Cisco IMC コネクタ パックの Cisco UCS Director リリース ノート

Cisco UCS Director

Cisco UCS Director は、 サポート対象のコンピュータ、ネットワーク、ストレージ、および仮想化プラットフォームを、そして Cisco Unified Computing SystemCisco UCS)および Cisco Nexusプラットフォームに基づく業界トップのコンバージド インフラストラクチャ ソリューションを、統一された、高度にセキュアな方法で管理します。Cisco UCS Director は、Cisco UCS を通して、統一されたコンピューティングおよびネットワーク レイヤを拡張し、コンピューティング、ネットワーク、ストレージ、および仮想化のための、総合的な可視性と管理性を備えた、データセンター管理を実現します。詳細については、Cisco.com で Cisco UCS Director を参照してください。

マニュアルの変更履歴

リリース

日付

説明

6.7.3.1

2019 年 11 月 12 日

リリース 6.7.3.1 向けリリース ノートを作成

6.7.4.1

2020 年 6 月 18 日

リリース 6.7.4.1 向けリリース ノートを作成

コネクタ パック

コネクタ パックを使えば、ソフトウェア バージョン全体をアップグレードしなくても、他のコネクタに影響を与えずに、Cisco UCS Director のコネクタ レベル アップグレードを実行できます。Cisco Intersight で Cisco UCS Director を要求した後で、システム管理者は、アップグレードが可能なコネクタ パックの新しいバージョンについての情報を表示できます。ユーザ インターフェイスの上部のヘッダー ウィンドウには、新しいコネクタ パック バージョンが利用可能であることを示すダウンロードのアイコンが表示されます。Cisco UCS Director でコネクタ パックを選択してアップグレードすることができます。

Cisco IMC コネクタ パック

Cisco IMC コネクタ パックを使用すると、ラック サーバ(Cisco UCS Cシリーズ ラック マウント サーバ、Cisco UCS S シリーズ、および Cisco UCS E シリーズサーバ)の設定と保守に必要な手順の一部を自動化できます。ラック サーバをラック アカウントとして Cisco UCS Director に追加する必要があります。その後、Cisco UCS Director でラック サーバの設定を完全に可視化できるようになります。さらに、Cisco UCS Director を使用すれば、ラックマウント サーバの管理と設定が行えます。

コネクタ パックのアップグレード

始める前に

  • Cisco UCS Director のシステム管理者権限を持っている必要があります。

  • Cisco UCS DirectorCisco Intersight で要求されました。デバイスの要求についての詳細は、Cisco Intersight ユーザ インターフェイスの オンライン ヘルプ メニューにある、「デバイスを要求するには?」というタイトルの統合ガイド付きチュートリアルを参照してください。

  • Cisco UCS Director は正常に Cisco Intersight へ接続しました。

  • アップグレードを開始する前に、Cisco UCS Director のスナップショットを作成します。

手順


ステップ 1

ヘッダーで、[新しいアップグレードが利用可能(New Upgrades Available)] をクリックします。

[利用可能なシステム アップグレード(Available System Upgrades)] 画面が表示され、アップグレードで使用可能なすべてのコネクタ パックが、バージョン情報とともに表示されます。ログイン時に、ポップアップ メッセージで [はい(Yes)] をクリックすると、まったく同じアップグレード画面が表示されます。

(注)   

[新しいアップグレードが利用可能(New Upgrades Available)] アイコンは、現在動作中のコネクタ パックの新しいバージョンがアップグレード可能な場合にのみ、表示されます。

ステップ 2

リストからコネクタ パックのチェック ボックスをオンにします。

複数のコネクタ パックのチェック ボックスをオンにできます。

ステップ 3

[Upgrade] をクリックします。

ステップ 4

[Confirm Upgrade] ダイアログ ボックスで、[Yes] をクリックします。

コネクタのバージョンをアップグレードする必要があることを確認した後、検証プロセスが開始されます。検証プロセスが正常に完了した場合、アップグレード プロセスが開始され、[システム アップグレードのステータス(System Upgrade Status)] 画面にアップグレードのステータスが表示されます。アップグレード プロセスが成功した後、[Logout] オプションが有効になっています。

ステップ 5

[ログアウト(Logout)] をクリックします。

すべてのインフラストラクチャ コンポーネントへの変更を含むベース プラットフォームパックをアップグレードすると、すべての Cisco UCS Director サービスが再起動されます。その結果、[ログアウト(Logout)] をクリックした後、画面が数分間応答しないように見えることがありました。すべてのサービスが再起動され、アップグレード プロセスが完了したら、Cisco UCS Director にログインできます。


次のタスク

[管理(Administration)] > [システム(System)] > [コネクタ パックのアップグレード(Connector Pack Upgrades)] を選択すれば、アップグレード レポートを表示できます。この画面から、レポートをダブルクリックして、アップグレード プロセスについての詳細を表示できます。詳細については、「コネクタ パックのアップグレードに関する情報を表示する」を参照してください。

コネクタ パックのアップグレードに関する情報を表示する

手順


ステップ 1

[Administration] > [System] を選択します。

ステップ 2

[システム(System)] ページで、[システムの更新(System Updates)] をクリックします。

アップグレードのリクエスト ID、アップグレードを開始したユーザ、アップグレードの開始時刻と終了時刻、およびアップグレードのステータスといった情報が表示されます。
ステップ 3

コネクタ パックの名前、アップグレードされたバージョン、および以前のバージョンといった詳細を表示するには、コネクタ パックを選択して [View Details] を選択します。

ステップ 4

コネクタ パックのアップグレード プロセスのさまざまな状態を表示するには、[State History] をクリックします。たとえば、アップグレード リクエストを受信、アップグレード プロセスを開始、またはアップグレード プロセスを完了などです。

ステップ 5

コネクタ パックのアップグレード リクエストのライフサイクル全体を表示するには、 [Stages] をクリックします。


リリース 6.7.3.1 の新機能および機能変更

ファームウェア イメージの高速ダウンロードの有効化

コネクタ パックのこのリリース以降では、 Cisco UCS Director でプロキシ サーバを設定すると、ファームウェア イメージのダウンロードを高速化できます。プロキシ サーバを設定するには、[管理 (Administration)] > [システム (System)] > [プロキシ設定 (Proxy Configuration)] を選択します。

ゾーン分割ポリシーの機能拡張

コネクタ パックのこのリリースから、ゾーン分割ポリシーを使用して、Cisco UCS S3260 デュアル Raid コントローラ (S3260 UCS-S3260-DRAID) などのデュアル コントローラをサポートするサーバ上の特定のコントローラ スロットに、物理ドライブを割り当てることができます。ただし、特定のコントローラ スロットを選択することは必須ではありません。特定のコントローラ スロットを選択しない場合、物理ドライブの所有権は、選択したサーバで使用可能な最初のコントローラ スロットに割り当てられます。

RAID ポリシーの機能拡張

RAID ポリシーを設定するために、コネクタ パックのこのリリースで導入された拡張機能は次のとおりです。

  • ポリシーの派生

    • ドライブ セキュリティ

      RAID ポリシーのドライブ セキュリティは、セキュリティ キー ID などのセキュリティ プロパティが、サーバに関連付けられているすべてのコントローラ スロットで共通である場合にのみ取得されます。セキュリティ キー ID がサーバのすべてのコントローラスロットで共通でない場合、ポリシーの派生は失敗します。

    • 仮想ドライブ設定

      • 既存のサーバ設定に基づいて RAID ポリシーを作成する際に、サーバ内のすべてのコントローラ スロットから仮想ドライブが取得され、RAID ポリシーの [仮想ドライブの設定 (Virtual Drives Configuration)] 画面に一覧表示されます。さらに、関連するすべてのディスク グループ ポリシーも作成されます。

  • ポリシーの適用

    ポリシーの適用時に、ドライブ セキュリティ設定がサーバに関連付けられているすべてのコントローラに一般的に適用されます。

    仮想ドライブへのポリシーの適用は、仮想ドライブに関連付けられているディスク グループ ポリシーによって決定されます。ディスク グループにサーバ内の複数のコントローラのスロットが含まれている場合は、[ポリシー適用 (Apply Policy)] アクションが失敗します。ただし、単一の RAID ポリシーには、異なるコントローラに属するディスク グループを持つ仮想ドライブを含めることができます。

    [JBOD/UnConfigured Good の有効化 (Enable JBOD/UnConfigured Good)] 設定が、サーバに関連付けらてているすべてのコントローラに属する未使用のディスクに適用されます。

デバイスの要求ステータスの視覚的な表現

このコネクタ パックのリリース以降、[ラックサーバの概要(Rack Server Summary)] 画面には、Cisco Intersight のラック サーバの要求ステータスが表示されます。[Intersight 要求ラベル(Intersight Claim Status)] という新しいフィールド ラベルが、次のいずれかの値で表示されます。

  • Yes:ラック サーバが Cisco Intersight で要求された場合。

  • No:ラック サーバが Cisco Intersight で要求されていない場合。

  • 該当なし(Not Applicable):ラック サーバで実行されているファームウェア バージョンがバージョン 4.0(2a)より前の場合、またはサーバが Cisco UCS S3260 の場合。

さらに、GetConnector APIの応答出力が拡張され、ラック サーバの要求ステータスと要求されたラック サーバのシリアル番号が表示されるようになりました。Cisco UCS S3260サーバの場合には、応答出力の [シリアル番号(Serial Number)] 属性にシャーシのシリアル番号が表示されます。他のすべてのサーバでは、[シリアル番号(Serial Number)]属性の値としてサーバのシリアル番号が表示されます。

リリース 6.7.4.1 の新機能および機能変更

SFTP ユーザ設定の導入

このリリースから、Cisco UCS Director の SFTP ユーザはパスワードを設定する必要があります。このユーザ設定は、SFTP を使用して Cisco UCS Director にファイルを転送するためのサーバ診断およびテクニカル サポート プロセスで使用されます。この SFTP ユーザ設定は、以前に使用可能だった SCP ユーザ設定機能の置き換えとなります。このリリースをインストールまたはアップグレードした後に、SFTP ユーザのパスワードを設定する必要があります。これを行うには、[管理(Administration)] > [ユーザおよびグループ(Users and Groups)] > [SFTPユーザ設定(SFTP User Configuration)] を選択し、パスワードを入力します。 > >

Cisco UCS Director ベース プラットフォーム コネクタパックのバージョン 6.7.4.1 にアップグレードする場合、SFTP ユーザ設定でサーバ診断およびテクニカルサポート機能を使用するには、Cisco UCS Director IMC コネクタ パックのバージョン6.7.4.1にアップグレードする必要があります。

ラック サーバでの KVM コンソール起動の変更

このリリース以降、ラックサーバの KVM コンソールを起動するプロセスは、サーバで実行されている Cisco IMC のバージョンに応じて変わります。サーバにインストールされている Cisco IMC のバージョンがバージョン 4.1(1.c) より前の場合、[KVMコンソールの起動(Launch KVM Console)] 画面で [送信(Submit)] をクリックすると、kvm.jnlp ファイルがダウンロードされます。このファイルをダブルクリックして、KVM コンソールを起動します。サーバにインストールされている Cisco IMC のバージョンがバージョン 4.1(1.c) 以上の場合、[KVMコンソールの起動(Launch KVM Console)] 画面で [送信(Submit)] をクリックすると、新しいタブにリンクが表示されます。このリンクをクリックして、KVM コンソールクレデンシャルとログインを入力します。

VIC アダプタ ポリシーの強化

このリリース以降の VIC アダプタ ポリシーでは、Cisco IMC Supervisor は、次のアダプタで管理前方誤り訂正 (FEC) モードを設定することができます。

  • Cisco VIC 1455

  • Cisco VIC 1457

  • Cisco VIC 1495

  • Cisco VIC 1497

デフォルトでは、4 個のポートがこれらのアダプタ用に設定されており、削除することはできません。ただし、[管理 FEC (Admin FEC)] モードで設定されたポート数は、選択したアダプタによって異なります。たとえば、Cisco VIC 1497 アダプタでは 2 ポートのみです。したがって、[管理 FEC (Admin FEC)] モードは最初の 2 ポート (ポート 0 およびポート 1) でのみ設定されており、残りのポート (ポート 2 およびポート 3) は無視されます。既存のポリシーでは、このフィールドは [自動 (Auto)] に設定されています。しかし、値を cl91cl74Off に変更できます。


(注)  

cl74オプションは、Cisco VIC 1495 および Cisco VIC 1497 アダプタではサポートされていません。


これらのアダプタに設定されているデフォルトの vNICs と vHBA に加えて、選択したポート チャネルの状態に基づいて追加の vNICs と vHBA を作成できます。


(注)  

アダプタのポート チャネル設定を変更するとき、以前設定したすべての vNIC および vHBA が削除され、設定が工場出荷時のデフォルトに復元されます。


リリース6.7.3.1の未解決の問題

このリリースの未解決の問題は次のとおりです。

不具合 ID

タイトル

CSCvr69031

ポリシーがテンプレートから作成された場合のVICポリシーの問題。

リリース6.7.4.1の未解決の問題

このリリースの未解決の問題は次のとおりです。

不具合 ID

説明

CSCvu46039

ベース プラットフォーム コネクタ パックをバージョン6.7.4.1にアップグレードした後、テクニカルサポートとサーバ診断を受けるには IMC コネクタを 6.7.4.1 にアップグレードする必要があります。

CSCvu65224

IMC コネクタのファームウェア アップグレードの問題

リリース 6.7.3.1 で解決された不具合

このリリースで解決された不具合は次のとおりです。

不具合 ID

タイトル

CSCvr49351

ポリシー タイプとして [Precision Boot Order Policy] を選択すると、ラック サーバの設定タスクが失敗する

CSCvq79458

ラック グループの名前が変更された後、POD の割り当てを解除できない

CSCvp86377

ユーザインターフェイスの HTTP プロキシ設定が機能しない。

CSCvq68812

作成後に「platform-default」に設定された BIOS ポリシーの値

CSCvo83023

CIMC:複数の UCS ラック サーバでのファームウェアのアップグレード:失敗してエラーが発生する

リリース6.7.4.1で解決された問題

このリリースで解決された不具合は次のとおりです。

不具合 ID

タイトル

CSCvt18846

KVM コンソールの起動中にエラーが発生しました

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