この製品のマニュアルセットは、偏向のない言語を使用するように配慮されています。このマニュアルセットでの偏向のない言語とは、年齢、障害、性別、人種的アイデンティティ、民族的アイデンティティ、性的指向、社会経済的地位、およびインターセクショナリティに基づく差別を意味しない言語として定義されています。製品ソフトウェアのユーザーインターフェイスにハードコードされている言語、RFP のドキュメントに基づいて使用されている言語、または参照されているサードパーティ製品で使用されている言語によりドキュメントに例外が存在する場合があります。シスコのインクルーシブランゲージに対する取り組みの詳細は、こちらをご覧ください。
このドキュメントは、米国シスコ発行ドキュメントの参考和訳です。リンク情報につきましては、日本語版掲載時点で、英語版にアップデートがあり、リンク先のページが移動/変更されている場合がありますことをご了承ください。あくまでも参考和訳となりますので、正式な内容については米国サイトのドキュメントを参照ください。
この章の内容は、次のとおりです。
Cisco UCS では、シスコから取得し、シスコによって認定されたファームウェアを使用して、Cisco UCS ドメインのエンドポイントをサポートします。各エンドポイントは Cisco UCS ドメインのコンポーネントであり、機能するためにはファームウェアが必要です。
このガイドでは、Cisco UCS Manager を使用して、ファームウェアを取得し、Cisco UCS ドメイン のエンドポイントをアップグレードする方法について説明します。また、これらのエンドポイントをアップグレードする際に従う必要があるベスト プラクティスについても詳しく説明します。
Cisco UCS Manager リリース 3.1(1) 以降、シスコは Cisco UCS Manager の各リリースと併せて、次の各プラットフォーム用のユニファイド Cisco UCS Manager ソフトウェアおよびファームウェア アップグレードをリリースしています。
Cisco UCS 6300 シリーズ Fabric Interconnect と Cisco UCS B シリーズ、および C シリーズ サーバ
Cisco UCS 6200 シリーズ Fabric Interconnect と Cisco UCS B シリーズ、および C シリーズ サーバ
Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクト(Cisco UCS B シリーズ サーバおよび C シリーズ サーバと接続)(UCS Mini とも呼ばれます)
次の図に、Cisco UCS Manager リリース 3.1 でサポートされる各種プラットフォームとファームウェア バンドルを示します。
各リリースには、次のファームウェア バンドルがあります。
インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル:このバンドルは A バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、ファブリック インターコネクト、IO モジュール、および Cisco UCS Manager が機能するために必要なファームウェア イメージが含まれています。
Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降のリリースには、3 つの独立したインフラストラクチャ バンドルが含まれています。
B シリーズ サーバ ソフトウェア バンドル:B バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、B シリーズ ブレード サーバが機能するために必要なファームウェア イメージ(アダプタ、BIOS、CIMC、ボード コントローラ ファームウェアなど)が含まれています。『Release Bundle Contents for Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、B シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルの内容の詳細が掲載されています。
(注) | Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から、ローカル ディスクのように、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルに共通するエンドポイント用のファームウェアは、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルで入手できます。 |
C シリーズ サーバ ソフトウェア バンドル:C バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、C シリーズ ラック マウント サーバが機能するために必要なファームウェア イメージ(アダプタ、BIOS、CIMC、ボード コントローラ ファームウェアなど)が含まれています。C バンドルには、Cisco UCS S3260 ストレージ サーバ用のファームウェア イメージも含まれています。『Release Bundle Contents for Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、C シリーズ サーバ ソフトウェア バンドルの内容の詳細が掲載されています。
(注) | Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から、ローカル ディスクのように、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルに共通するエンドポイント用のファームウェアは、B シリーズと C シリーズの両方のサーバ ソフトウェア バンドルで入手できます。 |
機能カタログ ソフトウェア バンドル:T バンドルとも呼ばれます。このバンドルには、実装固有の調整可能なパラメータ、ハードウェア仕様、および機能制限が指定されます。
Cisco UCS Manager は機能カタログを使用して、新しく承認された DIMM やディスク ドライブなどのサーバ コンポーネントの表示と設定可能性を更新します。Cisco UCS Manager 機能カタログは単一のイメージですが、Cisco UCS Manager ソフトウェアにも組み込まれています。Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降のリリースは、任意の 3.1 カタログ ファイルを使用できますが、2.2 カタログ バージョンは使用できません。サーバ コンポーネントが特定の BIOS バージョンに依存していない場合、それを使用したり、Cisco UCS Manager に認識させたりすることは、主にカタログ バージョンの機能になります。機能カタログは、UCS インフラストラクチャ リリースにバンドルされるのに加えて、スタンドアロン イメージとしてリリースされる場合もあります。
Cisco UCS ドメインのエンドポイントのアップグレード順序は、アップグレード パスによって異なります。
Cisco UCS ドメインのエンドポイントをアップグレードする適切な順序を確認するには、アップグレード パスに必要な手順の順序を参照してください。
シスコでは、このマニュアルおよびテクニカル ノート『Unified Computing System Firmware Management Best Practices』において、ファームウェア イメージおよびファームウェア アップデートを管理するための一連のベスト プラクティスを保持しています。
このマニュアルでは、ファームウェアの管理について、次の定義を使用しています。
更新:ファームウェア イメージをエンドポイントのバックアップ パーティションにコピーします。
アクティブ化:バックアップ パーティションのファームウェアをエンドポイントのアクティブなファームウェア バージョンとして設定します。アクティベーションには、エンドポイントのリブートが必要な場合やリブートが発生する場合があります。
(注) | 機能カタログのアップグレードの場合は、更新とアクティブ化が同時に行われます。このようなアップグレードについては、アップデートまたはアクティブ化のいずれかのみを実行する必要があります。両方の手順を実行する必要はありません。 |
Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) には、Cisco UCS S3260 システムのサポートが導入されています。『Cisco UCS S3260 Server Integration with Cisco UCS Manager, Release 3.1』には、Cisco UCS S3260 システムのファームウェア管理についての詳細情報が記載されています。
Cisco UCS Managerリリース 3.1(1) には、各種プラットフォームの次の機能が追加されています。
このリリースには、新しいプラットフォームと次のサポートが追加されています。
4 個の 10 GbE ポートに分割することができる専用 40 GbE ポートを搭載した Cisco UCS 6332 および Cisco UCS 6332-16 UP ファブリック インターコネクト。『Cisco UCS Manager スタートアップ ガイド』には、専用ポートとブレイクアウト機能に関する詳細情報が掲載されています。
ファブリック インターコネクト接続用の 40 GbE ポートを搭載した Cisco UCS-IOM-2304。
C シリーズ サーバへの直接接続と FEX ベース接続。
40 GbE アップリンク ポートと 10 GbE ポートを搭載した Cisco N2K-C2348UPQ-10GE FEX。
シャーシの電源装置のファームウェアの独立したアップグレード。
ファームウェア アップグレードによってトリガーされた FI リブートが確認されるときに未処理のデータ パス障害を表示。
このリリースには、次のサポートが追加されています。
このリリースでは、Cisco UCS Mini に次のサポートが追加されています。
Cisco UCS Manager でサポートされているさまざまなプラットフォームは、ファームウェア アップグレードをサポートするさまざまなコンポーネントを搭載しています。
使用されるファームウェア バージョンの用語は、次のようなエンドポイントのタイプによって異なります。
各 CIMC、I/O モジュール、BIOS、CIMC、およびシスコのアダプタには、フラッシュにファームウェア用の 2 つのスロットがあります。各スロットに 1 つのバージョンのファームウェアを装着します。1 つのスロットはアクティブで、他方のスロットはバックアップ スロットです。コンポーネントは、アクティブとして指定されているスロットからブートします。
Cisco UCS Manager では次のファームウェア バージョンの用語が使われます。
実行されているバージョンは、アクティブで、エンドポイントで使用されているファームウェアです。
スタートアップ バージョンは、エンドポイントの次回のブート時に使用されるファームウェアです。Cisco UCS Manager はアクティベーション操作によって、スタートアップ バージョンを変更します。
バックアップ バージョンは、他方のスロットのファームウェアで、エンドポイントによって使用されていません。このバージョンは、エンドポイントをアップデートしたが、まだアクティブにしていないファームウェアか、または最近アクティブ化されたバージョンによって交換された古いファームウェア バージョンなどです。Cisco UCS Manager はアップデート操作によって、バックアップ スロットのイメージを置き換えます。
スタートアップ バージョンからエンドポイントをブートできない場合、バックアップ バージョンからブートします。
アクティブにできるのは、ファブリック インターコネクトのファームウェアとファブリック インターコネクト上の Cisco UCS Manager だけです。すべてのイメージがファブリック インターコネクトに保存されるため、ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアにはバックアップ バージョンがありません。その結果、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、サーバ CIMC とアダプタのように、2 つに制限されません。代わりに、ブート可能ファブリック インターコネクト イメージは、ファブリック インターコネクトのメモリの空き領域と、そこに保存されるイメージの数によって制限されます。
ファブリック インターコネクトおよび Cisco UCS Manager ファームウェアには、カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアの実行されているバージョンとスタートアップ バージョンがあります。カーネル ファームウェアとシステム ファームウェアは、同じバージョンのファームウェアを実行している必要があります。
Cisco UCS Manager の A バンドル ソフトウェア(Cisco UCS Manager、Cisco NX-OS、IOM、FEX ファームウェア)は、サーバ上で以前のリリースの B バンドルまたは C バンドル(ホスト ファームウェア(FW)、BIOS、Cisco IMC、アダプタ FW およびドライバ)と同時に使用できます。
次の表に、Cisco UCS 6200 および 6300 ファブリック インターコネクトでサポートされる A、B、および C バンドルの混在バージョンを示します。
インフラストラクチャのバージョン(A バンドル) |
||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ホスト FW のバージョン(B または C バンドル) |
2.2(1) |
2.2(2) |
2.2(3) |
2.2(4) |
2.2(5) |
2.2(6) |
2.2(7) |
2.2(8) |
3.1(1) |
3.1(2) |
3.1(3) |
|
2.2(1) |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(2) |
— |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(3) |
— |
— |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(4) |
— |
— |
— |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(5) |
— |
|
— |
|
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(6) |
— |
— |
— |
6200¹ |
6200¹ |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(7) |
— |
— |
— |
6200¹ |
6200¹ |
6200¹ |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
2.2(8) |
— |
— |
— |
6200¹ |
6200¹ |
6200¹ |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
6200 |
|
3.1(1) |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
|
3.1(2) |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
|
3.1(3) |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
— |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
6200、6332、6332-16UP |
(注) |
M1、M2、M3 サーバでは、N、N-1 のバージョンをまたがるファームウェアのみがサポートされています。たとえば B200 M3 サーバでは、2.2(4)A バンドルは 2.1(1)B および 2.1(2)B、2.1(3)B、2.2(1)B、2.2(2)B、2.2(3)B、2.2(4)B バンドルによりサポートされます。 |
次の表に、Cisco UCS Mini ファブリック インターコネクトでサポートされる A、B、および C の混在バンドル バージョンを示します。
|
インフラストラクチャのバージョン(A バンドル) |
||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ホスト FW のバージョン(B または C バンドル) |
3.0(1) |
3.0(2) |
3.1(1) |
3.1(2) |
3.1(3) |
||
3.0(1) |
6324 |
6324 |
6324 |
6324 |
6324 |
||
3.0(2) |
— |
6324 |
6324 |
6324 |
6324 |
||
3.1(1) |
— |
— |
6324 |
6324 |
6324 |
||
3.1(2) |
— |
— |
6324 |
6324 |
6324 |
||
3.1(3) |
— |
— |
6324 |
6324 |
6324 |
次の表に、3.1 バンドルを備えたすべてのプラットフォームでサポートされる、B および C バンドルの混在バージョンを示します。
インフラストラクチャのバージョン(A バンドル) |
|||
---|---|---|---|
ホスト FW のバージョン(B、C、または M バンドル) |
3.1(1) |
||
6200 |
6300 |
6324 |
|
ucs-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-6300-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-mini-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | |
2.2(1)、2.2(2)、2.2(3)、2.2(4)、2.2(5)、2.2(6) (B、C バンドル) |
はい |
— |
— |
2.2(7)、2.2(8) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
— |
2.5(1)、2.5(2) (M バンドル) |
はい |
— |
— |
3.0(1)、3.0(2) (B、C バンドル) |
— |
— |
はい |
3.1(1) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
3.1(1)(M バンドル) |
はい |
— |
— |
インフラストラクチャのバージョン(A バンドル) |
|||
---|---|---|---|
ホスト FW のバージョン(B、C バンドル) |
3.1(2) |
||
6200 |
6300 |
6324 |
|
ucs-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-6300-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-mini-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | |
2.2(1)、2.2(2)、2.2(3)、2.2(4)、2.2(5)、2.2(6) (B、C バンドル) |
はい |
— |
— |
2.2(7)、2.2(8) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
— |
3.0(1)、3.0(2) (B、C バンドル) |
— |
— |
はい |
3.1(1) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
3.1(2) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
インフラストラクチャのバージョン(A バンドル) |
|||
---|---|---|---|
ホスト FW のバージョン(B、C バンドル) |
3.1(3) |
|
|
6200 |
6300 |
6324 |
|
ucs-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-6300-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | ucs-mini-k9-bundle-infra.3.1.x.xxx.A.bin | |
2.2(1)、2.2(2)、2.2(3)、2.2(4)、2.2(5)、2.2(6) (B、C バンドル) |
はい |
— |
— |
2.2(7)、2.2(8) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
— |
3.0(1)、3.0(2) (B、C バンドル) |
— |
— |
はい |
3.1(1) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
3.1(2) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
3.1(3) (B、C バンドル) |
はい |
はい |
はい |
バージョンをまたがるファームウェアを設定する場合は、サーバのエンドポイントのファームウェアのバージョンが Cisco UCS ドメイン の設定に対応するようにする必要があります。
サーバ パックを使用すると、完全なサーバ アップグレードを必要とせずに、既存のインフラストラクチャで新しいサーバ プラットフォーム2を動的にサポートすることができます。このサポートは、Cisco UCS Manager カタログ イメージによって提供されます。このモデルにより、新しいサーバを有効化する新しい B シリーズ、または C シリーズ サーバ バンドルが既存のインフラストラクチャ A バンドルでサポートされます。
たとえば、リリース 3.1(1) より後のリリースの B または C サーバ バンドルは、リリース 3.1(1) のインフラストラクチャ A バンドルでサポートされます。ただし、リリース 3.1(1) 以降のリリースの B または C サーバ バンドルは、リリース 3.1(1) よりも前のすべてのリリースのインフラストラクチャ A バンドルでサポートされていません。
特定のリリースの『Release Notes for Cisco UCS Manager』には、そのリリースでのバージョンにまたがるファームウェア サポートの完全なマトリックスが記載されています。B または C サーバ バンドルに追加された新機能は、インフラストラクチャ A バンドルを該当するバージョンにアップグレードした後にのみ使用できるようになります。
現在以下のサーバがサーバ パックをサポートしています。
B シリーズ サーバ:UCS B200 M4、B260 M4、B420 M4、B460 M4、B200 M5
C シリーズ サーバ:UCS C220 M4、C240 M4、C460 M4、C220 M5、C240 M5
既存のインフラストラクチャ バンドルで周辺機器がサポートされていない場合、サーバ パック機能によってサポートされません。この周辺機器をサポートするためには、インフラストラクチャ バンドルをアップグレードする必要があります。たとえば、既存のインフラストラクチャ バンドルでサポートされていない新しいアダプタを使用してサーバがインストールされている場合、これらのアダプタのサポートには、インフラストラクチャ バンドルへのアップグレードが必要です。これらのアダプタは、サーバ パック機能を通じてサポートすることはできません。
新しいカタログ イメージはハードウェアおよびソフトウェア コンポーネントを中断せずに使用できるため、サーバ パックを使用すれば、ドメイン全体でのファームウェア アップグレードの運用オーバーヘッドを負担せずに、新しいサーバ プラットフォームをアクティブな UCS ドメインにより柔軟に追加できるようになります。
Cisco UCS Manager リリーズ 3.1(3) までは、特定のコンポーネントのみが変更された場合でも、ファームウェアをパッチ リリースにアップグレードするには、ファームウェア バンドル全体をダウンロードしてアクティブ化する必要がありました。一部のコンポーネントに修正が加えられていなくても、すべてのコンポーネントのファームウェア バージョンが変更されていました。これにより、そのコンポーネント ファームウェアの不要な更新がトリガーされていました。
システムへのセキュリティ更新もパッチによって提供され、ファブリック インターコネクトとダウンタイムの再起動につながっていました。
Cisco UCS Manager リリース 3.1(3) では、軽量アップグレードが導入され、次のような方法でファームウェア アップグレードが向上しています。
コンポーネントのファームウェア バージョンは、変更された場合にのみ更新されます。
セキュリティ更新はサービス パックを通じて提供されます。リリース 3.1(3) では、軽量アップグレードはセキュリティ更新のみをサポートしています。
サービス パック内では、更新は特定のコンポーネントにのみ適用される場合があります。これらのコンポーネントは、ファブリック インターコネクトの再起動なしで時々アップグレードされることがあります。
インフラストラクチャおよびサーバ コンポーネントの更新は、共通のサービス パック バンドルを通じて提供されます。サーバ コンポーネントについては、変更したファームウェア イメージのみがサービス パック バンドルの一部となります。これにより、従来の B シリーズおよび C シリーズのバンドルと比較して、サービス パックのバンドルが小さくなりました。
サービス パックは、Cisco UCS Manager インフラストラクチャとサーバ コンポーネントにセキュリティ更新を適用するパッチです。サービス パックは、基本リリースに固有のものです。基本リリースにサービス パックを適用することはできますが、個別にサービス パックをインストールすることはできません。
サービス パックは、インフラストラクチャ コンポーネントとサーバ コンポーネント用の単一バンドルとして提供されます。インフラストラクチャおよびサーバの自動インストールを使用してサービス パックを適用することで、関連するインフラストラクチャ コンポーネントおよびサーバ コンポーネントをすべて更新できます。Cisco UCS Manager リリース 3.1(3) では、サービス パックのバンドルによって、インフラストラクチャ コンポーネントに対してのみ中断不要な更新が提供されます。インフラストラクチャ コンポーネントの中でも、ファブリック インターコネクトのサービス パックへの更新の場合、OpenSSL の修正などの特定のシナリオにおいては、ファブリック インターコネクトの再起動が必要になる可能性があります。サーバ コンポーネントの更新が中断され、アプリケーションのダウンタイムが伴います。
サービス パックはメンテナンス リリース用に累積されます。最新のサービス パックには、特定のメンテナンス リリースの際にリリースされた以前のサービス パックからのすべての修正が含まれています。
以前に適用されたサービス パックは、Cisco UCS Manager GUI と Cisco UCS Manager CLI を介して削除または更新できます。その結果、コンポーネントのファームウェア バージョンは、基本のリリース バンドルに由来します。
サービス パックは、Cisco UCS Manager リリース 3.1(3) より前のメンテナンス リリースには適用されません。
サービス パックのバージョンには、次のガイドラインが適用されます。
サービス パックは基本のバンドルにのみ適用できます。たとえば、サービス パック 3.1(3)SP2 は 3.1(3) リリースにのみ適用できます。3.1(4) リリースとは互換性がないため、適用できません。
個別のメインテナンス リリースのサービス パックのバージョンの番号付けに関連はありません。たとえば、サービス パック 3.1(3)SP2 と 3.1(4)SP2 は別個のもので関連はありません。
個別のサービス パックを使用して、メンテナンス リリースごとに同じ修正を適用できます。たとえば、3.1(3)SP2 および 3.1(4)SP3 で同じ修正を適用できます。
サービス パックではこれまでの修正内容が累積されています。同じメンテナンス リリースであれば、どのパッチ バージョンでも最新のサービス パックを適用できます。たとえば、3.1(3)SP3 には、3.1(3)SP2 および 3.1(3)SP1 に行われたすべての修正が含まれます。任意の 3.1(3) リリースに 3.1(3)SP3 を適用できます。
メンテナンス リリースのサービス パックを、デフォルトのサービス パックのバージョンより下のバージョンにダウングレードすることはできません。
サービス パックのアップグレードまたはダウングレードが失敗すると、そのメンテナンス リリースのデフォルトのサービス パックのバージョンが実行中のサービス パックのバージョンになります。次に例を示します。
基本バンドルのバージョン:3.1(3b)
デフォルトのサービス パックのバージョン:3.1(3)SP2(デフォルト)
実行中のサービス パックのバージョン:3.1(3)SP3
3.1(3)SP3 から 3.1(3)SP4 へのアップグレード中に、アップグレードが失敗すると、表示される実行中のサービス パックのバージョンは 3.1(3)SP2(デフォルト)となります。
次の表に、サービス パックが適用されるさまざまな状況で表示されるリリース バージョンと実行バージョンを示します。
リリース バージョン |
表示される実行バージョン |
---|---|
3.1(3a) |
基本バンドルのバージョン:3.1(3a) サービス パックのバージョン:3.1(3)SP0(デフォルト) |
3.1(3)SP1 |
基本バンドルのバージョン:3.1(3a) サービス パックのバージョン:3.1(3)SP1 |
3.1(3)SP2 |
基本バンドルのバージョン:3.1(3a) サービス パックのバージョン:3.1(3)SP2 |
3.1(3b) |
基本バンドルのバージョン:3.1(3b) サービス パックのバージョン:3.1(3)SP2(デフォルト) |
3.1(3)SP3 |
基本バンドルのバージョン:3.1(3b) サービス パックのバージョン:3.1(3)SP3 |
基本リリースに適用されたサービス パックをロールバックできます。次の項では、さまざまなロールバック シナリオ中にバンドルのバージョンおよびサービス パックのバージョンに加えられる変更について説明します。
バンドルのバージョン |
サービス パックのバージョン |
---|---|
バンドルのバージョンは変更されません。 |
サービス パックは、バンドルに付属するデフォルトのバージョンです。 |
バンドルのバージョン |
サービス パックのバージョン |
---|---|
インフラストラクチャ バンドルは、以前のメンテナンス リリースのバージョンに変更されます。 |
サービス パックは、以前のメンテナンス リリースでは有効ではないため、削除されます。 |
バンドルのバージョン |
サービス パックのバージョン |
---|---|
インフラストラクチャ バンドルは、メンテナンス リリース パッチのバージョンに変更されます。 |
自動インストール中に対応するサービス パックのバージョンが指定されていない場合、インフラストラクチャのアップグレードまたはダウングレード中にサービス パックが削除されます。 |
クラスタを構成するために、セカンダリ ファブリック インターコネクトを交換、またはスタンバイから HA への変換として追加するには、インフラストラクチャ バンドルのファームウェアのバージョンが一致する必要があります。管理者は現在、交換 FI を適切なバージョンに手動でアップグレードまたはダウングレードしてからクラスタに接続しています。ファームウェア自動同期を使用すると、交換 FI がスタンバイとして HA に追加されるときに、そのインフラストラクチャ バンドルを存続 FI と同じバージョンに自動的にアップグレードまたはダウングレードできます。ソフトウェア パッケージは、FI に存在する UCS ソフトウェアまたはファームウェアです。
存続 FI 上のソフトウェア パッケージは、Cisco UCS リリース 1.4 以降である必要があります。ファブリック インターコネクトのモデル番号も同様です。たとえば、ファームウェア自動同期は、HA 用に設定されている 62XX および 63XX FI モデルの組み合わせの場合はトリガーされません。
以前の実装では、ソフトウェア パッケージのバージョンに不一致が存在する場合、交換 FI を強制的にスタンドアロン モードとして設定します。交換 FI は、通常のアップグレードまたはダウングレード プロセスで、存続 FI 上のソフトウェア パッケージと同じバージョンに手動でアップグレードまたはダウングレードされます。次に、交換 FI がクラスタに追加されます。これは、交換 FI のアップグレードまたはダウングレードは手動プロセスであるからです。
現在のオプションに加えて、交換 FI のソフトウェア パッケージを存続 FI と同期するためのオプションが追加されました。ユーザがファームウェアを自動同期する場合、存続 FI のソフトウェア パッケージが交換 FI にコピーされます。次に、交換 FI のソフトウェア パッケージがアクティブになり、交換 FI がクラスタに追加されます。Cisco UCSM データベースと設定の同期は、HA クラスタが正常に構成されると通常のメカニズムによって発生します。
UCS クラスタ内の 1 つのファブリック インターコネクトで障害が発生した場合、自動同期の機能により、交換 FI のソフトウェア パッケージのリビジョンが存続 FI と同じになります。このプロセスでは、エンド ユーザは最小限の対話で、明確かつ簡潔なフィードバックを得ることができます。
Cisco UCS ファームウェアは、次の複数の方式によってアップグレードできます。
(注) | 1 つ以上の Cisco UCS ドメイン を以降のリリースにアップグレードするために必要な手順については、該当する Cisco UCS アップグレード ガイドを参照してください。アップグレード ガイドが提供されていない場合は、Cisco Technical Assistance Center にお問い合わせください。そのリリースからの直接アップグレードはサポートされていない場合があります。 |
そのドメインの Cisco UCS Manager を使用して Cisco UCS ドメイン をアップグレードする場合は、次のいずれかのアップグレード オプションを選択できます。
自動インストール によるインフラストラクチャとサーバのアップグレード:このオプションでは、自動インストール を使用してアップグレードの最初の段階ですべてのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードできます。次の段階で、ホスト ファームウェア パッケージを使用してすべてのサーバ エンドポイントをアップグレードできます。
サービス プロファイルのファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレード:このオプションを使用すると 1 回のステップですべてのサーバのエンドポイントをアップグレードできるため、サーバのリブートによる中断時間を短くすることができます。サービス プロファイルの更新の延期導入とこのオプションを組み合わせて、スケジュールされたメンテナンス ウィンドウ時にサーバのリブートが行われるようにすることができます。
インフラストラクチャおよびサーバのエンドポイントの直接アップグレード:このオプションでは、ファブリック インターコネクト、I/O モジュール、アダプタ、ボード コントローラなど、多数のインフラストラクチャとサーバのエンドポイントを直接アップグレードできます。ただし、直接アップグレードは、ストレージ コントローラ、HBA ファームウェア、HBA オプション ROM、ローカル ディスクなど、すべてのエンドポイントで利用できるわけではありません。それらのエンドポイントは、サーバに関連付けられているサービス プロファイルに含まれているホスト ファームウェア パッケージによって、アップグレードする必要があります。
シャーシ プロファイルのシャーシ ファームウェア パッケージを介したシャーシのアップグレード:このオプションにより、1 つの手順ですべての S3260 シャーシ エンドポイントをアップグレードできます。
(注) | シャーシ プロファイルとシャーシ ファームウェア パッケージは、S3260 シャーシのみに適用されます。 |
Cisco UCS Manager を通じて S3260 シャーシ とサーバを含む Cisco UCS ドメインを次のようにアップグレードできます。
自動インストール によるインフラストラクチャ コンポーネントのアップグレード:自動インストール を使用することで 1 つの手順で Cisco UCS Manager ソフトウェアおよびファブリック インターコネクトなどのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードできます。
シャーシ プロファイルのシャーシ ファームウェア パッケージを介したシャーシのアップグレード:このオプションにより、1 つの手順ですべてのシャーシ エンドポイントをアップグレードできます。
『Cisco UCS S3260 Server Integration with Cisco UCS Manager』には、シャーシ プロファイルとシャーシ ファームウェア パッケージに関する詳細情報が記載されています。
サービス プロファイルのファームウェア パッケージを使用してサーバをアップグレード:このオプションを使用すると 1 回のステップですべてのサーバのエンドポイントをアップグレードできるため、サーバのリブートによる中断時間を短くすることができます。サービス プロファイルの更新の延期導入とこのオプションを組み合わせて、スケジュールされたメンテナンス時間中にサーバのリブートが行われるようにすることができます。
また、各インフラストラクチャ、シャーシとサーバ エンドポイントでファームウェアを直接アップグレードすることもできます。このオプションにより、ファブリック インターコネクト、SAS エクスパンダ、CMC、シャーシ アダプタ、ストレージ コントローラ、ボード コントローラを含む、多くのインフラストラクチャ、シャーシ、サーバ エンドポイントを直接アップグレードできます。ただし、直接アップグレードは、ストレージ コントローラ、HBA ファームウェア、HBA オプション ROM、ローカル ディスクなど、すべてのエンドポイントで利用できるわけではありません。
『Cisco UCS S3260 Server Integration with Cisco UCS Manager』には、S3260 サーバ ノードのファームウェア管理についての詳細情報が記載されています。
1 つ以上の Cisco UCS ドメインを Cisco UCS Central に登録している場合は、Cisco UCS Central を使用してそれらのドメイン内のすべてのファームウェアのコンポーネントを管理およびアップグレードできます。このオプションを使用すると、ファームウェア アップグレードの制御を集中化して、データセンターのすべての Cisco UCS ドメイン を必要なレベルにすることができます。
Cisco UCS Central を使用すると、グローバルなファームウェア管理向けに設定されたすべての登録済み Cisco UCS ドメイン の機能カタログ、インフラストラクチャ、およびサーバのエンドポイントをアップグレードできます。
次のいずれかの方法で Cisco UCS ファームウェアをサービス パックにアップグレードできます。
インフラストラクチャの自動インストールを介してサービス パックにアップグレードする
サーバの自動インストールを介してサービス パックにアップグレードする
サービス プロファイルのファームウェア パッケージを介してサービス パックにアップグレードする
シャーシ プロファイルのシャーシ ファームウェア パッケージを介してサービス パックにアップグレードする
基本のメンテナンス リリースで Cisco UCS Manager サービス パックを直接アクティブにする
基本のメンテナンス リリースでファブリック インターコネクトのサービス パックを直接アクティブにする
自動インストール では、次の 2 つの段階によって、Cisco UCS ドメイン を 1 つのパッケージに含まれるファームウェア バージョンに自動的にアップグレードすることができます。
インフラストラクチャ ファームウェアのインストール:Cisco UCS インフラストラクチャ ソフトウェア バンドル を使用して、ファブリック インターコネクト、I/O モジュール、Cisco UCS Manager などのインフラストラクチャ コンポーネントをアップグレードすることができます。図 1に、インフラストラクチャ ファームウェアを自動的にインストールするための推奨プロセス フローを示します。
サーバ ファームウェアのインストール:必要に応じて、Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバ ソフトウェア バンドル を使用して Cisco UCS ドメイン のすべてのブレード サーバをアップグレードしたり、また Cisco UCS C シリーズ ラックマウント UCS 管理対象サーバ ソフトウェア バンドル を使用してすべてのラック サーバをアップグレードすることができます。
この 2 つの段階は独立したものであり、異なる時刻に実行することや、実行されるようにスケジュールすることができます。
自動インストール を使用して、インフラストラクチャ コンポーネントを Cisco UCS のあるバージョンにアップグレードし、サーバ コンポーネントを異なるバージョンにアップグレードすることができます。
シスコは、自動インストール を使用して Cisco UCS ドメイン をアップグレードすることを強く推奨します。
サーバ ファームウェアおよび BIOS のバージョンは、複数のサーバにわたって定期的に更新する必要があります。これを手動で行う場合は、連続的に行う必要があり、長いダウンタイムが必要となります。
更新テンプレートであるサービス プロファイル テンプレートの属性としてホスト ファームウェア ポリシーを定義することにより、ホスト ファームウェア パッケージを使用できます。サービス プロファイル テンプレートに加えたすべての変更は、そのインスタンス化されたサービス プロファイルに自動的に反映されます。その後、サービス プロファイルに関連付けられているサーバもファームウェア バージョンと同時にアップグレードされます。
サービス プロファイルによって、I/O モジュール、ファブリック インターコネクト、または Cisco UCS Manager のファームウェアをアップグレードすることはできません。それらのエンドポイントのファームウェアは直接アップグレードする必要があります。
正しい手順に従って、正しい順序でアップグレードを適用すれば、エンドポイントの直接のファームウェア アップグレードと新しいファームウェア バージョンのアクティブ化による、Cisco UCS ドメインのトラフィックの中断を最小限に留めることができます。
使用するターゲット シャーシに応じて、各種コンポーネントでファームウェアを直接アップグレードすることができます。
インフラストラクチャ |
UCS 5108 シャーシ |
UCS ラックサーバ |
Cisco UCS S3260 シャーシ |
---|---|---|---|
(注) | サーバ エンドポイント上でのファームウェアの直接アップグレードは、検出され、関連付けられていないサーバとシスコ アダプタでのみ可能です。 |
図 1は推奨されるプロセス フローを示しています。
アダプタおよびボード コントローラ ファームウェアも、サービス プロファイル内のホスト ファームウェア パッケージによってアップグレードできます。ホスト ファームウェア パッケージを使用して、このファームウェアをアップグレードする場合、ファームウェアのアップグレード プロセス中に、サーバをリブートする必要がある回数を削減できます。
(注) | サーバに関連付けられたサービス プロファイル内のファームウェア パッケージによるアダプタのアップグレードは、直接のファームウェア アップグレードより優先されます。サーバに関連付けられたサービス プロファイルにファームウェア パッケージが含まれる場合、エンドポイントを直接アップグレードすることはできません。直接のアップグレードを実行するには、サービス プロファイルからファームウェア パッケージを削除する必要があります。 |
移行中は次のガイドラインに従う必要があります。
Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトは、Cisco UCS Managerリリース 3.1(1) 以降のリリースにアップグレードする必要があります。
Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクトには、アップグレード元の Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトと同じビルド バージョンをロードする必要があります。
Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトと Cisco UCS 6300 シリーズ ファブリック インターコネクト間でのみ移行できます。Cisco UCS 6248 UP と Cisco UCS 6296 UP ファブリック インターコネクト間、または Cisco UCS 6332 と Cisco UCS 6332 16UP ファブリック インターコネクト間では移行できません。
すべてのファブリック インターコネクトには、同じバージョンのキックスタート、システム、および UCSM イメージが必要です。
ファブリック インターコネクトのアップグレードは、新しい FEX または仮想インターフェイス カードにアップグレードする前に実行する必要があります。
クラスタ設定の場合、両方のファブリック インターコネクトに、ファブリック インターコネクトと FEX 間の対称接続トポロジが必要です。
スタンドアロン インストールでは、ダウンタイムを想定する必要があります。ファブリック インターコネクトのアップグレードでは、本質的にトラフィックの中断が発生します。
ベストプラクティスは、このハードウェア アップグレードを実行する前に、設定およびソフトウェアのフル バックアップを実行することです。
Cisco UCS Manager リリース 3.1 にアップグレードする前に、既存のインフラストラクチャおよびサーバ バンドルのリリース バージョンが Cisco UCS Manager 2.2(x) 以降であることを確認してください。
Cisco UCS Manager リリース 2.2(1a) より前のインフラストラクチャ バンドルからのアップグレードはサポートされません。
Cisco UCS Manager リリース 3.1 にアップグレードする前に、以下を実行して、使用中のキー リングが 2048 ビット以上のモジュラス サイズを備えているか確認してください。
次のコマンドを使用して、使用中のキー リングのモジュラス サイズを確認します。
UCS-A# scope security UCS-A /security # scope keyring keyring-name UCS-A /security/keyring # show detail
デフォルトのキー リングを使用しており、モジュラス サイズが 2048 ビット未満である場合は、モジュラス サイズを 2048 ビット以上に再構成し、次のコマンドを使って証明書を再生成します。
UCS-A# scope security UCS-A /security # scope keyring default UCS-A /security/keyring # set modulus mod2048 UCS-A /security/keyring # set regenerate yes UCS-A /security/keyring # commit-buffer UCS-A /security/keyring # show detail
デフォルトとは異なるキー リングを使用しており、モジュラス サイズが 2048 ビット未満である場合は、既存のキー リングを削除して、モジュラス値が 2048 以上の新たなキー リングを作成する必要があります。
(注) | 使用中のキー リングは削除できません。使用中のキー リングを削除するには、まず別のキー リングを使用するよう HTTPS を設定する必要があります。 |
Cisco UCS Manager リリース 3.1 は、モジュラス サイズが 2048 ビット未満であるキー リングをサポートしていません。
次のシナリオでは、以前のリリースから Cisco UCS Managerリリース 3.1 へのアップグレードが失敗し、Cisco UCS Manager は以前のバージョンにロールバックします。
1 日目からシャーシに単一の IOM のみがある場合、以下のアップグレードのいずれかを実行すると、IOM が繰り返しリブートします。
Cisco UCS Manager リリース2.2(8b) またはそれよりも前のリリースから Cisco UCS Manager リリース 3.1(2b) へのアップグレード。
Cisco UCS Manager リリース3.1(1h) から Cisco UCS Manager リリース 3.1(2b) へのアップグレード。
この問題が発生した場合は、他のスロットに IOM を移動します。https://tools.cisco.com/bugsearch/bug/CSCvb44879 には、詳細情報が掲載されています。
C シリーズ サーバのファームウェアを Cisco UCSM リリース 2.2(6) から 3.1(2) にアップグレードすると、プラットフォーム コントローラ ハブ(PCH)ストレージ コントローラは(SSDブート ドライブとともに)、UCSM GUI には表示されません。
以前のリリースから Cisco UCS Managerリリース 3.1 にアップグレードするときに、SNMP が自動的に無効になります(有効化されていた場合)。SNMP の状態は、両方のファブリック インターコネクトのアップグレードの完了後に復元されます。アップグレード中、SNMP が自動的に無効になると、すべての SNMP 操作が一時停止します。シスコでは、両方のファブリック インターコネクトのアップグレードが完了してから SNMP 操作を再開することを推奨します。
SNMP の状態は Cisco UCS Manager のアップグレード後に復元されますが、SNMP 操作は両方のファブリック インターコネクトのアップグレードの完了後にのみ実行できます。
Cisco UCS 6200 シリーズ ファブリック インターコネクトのクラスタから Cisco UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクトのクラスタに移行する前に、VSAN ID が 15 以下であることを確認してください。移行中に VSAN ID が 15 を超えている場合、UCS 6332-16UP ファブリック インターコネクト上の FC または FCoE ポートを正しく設定できません。このような状況が発生した場合は、VSAN ID を 15 に減らしてから FC または FCoE ポートの設定に進みます。
(注) | この VSAN ID の制限は、Cisco UCS 6324 ファブリック インターコネクトとは関係ありません。 |
Cisco UCS Manager ソフトウェアのリリース番号は、メジャー リリース識別番号、マイナー リリース識別番号、およびパッチ リリース識別番号で構成されます。マイナー リリース識別番号とパッチ リリース識別番号は、カッコ内に列挙されます。たとえば、ソフトウェア バージョン番号が 3.1(2a) の場合は、次の構成になります。
つまり、これらは 3.1 リリース トレインの最初のマイナー リリースの a パッチを示しています。
メジャー リリース内でのメンテナンス リリースとパッチへのファームウェア アップグレードは、メジャー リリースと同じ方法で行います。
各メンテナンス リリースとパッチの内容の詳細については、最新版のリース ノートを参照してください。
Cisco UCS ドメイン のファームウェアは、アップグレードと同じ方法でダウングレードできます。ファームウェアのアップデート時に選択したパッケージまたはバージョンによって、アップグレードを実行するか、ダウングレードを実行するかが決まります。
Cisco UCS 3260 シャーシを使用した Cisco UCS ドメイン では、Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から以前のリリースにダウングレードする場合、Cisco UCS S3260 シャーシを解放するようにしてください。これは、Cisco UCS S3260 シャーシが、Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) 以降でのみサポートされているためです。
シャーシを解放せずに Cisco UCS Manager リリース 3.1(2) から以前のリリースにダウングレードすると、アップグレードの検証に失敗し、Cisco UCS Manager より、ダウングレード操作を続行する前にシャーシを解放するよう求められます。
ボード コントローラ ファームウェアをダウングレードする必要はありません。
Cisco UCS B シリーズ ブレード サーバのボード コントローラ ファームウェアは、ダウングレードするように設計されていません。システム全体のファームウェア ダウングレード操作を実行する際、「Error: Update failed: Server does not support board controller downgrade」というエラー メッセージが表示された場合は、このエラー メッセージを無視して、システム ファームウェアのダウングレードを続行しても問題ありません。UCS Manager は、ボード コントローラ ファームウェアを自動的にスキップして、他のファームウェア コンポーネントのダウングレードを続行します。
ブレード サーバのボード コントローラ ファームウェア バージョンが、インストール済みソフトウェア バンドルと同じか、または新しいバージョンである必要があります。ボード コントローラ ファームウェアのバージョンが、既存の Cisco UCS 環境で実行されているバージョンよりも新しい場合でも、ソフトウェア マトリックスまたは TAC のサポート範囲には違反しません。
Cisco UCS ドメイン を以前のリリースにダウングレードする場合は、まず、以前のリリースではサポートされていない機能を現在のバージョンからすべて設定解除して、機能しない設定をすべて修正する必要があります。サポートされていない機能を設定解除せずに B、C、または M サーバ バンドルをダウングレードすると、その機能はダウングレードされたリリースで動作しない場合があります。たとえば、[On Next Reboot] メンテナンス ポリシーは、3.1 の B、C、M バンドルでサポートされます。任意のサーバ バンドルをダウングレードすると、このメンテナンス ポリシー オプションは対応するサーバでは動作しません。
以前のリリースでサポートされていないすべての機能を設定解除せずにインフラストラクチャ バンドルをダウングレードしようとすると、ダウングレードに失敗する場合があります。
Cisco UCS Managerリリース 3.1 からリリース 2.5 にダウングレードする前に、接続されているすべてのブレード シャーシ、FEX、またはラック サーバを解放して取り外すことを推奨します。ブレード シャーシ、FEX、またはラック サーバが接続された状態で Cisco UCS Managerリリース 3.1 からリリース 2.5 にダウングレードしないでください。
Cisco UCS Managerリリース 3.1 からリリース 3.0 にダウングレードする前に、接続されている拡張ブレード シャーシを解放して取り外すことを推奨します。拡張ブレード シャーシが接続された状態では Cisco UCS Managerリリース 3.1 からリリース 2.2 にダウングレードしないでください。
Cisco UCS Managerリリース 3.1 から以前のリリースにダウングレードする前に、SNMP を無効にする必要があります。ダウングレード プロセスは、SNMP が無効にされるまで開始されません。
ファームウェアを以前のリリースにダウングレードする必要がある場合は、次の順序で実行することを推奨します。
ダウングレード先のリリースから設定のバックアップを取得します。これは、現在のリリースにアップグレードしたときに作成したバックアップです。
ダウングレード先のリリースでサポートされていない機能を設定解除します。
Full State バックアップ ファイルと All Configuration バックアップ ファイルを作成します。
Cisco UCS Manager をダウングレードします。
erase-config を実行します。
ダウングレード先のリリースから設定のバックアップをインポートします。
(注) | ステップ 5 および 6 は任意です。これらのステップは、既存の設定が使用不能になった場合にのみ実行します。この場合、ステップ 1 またはステップ 3 からコンフィギュレーション バックアップをインポートします。 |
Cisco UCS Central を使用すると、登録されているすべての Cisco UCS ドメインのすべてのファームウェア コンポーネントを管理することができます。
(注) | Cisco UCS Central から Cisco UCS ドメインのファームウェアを管理するには、Cisco UCS Manager でグローバル ファームウェア管理オプションをイネーブルにする必要があります。グローバル ファームウェア管理オプションは、Cisco UCS Manager を Cisco UCS Central に登録するときにイネーブルにできます。また、管理要件に基づいてグローバル管理オプションのオン/オフを切り替えることもできます。 |
Cisco UCS Central から Cisco UCS ドメインの登録を解除しないでください。
Cisco UCS ドメインは、Cisco UCS Central のドメイン グループに管理目的で分類されます。ファームウェアは、ドメイン グループ レベルで各ドメイン グループごとに別個に管理することも、ドメイン グループのルートからドメイン グループ全体に対して管理することもできます。Cisco UCS Central には、次の Cisco UCS ドメイン のファームウェア パッケージを管理するオプションがあります。
機能カタログ:ドメイン グループごとに機能カタログを 1 つ使用します。特定のドメイン グループに登録されたすべての Cisco UCS ドメインによって、ドメイン グループで定義された機能カタログが使用されます。
インフラストラクチャ ファームウェア:ドメイン グループごとにインフラストラクチャ ファームウェア ポリシーを 1 つ使用します。特定のドメイン グループに登録されたすべての Cisco UCS ドメインによって、ドメイン グループで定義された同じインフラストラクチャ ファームウェア バージョンが使用されます。
ホスト ファームウェア:ドメイン グループ内のさまざまなホスト ファームウェア コンポーネントに対して、複数のホスト ファームウェア ポリシーを設定できます。ドメイン グループに登録されている Cisco UCS ドメインでは、グループに定義されているホスト ファームウェア ポリシーを選択できます。Cisco UCS Central には、ドメイン グループのすべての Cisco UCS ドメイン にホスト ファームウェアを同時にグローバルにアップグレードするオプションがあります。
(注) | Cisco UCS Central のファームウェア管理の詳細については、『Cisco UCS Central Administration Guide』および『Cisco UCS Central CLI Reference Manual』の「Firmware Management」の章を参照してください。 |