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データセンター内の Cisco UCS ドメイン の一部またはすべてを Cisco UCS Central が管理するよう設定できます。
Cisco UCS Central に Cisco UCS ドメイン を管理させる場合、そのドメインを登録する必要があります。登録するときに、Cisco UCS Central と Cisco UCS Manager でそれぞれ管理するポリシー タイプやその他の設定(バックアップやファームウェアなど)を選択する必要があります。Cisco UCS Central によって、登録されたすべての Cisco UCS ドメイン で同じタイプのポリシーおよび設定を管理するか、または登録された各 Cisco UCS ドメイン に異なる設定を行うこともできます。
Cisco UCS Central に Cisco UCS ドメインを登録する前に、以下を実行します。
Cisco UCS Central で登録する各 Cisco UCS ドメイン では、特定のポリシーおよび設定を管理するアプリケーションを選択できます。このポリシー解決は、同じ Cisco UCS Central に登録したすべての Cisco UCS ドメイン で同じである必要はありません。
これらのポリシーおよび設定を解決するには、次のオプションを使用します。
[Local]:ポリシーまたは設定は、Cisco UCS Manager によって決定および管理されます。
[Global]:ポリシーまたは設定は、Cisco UCS Central によって決定および管理されます。
(注) | Cisco UCS Central のポリシー解決オプションは、Cisco UCS Manager のすべてのバージョンでサポートされているわけではありません。使用している Cisco UCS Manager のバージョンがサポートされている最も古いリリースよりも前のバージョンである場合、該当しない場合でも、値がグローバルとしてポリシー解決画面に表示される場合があります。 |
次のテーブルには、Cisco UCS Manager または Cisco UCS Central のいずれかで管理するように選択できるポリシーと設定のリストを示します。
Cisco UCS ドメインを登録するときに、ローカルまたはグローバルの解決のポリシーを設定します。Cisco UCS ドメインの登録時、または登録や設定の変更時の動作は、ドメイン グループ割り当ての有無などのさまざまな要因に応じて異なります。
次の表に、ポリシー タイプ別の予期されるポリシー解決動作を説明します。
ポリシーおよび設定 | Policy Source | Cisco UCS Central 登録時の Cisco UCS Manager での動作 | 登録変更時の Cisco UCS Manager での動作 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
Cisco UCS Central | Cisco UCS Manager |
ドメイン グループの割り当て解除 |
ドメイン グループの割り当て |
ドメイン グループからの割り当て解除 |
Cisco UCS Central からの登録解除 |
|
Call Home |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
SNMP コンフィギュレーション |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
HTTP |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Telnet |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
CIM XML |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
管理インターフェイス モニタリング ポリシー |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
電力割り当てポリシー |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
電力ポリシー(別名 PSU ポリシー) |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
SEL ポリシー |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
認証ドメイン |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
LDAP |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
LDAP プロバイダー グループおよびグループ マップ |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
TACACS(プロバイダー グループを含む) |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
RADIUS(プロバイダー グループを含む) |
該当なし Cisco UCS Manager のみ |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
SSH(読み取り専用) |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
DNS |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
タイム ゾーン |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Web セッション |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Fault |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
コア エクスポート |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Syslog |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
グローバル Backup/Export ポリシー |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Default Authentication |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
コンソール認証 |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカルまたはリモートにできます |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
Roles |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/結合(ローカルがリモートに置き換わる) |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
ロケール - 組織ロケール |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/結合(ローカルがリモートに置き換わる) |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
トラスト ポイント |
ドメイン グループ ルート |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/結合(ローカルがリモートに置き換わる) |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
ファームウェア ダウンロード ポリシー |
ドメイン グループ ルート |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
ID ソーキング ポリシー |
ドメイン グループ ルート |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
ロケール - ドメイン グループ ロケール |
ドメイン グループ ルート |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
該当なし |
インフラストラクチャ ファームウェア パッケージ |
該当なし |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート(リモートが存在する場合) |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
カタログ |
該当なし |
ドメイン グループの割り当て |
ローカル |
ローカル/リモート(リモートが存在する場合) |
最後に確認されたポリシーの状態を維持 |
ローカル ポリシーに変換される |
メンテナンス ポリシー スケジュール ホスト ファームウェア パッケージ |
該当なし |
ドメイン グループの割り当て |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
||
メンテナンス ポリシー スケジュール ホスト ファームウェア パッケージ |
該当なし |
ドメイン グループの割り当て |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
||
メンテナンス ポリシー スケジュール ホスト ファームウェア パッケージ |
該当なし |
ドメイン グループの割り当て |
リモート ポリシーが削除される |
ローカル ポリシーに変換される |
一部のポリシーでは、そのポリシーが含まれている 1 つ以上のサービス プロファイルが更新されたかどうかもポリシー解決の動作に影響します。
次の表に、このようなポリシーで予期されるポリシー解決動作を説明します。
ポリシー(Policy) | Cisco UCS Central 登録時の Cisco UCS Manager での動作 | Cisco UCS Central への登録後に割り当てられるドメイン グループ | |
---|---|---|---|
ドメイン グループの割り当て解除/ドメイン グループの割り当て |
|||
サービス プロファイル未変更 |
サービス プロファイル変更済み |
||
メンテナンス ポリシー |
ローカル |
ローカル。ただしドメイン グループの割り当て時に「デフォルト」ポリシーが更新されます。 |
ローカル/リモート(登録後に「デフォルト」に解決される場合)。 |
スケジュール |
ローカル |
ローカル。ただしドメイン グループの割り当て時に「デフォルト」ポリシーが更新されます。 |
ローカル/リモート(登録後に「デフォルト」に解決される場合)。 |
ホスト ファームウェア パッケージ |
ローカル |
ローカル。ただしドメイン グループの割り当て時に「デフォルト」ポリシーが更新されます。 |
ローカル/リモート(登録後に「デフォルト」に解決される場合)。 |
次の表に、Cisco UCS Manager 用の Cisco UCS リリースと Cisco UCS Central に登録する Cisco UCS ドメイン のインフラストラクチャを示します。記載されているメンテナンス リリースのすべてのパッチがサポートされます。
Cisco UCS Central | Cisco UCS ドメイン |
---|---|
Cisco UCS Central、リリース 1.0(1) |
Cisco UCS Manager、リリース 2.1(1) |
Cisco UCS Manager と Cisco UCS Central の両方において NTP サーバおよび正しいタイム ゾーンを設定し、それらが同期していることを確認します。Cisco UCS ドメインと Cisco UCS Central の日時が同期していないと、登録に失敗する可能性があります。
Cisco UCS ドメイン から Cisco UCS Central を登録解除すると、それ以降 Cisco UCS Manager はグローバル ポリシーの更新を受信しません。
Cisco UCS Central を使用して Cisco UCS ドメインを登録解除および登録した場合の影響の詳細については、「Policy Resolution between Cisco UCS Manager and Cisco UCS Central」を参照してください。
Cisco UCS Manager と Cisco UCS Central の両方において NTP サーバおよび正しいタイム ゾーンを設定し、それらが同期していることを確認します。Cisco UCS ドメインと Cisco UCS Central の日時が同期していないと、登録に失敗する可能性があります。
次に、Cisco UCS ドメイン を Cisco UCS Central に IP アドレス 209.165.200.233 で登録し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # create control-ep policy 209.165.200.233 Shared Secret for Registration: S3cretW0rd! UCS-A /system/control-ep* # commit-buffer UCS-A /system/control-ep #
Cisco UCS Manager と Cisco UCS Central 間でポリシー解決を設定します。
ポリシー解決を設定する前に、Cisco UCS Central に Cisco UCS ドメインを登録する必要があります。
コマンドまたはアクション | 目的 | |
---|---|---|
ステップ 1 | UCS-A# scope system | システム モードを開始します。 |
ステップ 2 | UCS-A /system # scope control-ep policy |
control-ep ポリシー モードを開始します。 |
ステップ 3 | UCS-A/system/control-ep # set backup-policy-ctrl source {local | global} | Full State バックアップ ポリシーおよび All Configuration エクスポート ポリシーが、ローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 4 | UCS-A/system/control-ep # set communication-policy-ctrl source {local | global} | HTTP、CIM XML、Telnet、SNMP、Web セッション制限、管理インターフェイス モニタリング ポリシー設定を、ローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義するかを決定します。 |
ステップ 5 | UCS-A/system/control-ep # set datetime-policy-ctrl source {local | global} | 日付と時刻がローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 6 | UCS-A/system/control-ep # set dns-policy-ctrl source {local | global} | DNS サーバがローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 7 | UCS-A/system/control-ep # set fault-policy-ctrl source {local | global} | グローバル障害ポリシーがローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 8 | UCS-A/system/control-ep # set infra-pack-ctrl source {local | global} | 機能カタログとインフラストラクチャ ファームウェア ポリシーが、ローカルで定義されるかまたは Cisco UCS Central から取得されるかを決定します。 |
ステップ 9 | UCS-A/system/control-ep # set mep-policy-ctrl source {local | global} | 管理対象エンドポイントがローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 10 | UCS-A/system/control-ep # set monitoring-policy-ctrl source {local | global} | Call Home、Syslog、TFTP Core Exporter 設定が、ローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 11 | UCS-A/system/control-ep # set powermgmt-policy-ctrl source {local | global} | 電源管理がローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 12 | UCS-A/system/control-ep # set psu-policy-ctrl source {local | global} | 電源モジュールがローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義されるかを決定します。 |
ステップ 13 | UCS-A/system/control-ep # set security-policy-ctrl source {local | global} | 認証およびネイティブ ドメイン、LDAP、RADIUS、TACACS+、トラスト ポイント、ロケールおよびユーザ ロールをローカルまたは Cisco UCS Central のどちらで定義するかを決定します。 |
ステップ 14 | UCS-A/system/control-ep # commit-buffer | トランザクションをシステムの設定にコミットします。 |
次の例では、Cisco UCS Central に登録されている Cisco UCS ドメインに対するポリシー解決を設定し、トランザクションをコミットします。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope control-ep policy UCS-A /system/control-ep* # set backup-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set communication-policy-ctrl source local UCS-A /system/control-ep* # set datetime-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set dns-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set fault-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set infra-pack-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set mep-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set monitoring-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set powermgmt-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # set psu-policy-ctrl source local UCS-A /system/control-ep* # set security-policy-ctrl source global UCS-A /system/control-ep* # commit-buffer UCS-A /system/control-ep #
Cisco UCS ドメイン から Cisco UCS Central を登録解除すると、それ以降 Cisco UCS Manager はグローバル ポリシーの更新を受信しません。
コマンドまたはアクション | 目的 |
---|
次に、Cisco UCS Central から Cisco UCS ドメインの登録を解除し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # delete control-ep policy UCS-A /system* # commit-buffer UCS-A /system #