Cisco UCS C シリーズサーバと Cisco UCS Manager 4.1 の統合ガイド

直接接続モード

リリース 3.1 以降、Cisco UCS Manager は、C シリーズラックマウントサーバをファブリックインターコネクトに直接接続するためのオプションをサポートしています。ファブリックエクステンダは不要です。このオプションを使用すれば、管理トラフィックとデータトラフィックの両方に単一のケーブルを使用して、Cisco UCS Manager で C シリーズラックマウントサーバを管理できます。

（注）

FI とサーバを接続した後でサーバが検出されたときは、Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降で使用可能な C シリーズソフトウェアバンドルを必ず更新します。

10G 接続で Cisco VIC 1385 および 1387 を使用している場合は、40G から 10G QSFP へのコンバータが必要になりますが、4 X 10 ブレークアウト Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブルおよび 4 X 10 アクティブ光ケーブル（OAC）を使用することはできません。

直接接続モードを使用する場合は、すべての Cisco UCS 管理対象アダプタを、ファブリックインターコネクトのサーバポートに接続する必要があります。Cisco UCS Manager との直接接続モードでの統合の要件に一覧表示されているサーバファームウェアを使用していることを確認してください。使用していない場合は、サーバファームウェアをアップグレードしてから、サーバを Cisco UCS Manager と統合してください。C シリーズサーバのファームウェアのアップグレードを参照してください。

VIF の拡張性

ファブリックインターコネクトに直接接続されているサーバの各アダプタで許可される仮想インターフェイスの最大数については、次のマニュアルを参照してください。

『Cisco UCS Configuration Limits for Cisco UCS Manager Guide』

Cisco UCS Manager との直接接続モードでの統合の要件

クラスタセットアップの要件

クラスタセットアップで、C シリーズラックマウントサーバと Cisco UCS Manager の直接接続の統合を作成するには、次の製品が必要です。

Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降を実行している Cisco UCS システム。

次の表に記載されているサポート対象の Cisco UCS C シリーズサーバのいずれかと対応する CIMC のリリースバージョン。

表 1. 直接接続モードの統合に最低限必要な CIMC、BIOS、UCS Manager のバージョン
サーバ	CIMC	BIOS	UCS Manager
Cisco UCS C22 M3 サーバ	1.4(6)	1.4.7a	2.1(2a)
Cisco UCS C24 M3 サーバ	1.4(6)	1.4.7a	2.1(2a)
Cisco UCS C220 M3 サーバ	1.4(6)	1.4.7a	2.1(2a)
Cisco UCS C240 M3 サーバ	1.4(6)	1.4.7a	2.1(2a)
Cisco UCS C420 M3 サーバ	1.4(7)	1.4.8	2.1(2a)
Cisco UCS C220 M4 サーバ（2.2.3 以降が必要）	2.0(3d)	2.0.3	2.2(3a)
Cisco UCS C240 M4 サーバ（2.2.3 以降が必要）	2.0(3d)	2.0.3	2.2(3a)
Cisco UCS C460 M4 サーバ	1.5(7a)	1.5.7	2.2(2a)
Cisco UCS C220 M5 サーバ	3.1.1d	3.1.1i.0	3.2(1d)
Cisco UCS C240 M5 サーバ	3.1.1d	3.1.1h.0	3.2(1d)
Cisco UCS C240SD M5サーバ	4.1(2)	4.1(2)	4.1(2)
Cisco UCS C125 M5 サーバ	4.0(1a)	4.0(1a)	4.0(1a)
Cisco UCS C480 M5 サーバ	3.1(2b)	3.1.2a.0	3.2(2b)
Cisco UCS C480 M5 ML サーバ	4.0(2a)	4.0(2a)	4.0(2a)

（注）

サーバの場合は、MLOM または VIC を使用して、SingleConnect または直接接続モードで Cisco UCS Manager と統合できます。

Cisco UCS C125 M5 サーバMLOM をサポートしていません。Cisco UCS C125 M5 サーバはスロット 2 のみで、VIC カードを配置する必要があります。

接続アダプタは、次のように選択されます。

MLOM のみ：サーバに MLOM のみ搭載されている場合、接続アダプタはデフォルトで MLOM です。
MLOM および VIC アダプタ：:MLOM がデフォルトの接続アダプタです。
MLOM なし：
- Cisco UCS C220 M4 の場合は、直接接続統合用に Riser1（スロット 1）に VIC を装着する必要があります。
- Cisco UCS C240 M4 の場合は、直接接続統合のために、スロット 1、2、4、または 5 のいずれかに VIC を装着できます。

（注）

VIC アダプタを使用する場合、統合用に 40 GB の接続を使用するには、MLOM を必ず取り外してください。

（注）

MLOM および VIC なし：SingleConnect も直接接続もサポートされません。

重要

サーバには、Cisco UCS VIC 1225、Cisco VIC 1227 、Cisco VIC 1385、Cisco VIC 1387 MLOM、Cisco VIC 1455 または Cisco VIC 1457 MLOM または Cisco VIC 1495 または Cisco VIC 1497 MLOMを装着する必要があります。Cisco UCS VIC 1225 または Cisco VIC 1227 のファームウェアおよびブートローダのバージョンは次の通りです。

推奨：2.1(0.457a)
最小限の要件：2.1(0.367e)

Cisco UCS VIC 1385 および 1387 MLOM の場合：

推奨：4.1.1a
最小限：4.1.1a

Cisco UCS VIC 1455 および 1457 MLOM：

推奨 5.0(1a) 以降

Cisco UCS VIC 1495 および 1497 MLOM の場合:

5.0(2a) 以降を推奨

Cisco UCS 1225、、Cisco UCS 1227、Cisco UCS 1385、Cisco UCS 1387、Cisco UCS 1455、および Cisco UCS 1457 、Cisco UCS 1495、および Cisco UCS 1497 VIC もまた直接接続をサポートしています。Cisco UCS VIC を使用して直接接続している場合は、次の表に記載されているスロットのいずれかにカードを挿入してください。

表 2. 直接接続統合用の Cisco VIC スロット

サーバ

PCIe スロット

Cisco UCS C22 M3 サーバ

1

Cisco UCS C24 M3 サーバ

1

Cisco UCS C220 M3 サーバ

1

Cisco UCS C240 M3 サーバ

2

Cisco UCS C420 M3 サーバ

4

Cisco UCS C220 M4 サーバ

MLOM、1

Cisco UCS C240 M4 サーバ

MLOM、1、2、4、5

（注）

スロット 2 および 5 に GPU が装着されている場合、スロット 1 および 4 に VIC を配置します。

Cisco UCS C460 M4 サーバ

4、9、5、10

Cisco UCS C220 M5 サーバ

MLOM、1

Cisco UCS C240 M5 サーバ

MLOM、1、2、4、5

（注）

スロット 2 および 5 に GPU が装着されている場合、スロット 1 および 4 に VIC を配置します。

スロットの組み合わせについては、Cisco UCS Manager Management for Mixed VIC Set-up in C240 M5 Server を参照してください。

Cisco UCS C240SD M5サーバ

MLOM、1、2

Cisco UCS C125 M5 サーバ

2

Cisco UCS C480 M5 サーバ

1、2

Cisco UCS C480 M5 ML サーバ

11、12

Cisco UCS 6400 シリーズファブリックインターコネクトCisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 シリーズ FI ポートはサーバポートとして設定する必要があります。
1 枚のカードに対して、少なくとも 2 本の 10 Gb Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル。
25G および 40G アダプタに接続する 25G ケーブルと 40G SFP ケーブル

非クラスタセットアップの要件

Cisco UCS Manager および C シリーズラックマウントサーバとともに、非クラスタセットアップでサーバを統合する場合は、次のコンポーネントが必要です。

Cisco UCS 6400 シリーズファブリックインターコネクト、Cisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 シリーズ FI X 1。ポートはサーバポートとして設定する必要があります。
カードごとに、少なくとも 1 本の 10 Gb SFP ケーブル。両方のポートから同じ FI にカードを接続することはできません。

混合 VIC セットアップ用 Cisco UCS Manager 管理

Cisco UCS Manager は、Cisco UCS M5 サーバおよび混合 VIC カードによるセットアップを完全にはサポートしていません。

表 3. Cisco UCS Manager 管理
スロット	Cisco UCS Manager 管理
MLOM のみ。	MLOM がデフォルトの接続アダプタです。
MLOM アダプタと VIC アダプタの両方。	MLOM がデフォルトの接続アダプタです。
VIC アダプタのみ。MLOM はなし。	VIC アダプタは、単一接続または直接接続統合用にスロット 1 に取り付けることができます。

Cisco UCS Manager Management for Mixed VIC Set-up in C240 M5 Server

Cisco UCS Manager は、Cisco UCS C240 M5 サーバおよび混合 VIC カードのによるセットアップを完全にはサポートしていません。

表 4. Cisco UCS Manager 管理
スロット	Cisco UCS Manager 管理
スロット 1 およびスロット 2 の両方が使用されています。スロット 1：Cisco VIC 1455 スロット 2：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager はスロット 2 のみを検出します。
スロット 1 およびスロット 2 の両方が使用されています。スロット 1：Cisco VIC カードまたは Cisco VIC 1455 以外のサードパーティ製のアダプタスロット 2：Cisco VIC 1455	Cisco UCS Manager は両方のスロットを検出します。
スロット 1 およびスロット 2 の両方が使用されています。スロット 1：Cisco VIC カードまたは Cisco VIC 1455 以外のサードパーティ製のアダプタスロット 2：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager は両方のスロットを検出します。
1 つのスロットのみ使用されています。スロット 1：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタまたはスロット 2：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager はどちらのスロットが使用されているか検出します。
スロット 4 およびスロット 5 の両方が使用されています。スロット 4：Cisco VIC 1455 スロット 5：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager はスロット 5 のみを検出します。
スロット 4 およびスロット 5 の両方が使用されています。スロット 4：Cisco VIC カードまたは Cisco VIC 1455 以外のサードパーティ製のアダプタスロット 5：Cisco VIC 1455	Cisco UCS Manager は両方のスロットを検出します。
スロット 4 およびスロット 5 の両方が使用されています。スロット 4：Cisco VIC カードまたは Cisco VIC 1455 以外のサードパーティ製のアダプタスロット 5：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager は両方のスロットを検出します。
1 つのスロットのみ使用されています。スロット 4：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタまたはスロット 5：Cisco VIC カードまたはサードパーティ製のアダプタ	Cisco UCS Manager はどちらのスロットが使用されているか検出します。

管理接続ポリシーと接続モード

Cisco UCS ドメインの C シリーズラックマウントサーバに対する物理接続を確立する場合は、Cisco UCS Manager GUI または Cisco UCS Manager CLI で接続モードと管理ポリシーを指定する必要があります。管理ポリシーは、接続されているすべての C シリーズラックマウントサーバに対してグローバルです。接続モードにより、Cisco UCS Manager でのラックサーバの検出方法が決まります。

ラックサーバには、次のいずれかの接続ポリシーを指定できます。

自動確認：これは C シリーズラックマウントサーバに推奨されるデフォルトの接続モードです。接続モードが自動確認の場合、Cisco UCS Manager は、物理接続が確立されるとすぐにラックサーバを検出し、指定された管理ポリシーに基づいてサーバの管理を開始します。
ユーザー確認：接続モードがユーザー確認の場合、物理接続を確立後、手動で接続を確認し、Cisco UCS Manager GUI または Cisco UCS Manager CLI で接続モードを指定して、検出を開始する必要があります。Cisco UCS Manager は、ユーザーが接続モードを指定するまで、C シリーズラックマウントサーバの検出を開始しません。詳細な手順については、接続モードの手動認識：GUI または接続モードの手動認識：CLIを参照してください。

（注）

Cisco UCS Manager によってラックサーバが検出され、管理されている場合、1 台の C シリーズラックマウントサーバの既存の接続モードを変更するには、そのサーバを停止してから再起動して、新しい接続モードを指定する必要があります。Cisco UCS Manager は、その時初めて、新しい接続モードでサーバを検出できるようになります。

C シリーズサーバと Cisco UCS ドメインとのクラスタセットアップでの接続

始める前に

重要	Cisco UCS Manager と統合するには、サーバの Cisco IMC が工場出荷時の設定に設定されていることを確認してください。

FI ポートがサーバポートとして設定されていることを確認します。設定されていない場合は、Cisco UCS Manager GUI を使用して、サーバポートとして再設定します。
サーバを接続する前に、Cisco UCS Manager との統合用の正しいスロットに Cisco UCS VIC が装着されていることを確認します。カードが正しいスロットに装着されていない場合、サーバの直接接続管理を有効にできません。

手順

ステップ 1

ラックにサーバを設置します。使用しているサーバの『Install and Upgrade Guide』を参照してください。インストールガイドは、次の URL から入手できます。Install and Upgrade Guides

ステップ 2

FI でサーバポートを設定します。

ステップ 3

Cisco UCS VIC アダプタからのパスを FI のサーバポートに接続します。

サーバと FI A の 1 つのポートの間をサポートされている 1 本の SFP ケーブルで接続します。FI A の任意のポートを使用できますが、サーバトラフィックに対応可能なポートである必要があります。

VIC から 1 本のケーブルを 1 枚のカードの FI に接続します。両方のポートを同じ FI に接続することはできません。

サーバと FI Bの 1 つのポートの間をサポートされている 1 本の SFP ケーブルで接続します。FI B の任意のポートを使用できますが、サーバトラフィックに対応可能なポートである必要があります。

（注）

アップリンクで SFP タイプを混在使用しないでください。混在させると、「Discovery Failed」エラーが表示されます。
C シリーズの統合のネットワークトポロジとケーブル接続の詳細については、「ネットワークトポロジとサポート対象ケーブル」の項を参照してください。

ステップ 4

電源コードをサーバの各電源装置に接続し、次に接地された AC 電源コンセントにコードを接続します。

電源を入れるとサーバディスカバリが開始されます。

直接接続モードのクラスタセットアップの物理的な接続の図

次の図は、C シリーズラックマウントサーバと Cisco UCS ドメイン、Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降との直接接続モードの物理接続の例を示しています。次の図は、C シリーズラックマウントサーバと Cisco UCS Manager を統合する場合の配線構成を示しています。ゴールドで示されたパスでは、管理トラフィックとデータトラフィックの両方が伝送されます。

C シリーズラックマウントサーバ上の Cisco IMC は、最初のアダプタを管理およびデータ接続に使用し、2 番目のアダプタをデータ接続にのみ使用します。ラックサーバ上のすべての仮想インターフェイスは、両方のファブリックインターコネクトアダプタに接続する必要があります。異なる構成では、特定の設定が必要です。詳細な手順については、該当する『C シリーズインストールガイド』の「直接接続モードクラスタ設定の物理接続の図」の項に記載されている情報を使用してください。

次の図は、UCS Manager とデュアル Cisco VIC アダプタを持つ C シリーズラックマウントサーバを統合する場合の配線構成を示しています。最初のアダプタは管理専用として構成可能で、2 番目のアダプタはデータトラフィックのみとして構成できます。金色のパスは管理を伝送し、赤色のパスはデータトラフィックを伝送します。

異なるサーバでは、管理用に異なるスロット位置が必要です。適切な C シリーズラックサーバの仕様書を参照して、ネットワーク通信サービスインターフェイスプロトコルサポート (NCSI) を持つスロットを見つけ、管理として使用します。

次の図は、Cisco UCS VIC 1455 に記載されています。ポートの接続は、Cisco UCS VIC 1457 でも同じです。

図 3. Cisco VIC 1455 との直接接続の配線構成 (4 ポートリンク)

図 4. Cisco VIC 1455 との直接接続の配線構成 (2 ポートリンク)

（注）

ポート 1 とポート 2 (3 および 4) の間の接続は内部ポートチャネルを形成するため、ポート 1 および 3 が使用されます。

注意	ポート 1 をファブリックインターコネクト A、ポート 2 をファブリックインターコネクト B に接続しないでください。ポート 1 および 3 のみを使用してください。ポート 1 とポート 2 のみを使用すると、検出や設定に失敗します。

XGb は 40 ギガビットイーサネット接続または 10 ギガビットイーサネット接続を表します。10 ギガビットイーサネットの場合、次のケーブルが使用されます。

4 X 10 ブレークアウト Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル
4 X 10 アクティブ光ケーブル（OAC）
Qualified Security Assessor（QSA）モジュールを使用する 10G Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル


1	Cisco UCS 6400 シリーズファブリックインターコネクトまたは Cisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 FI（ファブリック A）	3	C シリーズラックマウントサーバ
2	Cisco UCS 6400 シリーズファブリックインターコネクトまたは Cisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 FI（ファブリック B）	4	サポート対象 PCIe スロット内の Cisco UCS VIC

C シリーズサーバと UCS ドメインとの非クラスタセットアップでの接続

非クラスタセットアップで、C シリーズサーバと UCS ドメインを接続する場合は、C シリーズサーバと Cisco UCS ドメインとのクラスタセットアップでの接続で説明されているのと同じ手順を実行します。ただし、クラスタセットアップのように、2 つの FI を使用して 2 本のケーブルを接続する代わりに、1 つの FI と 1 本のケーブルのみをアダプタに接続します。

（注）

XGb は 40 ギガビットイーサネット接続または 10 ギガビットイーサネット接続を表します。10 ギガビットイーサネットの場合、次のケーブルが使用されます。

4 X 10 ブレークアウト Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル
4 X 10 アクティブ光ケーブル（OAC）
Qualified Security Assessor（QSA）モジュールを使用する 10G Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル


1 Cisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 FI（ファブリック A）		2	C シリーズラックマウントサーバ
1 Cisco UCS 6200 シリーズまたは 6300 FI（ファブリック A）		3	サポート対象 PCIe スロット内の Cisco VIC。

Physical Connectivity Illustrations for Direct Connect Mode Non-Cluster Setup

次の図は、C シリーズラックマウントサーバと Cisco UCS ドメイン、Cisco UCS Manager リリース 3.1 以降との直接接続モードの物理接続の例を示しています。次の図は、C シリーズラックマウントサーバと Cisco UCS Manager を統合する場合の配線構成を示しています。ゴールドで示されたパスでは、管理トラフィックとデータトラフィックの両方が伝送されます。

次の図は、Cisco UCS VIC 1455 に記載されています。ポートの接続は、Cisco UCS VIC 1457 でも同じです。

図 6. Cisco VIC 1455/1457 (単一ケーブル構成) との直接接続の配線構成

図 7. Cisco VIC 1455/1457 (デュアルケーブル構成) との直接接続の配線構成

XGb は 40 ギガビットイーサネット接続または 10 ギガビットイーサネット接続を表します。10 ギガビットイーサネットの場合、次のケーブルが使用されます。

4 X 10 ブレークアウト Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル
4 X 10 アクティブ光ケーブル（OAC）
Qualified Security Assessor（QSA）モジュールを使用する 10G Small Form-Factor Pluggable（SFP）ケーブル

SingleConnect から直接接続モードへの C シリーズサーバの移行

この移行手順を実行する前に、Cisco UCS Manager GUI の [Global Policies] ページで、[Rack Discovery Policy] と [Rack Management Connection Policies] を [Immediate] や [Auto Acknowledge] などのデフォルトに設定してください。そうすることで、サーバを FI に直接接続すると、すぐにそのサーバが検出され、ユーザの操作を待たずに、Cisco UCS Manager によるサーバの管理が開始されます。

注意	SingleConnect FEX 接続から直接接続への移行は、中断の生じるプロセスです。この移行は、スケジュールされた停止時間内に行ってください。この手順は、完了するまで 15 ~ 20 分かかる場合があります。

手順

ステップ 1	FI でサーバポートを設定します。
ステップ 2	FEX からケーブルを外して、ファブリックインターコネクトで設定されたサーバポートに接続します。
ステップ 3	Cisco UCS Manager GUI でサーバを右クリックして、ポップアップメニューから [Recover Server] または [Server Maintenance] を選択します。
ステップ 4	[Re-acknowledge] クリックして、[OK] を選択します。これでサーバが再起動します。

サーバを再起動したら、通常の運用を再開できます。

デュアルワイヤ管理から直接接続モードへの C シリーズサーバの移行

この移行手順を実行する前に、Cisco UCS Manager GUI の [Global Policies] ページで、[Rack Discovery Policy] と [Rack Management Connection Policies] を [Immediate] や [Auto Acknowledge] などのデフォルトに設定してください。そうすることで、サーバを FI に直接接続すると、すぐにそのサーバが検出され、ユーザの操作を待たずに、Cisco UCS Manager によるサーバの管理が開始されます。

注意	デュアルワイヤ FEX 接続から直接接続への移行は、中断の生じるプロセスです。この移行は、スケジュールされた停止時間内に行ってください。この手順は、完了するまで 15 ~ 20 分かかる場合があります。移行を実行する前にサーバを停止する必要があります。

デュアルワイヤ管理モードで接続されているサーバに対して直接接続モードを有効にするには、アダプタを変更する必要があります。アダプタを変更すると、ベアメタル Windows システムの PCIe の番号付けに影響を与えることがあります。OS にリストされているアダプタを変更すると、それらはアダプタ 3 と 4 になります。スタティックアドレスを使用している場合は、サーバから前のアダプタを取り外す必要があります。詳細については、http://support.microsoft.com/kb/269155を参照してください。

手順

ステップ 1	FI でサーバポートを設定します。
ステップ 2	サーバの稼働を中止する。
ステップ 3	Cisco UCS VIC 1225、Cisco UCS VIC 1227、Cisco UCS VIC 1385、または Cisco UCS VIC 1455 を使用していない場合は、サーバで Cisco UCS VIC を物理的に変更します。サーバの背面から、電源ケーブル、Management LOM と SFP Twinax 接続ケーブルを外します。サーバをスライドしてラックから外し、上部カバーを取り外します。 PCIe ライザカードをスロットから外し、既存のアダプタを取り外して、Cisco UCS VIC 1225 を装着します。 PCIe ライザカードをスロットに再度装着し、上部カバーをサーバに戻し、サーバを押してラックに戻します。（任意）デュアルワイヤモードで、FEX をサーバに接続する必要がなくなった場合は、FEX を Cisco UCS Manager から外し、電源を入れて、ラックサーバから FEX を取り外します。
ステップ 4	Cisco VIC のポートから FI のポートに SFP Twinax ケーブルを接続します。
ステップ 5	サーバに電源ケーブルを再度接続します。 CIMC がスタンバイになるので、サーバの電源を入れる必要はありません。

次のタスク

Cisco UCS Manager GUI からサーバを再コミッションします。再起動が完了すると、サーバが運用可能になり、サービスプロファイルをサーバに適用できます。

統合後の Cisco UCS Manager でのラックマウント型サーバの管理

Cisco UCS ドメインと統合されているすべてのラックマウントサーバを、Cisco UCS Manager によって管理し、モニタリングできます。統合後は、ラックマウントサーバの管理タスクはすべて Cisco UCS Manager GUI または Cisco UCS Manager CLI のサービスプロファイルからのみ実行します。Cisco UCS Manager によるサーバの管理を開始すると、C シリーズラックマウントサーバ Cisco IMC は使用できなくなります。

Cisco UCS Manager は、検出された各ラックマウントサーバに関する情報、エラー、および障害を提供します。

Cisco UCS Manager からの C シリーズラックマウントサーバ C-Series Rack-Mount Servers の管理の詳細については、使用しているリリースの『Cisco UCS Manager Configuration Guide』の「Managing Rack-Mount Servers」の章を参照してください。

サーバを Cisco UCS ドメインモードからスタンドアロンモードへ戻す方法

Cisco UCS Manager ソフトウェアを使用して Cisco UCS C シリーズサーバを管理すると、そのサーバに UCS Manager サービスプロファイルが関連付けられます。C シリーズサーバをスタンドアロンモードに戻す（すなわち Cisco IMC ソフトウェアで管理できるようにする）場合は、UCS Manager で次の処理を行う必要があります。

手順

ステップ 1

サーバへの UCS Manager サービスプロファイルの関連付けを解除する。

ステップ 2

アダプタからの接続を削除します。

ステップ 3

手動でサーバの電源オンします。

ステップ 4

前面パネル KVM 接続を接続します。

ステップ 5

ブート中にアップ F8 キーを押します。

ステップ 6

CIMC を工場出荷時の初期状態またはスタンドアロンモードにリセットします。

注意	サーバへのサービスプロファイルの関連付けを解除しなかった場合、UCS Manager によって割り当てられた MAC および WWN 番号が引き続きサーバで維持されることがあります。これによって番号付けが重複し、UCS Manager で管理されている他のサーバとの間で競合が生じる可能性があります。さらに、サービスプロファイルの関連付けを解除せずにサーバをスタンドアロンモードに戻した場合、そのスタンドアロンサーバでは LSI RAID コントローラがブート可能デバイスとして表示されないため、ローカルでの再起動ができなくなります。

統合型サーバに関する特記事項

Cisco UCS システムの C シリーズサーバに接続する場合は、次の点を確認してください:

VIC 1455 または VIC 1457 アダプタと UCS 6300 ファブリックインターコネクト間の単一リンクポートチャネル

VIC 1455 または VIC 1457 アダプタと UCS 6300 ファブリックインターコネクト間の単一リンクポートチャネル

Cisco UCS Manager リリース 4.0(1a) 以降では、UCS 6300 シリーズファブリックインターコネクトに直接接続しているラックサーバ上で、VIC 1455 または 1457 アダプタ間の単一リンクポートチャネルのみサポートしています。

VIC 1455 または 1457 アダプタおよび UCS 6300 シリーズファブリックインターコネクト間で、2 個目のポートチャネルリンクを追加しないでください。

Bias-Free Language

Book Title

Cisco UCS C シリーズサーバと Cisco UCS Manager 4.1 の統合ガイド

Chapter Title

直接接続の設定

Results

Chapter: 直接接続の設定

直接接続の設定