SAN ポートおよびポート チャネル
ポート モード
ポート モードは、ファブリック インターコネクト上の統合ポートが、イーサネットまたはファイバ チャネル トラフィックを転送するかどうかを決定します。ポート モードは Cisco UCS Manager で設定します。ただし、ファブリック インターコネクトは自動的にポート モードを検出しません。
ポート モードを変更すると、既存のポート設定が削除され、新しい論理ポートに置き換えられます。VLAN や VSAN など、そのポート設定に関連付けられているオブジェクトもすべて削除されます。ユニファイド ポートのポート モードを変更できる回数に制限はありません。
ポート タイプ
ポート タイプは、統合ポート接続経由で転送されるトラフィックのタイプを定義します。
デフォルトでは、イーサネット ポート モードに変更されたユニファイド ポートはイーサネット アップリンク ポート タイプに設定されます。ファイバ チャネル ポート モードに変更された統合ポートは、ファイバ チャネル アップリンク ポート タイプに設定されます。ファイバ チャネル ポートを設定解除することはできません。
ポート タイプ変更時のリブートは不要です。
イーサネット ポート モード
イーサネットにポート モードを設定するときは、次のポート タイプを設定できます。
-
サーバ ポート
-
イーサネット アップリンク ポート
-
イーサネット ポート チャネル メンバ
-
FCoE ポート
-
アプライアンス ポート
-
アプライアンス ポート チャネル メンバ
-
SPAN 宛先ポート
-
SPAN 送信元ポート
 (注) |
SPAN 送信元ポートは、ポート タイプのいずれかを設定してから、そのポートを SPAN 送信元として設定します。
|
ファイバ チャネル ポート モード
ファイバ チャネルにポート モードを設定するときは、次のポート タイプを設定できます。
-
ファイバ チャネル アップリンク ポート
-
ファイバ チャネル ポート チャネル メンバ
-
ファイバ チャネル ストレージ ポート
-
FCoE アップリンク ポート
-
SPAN 送信元ポート
 (注) |
SPAN 送信元ポートは、ポート タイプのいずれかを設定してから、そのポートを SPAN 送信元として設定します。
|
サーバ ポート
サーバ ポートの設定
リストされているすべてのポート タイプは、サーバ ポートを含め、固定モジュールと拡張モジュールの両方で設定可能です。このタスクでは、ポートの設定方法を 1 つだけ説明します。右クリック メニューから、または LAN アップリンク マネージャでも設定できます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| [Ethernet Ports] ノードの下のポートをクリックします。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 6
| ドロップダウン リストから [Configure as Server Port] を選択します。 |
ファブリック インターコネクトのポートの再設定
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 再設定するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| 再設定するポートを 1 つ以上クリックします。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 7
| ドロップダウン リストからポートの再設定方法を選択します。 |
例:アップリンク イーサネット ポートをサーバ ポートとして再設定する
-
[Ethernet Ports] ノードを展開し、再設定するポートを選択します。
-
上記のステップ 5 および 6 を実行します。
-
ドロップダウン リストから [Configure as Server Port] を選択します。
ファブリック インターコネクトのポートのイネーブル化またはディセーブル化
ファブリック インターコネクト上でポートを有効または無効にした後、1 分以上待ってからシャーシを再認識させます。シャーシを再認識させるのが早すぎると、シャーシからのサーバ トラフィックのピン接続が、有効または無効にしたポートに対する変更を使用して更新されないことがあります。
ポートが設定されている場合にのみ、イネーブルまたはディセーブルにできます。ポートが未設定の場合は、イネーブルとディセーブルのオプションはアクティブではありません。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| イネーブルまたはディセーブルにするポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、ポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Enable Port] または [Disable Port] をクリックします。 |
ステップ 7
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 8
| [OK] をクリックします。 |
ファブリック インターコネクトのポート設定解除
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定を解除するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、ポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Unconfigure] をクリックします。 |
ステップ 7
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 8
| [OK] をクリックします。 |
アプライアンス ポート
アプライアンスのポートは、直接接続された NFS ストレージをファブリック インターコネクトに接続するためだけに使用されます。 (注) |
新しいアプライアンス VLAN を作成すると、IEEE VLAN ID は LAN クラウドに追加されません。したがって、新しい VLAN に設定されたアプライアンス ポートは、ピン接続エラーにより、デフォルトで停止したままなります。これらのアプライアンス ポートを起動するには、同じ IEEE VLAN ID を使用して LAN クラウドで VLAN を設定する必要があります。
|
Cisco UCS Manager は、ファブリック インターコネクトごとに最大 4 つのアプライアンス ポートをサポートします。
アプライアンス ポートの設定
アプライアンス ポートは、固定モジュールと拡張モジュールのどちらにも設定できます。
このタスクでは、アプライアンス ポートの設定方法を 1 つだけ説明します。[General] タブからアプライアンス ポートを設定することもできます。
 (注) |
アップリンク ポートがダウンしているときにアプライアンスを設定すると、Cisco UCS Manager はアプライアンス ポートに障害が発生していることを通知するエラー メッセージを表示する場合があります。このメッセージは、関連するネットワーク制御ポリシーの [Action on Uplink Fail] オプションで制御されます。
|
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、ポートを選択します。
サーバ ポート、アップリンク イーサネット ポート、または FCoE ストレージ ポートを再設定する場合は、適切なノードを展開します。
|
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 7
| ドロップダウン リストから、[Configure as Appliance Port] をクリックします。 |
ステップ 8
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 9
| [Configure as Appliance Port] ダイアログ ボックスで、必須フィールドに入力します。 |
ステップ 10
| [VLANs] 領域で、次の手順を実行します。- フィールド で、次のオプション ボタンの 1 つをクリックしてポート チャネルで使用するモードを選択します。
いずれかのモードで、[Create VLAN] リンクをクリックして、新しい VLAN を作成できます。
(注)
|
アプリケーション ポートでアップリンク ポートをトラバースする必要がある場合、LAN クラウドでこのポートによって使用される各 VLAN も定義する必要があります。たとえば、ストレージが他のサーバでも使用される場合や、プライマリ ファブリック インターコネクトのストレージ コントローラに障害が発生したときにトラフィックがセカンダリ ファブリック インターコネクトに確実にフェールオーバーされるようにする必要がある場合は、トラフィックでアップリンク ポートをトラバースする必要があります。
|
- [Trunk] オプション ボタンをクリックした場合は、VLAN テーブルの必須フィールドに入力します。
- [Access] オプション ボタンをクリックした場合は、 ドロップダウン リスト から VLAN を選択します。
|
ステップ 11
| (任意)
エンドポイントを追加する場合は、[Ethernet Target Endpoint] チェックボックスをオンにし、名前と MAC アドレスを指定します。 |
ステップ 12
| [OK] をクリックします。 |
アプライアンス ポートのプロパティの変更
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 変更するアプライアンス ポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] を展開します。 |
ステップ 5
| プロパティを変更するアプライアンス ポートをクリックします。 |
ステップ 6
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 7
| [Actions] 領域で、[Show Interface] をクリックします。
すべてのフィールドを表示するには、ペインを展開するか、[Properties] ダイアログ ボックスのスクロール バーを使用することが必要になる場合があります。
|
ステップ 8
| [Properties] ダイアログボックスで、必要に応じて値を変更します。 |
ステップ 9
| [OK] をクリックします。 |
FCoE およびファイバ チャネル ストレージ ポート
イーサネット ポートの FCoE ストレージ ポートとしての設定
FCoE ストレージ ポートは、固定モジュールと拡張モジュールのどちらにも設定できます。
このタスクでは、FCoE ストレージ ポートの設定方法を 1 種類だけ説明します。ポートの[General] タブから FCoE ストレージ ポートを設定することもできます。
はじめる前に
これらのポートが有効になるためには、ファイバ チャネル スイッチング モードが [Switching] に設定されている必要があります。ストレージ ポートは、エンドホスト モードでは動作しません。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートの場所に応じて、次のいずれかを展開します。
-
Fixed Module
-
Expansion Module
|
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノード以下の 1 つ以上のポートをクリックします。
アップリンク イーサネット ポート、サーバ ポート、またはアプライアンス ポートを再設定する場合は、適切なノードを展開します。
|
ステップ 5
| 選択したポートを右クリックし、[Configure as FCoE Storage Port] を選択します。 |
ステップ 6
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 7
| [OK] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ストレージ ポートの設定
このタスクでは、FC ストレージ ポートの設定方法を 1 種類だけ説明します。そのポートの [General] タブから FC ストレージ ポートを設定することもできます。
はじめる前に
これらのポートが有効になるためには、ファイバ チャネル スイッチング モードが [Switching] に設定されている必要があります。ストレージ ポートは、エンドホスト モードでは動作しません。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| [Expansion Module] ノードを展開します。 |
ステップ 4
| [FC Ports] ノード以下の 1 つ以上のポートをクリックします。 |
ステップ 5
| 選択したポートを右クリックし、[Configure as FC Storage Port] を選択します。 |
ステップ 6
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 7
| [OK] をクリックします。 |
アップリンク ファイバ チャネル ポートの復元
このタスクでは、アップリンク FC ポートとして動作する FC ストレージ ポートを復元する方法を 1 つだけ説明します。そのポートの [General] タブから FC ストレージ ポートを再設定することもできます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| [Expansion Module] ノードを展開します。 |
ステップ 4
| [FC Ports] ノード以下の 1 つ以上のポートをクリックします。 |
ステップ 5
| 選択した 1 つ以上のポートを右クリックし、[Configure as Uplink Port] を選択します。 |
ステップ 6
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 7
| [OK] をクリックします。 |
FC リンクの再調整
FC アップリンクは、FC ポート チャネルが使用されると自動的に調整されます。FC ポート チャネルを作成するには、ファイバ チャネル ポート チャネルの作成 を参照してください。
ポート チャネルのメンバーでない FC アップリンク(個別の ISL)では、ロード バランシングは FC アップリンクのバランシング アルゴリズムに基づいて行われます。FC アップリンクのトランキングが無効の際に、ホストまたはサービス プロファイルの vHBA が使用可能な FC アップリンクを選択するには、アップリンクと vHBA が同一の VSAN に属している必要があります。
アルゴリズムは、vHBA ごとに、次の順序で FC アップリンクを探します。-
現在アップリンクにバインドされている vHBA の数に基づき、使用が最も少ない FC アップリンク。
-
FC アップリンクが均等にバランシングされている場合は、ラウンド ロビンを使用します。
このプロセスを他のすべての vHBA についても行います。アルゴリズムは、pre-FIP、FIP アダプタと FLOGI 数などのその他のパラメータも考慮します。6 FLOGI に満たない場合、使用が最も少ないコンポーネントは表示されないことがあります。
ポート設定や他のアップリンクの状態の変更後、FC アップリンクを通過するトラフィックのバランスが崩れた場合、各アダプタの vHBA をリセットし、ロード バランシング アルゴリズムに FC アップリンクの現在の状態を評価させることでトラフィックを再度バランシングできます。
FC アップリンク ポートの設定
固定モジュールまたは拡張モジュールのいずれかに FC アップリンク ポートを設定できます。
このタスクでは、FC アップリンク ポートの設定方法を 1 つだけ説明します。FC アップリンク ポートは、ポートの右クリック メニューから設定することもできます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [FC Ports] ノードで、任意のストレージ ポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域から、[Configure as Uplink Port] を選択します。 |
ステップ 7
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 8
| Cisco UCS Manager GUI が成功のメッセージを表示します。
[Actions] 領域で、[Configure as Uplink Port] がグレーアウトして、[Configure as FC Storage Port] がアクティブになります。
|
FCoE アップリンク ポート
FCoE アップリンク ポートは、FCoE トラフィックの伝送に使用される、ファブリック インターコネクトとアップストリーム イーサネット スイッチ間の物理イーサネット インターフェイスです。このサポートにより、同じ物理イーサネット ポートで、イーサネット トラフィックとファイバ チャネル トラフィックの両方を伝送できます。
FCoE アップリンク ポートはファイバ チャネル トラフィック用の FCoE プロトコルを使用してアップストリーム イーサネット スイッチに接続します。これにより、ファイバ チャネル トラフィックとイーサネット トラフィックの両方が同じ物理イーサネット リンクに流れることができます。
 (注) |
FCoE アップリンクとユニファイド アップリンクは、ユニファイド ファブリックをディストリビューション レイヤ スイッチまで拡張することによりマルチホップ FCoE 機能を有効にします。
|
次のいずれかと同じイーサネット ポートを設定できます。
-
FCoE アップリンク ポート:ファイバ チャネル トラフィック専用の FCoE アップリンク ポートとして。
-
アップリンク ポート:イーサネット トラフィック専用のイーサネット ポートとして。
-
ユニファイド アップリンク ポート:イーサネットとファイバ チャネル両方のトラフィックを伝送するユニファイド アップリンク ポートとして。
FCoE アップリンク ポートの設定
固定モジュールまたは拡張モジュールに FCoE アップリンク ポートを設定できます。
このタスクでは、FCoE アップリンク ポートの設定方法を 1 つだけ説明します。アップリンク イーサネット ポートは、右クリックメニュー、またはポートの [General] タブから設定することもできます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードの下の、[Unconfigured] ポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 7
| ドロップ ダウン オプションから、[Configure as FCoE Uplink Port] を選択します。 |
ステップ 8
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 9
| Cisco UCS Manager GUI が成功のメッセージを表示します。
[Properties] 領域で、[Role] が [FCoE Uplink] に変わります。
|
ユニファイド ストレージ ポート
ユニファイド ストレージでは、イーサネット ストレージ インターフェイスと FCoE ストレージ インターフェイスの両方として同じ物理ポートを設定する必要があります。固定モジュールまたは拡張モジュールのユニファイド ストレージ ポートとして、任意のアプライアンス ポートまたは FCoE ストレージ ポートを設定できます。ユニファイド ストレージ ポートを設定するには、ファブリック インターコネクトをファイバ チャネル スイッチング モードにする必要があります。
ユニファイド ストレージ ポートでは、個々の FCoE ストレージまたはアプライアンス インターフェイスをイネーブルまたはディセーブルにできます。
-
ユニファイド ストレージ ポートでは、アプライアンス ポートにデフォルト以外の VLAN が指定されていない限り、fcoe-storage-native-vlan がユニファイド ストレージ ポートのネイティブ VLAN として割り当てられます。アプライアンス ポートにデフォルト以外のネイティブ VLAN がネイティブ VLAN として指定されている場合は、それがユニファイド ストレージ ポートのネイティブ VLAN として割り当てられます。
-
アプライアンス インターフェイスをイネーブルまたはディセーブルにすると、対応する物理ポートがイネーブルまたはディセーブルになります。したがって、ユニファイド ストレージでアプライアンス インターフェイスをディセーブルにすると、FCoE ストレージが物理ポートとともにダウン状態になります(FCoE ストレージがイネーブルになっている場合でも同様です)。
-
FCoE ストレージ インターフェイスをイネーブルまたはディセーブルにすると、対応する VFC がイネーブルまたはディセーブルになります。したがって、ユニファイド ストレージ ポートで FCoE ストレージ インターフェイスをディセーブルにした場合、アプライアンス インターフェイスは正常に動作し続けます。
アプライアンス ポートのユニファイド ストレージ ポートとしての設定
アプライアンス ポートまたは FCoE ストレージ ポートからユニファイド ストレージ ポートを設定できます。未設定のポートからユニファイド ストレージ ポートを設定することもできます。未設定ポートから開始する場合、アプライアンスの設定または FCoE ストレージの設定をポートに割り当てた後に、ユニファイド ストレージ ポートとしてイネーブルにするために別の設定を追加します。
重要:
ファブリック インターコネクトがファイバ チャネル スイッチング モードであることを確認します。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートの場所に応じて、次のいずれかを展開します。
-
Fixed Module
-
Expansion Module
|
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノード下の、すでにアプライアンス ポートとして設定されているポートを選択します。
[Work] ペインの [General] タブの [Properties] 領域で、[Role] が [Appliance Storage] として表示されます。
|
ステップ 5
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 6
| ポップアップ メニューから、[Configure as FCoE Storage] ポートを選択します。 |
ステップ 7
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 8
| Cisco UCS Manager GUI に成功メッセージが表示されます。[Properties] 領域で、[Role] の表示が [Unified Storage] に変わります。 |
ユニファイド ストレージ ポートの設定解除
ユニファイド接続ポートから両方の設定を解除して削除できます。または、いずれか一方を設定解除し、もう一方をポートに保持することができます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定を解除するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、設定を解除するポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Unconfigure] をクリックします。次のオプションが表示されます。
|
ステップ 7
| 設定解除オプションのいずれか 1 つを選択します。 |
ステップ 8
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 9
| Cisco UCS Manager GUI に成功メッセージが表示されます。選択した設定解除オプションに基づいて、[Properties] 領域の [Role] が変更されます。 |
ユニファイド アップリンク ポート
同じ物理イーサネット ポート上にイーサネット アップリンクと FCoE アップリンクを設定した場合、そのポートはユニファイド アップリンク ポートと呼ばれます。FCoE またはイーサネット インターフェイスは個別にイネーブルまたはディセーブルにできます。
イーサネット アップリンクをディセーブルにすると、ユニファイド アップリンクを構成している物理ポートがディセーブルになります。したがって、FCoE アップリンクもダウンします(FCoE アップリンクがイネーブルになっている場合でも同様です)。しかし、FCoE アップリンクをディセーブルにした場合は、VFC だけがダウンします。イーサネット アップリンクがイネーブルであれば、FCoE アップリンクは引き続きユニファイド アップリンク ポートで正常に動作することができます。
ユニファイド アップリンク ポートの設定
次のいずれかから、ユニファイド アップリンク ポートを設定できます。
固定モジュールまたは拡張モジュールのユニファイド アップリンク ポートを設定できます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、ポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Properties] 領域で、[Role] が [FCoE Uplink] として表示されていることを確認します。 |
ステップ 7
| [Actions] 領域で、[Reconfigure] をクリックします。 |
ステップ 8
| ドロップダウン オプションから、[Configure as Uplink Port] を選択します。 |
ステップ 9
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 10
| Cisco UCS Manager GUI が成功のメッセージを表示します。
[Properties] 領域で、[Role] が [Unified Uplink] に変わります。
|
ステップ 11
| (任意)[Properties] 領域で、[VSAN] フィールドに [VSAN] を指定します。 |
ユニファイド アップリンク ポートの設定解除
ユニファイド アップリンク ポートから両方の設定を解除して削除できます。または、FCoE ポート設定またはイーサネット ポート設定のいずれか一方を設定解除し、もう一方をポートに保持することができます。
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Equipment] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 設定を解除するポートのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [Ethernet Ports] ノードで、設定を解除するポートを選択します。 |
ステップ 5
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 6
| [Actions] 領域で、[Unconfigure] をクリックします。次のオプションのいずれかを選択します。
|
ステップ 7
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ステップ 8
| Cisco UCS Manager GUI に成功メッセージが表示されます。選択した設定解除オプションに基づいて、[Properties] 領域の [Role] が変更されます。 |
ステップ 9
| [Save Changes] をクリックします。 |
ポリシーベースのポート エラー処理
Cisco UCS Manager がアクティブなネットワーク インターフェイス(NI)ポートでエラーを検出し、エラー ディセーブル機能が実装されている場合、Cisco UCS Manager はエラーが発生した NI ポートに接続されているそれぞれのファブリック インターコネクト ポートを自動的にディセーブルにします。ファブリック インターコネクト ポートがエラー ディセーブルになっているときは事実上シャットダウンし、トラフィックはポートで送受信されません。
エラー ディセーブル機能は、次の 2 つの目的で使用されます。
-
ファブリック インターコネクト ポートが error-disabled になっているポート、および接続されている NI ポートでエラーが発生したことを通知します。
-
このポートは同じ Chassis/FEX に接続されている他のポートの障害になる可能性がなくなります。このような障害は、NI ポートのエラーによって発生する可能性があり、最終的に重大なネットワーク上の問題を引き起こす可能性があります。エラー ディセーブル機能は、この状況を回避するのに役立ちます。
エラーベース アクションの設定
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [Admin] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| デルタ プロパティを選択します。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| ファブリック インターコネクト ポートでエラー ディセーブル状態を実装するには、[Disable FI port when fault is raised] チェックボックスをオンにします。 |
ステップ 6
| 自動リカバリをイネーブルにするには、[Enable Auto Recovery] フィールドで、[Enable] を選択します。 |
ステップ 7
| ポートを自動的に再度イネーブルにできるようになるまでの時間を指定するには、[Time (in minutes)] フィールドに必要な値を入力します。 |
ステップ 8
| [Save Changes] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネル
ファイバ チャネル ポート チャネルによって、複数の物理ファイバ チャネル ポートをグループ化して(リンク集約)、1 つの論理ファイバ チャネル リンクを作成し、耐障害性と高速接続性を提供することができます。Cisco UCS Manager で、先にポート チャネルを作成してから、そのポート チャネルにファイバ チャネル ポートを追加します。
 (注) |
ファイバ チャネル ポートのチャネルは、シスコ以外のテクノロジーとの互換性がありません。
|
各 Cisco UCS ドメインには、Cisco UCS 6200 シリーズと 6300 シリーズのファブリック インターコネクトを使用して、最大 4 つのファイバ チャネル ポートのチャネルを作成できます。各ファイバ チャネル ポート チャネルには、最大 16 のアップリンク ファイバ チャネル ポートを含めることができます。
各 Cisco UCS ドメインには、Cisco UCS 6324 シリーズのファブリック インターコネクトを使用して、最大 2 つのファイバ チャネル ポートのチャネルを作成できます。各ファイバ チャネル ポート チャネルには、最大 4 つのアップリンク ファイバ チャネル ポートを含めることができます。
アップストリーム NPIV スイッチ上のファイバ チャネル ポート チャネルのチャネル モードがアクティブに設定されていることを確認してください。メンバー ポートとピア ポートに同じチャネル モードが設定されていない場合、ポート チャネルはアップ状態になりません。チャネル モードがアクティブに設定されている場合、ピア ポートのチャネル グループ モードに関係なく、メンバー ポートはピア ポートとのポート チャネル プロトコル ネゴシエーションを開始します。チャネル グループで設定されているピア ポートがポート チャネル プロトコルをサポートしていない場合、またはネゴシエーション不可能なステータスを返す場合、デフォルトでオン モードの動作に設定されます。アクティブ ポート チャネル モードでは、各端でポート チャネル メンバー ポートを明示的にイネーブルおよびディセーブルに設定することなく自動リカバリが可能です。
この例は、チャネル モードをアクティブに設定する方法を示しています。
switch(config)# int po114
switch(config-if)# channel mode active
ファイバ チャネル ポート チャネルの作成
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| ポート チャネルを作成するファブリックのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [FC Port Channels] ノードを右クリックし、[Create Port Channel] を選択します。 |
ステップ 5
| [Set Port Channel Name] パネルで、ID と名前を指定し、[Next] をクリックします。 |
ステップ 6
| [Add Ports] パネルで、ポート チャネルの管理速度を指定し、ポート チャネルにポートを追加します。 |
ステップ 7
| [Finish] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネルのイネーブル化
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| イネーブルにするポート チャネルをクリックします。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| [Actions] 領域で、[Enable Port Channel] をクリックします。 |
ステップ 6
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネルのディセーブル化
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| ディセーブルにするポート チャネルをクリックします。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| [Actions] 領域の [Disable Port Channel] をクリックします。 |
ステップ 6
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネルのポートの追加および削除
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| ポートを追加または削除するポート チャネルをクリックします。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| [Actions] 領域で、[Add Ports] をクリックします。 |
ステップ 6
| [Add Ports] ダイアログ ボックスで、次のいずれかを実行します。- ポートを追加するには、[Ports] テーブル で 1 つ以上のポートを選択し、[>>] ボタン をクリックして [Ports in the port channel] テーブル にポートを追加します。
- ポートを削除するには、[Ports in the port channel] テーブル で 1 つ以上のポートを選択し、[<<] ボタン をクリックしてポート チャネルからポートを削除して [Ports] テーブル に追加します。
|
ステップ 7
| [OK] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネルのプロパティの変更
 (注) |
2 つのファイバ チャネル ポート チャネルに接続する場合、両方のポート チャネルの管理速度が、使用するリンクに一致している必要があります。いずれかまたは両方のファイバ チャネル ポート チャネルの管理速度が auto に設定されている場合、Cisco UCS が管理速度を自動的に調整します。
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手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 変更するポート チャネルをクリックします。 |
ステップ 4
| [Work] ペインで、[General] タブをクリックします。 |
ステップ 5
| [Properties] 領域で、次の 1 つ以上のフィールドの値を変更します。
名前 |
説明 |
[Name] フィールド
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ポート チャネルに対して指定されたユーザ定義名。この名前には、1 ~ 16 文字の英数字を使用できます。
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[VSAN] ドロップダウン リスト
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ポート チャネルに関連付けられた VSAN。
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[Port Channel Admin Speed] ドロップダウン リスト
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ポート チャネルの管理スピード。ここに表示される値は次のとおりです。
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1 Gbps
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2 Gbps
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4 Gbps
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8 Gbps
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auto
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ステップ 6
| [Save Changes] をクリックします。 |
ファイバ チャネル ポート チャネルの削除
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [LAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| 削除するポート チャネルを右クリックし、[Delete] を選択します。 |
ステップ 4
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
FCoE ポート チャネル数
FCoE ポート チャネルでは、複数の物理 FCoE ポートをグループ化して 1 つの論理 FCoE ポート チャネルを作成できます。物理レベルでは、FCoE ポート チャネルは FCoE トラフィックをイーサネット ポート チャネル経由で転送します。したがって、一連のメンバから構成される FCoE ポート チャネルは基本的に同じメンバから構成されるイーサネット ポート チャネルです。このイーサネット ポート チャネルは、FCoE トラフィック用の物理トランスポートとして使用されます。
各 FCoE ポート チャネルに対し、Cisco UCS Manager は VFC を内部的に作成し、イーサネット ポート チャネルにバインドします。ホストから受信した FCoE トラフィックは、FCoE トラフィックがファイバ チャネル アップリンク経由で送信されるのと同じ方法で、VFC 経由で送信されます。
FCoE ポート チャネルの作成
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| の順に展開します。 |
ステップ 3
| ポート チャネルを作成するファブリックのノードを展開します。 |
ステップ 4
| [FCoE Port Channels] ノードを右クリックし、[Create FCoE Port Channel] を選択します。 |
ステップ 5
| [Create FCoE Port Channel] ウィザードの [Set Port Channel Name] パネルで、ID と名前を指定し、[Next] をクリックします。 |
ステップ 6
| [Create FCoE Port Channel] ウィザードの [Add Ports] パネルで、追加するポートを指定します。 |
ステップ 7
| [Finish] をクリックします。 |
FCoE ポート チャネルの削除
手順
ステップ 1
| [Navigation] ペインで [SAN] をクリックします。 |
ステップ 2
| [SAN] タブで、 の順に展開します。 |
ステップ 3
| 削除するポート チャネルを右クリックし、[Delete] を選択します。 |
ステップ 4
| 確認ダイアログボックスが表示されたら、[Yes] をクリックします。 |
ユニファイド アップリンク ポート チャネル
同じ ID でイーサネット ポート チャネルと FCoE ポート チャネルを作成した場合、それらはユニファイド ポート チャネルと呼ばれます。ユニファイド ポート チャネルが作成されると、指定されたメンバを持つファブリック インターコネクトで物理イーサネット ポート チャネルと VFC が作成されます。物理イーサネット ポート チャネルは、イーサネット トラフィックと FCoE トラフィックの両方を伝送するために使用されます。VFC は、FCoE トラフィックをイーサネット ポート チャネルにバインドします。
次のルールは、ユニファイド アップリンク ポート チャネルのメンバー ポート セットに適用されます。
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同じ ID のイーサネット ポート チャネルと FCoE ポート チャネルは、同じメンバー ポート セットを持つ必要があります。
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イーサネット ポート チャネルにメンバー ポート チャネルを追加すると、Cisco UCS Manager は、FCoE ポート チャネルにも同じポート チャネルを追加します。同様に、FCoE ポート チャネルにメンバーを追加すると、イーサネット ポート チャネルにもそのメンバー ポートが追加されます。
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ポート チャネルの 1 つからメンバー ポートを削除すると、Cisco UCS Manager は他のポート チャネルから自動的にそのメンバー ポートを削除します。
イーサネット アップリンク ポート チャネルをディセーブルにすると、ユニファイド アップリンク ポート チャネルを構成している物理ポート チャネルがディセーブルになります。したがって、FCoE アップリンク ポート チャネルもダウンします(FCoE アップリンクがイネーブルになっている場合でも同様です)。FCoE アップリンク ポート チャネルをディセーブルにした場合は、VFC のみがダウンします。イーサネット アップリンク ポート チャネルがイネーブルであれば、FCoE アップリンク ポート チャネルは引き続きユニファイド アップリンク ポート チャネルで正常に動作することができます。