabled)] であることを確認するか、[無効(Disabled)] に設定します。 これにより、ブートアップ時にシスコのロゴ画面ではなく、デフォルトではないメッセージ、プロンプト、および POST メッセージが表示されるようになります。 | ||
ステップ 4 | F10 を押して変更内容を保存し、ユーティリティを終了します。 | ||
ステップ 5 | サーバのブート中に、Ctrl キーを押した状態で Y を押し、プリブート CLI を開始します。 | ||
ステップ 6 |
次のコマンドを入力し、現在の RAID 設定を特定します。 -ldinfo -l0 -a0 必要な設定は、論理ドライブ 0 の RAID 10 アレイにある 4 つのドライブです。 RAID 設定が誤っている場合は、この手順を続行します。
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ステップ 7 |
--cfgclr -a0 コマンドを入力し、RAID 設定をクリアします。
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ステップ 8 |
-encinfo --a0 -page -20 コマンドを入力し、ディスク ドライブが含まれているラックのデバイス ID を特定します。
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ステップ 9 |
-pdinfo -physdrv [deviceID:0] -a0 コマンドを入力し、指定したラックの開始スロット番号を特定します。 このコマンドによって意味のない情報が表示される場合、ドライブはスロット 0 で始まります。 エラーが生成された場合、ドライブはスロット 1 で始まります。
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ステップ 10 |
次のコマンドを入力し、RAID アレイを設定します。 -CfgSpanAdd -r10 -Array0[enclosureID:0,enclosureID:1] -Array1[enclosureID:2,enclosureID:3] -a0 |
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ステップ 11 | 以前、ハード ドライブに RAID 設定がなかった場合は、これで RAID の設定は完了です。 以前、ハード ドライブに RAID 設定があった場合は、次の手順に進みます。 | ||
ステップ 12 |
次のコマンドを入力して、論理ボリュームを初期化します。 -ldinit -start -full -l0 -a0(l0 は、文字の l と番号の 0 で、番号の 10 ではありません) これによって、ドライブ上のデータがクリアされ、新しいアレイが初期化されます。 プリブート CLI を終了する前に、このコマンドの実行を終了できるようにします。 |
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ステップ 13 |
これを行う場合、次のコマンドを入力し、ステップ 12 で入力したコマンドの進捗状況を表示できます。 -ldinit -showprog -l0 -a0 ステップ 13 での表示コマンドで、初期化が実行中ではないことがレポートされた場合、プリブート CLI を中断しても問題ありません。 |
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ステップ 14 |
2 つの論理ボリュームを設定後、[q] を入力すると、プリブート CLI を終了できます。
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ネットワーク上で仮想ホストが使用可能な場合、その IP アドレスにアクセスして、Web ベース インターフェイスを開始できます。 vSphere クライアントは Windows ベースのため、Windows PC からダウンロードとインストールを実行する必要があります。
vSphere クライアントがインストールされたら、それを実行し、設定した仮想ホストの名前または IP アドレス、root ログイン ID、およびパスワードを使用して仮想ホストにログインできます。
シスコでは、使用する仮想ホストにダウンロードし、転送するための VM テンプレートを提供しています。 このテンプレートを使用して、 Cisco UCS C200 ラックマウント サーバのインストールに対して VM を作成します。
テンプレートを配置し、VM を作成する前に、新しい VM それぞれに割り当てられているホスト名および IP アドレスが必要です。
VM を作成して、その上に Cisco UCS C200 ラックマウント サーバをインストールするには、次の手順を実行します。
ステップ 1 | アプリケーションに VM テンプレートをダウンロードします。 |
ステップ 2 | テンプレートを Cisco UCS C シリーズのラックマウント サーバのデータストアにアップロードします。 |
ステップ 3 | このテンプレートを Cisco UCS C シリーズのラックマウント サーバから使用できるようにします。 |
ステップ 4 | vSphere クライアントを使用してテンプレート ファイルを配置します。 新しい VM に次の情報を入力します。 |
ステップ 5 |
VM の作成を完了します。 これで、アプリケーションの使用に適した容量のメモリ、CPU の数、およびディスクのサイズと数で、新しい VM が作成されました。 |
ステップ 6 | VM への Cisco Unified Communications Manager のインストール |
メディア コンバージェンス サーバ(MCS サーバ)の Cisco UCS C200 ラックマウント サーバへの移行では、サーバ ハードウェアの交換によく似た手順に従います。サーバ ハードウェアの交換については、『 Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のマニュアルを参照してください。
ステップ 1 |
『Replacing a Single Server or Cluster for Cisco Unified Communications Manager』のドキュメントを確認します。 このドキュメントでは、MCS サーバの Cisco MCS UCS C200 ラックマウント サーバへの移行によく似た、サーバ ハードウェアの交換方法が説明されています。 ドキュメントにある交換前と交換後の作業を実行する必要があります。 Cisco Unified Communications Manager のインストール手順を確認し、データを移行します。 |
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ステップ 2 | MCS サーバを Cisco Unified Communications Manager Release 8.0(2) 以上にアップグレードします。 | ||
ステップ 3 | MCS サーバと異なる IP アドレスまたはホスト名が、UCS VM で使用されている場合、MCS サーバの IP アドレスおよびホスト名を、UCS VM で使用されている値に変更します。 | ||
ステップ 4 | MCS サーバで DRS バックアップを実行します。 | ||
ステップ 5 |
Answer File Generator を使用して、
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバのライセンス MAC を生成します。 http://www.cisco.com/web/cuc_afg/index.html を参照してください。 ライセンス MAC は、サーバのライセンスを取得する際に必要です。 ライセンス MAC を取得後、新しいサーバのライセンスの提供を受けることができます。 |
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ステップ 6 | Cisco UCS C200 ラックマウント サーバ上で、MCS ノードの代替として使用する仮想マシン(VM)を作成します。 | ||
ステップ 7 | MCS サーバにインストールしたのと同じリリースの Cisco Unified Communications Manager を、 Cisco UCS C200 ラックマウント サーバにインストールします。 | ||
ステップ 8 | DRS の復元を実行して、MCS サーバからバックアップされたデータを Cisco UCS C200 ラックマウント サーバに復元します。 | ||
ステップ 9 |
新しいライセンスを
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバにアップロードします。 新しいサーバのライセンスをまだ取得していない場合、まず、ライセンスを要求する必要があります。
|
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバを使用する場合は、次の点を考慮してください。
UCS C シリーズ ラックマウント サーバの詳細については、次の Web サイトを参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/docs/unified_computing/ucs/c/sw/gui/config/guide/1.1.1/b_Cisco_UCS_C-Series_Servers_Integrated_Management_Controller_Configuration_Guide_1_1_1.html
Cisco UCS C シリーズの Integrated Management Controller の製品インストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10739/products_installation_and_configuration_guides_list.html
Cisco UCS Manager の製品インストールおよび設定のガイドについては、次の URL を参照してください。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10281/products_installation_and_configuration_guides_list.html
Cisco UCS C200 ラックマウント サーバのソフトウェア アプリケーションでの日常業務は、MCS サーバにインストールしたアプリケーションでの日常業務と同じです。
ただし、 Cisco UCS C200 ラックマウント サーバは仮想環境で動作するため、ハードウェアの管理とモニタリングにはいくつかの違いがあります。
ここでは 仮想サーバの Cisco Unified Communications Manager のライセンスについて説明します。
(注) |
ご使用のオペレーティング システムのライセンスの詳細については、http://www.vmware.com を参照してください。 |
仮想サーバの Cisco Unified Communications Manager では、MCS サーバ版の Cisco Unified Communications Manager とは異なるライセンス モデルが使用されます。 NIC カードの MAC アドレスは、ライセンスのサーバへの関連付けには使用されなくなりました。
代わりに、ライセンスはライセンス MAC に関連付けられます。ライセンス MAC は、サーバ上に設定する次のパラメータを合わせて作成される、12 桁の 16 進数の値です。
(注) |
この方法を使用する場合、Answer File Generator および Cisco Unified Communications Manager インストール プログラムと同等のパラメータ値を入力するようにしてください。入力しなかった場合、ライセンスは無効になります。 |
www.cisco.com/go/license でライセンス MAC の製品アクティベーション キー(PAK)を回復する手順は変更されます。 この URL でライセンス MAC の PAK を回復するときには、取得するライセンスのタイプを選択するプロンプトが表示されます。
ライセンス MAC を作成するいずれかのパラメータを変更する場合、一緒に取得したライセンスは無効になります。 ライセンスの再提供を要求し、有効なライセンスを取得する必要があります。 古いライセンスは、30 日間の猶予期間の間、有効です。
ライセンスの再提供を受けるには、ライセンス チーム宛てに問題を発行し、交換対象のサーバのライセンスを取得する必要があります。 ライセンス チーム(licensing@cisco.com)までお問い合わせください。
猶予期間中、元のライセンスを再度有効にするために、ライセンスされた値に設定を戻すことができます。 30 日間より長い猶予期間が必要な場合は、ライセンスされた値に設定を戻したあと、使用する新しい値に変更します。 さらに 30 日間の猶予期間が付与されます。
シスコからのサポートを受けるには、 仮想サーバの Cisco Unified Communications Manager を実行する仮想マシン設定が、規定されている仕様に一致する必要があります。
Cisco Unified Communications Manager は他の仮想マシン設定でもインストールし、ライセンスを得ることができますが、シスコではこのような設定をサポートしません。
Cisco Unified Communications Manager 仮想マシンの設定は、サポートされている仮想マシン テンプレートと一致する必要があります。
仮想サーバの Cisco Unified Communications Manager の仮想マシン テンプレートを入手するには、次の手順を実行します。
ステップ 1 |
ブラウザで、次の URL を選択します。 http://tools.cisco.com/support/downloads/go/Redirect.x?mdfid=278875240 |
ステップ 2 | ブラウザで指示された場合は、Cisco.com の [ユーザ名(User Name:)] および [パスワード(Password:)] をテキスト ボックスに入力し、[ログイン(Log In)] ボタンをクリックします。 |
ステップ 3 | を選択します。 |
ステップ 4 | [Unified Communications Manager 仮想マシン テンプレート(Unified Communications Manager Virtual Machine Templates)] リンクをクリックします。 |
ステップ 5 | Latest Releases フォルダで、[1.0(1)] リンクをクリックします。 |
ステップ 6 | [今すぐダウンロード(Download Now)] ボタンをクリックします。 プロンプトに従い、必要な情報を入力し、ソフトウェアをダウンロードします。 |
ステップ 7 | [カート内のものをダウンロード(Download Cart)] ウィンドウが表示されたら、"Readme" リンクをクリックして、仮想マシン テンプレートのリリース情報を参照します。 |
仮想マシンの Cisco Unity Connection への移行については、http://www.cisco.com/en/US/products/ps6509/prod_installation_guides_list.html にある該当する『Reconfiguration and Upgrade Guide for Cisco Unity Connection』マニュアルの、「Migrating from a Cisco Unity Connection Physical Server to a Connection 8.x Virtual Machine」の章を参照してください。
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