- はじめに
- Cisco Unified Computing System の概要
- Cisco UCS Manager の概要
- Cisco UCS Manager CLI の概要
- ファブリック インターコネクトの設定
- ポートおよびポート チャネルの設定
- コミュニケーション サービスの設定
- 認証の設定
- 組織の設定
- ロールベース アクセス コントロールの設定
- DNS サーバの設定
- システム関連ポリシーの設定
- ライセンスの管理
- 仮想インターフェイスの管理
- Cisco UCS Central への Cisco UCS ドメインの登録
- VLANs
- LAN ピン グループの設定
- MAC プールの設定
- Quality of Service の設定
- ネットワーク関連ポリシーの設定
- アップストリーム分離レイヤ 2 ネットワークの設定
- ネームド VSAN の設定
- SAN ピン グループの設定
- WWN プールの設定
- ストレージ関連ポリシーの設定
- ファイバ チャネル ゾーン分割の設定
- サーバ関連プールの設定
- 管理 IP アドレスの設定
- サーバ関連ポリシーの設定
- サーバ ブートの設定
- サービス プロファイル更新の遅延展開
- サービス プロファイル
- ストレージ プロファイルの設定
- Cisco UCS での電源管理
- タイム ゾーンの管理
- シャーシの管理
- ブレード サーバの管理
- ラックマウント サーバの管理
- CIMC セッション管理
- I/O モジュールの管理
- 設定のバックアップと復元
- 失われたパスワードの復旧
Cisco UCS Manager CLI の概要
この章は、次の項で構成されています。
- 管理対象オブジェクト
- コマンド モード
- オブジェクト コマンド
- コマンドの実行
- コマンド履歴
- 保留コマンドのコミット、廃棄、および表示
- CLI に関するオンラインヘルプ
- CLI セッション制限
- Web セッション制限
- ログイン前バナー
管理対象オブジェクト
Cisco UCS は管理対象オブジェクト モデルを使用します。このモデルでは、管理対象オブジェクトは管理可能な物理エンティティまたは論理エンティティを抽象的に表現したものです。たとえば、サーバ、シャーシ、I/O カード、およびプロセッサは、管理対象オブジェクトとして表現される物理エンティティです。また、リソース プール、ユーザ ロール、サービス プロファイル、およびポリシーは、管理対象オブジェクトとして表現される論理エンティティです。
管理対象オブジェクトには関連付けられている設定可能なプロパティが複数存在する場合があります。
コマンド モード
CLI のコマンド モードは階層構造になっており、EXEC モードがこの階層の最高レベルとなります。高いレベルのモードは、低いレベルのモードに分岐します。高いレベルのモードから 1 つ低いレベルのモードに移動するには、create、enter、および scope コマンドを使用します。また、モード階層で 1 つ高いレベルに移動するには、exit コマンドを使用します。
![]() (注) | コマンド モードの大半は管理対象オブジェクトに関連付けられているため、あるオブジェクトと関連付けられているモードにアクセスできるようにするには、まず、そのオブジェクトを作成する必要があります。アクセスするモードに対する管理対象オブジェクトを作成するには、create および enter コマンドを使用します。scope コマンドは、管理対象オブジェクトを作成するものではありません。すでに管理対象オブジェクトが存在するモードにアクセスすることのみ可能です。 |
各モードには、そのモードで入力できるコマンドのセットが含まれています。各モードで使用できるほとんどのコマンドは、関連付けられた管理対象オブジェクトに関係しています。割り当てられたロールとロケールによっては、そのモードで使用できるコマンドのサブセットだけにしかアクセスできないことがありますが、アクセスできないコマンドは非表示にされます。
各モードの CLI プロンプトには、モード階層における現在のモードまでのフルパスが表示されます。これにより、コマンド モード階層での現在位置がわかりやすくなります。また、階層内を移動する必要がある場合には、非常に便利な機能です。
次の表に、主要なコマンド モード、各モードへのアクセスに使用するコマンド、および各モードに関連付けられている CLI プロンプトを示します。
|
モード名 |
アクセスに使用するコマンド |
モード プロンプト |
|---|---|---|
|
EXEC |
任意のモードから top コマンド |
# |
|
アダプタ |
EXEC モードから scope adapter コマンド |
/adapter # |
|
chassis |
EXEC モードから scope chassis コマンド |
/chassis # |
|
イーサネット サーバ |
EXEC モードから scope eth-server コマンド |
/eth-server # |
|
イーサネット アップリンク |
EXEC モードから scope eth-uplink コマンド |
/eth-uplink # |
|
ファブリック インターコネクト |
EXEC モードから scope fabric-interconnect コマンド |
/fabric-interconnect # |
|
ファイバ チャネル アップリンク |
EXEC モードで scope fc-uplink コマンド |
/fc-uplink # |
|
ファームウェア |
EXEC モードから scope firmware コマンド |
/firmware # |
|
ホスト イーサネット インターフェイス |
EXEC モードから scope host-eth-if コマンド |
/host-eth-if # |
|
ホスト ファイバ チャネル インターフェイス |
EXEC モードで scope host-fc-if コマンド |
/host-fc-if # |
|
モニタリング |
EXEC モードから scope monitoring コマンド |
/monitoring # |
|
組織 |
EXEC モードから scope org コマンド |
/org # |
|
security |
EXEC モードから scope security コマンド |
/security # |
|
サーバ |
EXEC モードから scope server コマンド |
/server # |
|
サービス プロファイル |
EXEC モードから scope service-profile コマンド |
/service-profile # |
|
system |
EXEC モードから scope system コマンド |
/system # |
|
仮想 HBA |
EXEC モードから scope vhba コマンド |
/vhba # |
|
仮想 NIC |
EXEC モードから scope vnic コマンド |
/vnic # |
オブジェクト コマンド
scope コマンドは、永続的オブジェクトであるか、ユーザ インスタンス化オブジェクトであるかに関わらず、すべての管理対象オブジェクトで使用できます。その他のコマンドを使用して、ユーザ インスタンス化オブジェクトを作成および管理できます。すべての create object コマンドには、それぞれ対応する delete object コマンドおよび enter object コマンドが存在します。
| コマンド | 動作 |
|---|---|
|
create object |
オブジェクトが作成され、該当する場合、そのコンフィギュレーション モードが開始されます。 |
|
delete object |
エラー メッセージが生成されます。 |
|
enter object |
オブジェクトが作成され、該当する場合、そのコンフィギュレーション モードが開始されます。 |
|
scope object |
エラー メッセージが生成されます。 |
| コマンド | 動作 |
|---|---|
|
create object |
エラー メッセージが生成されます。 |
|
delete object |
オブジェクトが削除されます。 |
|
enter object |
該当する場合、オブジェクトのコンフィギュレーション モードが開始されます。 |
|
scope object |
オブジェクトのコンフィギュレーション モードが開始されます。 |
コマンドの実行
任意のモードで Tab キーを使用すると、コマンドを実行できます。コマンド名の一部を入力して Tab を押すと、コマンド全体が表示されるか、または別のキーワードを選択するか引数値を入力する必要があるところまで表示されます。
コマンド履歴
CLI では、現在のセッションで使用したすべてのコマンドが保存されます。↑キーまたは↓キーを使用すると、これまでに使用したコマンドを 1 つずつ表示できます。↑キーを押すと履歴内の直前のコマンドが、↓キーを押すと履歴内の次のコマンドが表示されます。履歴の最後に到達すると、下矢印キーを押しても次のコマンドが表示されなくなります。
履歴内のすべてのコマンドは、履歴を 1 つずつ表示して目的のコマンドを再度呼び出し、Enter を押すだけでもう一度実行することができます。このコマンドは手動で入力したように表示されます。また、コマンドを再度呼び出した後、Enter を押す前にコマンドを変更することもできます。
保留コマンドのコミット、廃棄、および表示
CLI でコンフィギュレーション コマンドを入力する場合は、commit-buffer コマンドを入力するまで、そのコマンドは適用されません。コミットされるまで、コンフィギュレーション コマンドは保留状態となります。discard-buffer コマンドを入力して廃棄できます。
複数のコマンド モードで保留中の変更を積み重ね、単一の commit-buffer コマンドによりまとめて適用できます。任意のコマンド モードで show configuration pending コマンドを入力すると、保留中のコマンドが表示されます。
![]() (注) | 複数のコマンドをまとめてコミットするのは、アトミック操作ではありません。失敗したコマンドがあっても、成功したコマンドは適用されます。失敗したコマンドはエラー メッセージで報告されます。 |
コマンドが保留中の場合、コマンド プロンプトの前にアスタリスク(*)が表示されます。アスタリスクは、commit-buffer コマンドを入力すると消去されます。
次に、プロンプトがコマンド エントリのプロセス中に変わる例を示します。
switch-1# scope chassis 1 switch-1 /chassis # enable locator-led switch-1 /chassis* # show configuration pending scope chassis 1 + enable locator-led exit switch-1 /chassis* # commit-buffer switch-1 /chassis #
CLI に関するオンラインヘルプ
いつでも ? 文字を入力して、コマンド構文の現在の状態で使用可能なオプションを表示することができます。
プロンプトに何も入力しなかった場合、? と入力すると、現在のモードで使用できるコマンドがすべて表示されます。コマンドの一部を入力した後に ? と入力すると、コマンド構文の現在位置で使用できるキーワードと引数がすべて表示されます。
CLI セッション制限
Cisco UCS Manager は、同時にアクティブにできる CLI セッションの数を合計で 32 セッションに制限します。この値は設定可能です。
Web セッション制限
Web セッション制限は、ある時点における、システムにアクセス可能な Web セッション(GUI と XML の両方)の数を制限するために Cisco UCS Manager によって使用されます。
デフォルトでは、Cisco UCS Manager が許可する同時 Web セッション数は、最大値の 256 に設定されています。
CLI からの Cisco UCS Manager の Web セッション制限の設定
次に、システムで許可される HTTP および HTTPS セッションの最大数を 200 に設定し、トランザクションをコミットする例を示します。
UCS-A# scope system UCS-A /system # scope services UCS-A /system/services # scope web-session-limits UCS-A /system/services/web-session-limits* # set total 200 UCS-A /system/services/web-session-limits* # commit-buffer UCS-A /system/services/web-session-limits #
ログイン前バナー
ログイン前バナーを使用すると、ユーザが Cisco UCS Manager GUI にログインする場合、Cisco UCS Manager は [Create Pre-Login Banner] ダイアログボックスにバナー テキストを表示し、ユーザがダイアログボックスを閉じてからユーザ名とパスワードの入力を求めます。ユーザが Cisco UCS Manager CLI にログインする場合、Cisco UCS Manager はダイアログボックスにバナー テキストを表示し、ユーザがダイアログボックスを閉じてからユーザ名とパスワードの入力を求めます。その後は、ユーザに表示するコピーライト ブロックの上にバナーテキストを繰り返します。
ログイン前バナーの作成
次の例は、ログイン前バナーを作成します。
UCS-A# scope security UCS-A /security # scope banner UCS-A /security/banner # create pre-login-banner UCS-A /security/banner/pre-login-banner* # set message Enter lines one at a time. Enter ENDOFBUF to finish. Press ^C to abort. Enter prelogin banner: >Welcome to UCS System 1 >ENDOFBUF UCS-A /security/banner/pre-login-banner* # commit-buffer UCS-A /security/banner/pre-login-banner #
ログイン前バナーの変更
次に、ログイン前バナーを変更する例を示します。
UCS-A# scope security UCS-A /security # scope banner UCS-A /security/banner # create pre-login-banner UCS-A /security/banner/pre-login-banner* # set message Enter lines one at a time. Enter ENDOFBUF to finish. Press ^C to abort. Enter prelogin banner: Welcome to UCS System 1 ENDOFBUF UCS-A /security/banner/pre-login-banner* # commit-buffer UCS-A /security/banner/pre-login-banner #
ログイン前バナーの削除
| コマンドまたはアクション | 目的 |
|---|
次に、ログイン前バナーを削除する例を示します。
UCS-A# scope security UCS-A /security # scope banner UCS-A /security/banner # delete pre-login-banner UCS-A /security/banner* # commit-buffer UCS-A /security/banner #

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