目次
- Cisco C シリーズ サーバの BIOS のアップグレード
- 概要
- BIOS ファームウェアのアップグレード
- 現在の BIOS バージョンの確認
- Cisco Host Upgrade Utility によるファームウェアのアップグレード
- EFI インターフェイスによる BIOS ファームウェアのアップグレード
- Windows オペレーティング システムでの BIOS ファームウェアのアップグレード
- Linux オペレーティング システムでの BIOS ファームウェアのアップグレード
- iFlash32 ユーティリティの使用
- iFlash 32 ユーティリティのサポート マトリクス
- iFlash32 ユーティリティ コマンド オプション
- iFlash32 ユーティリティのバージョンとビルドの確認
- その他の情報
- 関連資料
- マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
- マニュアルに関するフィードバック
Cisco C シリーズ サーバの BIOS のアップグレード
概要
このマニュアルでは、BIOS ファームウェアおよび Cisco UCS C シリーズ ラックマウント サーバのその他のファームウェアをアップグレードする方法について説明します。
C シリーズ ラックマウント サーバのファームウェアをアップグレードする場合、BIOS と CIMC を同じレベルのリリースで維持することが重要です。これらのコンポーネントはリリースごとに同時にテストされているので、互いのバージョンが一致していないと、予期しないシステム動作が発生する可能性があります。
利用できるアップグレード方法はいくつかありますが、Cisco Host Upgrade Utility(HUU)の使用を強く推奨します。このユーティリティは、BIOS、CIMC、およびその他のファームウェアを互換性のあるレベルにアップグレードするうえで効果的です。また、HUU を使用して、破損した BIOS を回復することもできます。このユーティリティの詳細については「Cisco Host Upgrade Utility によるファームウェアのアップグレード」を参照してください。
HUU を使用して、リリース 1.2 以降の CIMC ファームウェアおよび BIOS ファームウェアを更新できます。リリース 1.0 または 1.1 を実行しているサーバでは、HUU を使用できません。このような場合は、このマニュアルに記載された他の BIOS アップグレード方法を使用して、BIOS と CIMC を別々にアップグレードする必要があります。これらのコンポーネントを別々にアップグレードする場合は、次の順序で手順を実行します。
GUI または CLI を使用して CIMC をアップグレードします。
このマニュアルで説明しているアップグレード方法のいずれかを使用して BIOS をアップグレードします。この時点ではサーバをリブートしないでください。
(注)
EFI シェルで iFlash32 ユーティリティを使用することを推奨します。
GUI または CLI を使用して CIMC をアクティブにします。
2 分以上経過した後でサーバをリブートします。
CIMC をアップグレードしてアクティブにする手順については、次のマニュアルのいずれかを参照してください:
『Cisco UCS C-Series Servers Integrated Management Controller GUI Configuration Guide』
『Cisco UCS C-Series Servers Integrated Management Controller CLI Configuration Guide』
これらのマニュアルは、次の URL に用意されています。
注意
BIOS をアップグレードする場合は、CIMC ファームウェアも同じバージョンにアップグレードする必要があります。このようにアップグレードしないと、サーバがブートしなくなります。BIOS と CIMC のファームウェアが一致するまでサーバの電源をオフにしないでください。この状態でオフにすると、サーバが起動しなくなります。
注意
2 つ以上のリリース バージョンにわたるアップグレードを一度に実行しないことを強く推奨します。たとえば、現在のバージョンがリリース 1.0 の場合、リリース 1.3 に直接アップグレードしないでください。まずリリース 1.2 にアップグレードしてから、リリース 1.3 にアップグレードするようにします。
BIOS ファームウェアのアップグレード
この項では、次のトピックについて取り上げます。
現在の BIOS バージョンの確認
BIOS の現在のバージョンおよびビルド番号を確認するには、次の 2 つの方法があります。
サーバのブートアップ時に F2 を押して BIOS セットアップ ユーティリティを開き、メイン ページの一覧を見ます。
実行中の EFI シェル、Windows OS、または Linux OS 内から、iFlash32 コマンドに -i オプションを付けて使用します。iFlash32 コマンドの使用の詳細については、「iFlash32 ユーティリティ コマンド オプション」を参照してください。
Cisco Host Upgrade Utility によるファームウェアのアップグレード
(注)
可能なかぎり、このガイドで説明している他のアップグレード方法ではなく、ここで説明しているアップグレード方法を使用することを推奨します。
シスコは、Cisco Host Upgrade Utility(HUU)を提供しています。これは、BIOS、CIMC、LOM、LSI ストレージ コントローラ、Cisco UCS P81E 仮想インターフェイス カード、および選択した PCIe アダプタのファームウェアを互換性のあるレベルへアップグレードするために役立ちます。また、HUU を使用して、破損した BIOS を回復することもできます。
使用しているサーバ モデルに適合した互換性のあるファームウェア レベルは、Cisco Host Upgrade Utility の ISO ディスク イメージ ファイルに記述されています。
このユーティリティを使用するには、まず『Cisco Host Upgrade Utility Quick Start Guide』を参照してください。このガイドでは、このユーティリティの ISO ファイルをダウンロードして使用する方法を説明しています。次の URL で、目的のファームウェア バージョンに適合するガイドを以下から選択します。
http://www.cisco.com/en/US/products/ps10493/products_user_guide_list.html
EFI インターフェイスによる BIOS ファームウェアのアップグレード
手順
Windows オペレーティング システムでの BIOS ファームウェアのアップグレード
手順実行中の Windows ホスト OS から BIOS ファームウェアを更新する手順は次のとおりです。
(注)
この手順で使用する iFlash32 ユーティリティは、バージョン 1.1、ビルド 3 以降であることが必要です。このユーティリティは、BIOS ファームウェア更新パッケージに付属しています。「iFlash32 ユーティリティのバージョンとビルドの確認」を参照してください。
ステップ 1 Windows ホスト OS がインストールされているハード ドライブを使ってサーバをブートします。 ステップ 2 Windows_x86 または Windows_x64 および使用しているサーバに対応する BIOS 更新パッケージを Cisco.com からダウンロードして、サーバのホスト OS 上の一時フォルダに保存して展開します。
(注) サーバ モデルによっては、互換性のない BIOS バージョンを更新できないようにするために、uefi フォルダにセキュリティ カタログ(.cat)ファイルが収録されています。
使用しているサーバに適合するダウンロードを探し出すには、次の URL にアクセスして [Unified Computing] をクリックし、ログインします。続いて [Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers] をクリックし、使用しているサーバをリストから選択します。
http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html
(注) サーバにブラウザをインストールしていない場合は、別のコンピュータにパッケージをダウンロードしてから、USB メモリを使用してファイルを転送してもかまいません。この方法を使用する場合は、展開した Win32 フォルダまたは x64 フォルダのコンテンツを USB メモリのルート ディレクトリにコピーしてから、サーバの USB ポートにその USB メモリを挿入します。サーバ モデルによっては、互換性のない BIOS バージョンを更新できないようにするために、それぞれのフォルダにセキュリティ カタログ(.cat)ファイルが収録されています。
ステップ 3 BIOS 更新ドライバ(flashud.sys)を OS 環境にインストールします。
ステップ 4 OS 内のコマンド プロンプトで次のコマンドとオプションを入力し、iFlash32 ユーティリティを使って非インタラクティブ モードでシステム BIOS を更新します。 iflash32 /u [BIOS file name] /ni
使用可能なオプションの詳細については、「iFlash32 ユーティリティ コマンド オプション」の項を参照してください。
ステップ 5 サーバを再起動して更新を完了します。
Linux オペレーティング システムでの BIOS ファームウェアのアップグレード
手順実行中の Linux ホスト OS から BIOS ファームウェアを更新する手順は次のとおりです。
(注)
この手順で使用する iFlash32 ユーティリティは、バージョン 1.1、ビルド 3 以降であることが必要です。このユーティリティは、BIOS ファームウェア更新パッケージに付属しています。「iFlash32 ユーティリティのバージョンとビルドの確認」を参照してください。
ステップ 1 Linux ホスト OS がインストールされているハード ドライブを使ってサーバをブートします。 ステップ 2 Linux および使用しているサーバに対応する BIOS 更新パッケージを Cisco.com からダウンロードして、サーバのホスト OS 上の一時フォルダに保存して展開します。
(注) サーバ モデルによっては、互換性のない BIOS バージョンを更新できないようにするために、uefi フォルダにセキュリティ カタログ(.cat)ファイルが収録されています。
使用しているサーバに適合するダウンロードを探し出すには、次の URL にアクセスして [Unified Computing] をクリックし、ログインします。続いて [Cisco UCS C-Series Rack-Mount Servers] をクリックし、使用しているサーバをリストから選択します。
http://www.cisco.com/cisco/software/navigator.html
(注) サーバにブラウザをインストールしていない場合は、別のコンピュータにパッケージをダウンロードしてから、USB メモリを使用してファイルを転送してもかまいません。この方法を使用する場合は、展開した Linux フォルダのコンテンツを USB メモリのルート ディレクトリにコピーしてから、サーバの USB ポートにその USB メモリを挿入します。サーバ モデルによっては、互換性のない BIOS バージョンを更新できないようにするために、このフォルダにセキュリティ カタログ(.cat)ファイルが収録されています。
ステップ 3 BIOS 更新パッケージが保存されているフォルダにディレクトリを変更します。
ステップ 4 次のコマンドとオプションを入力し、iFlash32 ユーティリティを実行してシステム BIOS を非インタラクティブ モードで更新します。 iflash32 - ./iflash32 -u -ni [BIOS file name].cap
使用可能なオプションの詳細については、「iFlash32 ユーティリティ コマンド オプション」の項を参照してください。
ステップ 5 サーバを再起動して更新を完了します。
iFlash32 ユーティリティの使用
この項では、次のトピックについて取り上げます。
iFlash32 ユーティリティ コマンド オプション
iFlash32 ユーティリティのバージョンとビルドの確認
手順
その他の情報
マニュアルの入手方法およびテクニカル サポート
マニュアルの入手方法、テクニカル サポート、その他の有用な情報について、毎月更新される『What's New in Cisco Product Documentation』を参照してください。シスコの新規および改訂版の技術マニュアルの一覧も示されています。
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