Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の概要
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の取り付け方法
Cisco Unified IP Phone からのフットスタンドの取り外し
Cisco Unified IP Phone へのサポート バーの取り付け
サポート バーへのExpansion Module 7916 の取り付け
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の機能
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の使用方法
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 のボタン設定
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 のトラブルシューティング
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の技術仕様
マニュアルの入手方法および Service Request ツールの使用方法
【注意】シスコ製品をご使用になる前に、安全上の注意( www.cisco.com/jp/go/safety_warning/) をご確認ください。 |
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 は Cisco Unified IP Phone 7975G、Cisco Unified IP Phone 7962G、または Cisco Unified IP Phone 7965G に取り付けて使用するもので、最大 24 のライン アピアランスまたはプログラム可能なボタンを電話機に追加します。Cisco Unified IP Phone に 2 台目の拡張モジュールを取り付けると、合計で 48 のライン アピアランスまたはプログラム可能なボタンが電話機に追加されます。図1 を参照してください。
(注) SCCP プロトコルを実行している場合、電話機に設定できる回線は最大で 42 本です。たとえば、Cisco Unified IP Phone 7962G または Cisco Unified IP Phone 7965G で 24 回線の Cisco Unified IP Phone Expansion Module を 2 台設定すると、合計で 54 回線(電話機の 6 回線に加えてモジュールの 48 回線)になります。ただし、使用できるのは最初の 42 回線に限られます。
プログラム可能なボタンは、電話回線ボタン、短縮ダイヤル ボタン、電話サービス ボタン、または電話機能ボタンとして設定できます。
図1 拡張モジュールを 2 台取り付けた Cisco Unified IP Phone 7975G
パッケージの内容に加えて、フットスタンド キットも必要です(別途注文品)。Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を 1 台だけ取り付ける場合、シングル フットスタンド キットが必要です。Expansion Module 7916 を 2 台取り付ける場合は、ダブル フットスタンド キットが必要です。フットスタンド キットには次の部品が含まれます。
• 電源装置:取り付ける拡張モジュールの数と、Cisco Unified IP Phone への電力の供給方法に応じて、次の電源装置が必要です。
(注) シスコによって保証されていない電源装置を使用した場合、正しく機能しない可能性があります。また、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の製品保証は無効になります。
Expansion Module 7916 の安全上の警告を次に示します。
Expansion Module 7916 の取り付けまたは使用前に、これらの注意事項を読んでください。警告の各国語版については、『 Regulatory Compliance and Safety Information for the Cisco Unified IP Phone 7900 Series 』を参照してください。
Expansion Module 7916 を取り付ける前、または使用する前に、次の安全上の注意事項を読んでください。
警告 安全上の重要な注意事項
「危険」の意味です。人身事故を予防するための注意事項が記述されています。機器の取り扱い作業を行うときは、電気回路の危険性に注意し、一般的な事故防止策に留意してください。警告の各国語版を参照するには、各注意事項の番号と、機器に付属の「Translation Safety Warnings」の番号を照らし合せてください。
これらの注意事項を保存しておいてください。
警告 設置方法を読んでから、システムを電源に接続してください。
警告 この製品を最終的に廃棄するときは、国内の法律および規制すべてに従って処理する必要があります。
警告 雷が発生している間は、システムに対する作業、またはケーブルの着脱作業は行わないでください。
警告 感電事故を防止するため、safety extra-low voltage
(SELV; 安全超低電圧)回路を telephone-network voltage(TNV; 電話網電圧)回路に接続しないでください。LAN ポートには SELV 回路があり、WAN ポートには TNV 回路があります。一部の LAN ポートおよび WAN ポートは、RJ-45 コネクタを使用します。ケーブルを接続する場合には、注意してください。
Expansion Module 7916 で、シスコによって保証された外部電源装置を使用する場合は、事前に次の警告を読んでください。
警告 この製品は、短絡(過電流)に対する保護を建物の設備に依存しています。120VAC、15A以下(米国)、または 240VAC、10A 以下(その他の国)のヒューズまたは回路ブレーカーが電圧線(電流が通る導体全部)に使用されていることを確認してください。
警告 この装置は、TN 電源システムを使用して動作するように設計されています。
警告 プラグとソケットは、常にアクセスできる状態にしておく必要があります。これは、プラグとソケットが主要な切断装置であるためです。
(注) Expansion Module 7916 を確実に取り付けるには、必ず 「始める前に」の記載事項をすべて読んでください。
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を取り付けるには、次の作業を行います。
1. Cisco Unified IP Phone からのフットスタンドの取り外し
2. Cisco Unified IP Phone へのサポート バーの取り付け
3. サポート バーへのExpansion Module 7916 の取り付け
5. 電源装置の接続
6. フットスタンドの取り付け
作業の概要は上のとおりですが、各手順の詳細については、以降の説明および対応する図を参照してください。
図2 および次の手順を参照してください。
ステップ1 Cisco Unified IP Phone のネットワーク接続および電源接続を外します。
ステップ2 受話器を外し、ヘッドセットが電話機に取り付けられている場合はヘッドセットも外します。
ステップ3 Cisco Unified IP Phone を裏返して、電話機に傷がつかないように安全で平らな場所に置きます。
ステップ4 フットスタンドに付いている 2 つのフット ピンを探します。
ステップ5 マイナス ドライバを使用して、片方のフット ピンを慎重に押し込んでから外します。次に、もう片方のフット ピンも慎重に押し込んでから外します。
(注) フット ピンを押し込むときは、Cisco Unified IP Phone を持ち上げてしっかりと支える必要があります。自分の体と反対方向に向けて押し込んでください。
ステップ6 フットスタンドを外して、別の場所に置いておきます。
図3 および次の手順を参照してください。
ステップ1 電話機と重なるように、Cisco Unified IP Phone の裏面にサポート バーを置きます。
ステップ3 マイナス ドライバを使用して、サポート バーが Cisco Unified IP Phone にしっかり留まるように、各コネクタ ピンを慎重に押し込みます。
図4 および次の手順を参照してください。
ステップ2 Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の下部にある 2 つのオープン スロットと、サポート バーの 2 つのフックの位置を合せます。
ステップ3 スロットにフックを差し込み、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 をサポート バーの方へ倒してバーと重なるようにします。
ステップ4 Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の裏側の取り付けネジを、きつく絞めます。
(注) 拡張モジュールを 2 台取り付ける場合は、2 台目の拡張モジュールにもステップ 2、ステップ 3、およびステップ 4 を実行します。
AUX ジャックの「in」アイコンおよび「out」アイコンについては、図5 を参照してください。また、その次の手順も参照してください。
図5 AUX ジャックの「in」アイコンおよび「out」アイコン
ステップ1 インターフェイス ケーブルの先端を Cisco Unified IP Phone の AUX と書かれているジャックに差し込みます。
ステップ2 インターフェイス ケーブルの反対側の先端を Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の下部にある「in」アイコンがついた AUX ジャックに差し込みます。
(注) Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を 2 台取り付けている場合は、ステップ 3 とステップ 4 に進みます。拡張モジュールが 1 台だけの場合は、「電源装置の接続」に進みます。
ステップ3 2 本目の インターフェイス ケーブルの先端を 1 台目の拡張モジュール(電話機に近い方)の下部にある「out」アイコンがついた AUX ジャックに差し込みます。
ステップ4 2 本目のインターフェイス ケーブルの反対側の先端を 2 台目の拡張モジュール(1 台目の拡張モジュールの隣にあるもの)の下部にある「in」アイコンがついた AUX ジャックに差し込みます。
図6 および次の手順を参照してください。
ステップ1 1 台または 2 台の拡張モジュールを取り付けた Cisco Unified IP Phone への電力の供給方法に応じて、次のいずれかの操作を実行して電源装置を接続します。
• 1 台の拡張モジュールを取り付けた Cisco Unified IP Phone に、イーサネット経由で電力を供給する場合:
–拡張モジュールの AC アダプタ ポートに電源装置を接続して、反対側の先端を壁面にあるコンセント(標準)に差し込みます。
• 2 台の拡張モジュールを取り付けた Cisco Unified IP Phone に、イーサネット経由で電力を供給する場合:
–Cisco Unified IP Phone に近い方の拡張モジュールの AC アダプタ ポートに電源装置を接続して、反対側の先端を壁面にあるコンセント(標準)に差し込みます。
• 1 台の拡張モジュールを取り付けた Cisco Unified IP Phone に、電源から電力を供給する場合:
–Cisco IP Phone の AC アダプタ ポートに
Cisco Unified IP Phone の電源装置を再接続して、反対側の先端を壁面にあるコンセント(標準)に差し込みます。
• 2 台の拡張モジュールを取り付けた Cisco Unified IP Phone に、電源から電力を供給する場合:
–Cisco Unified IP Phone に近い方の拡張モジュールの AC アダプタ ポートに 2 つ目の電源装置を接続して、反対側の先端を壁面にあるコンセント(標準)に差し込みます。
ステップ2 Cisco Unified IP Phone の受話器およびネットワークを再接続します。
ステップ1 フットスタンドに付いている 3 つのフックの位置を確認します。
ステップ2 それらのフックと、サポート バーのオープン スロットの位置を合せます。
(注) サポート バーには、3 つで 1 組のオープン スロットが 4 つあります。4 つのオープン スロットのいずれかにフックを差し込むことによって、フットスタンドの角度を調節できます。
ステップ3 サポート バーにフットスタンドのフックを差し込んでから、少し押し込んで取り付けます。
(注) サポートされるのは、背面にセキュリティ スロットを搭載した電話機に限られます。詳細については、システム管理者に問い合せてください。
図7 および次の手順を参照してください。
Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 には、次の機能が備わっています。
Expansion Module 7916 は、ライン アピアランスまたはプログラム可能なボタンのモジュールとして機能するため、通話中、保留中、および転送要求中のコールの監視、または電話サービスへのアクセスが可能です。コールへの応答、保留および転送など、ほとんどの通話機能は、Cisco Unified IP Phone から実行されます。
(注) Expansion Module 7916 のボタンが電話機能として設定されている場合は、機能を拡張モジュールから実行できます。
電話機の使用方法については、Cisco Unified IP Phone の電話ガイドを参照してください。
Cisco Unified IP Phone と Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を組み合せて使用する場合の一般的なシナリオを次に示します。
内線 12345 の役員宛の電話を受けたとします。Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を見ると、その役員が他の人と通話中で、さらにもう 1 つのコールが保留になっています。Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の画面を見て、自分のグループのマネージャがちょうど通話を終了し、着信コールに対応可能であることに気付きます。着信コールの発信者に手短に相談し、そのコールをマネージャへ転送します。
プライバシがボタンの 1 つにプログラムされている場合は、回線を共有しているユーザに対して通話情報を非公開にできます。[プライバシ]と表示されるボタンがある場合は、システム管理者によって、この機能が有効にされています。プライバシのオン / オフを切り替えるには、着信コールを受信したときに Privacy ボタンを押します。プライバシが有効になっている場合、他の共有回線はそのコールに加わることができません。
Cisco Unified IP Phone と同様、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の電話サービスにアクセスするために、短縮ダイヤル番号またはプログラム ボタンを設定できます。この設定を行う前に、Cisco Unified Communications Manager ユーザオプション Web ページへのアクセスに必要な次の情報をシステム管理者に問い合せてください。
これらの情報を入手後に、電話サービスにアクセスするための短縮ダイヤル番号またはプログラム ボタンを設定できます。電話サービスでは、天気、株式、または社内カレンダーや社内ディレクトリなどの情報にアクセスできます。
次の表に、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の使用中に問題が発生した場合に役立つ情報を示します。
この項では、Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 の物理的仕様および動作環境仕様と、認定準拠情報について説明します。
次の項では、シスコシステムズのその他のマニュアルの入手先について説明します。
• Cisco Unified IP Phone のアドミニストレーション ガイド:システム管理者が Cisco Unified Communications Manager で Cisco Unified IP Phone Expansion Module 7916 を設定する方法について記載しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/phones/ps379/prod_maintenance_guides_list.html
• Cisco Unified IP Phone の電話ガイド:Cisco Unified IP Phone の使用方法について記載しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/hw/phones/ps379/products_user_guide_list.html
• Cisco Unified Communications Manager のマニュアル:Cisco Unified IP Phone およびサービスを設定する Cisco Unified Communications Manager Administration アプリケーションの使用方法について記載しています。
http://www.cisco.com/en/US/products/sw/voicesw/ps556/prod_maintenance_guides_list.html
マニュアルの入手方法、Service Request ツールの使用方法、および追加情報の収集方法については、次の URL で、毎月更新される『 What's New in Cisco Product Documentation 』を参照してください。『 What's New in Cisco Product Documentation 』には、シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
http://www.cisco.com/en/US/docs/general/whatsnew/whatsnew.html
Really Simple Syndication(RSS)フィードとして『 What's New in Cisco Product Documentation 』に登録し、リーダ アプリケーションを使用して、コンテンツがデスクトップに直接配信されるように設定します。RSS フィードは無料サービスです。シスコは現在、RSS バージョン 2.0 をサポートしています。
保証期間内にお客様が受けられるハードウェアの保証およびサービスに関して適用される特別な条件があります。シスコのソフトウェアに適用される保証およびライセンス許諾書を含む正式な保証書は、Cisco.com にあります。次の手順を実行して、Cisco.com から Cisco Information Packet 、および保証書とライセンス許諾書にアクセスし、これらをダウンロードしてください。
http://www.cisco.com/univercd/cc/td/doc/es_inpck/cetrans.htm
Warranties and License Agreements ページが表示されます。
2. Cisco Information Packet を表示するには、次の手順を実行します。
a. Information Packet Number フィールドをクリックし、製品番号 78-5235-03A0 が選択されていることを確認します。
Information Packet の Cisco Limited Warranty and Software License ページが表示されます。
d. このページから文書をオンラインで見ることも、 PDF アイコンをクリックして、文書を PDF(Adobe Portable Document Format)形式でダウンロードし、印刷することもできます。
(注) PDF ファイルを表示し、印刷するには、Adobe Acrobat Reader が必要です。これは、Adobe の Web サイト http://www.adobe.com からダウンロードできます。
3. お手持ちの製品について、翻訳またはローカライズされた保証情報を表示するには、次の手順を実行します。
a. Warranty Document Number フィールドに、次の製品番号を入力します。
d. このページから文書をオンラインで見ることも、 PDF アイコンをクリックして、文書を PDF(Adobe Portable Document Format)形式でダウンロードし、印刷することもできます。
また、Cisco Service and Support の Web サイトにアクセスして、サポートを受けることもできます。
http://www.cisco.com/public/Support_root.shtml
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