この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
目次
Cisco IP Phone の基本的なリセットを実行すると、電話機にエラーが発生している状態から復旧したり、各種の設定およびセキュリティ設定をリセットまたは復元したりすることができます。
次の表で、基本的なリセットの実行方法を説明します。 電話機が起動した後は、これらのいずれかの操作で電話機をリセットできます。 状況に応じて適切な操作を選択します。
操作 |
操作 |
説明 |
---|---|---|
電話機の再起動 |
[サービス(Services)]、[アプリケーション(Applications)]、または [ディレクトリ(Directories)] を押し、次に **#** を押します。 |
ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップに変更を加えていても、電話機がフラッシュ メモリに書き込んでいない場合は、以前に保存された設定にリセットされ、その後、電話機が再起動されます。 |
設定のリセット |
設定をリセットするには、アプリケーションを押し、 を選択します。 |
ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップの設定値をデフォルト値にリセットし、電話機を再起動します。 |
CTL ファイルをリセットするには、アプリケーションを押し、 を選択します。 |
CTL ファイルがリセットされます。 |
ステップ 1 | [アプリケーション(Applications)] を押します。 |
ステップ 2 |
を選択します。 必要に応じて、電話機のオプションのロックを解除します。 |
ステップ 1 | [管理者設定(Admin Settings)] メニューから、必要に応じて電話機のオプションのロックを解除します。 |
ステップ 2 | を選択します。 |
品質レポート ツール(QRT)は、Cisco IP Phone の音声品質と一般的な問題をレポートするツールです。 QRT 機能は、Cisco Unified Communications Manager のインストレーションの一環としてインストールされます。
QRT を使用してユーザの Cisco IP Phone を設定できます。 この設定により、ユーザは [品質のレポート(Report Quality)] を押すことによって、電話機のコールの問題を報告できるようになります。 このソフトキーまたはボタンは、Cisco IP Phone が [接続時(Connected)]、[接続時(会議打診)(Connected Conference)]、[接続時(転送打診)(Connected Transfer)]、または [オンフック(On Hook)] の状態のときにだけ使用できます。
ユーザが [品質のレポート(Report Quality)] を押すと、問題のカテゴリのリストが表示されます。 ユーザが該当する問題カテゴリを選択すると、このフィードバックが XML ファイルに記録されます。 実際に記録される情報は、ユーザがどのカテゴリを選択したか、また送信先のデバイスが Cisco IP Phone かどうかによって異なります。
QRT の使用方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してください。
ネットワーク内で送受信されるコールの音声品質を測定するために、Cisco IP Phone では隠匿イベントに基づいて次の統計メトリックを使用します。 DSP は、音声パケット ストリーム内でフレーム損失の部分をマスクするために、隠蔽フレームを再生します。
フレーム損失率のメトリック:音声フレームの総数に対する隠蔽フレームの比率を示します。 直近フレーム損失率は、3 秒ごとに計算されます。
フレーム損失発生秒数のメトリック:損失フレームが原因で DSP が隠蔽フレームを処理する場合の処理秒数を示します。 深刻な「フレーム損失発生秒数」は、DSP が 5 % を超える隠蔽フレームを再生する秒数です。
(注) |
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数は、フレーム損失に基づいた主要な測定値です。 フレーム損失率がゼロの場合は、IP ネットワークが損失なく時間どおりにフレームやパケットを配信していることを示しています。 |
[コール統計(Call Statistics)] 画面を使用して、Cisco IP Phone から音声品質メトリックにアクセスできます。また、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 画面を使用してリモートにアクセスすることもできます。
メトリックに大幅な変化が継続的に見られた場合は、次の表の一般的なトラブルシューティング情報を使用してください。
メトリックの変化 |
条件 |
---|---|
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数が大幅に増加した |
パケット損失または高いジッターによるネットワーク障害。 |
フレーム損失率はほとんどゼロであるが、音声品質が悪い。 |
送信パケット(TxCnt)と受信パケット(RxCnt)のカウンタをチェックし、音声パケットが流れていることを確認します。 |
MOS LQK スコアが著しく減少 |
パケット損失または高いジッター レベルによるネットワーク障害。 フレーム損失率とフレーム損失発生秒数を照合して、パケット損失やジッターがないか確認してください。 |
MOS LQK スコアが著しく増加 |
(注) |
音声品質メトリックでは、ノイズや歪みは考慮されません。フレーム損失だけが考慮されます。 |
Cisco IP Phone をクリーニングするには、必ず乾いた柔らかい布で軽く電話機とスクリーンを拭いてください。 液体や粉末を直接電話機に付けないでください。 すべての非耐候性の電子機器と同様に、液体や粉末はコンポーネントを損傷し、障害を引き起こすことがあります。
電話機がスリープ モードになっているときは、スクリーンは空白で、選択ボタンは点灯しません。 電話機がこの状態のときはスクリーンをクリーニングできますが、クリーニングを終了するまで電話機のスリープ状態が続くことがわかっている場合に限ります。
目次
基本的なリセット
Cisco IP Phone の基本的なリセットを実行すると、電話機にエラーが発生している状態から復旧したり、各種の設定およびセキュリティ設定をリセットまたは復元したりすることができます。
次の表で、基本的なリセットの実行方法を説明します。 電話機が起動した後は、これらのいずれかの操作で電話機をリセットできます。 状況に応じて適切な操作を選択します。
表 1 基本的なリセットの方法 操作
操作
説明
電話機の再起動
[サービス(Services)]、[アプリケーション(Applications)]、または [ディレクトリ(Directories)] を押し、次に **#** を押します。
ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップに変更を加えていても、電話機がフラッシュ メモリに書き込んでいない場合は、以前に保存された設定にリセットされ、その後、電話機が再起動されます。
設定のリセット
設定をリセットするには、アプリケーションを押し、 を選択します。
ユーザ セットアップおよびネットワーク セットアップの設定値をデフォルト値にリセットし、電話機を再起動します。
CTL ファイルをリセットするには、アプリケーションを押し、 を選択します。
CTL ファイルがリセットされます。
関連タスク
電話機キーパッドで工場出荷時状態にリセットする
手順
ステップ 1 電話機のプラグを抜きます。 ステップ 2 5 秒間待ちます。 ステップ 3 # を押したままにして電話機のプラグを再接続します。 ステップ 4 電話機が起動するとき、ヘッドセット ボタン、スピーカ ボタン、ミュート ボタンが点灯します。 ミュート ボタンのライトがオフになったら、[123456789*0#] の順に押します。 [1] を押すと、ヘッドセット ボタンのライトが消灯します。 ボタンを押すと、選択ボタンのライトが点滅します。
これらのボタンを押すと、電話機を工場出荷時の状態にリセットするプロセスが実行されます。
ボタンを押す順番を間違えた場合、通常どおりに電話機が電源オンになります。
注意 工場出荷時の状態にリセットするプロセスが完了して、メイン画面が表示されるまで、電話機の電源を切らないでください。
CTL ファイルの削除
関連タスク
Quality Report Tool
品質レポート ツール(QRT)は、Cisco IP Phone の音声品質と一般的な問題をレポートするツールです。 QRT 機能は、Cisco Unified Communications Manager のインストレーションの一環としてインストールされます。
QRT を使用してユーザの Cisco IP Phone を設定できます。 この設定により、ユーザは [品質のレポート(Report Quality)] を押すことによって、電話機のコールの問題を報告できるようになります。 このソフトキーまたはボタンは、Cisco IP Phone が [接続時(Connected)]、[接続時(会議打診)(Connected Conference)]、[接続時(転送打診)(Connected Transfer)]、または [オンフック(On Hook)] の状態のときにだけ使用できます。
ユーザが [品質のレポート(Report Quality)] を押すと、問題のカテゴリのリストが表示されます。 ユーザが該当する問題カテゴリを選択すると、このフィードバックが XML ファイルに記録されます。 実際に記録される情報は、ユーザがどのカテゴリを選択したか、また送信先のデバイスが Cisco IP Phone かどうかによって異なります。
QRT の使用方法の詳細については、『Cisco Unified Communications Manager Features and Services Guide』を参照してください。
音声品質のモニタリング
ネットワーク内で送受信されるコールの音声品質を測定するために、Cisco IP Phone では隠匿イベントに基づいて次の統計メトリックを使用します。 DSP は、音声パケット ストリーム内でフレーム損失の部分をマスクするために、隠蔽フレームを再生します。
フレーム損失率のメトリック:音声フレームの総数に対する隠蔽フレームの比率を示します。 直近フレーム損失率は、3 秒ごとに計算されます。
フレーム損失発生秒数のメトリック:損失フレームが原因で DSP が隠蔽フレームを処理する場合の処理秒数を示します。 深刻な「フレーム損失発生秒数」は、DSP が 5 % を超える隠蔽フレームを再生する秒数です。
(注)
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数は、フレーム損失に基づいた主要な測定値です。 フレーム損失率がゼロの場合は、IP ネットワークが損失なく時間どおりにフレームやパケットを配信していることを示しています。
[コール統計(Call Statistics)] 画面を使用して、Cisco IP Phone から音声品質メトリックにアクセスできます。また、[ストリームの統計(Streaming Statistics)] 画面を使用してリモートにアクセスすることもできます。
音声品質のトラブルシューティングのヒント
メトリックに大幅な変化が継続的に見られた場合は、次の表の一般的なトラブルシューティング情報を使用してください。
表 2 音声品質メトリックの変化 メトリックの変化
条件
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数が大幅に増加した
パケット損失または高いジッターによるネットワーク障害。
フレーム損失率はほとんどゼロであるが、音声品質が悪い。
- 音声チャネルのノイズや歪み(エコー レベルやオーディオ レベルなど)。
- 複数のエンコード/デコードが使用されているタンデム コール(セルラー ネットワークや電話カード ネットワークへのコールなど)。
- スピーカーフォン、ハンドフリー携帯電話、またはワイヤレス ヘッドセットなどから発生する音響問題。
送信パケット(TxCnt)と受信パケット(RxCnt)のカウンタをチェックし、音声パケットが流れていることを確認します。
MOS LQK スコアが著しく減少
パケット損失または高いジッター レベルによるネットワーク障害。
フレーム損失率とフレーム損失発生秒数を照合して、パケット損失やジッターがないか確認してください。
MOS LQK スコアが著しく増加
(注)
音声品質メトリックでは、ノイズや歪みは考慮されません。フレーム損失だけが考慮されます。