Cisco CallManager での Cisco 無線 IP 電話の設定
Cisco 無線 IP 電話 7920 にテレフォニー コール ルーティング機能とコール制御機能を提供するには、Cisco CallManager Administration アプリケーションを使用する必要があります。これらのデバイスの追加手順については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「Cisco IP Phone の設定」の章を参照してください。
製品固有の設定オプション
無線 IP 電話デバイスを追加する場合、7920 デバイス タイプには、次の製品固有の設定オプションがあります。
• Settings Access:Profiles、Phone Settings、および Network Configuration の各メニューのローカル設定値へのアクセスを有効化、無効化、または制限します。Settings Access を無効にした場合、Profiles オプションおよび Phone Settings オプションは表示されません。Settings Access を制限すると、Profiles オプションおよび Phone Settings オプションは表示されますが、それらは変更できません。
• Phone Book or IP Phone Services Softkey:電話機がアイドル状態のときに電話帳(PhBook)または IP Phone Service(Svcs)にアクセスするようにソフトキーを設定します。
• Display Cisco CallManager softkeys initially during a call:Cisco 無線 IP 電話のデフォルトのソフトキー(MuteOn および EndCall)ではなく、Cisco CallManager ソフトキー テンプレートにある機能を表示するように電話機を設定します。
電話メニューのオプションへのアクセス
システム管理者は、Cisco 無線 IP 電話 7920 の 3 つのメニューへのアクセスを無効にして、ユーザによる個人プロファイルやネットワーク プロファイルの変更、電話設定(起動メッセージや初期メッセージまたは言語など)の変更、およびネットワーク設定メニューの表示を防止できます。Settings Access フィールドを使用することで、電話機のローカル設定を有効または無効にできます。
アイドル時の電話機のソフトキー
Cisco 無線 IP 電話 7920 で、ローカル電話帳へのアクセス用に PhBook を表示するか、または電話機がアイドル状態のときに IP Phone Service へのアクセス用に Svcs を表示するかどうかを制御できます。
Cisco CallManager のソフトキー
コール中に Mute や Volume ではなく別のソフトキーが表示されることをユーザが希望した場合は、ソフトキー テンプレートを設定して、それを Cisco Wireless IP Phone 7920 に割り当てることができます。
変更したソフトキー テンプレートを Cisco 無線 IP 電話に割り当てて、Cisco CallManager のソフトキーを最初に表示させる必要があります。ソフトキー テンプレートの変更の詳細については、「ソフトキー テンプレートの設定」を参照してください。
Cisco 無線 IP 電話 7920 の アイドル URL の設定
管理者は、Cisco CallManager システムのすべての電話機、または個々の電話機に対してアイドル URL を割り当てることができます。電話機がアイドル状態のときに情報または企業のロゴを表示する URL にユーザがアクセスできるようにするには、Cisco CallManager Administration を使用する必要があります。
テレフォニー機能の設定
Cisco IP Phone を Cisco CallManager に追加すると、電話機の機能を拡張することができます。 表7-1 に、サポートされているテレフォニー機能のリストを示します。これらの機能の多くは、Cisco CallManager Administration を使用して設定できます。参照先のカラムには、設定手順や関連情報が記載されている Cisco CallManager のマニュアルを挙げます。
ほとんどの機能を電話機で使用するための情報については、『 Cisco 無線 IP 電話 7920 電話ガイド 』を参照してください。
表7-1 Cisco CallManager Administration を使用したテレフォニー機能の設定
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短縮ダイヤル |
電話機のキーパッドで、割り当てられたインデックス コード(1 ~ 99)を入力することにより、ユーザが電話番号に短縮ダイヤルできるようにします。 ユーザは、User Options Web ページでインデックス コードを割り当てます。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 |
自動応答 |
呼び出し音を 1 ~ 2 回鳴らした後、着信コールを自動的に接続します。この機能は、ヘッドセット オプションではなく、スピーカの場合のみ有効です。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
割り込み |
共有回線上のアクティブ コールにユーザを追加します。組み込みのブリッジ サービス パラメータを設定して、このシステム全体にかかわる機能を利用可能にするか、または個々の電話機に対して組み込みのブリッジを有効にします。
(注) Cisco 無線 IP 電話 7920 のユーザは、組み込みのブリッジが有効になっている卓上電話の共有回線から開始されたコールにのみ、割り込み機能を使用できます。Cisco IP Phone のユーザは、共有回線を使用して Cisco 無線 IP 電話 7920 から開始されたコールには割り込みできません。
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• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
コール バック |
話中の相手または応答不能な相手が応答可能になったときに、電話機の音声アラートまたは可視アラートでユーザに通知します。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
自動転送 |
着信コールを別の番号にリダイレクトできるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
コール パーク |
コールをパーク(一時的に保管)して、Cisco CallManager システムの別の電話機を使用してそのコールを取得できるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
コール ピックアップ |
ユーザのピックアップ グループ内の別の電話機で鳴っているコールを、ユーザの電話機にリダイレクトできるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
コール ウェイティング |
別のコールの処理中に入った着信コールを表示して、それにユーザが応答できるようにします。電話機の画面に着信コールの情報が表示されます。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
発信者 ID |
電話番号、名前、またはその他の説明文など、発信者の識別情報を電話機の画面に表示します。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
C 割り込み |
コールにユーザを追加し、そのコールを会議に変換して、会議機能にユーザがアクセスできるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
社内ディレクトリ |
ユーザの電話機を使用して同僚の番号を検索できるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
会議 |
各参加者に個別に発信することにより、複数の相手と同時に会話できるようにします。会議機能には、会議、参加、C 割り込み、および Meet-Me が含まれます。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
直接転送 |
2 つのコールを互いに接続できるようにします(回線にはとどまりません)。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 |
エクステンション モビリティ サービス |
電話機でエクステンション モビリティ サービスにログインすることで、ユーザの電話番号とユーザ プロファイル設定を共有 Cisco IP Phone に一時的に適用できるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
Fast Dial サービス |
電話番号または PAB エントリと関連付けられた Fast Dial コードを入力して、コールを発信できるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
グループ コール ピックアップ |
グループ ピックアップ コードを使用することで、別のグループの電話機で鳴っているコールに応答できるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
保留 |
接続されたコールをアクティブ状態から保留状態に変更できるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 保留音楽を使用する場合を除いて、設定する必要はありません。詳細については、この表内の「保留音楽」を参照してください。 |
即時転送 |
着信コールをボイス メッセージ システムに直接転送できるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
参加 |
1 つの回線上にある複数のコールに参加して、会議コールを作成したり、コールにとどまったりすることができるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
Malicious Caller ID |
受信した不審または迷惑なコールについてシステム管理者に通知できるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
メッセージ受信インジケータ |
ユーザへの新しいボイス メッセージがあることを示すメッセージです。7920 には、メッセージ受信インジケータのランプはありません。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
Meet-Me 会議 |
事前に設定された時刻に、他の参加者が所定の番号にコールする Meet-Me 会議をホストできるようにします。 |
• 『 Cisco IP Phone Features A to Z 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
Multilevel Precedence and Preemption(MLPP) |
電話システム内でのコールの優先順位を決める方法を提供します。緊急または重要なコールを発信または受信する必要がある環境でユーザが作業している場合、この機能を使用します。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
保留音楽 |
発信者が保留になっている間、音楽を再生します。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
消音 |
ユーザが自分の電話機の音声入力を無効にして、ユーザにはコールの相手の音声が聞こえ、相手にはユーザの音声が聞こえないようにします。 |
• 設定する必要はありません。 |
他グループ ピックアップ |
ユーザのグループに関連付けられている別のグループの電話機で鳴っているコールに応答できるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
Personal Address Book サービス |
User Options Web ページを使用して、電話機からアクセス可能な個人アドレス帳を作成できるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 |
プライバシー |
回線を共有するユーザが、コールにユーザ自身を追加したり、電話機の画面に他のユーザのコールに関する情報を表示したりすることができないようにします。 |
• 『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
リダイヤル |
ボタンを押して、前回ダイヤルした電話番号にコールできるようにします。 |
設定する必要はありません。 |
サービス URL ボタン |
Services メニューを使用せずに、ソフトキーからサービスにアクセスできるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 |
共有回線 |
複数の電話機で同じ電話番号を共有したり、ユーザが同僚と 1 つの電話番号を共有したりすることができるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
転送 |
接続されたコールを、ユーザの電話機から別の番号にリダイレクトできるようにします。 |
設定する必要はありません。 |
ボイス メッセージ システム |
コールに応答がない場合に、発信者がメッセージを残せるようにします。 |
• 『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』を参照してください。 • 『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。 |
(注) テレフォニー機能を無線 IP 電話で使用するための詳細な情報については、『Cisco 無線 IP 電話 7920 電話ガイド』を参照してください。
関連項目
• 「ソフトキー テンプレートの設定」
• 「IP Phone サービスのセットアップ」
• 「社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定」
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」
• 「カスタムの電話呼び出し音の作成」
ソフトキー テンプレートの設定
管理者は、Cisco CallManager Administration を使用して、Cisco 無線 IP 電話 7920 のソフトキーの順序を変更できます。複数の機能に対してそれぞれボタンがある他の Cisco IP Phone とは異なり、Cisco 無線 IP 電話 7920 には、次の機能に対して 4 つの固定ソフトキーがあります。
• Menu
• PhBook または Svcs
• Volume
• Mute
管理者は、Cisco CallManager Administration で固定ソフトキーを変更したり、その順序を変えたりすることはできません。ただし、コールの接続中に Mute ソフトキーを即座に表示するように選択したり、Cisco CallManager ソフトキー テンプレートからソフトキーを表示するように選択したりすることはできます。
Cisco 無線 IP 電話 7920 のソフトキー テンプレートを設定する際、Cisco CallManager ソフトキーおよびそのシーケンスだけを設定できます。最初の設定可能なソフトキーは左側のソフトキー ラベルに表示され、Mute は右側のソフトキー ラベルに表示されることを考慮してください。ソフトキー テンプレートのソフトキーの順序は、右向き矢印ではなく左向き矢印を押すと、電話機のソフトキー ラベルに対応します。コールの接続中に Mute 以外のソフトキーが表示されることを希望するユーザのためにソフトキー テンプレートを設定する場合は、電話機が接続状態の最初の位置に目的のソフトキーを配置します。次の例で、この機能の詳細について説明します。
Cisco 無線 IP 電話 7920 のソフトキー テンプレートの例
ユーザが、接続中のコールに対して Hold と Transfer ソフトキーの表示を希望しているとします。
管理者は、非標準のソフトキー テンプレートを設定して、接続状態の最初の位置に Hold を、2 番目の位置に Transfer を配置します。ユーザがこれらのソフトキーを必要としている IP 電話 7920 デバイスに、この非標準のソフトキー テンプレートを割り当てます。
(注) ソフトキー設定(Softkey from CM)を割り当てると、右側のソフトキーは Mute の代わりに Hold となり、左側のソフトキーは Transfer となります。ソフトキー設定が Mute の場合、右側のソフトキーが Mute となり、Hold は左側のソフトキーとなります。
標準のソフトキー テンプレートのコピーを作成し、そのコピーしたソフトキー テンプレートを更新することで、ソフトキー テンプレートを変更することができます。また、非標準のソフトキー テンプレートも変更できます。
ソフトキーとそのシーケンスを変更するには、オンライン ヘルプのトピック「Adding Non-Standard Softkey Templates」の手順を使用します。ソフトキー テンプレートでは、アプリケーションの使用時に最大 16 個のソフトキーがサポートされます。ソフトキー テンプレートの詳細については、『 Cisco CallManager システム ガイド 』の「ソフトキー テンプレート」の章を参照してください。
ソフトキー テンプレートを設定するには、Cisco CallManager Administration で Device > Device Settings > Softkey Template を選択します。標準のソフトキー テンプレートのコピーを作成し、そのコピーしたソフトキー テンプレートを更新することで、ソフトキー テンプレートを変更することができます。また、非標準のソフトキー テンプレートも変更できます。
電話機にソフトキー テンプレートを割り当てるには、Cisco CallManager Administration の Phone Configuration ページにある Softkey Template フィールドを使用します。詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「ソフトキー テンプレートの設定」の章、および『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。
関連項目
• 「Cisco CallManager での Cisco 無線 IP 電話の設定」
• 「IP Phone サービスのセットアップ」
• 「社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定」
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」
IP Phone サービスのセットアップ
Cisco 無線 IP 電話 7920 の Services メニューから、Cisco IP Phone サービスにアクセスできます。これらのサービスは XML アプリケーションで構成され、テキストと画像を含むインタラクティブ コンテンツを電話機に表示できます。サービスの例として、地方の映画上映時間、株価情報、および気象情報があります。ご使用のサイト用にカスタマイズした XML アプリケーションを作成するには、『 Cisco IP Phone Service Application Development Notes for Release 4.1(3) 』を参照してください。
ユーザが任意のサービスにアクセスできるようにするには、次の 2 つの重要な作業を完了する必要があります。
• システム管理者として Cisco CallManager Administration を使用して、利用可能なサービスを設定必要があります。
• ユーザは Cisco IP Phone User Options アプリケーションを使用して、サービスに加入する必要があります。この Web ベースのアプリケーションは、IP Phone アプリケーションの限られたエンド ユーザ設定にグラフィカル ユーザ インターフェイス(GUI)を提供します。
IP Phone サービスをセットアップする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 サービスをセットアップする前に、セットアップするサイトの URL を収集して、ユーザが企業の IP テレフォニー ネットワークからそのサイトにアクセスできることを確認します。
ステップ 2 これらのサービスをセットアップするには、Cisco CallManager Administration から Feature > Cisco IP Phone Services を選択します。詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』および『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。
ステップ 3 これらのサービスを設定したら、Cisco CallManager IP Phone Options の Web ベースのアプリケーションにアクセスできることを確認します。このアプリケーションから、ユーザは設定済みのサービスを選択したり、それに加入したりすることができます。エンド ユーザに提供する必要がある情報の概要については、「電話機能とサービスの設定方法」を参照してください。
(注) ユーザにエクステンション モビリティ サービスを設定するには、『Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド』を参照してください。
関連項目
• 「Cisco CallManager での Cisco 無線 IP 電話の設定」
• 「ソフトキー テンプレートの設定」
• 「社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定」
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」
• 「カスタムの電話呼び出し音の作成」
社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定
Cisco 無線 IP 電話 7920 の Directory メニューから、2 つのディレクトリにアクセスできます。これらのディレクトリを次に示します。
• 社内ディレクトリ:ユーザは同僚の電話番号を検索できます。
この機能をサポートするには、社内ディレクトリを設定する必要があります。詳細については、「社内ディレクトリの設定」を参照してください。
• 電話帳:ユーザの電話機に個人の番号のセットを保存できます。電話帳の設定については、『 Cisco 無線 IP 電話 7920 電話ガイド 』を参照してください。
(注) ユーザは、IP Phone サービスから Personal Address Book(PAB)にアクセスすることもできます。この機能をサポートするには、個人ディレクトリを設定するためのソフトウェアをユーザに提供する必要があります。詳細については、「個人ディレクトリの設定」を参照してください。
社内ディレクトリの設定
Cisco CallManager は、Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリを使用して、Cisco CallManager と連動する Cisco CallManager アプリケーションのユーザに関する認証情報と許可情報を格納します。認証情報は、システムにアクセスするユーザの権限を確立します。許可情報は、特定の電話機の内線電話番号など、ユーザによる使用が許可されたテレフォニー リソースを識別します。
これらの機能をインストールおよびセットアップするには、『 Installing and Configuring the Cisco Customer Directory Configuration Plugin 』を参照してください。このマニュアルには、Microsoft Active Directory および Netscape Directory Server と Cisco CallManager を統合するための設定プロセスが記載されています。
LDAP ディレクトリの設定が完了すると、ユーザは Cisco 無線 IP 電話 7920 で Corporate Directory サービスを使用して、社内ディレクトリ内のユーザを検索できます。
個人ディレクトリの設定
個人ディレクトリは、Cisco CallManager の Lightweight Directory Access Protocol(LDAP)ディレクトリに格納されている個人アドレス帳を提供します。また、Cisco IP Phone Synchronizer、および 2 つの Cisco IP Phone サービス(Personal Address Book および Personal Fast Dial)も提供します。ユーザは、Cisco IP Phone Address Book Synchronizer を使用して、Microsoft Outlook および Outlook Express のアドレス帳エントリを、Cisco CallManager 内のディレクトリと同期化できます。Cisco 無線 IP 電話 7920 から、ユーザは Personal Address Book サービスを使用してエントリを検索および選択した後にソフトキーを押すと、選択した番号をダイヤルできます。
個人ディレクトリを設定するには、ユーザは自分の User Options Web ページにアクセスする必要があります。Microsoft Outlook と同期する場合は、システム管理者から提供された Cisco IP Phone Address Book Synchronizer ユーティリティもインストールする必要があります。
このソフトウェアを入手するには、Cisco CallManager Administration で Application > Install Plugins を選択し、 Cisco IP Phone Address Book Synchronizer をクリックします。
Cisco CallManager へのユーザの追加
Cisco CallManager にユーザを追加すると、ユーザに関する情報の表示および管理が可能になり、ユーザは次の作業を実行できるようになります。
• Cisco IP Phone から社内ディレクトリおよび他のカスタマイズされたディレクトリへのアクセス
• 個人ディレクトリの作成
• 短縮ダイヤル番号および自動転送番号の設定
• Cisco IP Phone からアクセス可能なサービスへの加入
次の方法のいずれかを使用して、Cisco CallManager にユーザを追加できます。
• ユーザを個別に追加するには、Cisco CallManager Administration から User > Add a New User を選択します。
ユーザの追加の詳細については、『 Cisco CallManager アドミニストレーション ガイド 』の「新規ユーザの追加」の章を参照してください。ユーザ情報の詳細については、『 Cisco CallManager システム ガイド 』を参照してください。
• バッチでユーザを追加するには、Bulk Administration Tool を使用します。この方法では、同一のデフォルト パスワードをすべてのユーザに設定することもできます。
詳細については、『 Bulk Administration Tool ユーザ ガイド 』を参照してください。
関連項目
• 「Cisco CallManager での Cisco 無線 IP 電話の設定」
• 「ソフトキー テンプレートの設定」
• 「IP Phone サービスのセットアップ」
• 「社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定」
• 「カスタムの電話呼び出し音の作成」
カスタムの電話呼び出し音の作成
Cisco CallManager で提供されている電話呼び出し音の利用、または独自の Pulse Code Modulation(PCM; パルス符号変調)ファイルの作成および RingList.xml ファイルの編集によって、ご使用の環境で利用できる電話呼び出しのタイプをカスタマイズできます。呼び出しトーンのカスタマイズの詳細については、『 Cisco CallManager 機能およびサービス ガイド 』を参照してください。
雑音の多い環境で無線電話を使用する場合は、大きな音の呼び出しトーンをダウンロードできます。これらの呼び出しトーンのダウンロード方法については、「大きな音の呼び出しトーンのダウンロード」を参照してください。
大きな音の呼び出しトーンのダウンロード
Cisco CallManager Release 3.3(3) SR 1 以降を実行している Cisco 無線 IP 電話 7920 では、特別な大きな音の呼び出しトーンをサポートしています。大きな音の呼び出しトーンは、まず 125 dBA で 2 秒間再生された後、136 dBA で再生されます。これらは、雑音の多い環境であるために大きな音の呼び出しトーンが必要なユーザを想定しています。
Cisco Wireless IP Phone 7920 に大きな音の呼び出しトーンをロードする手順は、次のとおりです。
手順
ステップ 1 大きな音の呼び出しトーンの zip ファイルと Readme ファイルを CCO からダウンロードします。URL は次のとおりです。
http://www.cisco.com/cgi-bin/tablebuild.pl/ip-7900ser-crypto
ステップ 2 ハード ディスクに呼び出しトーンのファイルを解凍します。
ステップ 3 TFTP サービスを停止するには、Cisco CallManager Administration から Applications > Serviceability > Tools > Control Center を選択します。 Cisco TFTP を右クリックし、 Stop をクリックします。
ステップ 4 新しい呼び出しトーン一覧にはご使用の呼び出しトーンがすべて含まれていない可能性があるため、現在の呼び出しトーン一覧のファイル( ringlist.xml )をバックアップします。
ステップ 5 Cisco 無線 IP 電話 7920 を最新バージョンのファームウェア イメージ ファイルにアップグレードします。
ステップ 6 特別な大きな音の呼び出しトーンのファイル( loudxxx.raw )および関連する ringlist.xml ファイルを Cisco CallManager サーバの C:\program files\Cisco\TFTPPath ディレクトリにコピーします。
(注) 呼び出しトーンのファイルは、移動するのではなく、必ずコピーしてください。呼び出しトーンのファイルを移動すると、正しい権限が継承されません。
ステップ 7 Cisco TFTP サーバを再起動するには、 Applications > Serviceability > Tools > Control Center を選択します。 Cisco TFTP を右クリックし、 Restart をクリックします。
ステップ 8 大きな音の呼び出しトーンをダウンロードし、現在の呼び出しトーンとして選択するには、Cisco 無線 IP 電話 7920 の電源をオンにします。
ステップ 9 Menu > Phone Settings > Ring Tones > Download Ring Tone を選択します。大きな音の呼び出しトーン( loudxxx.raw )を電話機にダウンロードできるようになります。
ステップ 10 Download Ring Tone リストから、目的の大きな音の呼び出しトーンまでスクロールし、選択します。アクティブな呼び出しトーンの横にチェック マークが表示されます。
ステップ 11 Cisco 無線 IP 電話 7920 から、 Menu > Profiles を選択し、呼び出し音量を調節します。
(注) 呼び出し音量が最大設定に調整されたことを確認してください。また、「Outdoors」プロファイルを選択することもできます。これには、最大音量設定がプリセットされています。
電話機に呼び出し音量を設定するための詳細な情報については、『 Cisco 無線 IP 電話 7920 電話ガイド 』の第 7 章「プロファイルの使用方法と変更方法」を参照してください。
関連項目
• 「Cisco CallManager での Cisco 無線 IP 電話の設定」
• 「ソフトキー テンプレートの設定」
• 「IP Phone サービスのセットアップ」
• 「社内ディレクトリと個人ディレクトリの設定」
• 「Cisco CallManager へのユーザの追加」